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プロローグ
壱 早春の出会い
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「どうしてなの、おしえて」
泣きはらした真っ赤な目の童女は先ほどから何度も繰り返していた。
赤いよだれかけをしたお地蔵様はただ静かに微笑むだけだった。
お地蔵様から答えを聞くのをあきらめたのか、童女は辻を左に曲がった。
川沿いの道に出た童女はしばらく歩いていたが、川岸へ下りる小道を見つけた。
冬の寒さで立ち枯れた草の繁みの間の小道に入ると、童女の頭しか見えなくなる。童女は繁みをかき分けて川のそばへ向かった。
やがて流れの音が聞こえてきた。
山の雪解け水が流れているのか、水量が増していた。
岸辺まで進んだ童女は向こう岸を見つめた。こちらと同じような枯れた草の色が広がり、さらに遠くに目をやれば頂上付近にうっすらと雪の残る月輪山とそれに連なる山並みが続いていた。その上に広がるのはやや霞んだ水色の空である。
「母上、どこにいるの」
答えはない。
屋敷の者が言っていた。
母上はさんずの川を渡ったのだと。
この川がそうかもしれないと童女は思い、岸まで下りてきたのだった。
けれど母の姿はおろか、誰もいない。
もう一度、今度は力の限り、叫んでみた。
「ははうええええええ」
けれど、答えはない。不意に背後の草むらが揺れた。
「なにをしてる」
その声に童女は振り返った。
立っていたのは長い髪をうなじよりやや下のあたりで一つに結んだ少女だった。
いくつか年上に見える薄桃色の着物の優し気な少女のたたずまいに、童女は警戒心を持たずに、正直に告げた。この人なら母の行方を知っているかもしれないと。
「母上に会いに来たの」
少女の顔に憂いが一瞬見えたが、すぐに微笑んだ。
「ここにおいでなのか」
「うばがさんずの川をわたったというから。この川はさんずの川ではないの」
「この川は作楽川。さんずの川は、もっと遠くにある。すぐには行けない」
童女は肩を落とした。もっと遠くということは今から行けば夜になってしまうかもしれない。
「どれくらい遠いの」
「とても歩いていけないところ。馬でも駕籠でも行けない」
「江戸よりも遠いの」
「そう。江戸よりも異国よりも」
少女はそう言うと、肩を落とした童女に右手を差し伸べた。
「ここは危ないから、上に行こう」
童女はその声に逆らえなかった。少女の大きな手に左手を乗せると温かかった。
「昨日上流で雨が降ったから、もっと水かさが増える」
よくわからないが、童女は少女に従い川沿いの道に戻った。
少女が振り返ると、さっきまでいた場所を水が浸していた。
「危なかった」
そう言うと少女は川の状態に気付いていない童女に尋ねた。
「お名前は」
「佳穂。父は川村三右衛門」
「かほか」
少女はつぶやいた。
佳穂は少女を見上げた。
「おねえさまは」
「そうであった。先に名乗るべきであった。わたくしは、千代と申す」
「千代さま」
佳穂はまぶしげに少女を見上げた。
「家まで送ろう。石森様の屋敷においでなのだろう」
石森は佳穂の母の実家である。
「はい。かたじけのうぞんじます」
佳穂は母の実家をなぜ千代が知っていたのか不思議に思うこともなく、祖父の屋敷へともに向かった。
「母御は三途の川を渡られたということだが、病か」
歩きながら千代という少女は尋ねた。
「はい」
「それは気の毒なことであった」
千代の声も沈んでいた。佳穂はこの人には話してもいいかもしれないと思った。
「目がさめたら、母上はいなくて、うばがさんずの川をわたったというので川を見にまいりました」
「そうか。なにゆえ、母御の里へおいでになったのだ」
「やまいがはやっておるゆえ、母上とこちらへ行くようにと父に言われて参りました。そうしたらすぐに、わたしがやまいにかかり、なおりかけたころに母上もたおれて。同じやまいなので、お医者はわたしのやまいがうつったのだと言っていました。母上はわたしのせいでさんずの川をわたったのです。だから一目会ってあやまりたくて」
乳母や祖母にはよその者に言ってはならないと言われていたが、佳穂は話さずにはいられなかった。幼い佳穂にはとても一人で抱えきれる重荷ではなかったのだ。
「そなたのせいではない」
千代は足を止めて言った。佳穂は千代の顔を見上げた。川の流れる音が遠くで聞こえた。
まつ毛の長い千代の目は潤んで光っていた。
「そなたのせいではない。母御のことは」
誰もこれまで佳穂にその言葉を言ってはくれなかった。
「わたしのせいではないの」
「断じてそなたのせいではない。そなたの母御はそなたが元気で生きているからこそ、安心して三途の川を渡ったのだ」
「生きているからこそ」
「そうだ。もし、そなたの病が治らなかったら、母御は安心できぬまま川を渡らねばならなかったはず」
「母上は安心してるの」
「そうだ」
佳穂はうつむいた。
「どうした」
千代の問いかけに、佳穂は小さな声で答えた。
「やまい、なおってないの」
「え」
「ここにあとがあるの」
佳穂は顔を上げ、髪の生え際を指さした。額の真ん中よりやや右寄りに子どもの手の小指の爪ほどの大きさの丸いひきつれたような痕があった。
「やまいで、ここにあとがのこったの。だから、母上は安心してないと思う」
「そういうことか」
千代は微笑んだ。佳穂は驚いた。乳母や祖母はこの痕を見ると、これさえ残らなければとため息をついているのに。
「わたくしにもある。顔ではなく、太ももにな」
「ふともも」
「場所が場所ゆえ見せるわけにはゆかぬが、わたくしも佳穂と同じやまいにかかったことがある」
「千代さまの母上は」
「わたくしがやまいにかかるよりもずっと前に三途の川を渡った」
佳穂は何と言っていいか、わからなかった。
ただ、千代は自分よりもずっと早くに母と別れたことだけはわかった。千代が病気になった時、千代の母はそばにいられなかったことも。
「やまいの時に、母上がおそばにいなかったのね」
「そうだ。だから、佳穂さまの母御は幸せだったと思う。大切な娘のそばで世話ができたのだから」
「しあわせ、母上が」
そんなことを佳穂は考えたこともなかった。
「そう。だから、佳穂さまは母御のことを可哀想とか、ご自分のせいで亡くなったとか思わなくともよいと思う。その病の痕も生きていればこそ。病と闘って得た名誉の手傷。きっと母御は、草葉の陰で佳穂さまを見守り幸せを祈っておいでのはず」
幼い佳穂にとって、それは目の前が開けるような言葉だった。「くさばのかげ」というのは、草の葉の陰ということなのだろう。草なら先ほどの川のそばだけでなく、祖父の家の庭にも、城下の家の庭にもある。母上は草のあるところならどこにでもおいでになって、佳穂を見守っている。母上は佳穂を置き去りにして遠くへ行ってしまったわけではないのだ。
お地蔵様に母の行方を訊く前の佳穂と、今の佳穂は別人のようだった。
「母上は佳穂をみまもっておいでなのね」
千代は微笑みうなずいた。
「お佳穂さまあ」
石森家の屋敷の羅漢槙の生垣が見える辺りに来た時、乳母のお勝が駆けてくるのが見えた。大きな身体を揺らして来る姿に、佳穂は怒られると思った。
だが、お勝は佳穂をぎゅっと抱き締めた。
「よかった。どこへ行ってしまわれたかと」
「いたい」
「申し訳ございません」
お勝は腕の力をゆるめると、隣の少女に気付いた。
千代は先に挨拶した。
「椿屋敷の千代と申します」
「椿屋敷の」
お勝はさっと佳穂から離れ、腰を折らんばかりに頭を下げた。
「わざわざこちらまで。かたじけないことにございます」
「石森様によろしくお伝えください。失礼します」
千代は踵を返した。佳穂は振り返り、その凛とした後ろ姿が遠ざかるのをいつまでも見つめていた。
泣きはらした真っ赤な目の童女は先ほどから何度も繰り返していた。
赤いよだれかけをしたお地蔵様はただ静かに微笑むだけだった。
お地蔵様から答えを聞くのをあきらめたのか、童女は辻を左に曲がった。
川沿いの道に出た童女はしばらく歩いていたが、川岸へ下りる小道を見つけた。
冬の寒さで立ち枯れた草の繁みの間の小道に入ると、童女の頭しか見えなくなる。童女は繁みをかき分けて川のそばへ向かった。
やがて流れの音が聞こえてきた。
山の雪解け水が流れているのか、水量が増していた。
岸辺まで進んだ童女は向こう岸を見つめた。こちらと同じような枯れた草の色が広がり、さらに遠くに目をやれば頂上付近にうっすらと雪の残る月輪山とそれに連なる山並みが続いていた。その上に広がるのはやや霞んだ水色の空である。
「母上、どこにいるの」
答えはない。
屋敷の者が言っていた。
母上はさんずの川を渡ったのだと。
この川がそうかもしれないと童女は思い、岸まで下りてきたのだった。
けれど母の姿はおろか、誰もいない。
もう一度、今度は力の限り、叫んでみた。
「ははうええええええ」
けれど、答えはない。不意に背後の草むらが揺れた。
「なにをしてる」
その声に童女は振り返った。
立っていたのは長い髪をうなじよりやや下のあたりで一つに結んだ少女だった。
いくつか年上に見える薄桃色の着物の優し気な少女のたたずまいに、童女は警戒心を持たずに、正直に告げた。この人なら母の行方を知っているかもしれないと。
「母上に会いに来たの」
少女の顔に憂いが一瞬見えたが、すぐに微笑んだ。
「ここにおいでなのか」
「うばがさんずの川をわたったというから。この川はさんずの川ではないの」
「この川は作楽川。さんずの川は、もっと遠くにある。すぐには行けない」
童女は肩を落とした。もっと遠くということは今から行けば夜になってしまうかもしれない。
「どれくらい遠いの」
「とても歩いていけないところ。馬でも駕籠でも行けない」
「江戸よりも遠いの」
「そう。江戸よりも異国よりも」
少女はそう言うと、肩を落とした童女に右手を差し伸べた。
「ここは危ないから、上に行こう」
童女はその声に逆らえなかった。少女の大きな手に左手を乗せると温かかった。
「昨日上流で雨が降ったから、もっと水かさが増える」
よくわからないが、童女は少女に従い川沿いの道に戻った。
少女が振り返ると、さっきまでいた場所を水が浸していた。
「危なかった」
そう言うと少女は川の状態に気付いていない童女に尋ねた。
「お名前は」
「佳穂。父は川村三右衛門」
「かほか」
少女はつぶやいた。
佳穂は少女を見上げた。
「おねえさまは」
「そうであった。先に名乗るべきであった。わたくしは、千代と申す」
「千代さま」
佳穂はまぶしげに少女を見上げた。
「家まで送ろう。石森様の屋敷においでなのだろう」
石森は佳穂の母の実家である。
「はい。かたじけのうぞんじます」
佳穂は母の実家をなぜ千代が知っていたのか不思議に思うこともなく、祖父の屋敷へともに向かった。
「母御は三途の川を渡られたということだが、病か」
歩きながら千代という少女は尋ねた。
「はい」
「それは気の毒なことであった」
千代の声も沈んでいた。佳穂はこの人には話してもいいかもしれないと思った。
「目がさめたら、母上はいなくて、うばがさんずの川をわたったというので川を見にまいりました」
「そうか。なにゆえ、母御の里へおいでになったのだ」
「やまいがはやっておるゆえ、母上とこちらへ行くようにと父に言われて参りました。そうしたらすぐに、わたしがやまいにかかり、なおりかけたころに母上もたおれて。同じやまいなので、お医者はわたしのやまいがうつったのだと言っていました。母上はわたしのせいでさんずの川をわたったのです。だから一目会ってあやまりたくて」
乳母や祖母にはよその者に言ってはならないと言われていたが、佳穂は話さずにはいられなかった。幼い佳穂にはとても一人で抱えきれる重荷ではなかったのだ。
「そなたのせいではない」
千代は足を止めて言った。佳穂は千代の顔を見上げた。川の流れる音が遠くで聞こえた。
まつ毛の長い千代の目は潤んで光っていた。
「そなたのせいではない。母御のことは」
誰もこれまで佳穂にその言葉を言ってはくれなかった。
「わたしのせいではないの」
「断じてそなたのせいではない。そなたの母御はそなたが元気で生きているからこそ、安心して三途の川を渡ったのだ」
「生きているからこそ」
「そうだ。もし、そなたの病が治らなかったら、母御は安心できぬまま川を渡らねばならなかったはず」
「母上は安心してるの」
「そうだ」
佳穂はうつむいた。
「どうした」
千代の問いかけに、佳穂は小さな声で答えた。
「やまい、なおってないの」
「え」
「ここにあとがあるの」
佳穂は顔を上げ、髪の生え際を指さした。額の真ん中よりやや右寄りに子どもの手の小指の爪ほどの大きさの丸いひきつれたような痕があった。
「やまいで、ここにあとがのこったの。だから、母上は安心してないと思う」
「そういうことか」
千代は微笑んだ。佳穂は驚いた。乳母や祖母はこの痕を見ると、これさえ残らなければとため息をついているのに。
「わたくしにもある。顔ではなく、太ももにな」
「ふともも」
「場所が場所ゆえ見せるわけにはゆかぬが、わたくしも佳穂と同じやまいにかかったことがある」
「千代さまの母上は」
「わたくしがやまいにかかるよりもずっと前に三途の川を渡った」
佳穂は何と言っていいか、わからなかった。
ただ、千代は自分よりもずっと早くに母と別れたことだけはわかった。千代が病気になった時、千代の母はそばにいられなかったことも。
「やまいの時に、母上がおそばにいなかったのね」
「そうだ。だから、佳穂さまの母御は幸せだったと思う。大切な娘のそばで世話ができたのだから」
「しあわせ、母上が」
そんなことを佳穂は考えたこともなかった。
「そう。だから、佳穂さまは母御のことを可哀想とか、ご自分のせいで亡くなったとか思わなくともよいと思う。その病の痕も生きていればこそ。病と闘って得た名誉の手傷。きっと母御は、草葉の陰で佳穂さまを見守り幸せを祈っておいでのはず」
幼い佳穂にとって、それは目の前が開けるような言葉だった。「くさばのかげ」というのは、草の葉の陰ということなのだろう。草なら先ほどの川のそばだけでなく、祖父の家の庭にも、城下の家の庭にもある。母上は草のあるところならどこにでもおいでになって、佳穂を見守っている。母上は佳穂を置き去りにして遠くへ行ってしまったわけではないのだ。
お地蔵様に母の行方を訊く前の佳穂と、今の佳穂は別人のようだった。
「母上は佳穂をみまもっておいでなのね」
千代は微笑みうなずいた。
「お佳穂さまあ」
石森家の屋敷の羅漢槙の生垣が見える辺りに来た時、乳母のお勝が駆けてくるのが見えた。大きな身体を揺らして来る姿に、佳穂は怒られると思った。
だが、お勝は佳穂をぎゅっと抱き締めた。
「よかった。どこへ行ってしまわれたかと」
「いたい」
「申し訳ございません」
お勝は腕の力をゆるめると、隣の少女に気付いた。
千代は先に挨拶した。
「椿屋敷の千代と申します」
「椿屋敷の」
お勝はさっと佳穂から離れ、腰を折らんばかりに頭を下げた。
「わざわざこちらまで。かたじけないことにございます」
「石森様によろしくお伝えください。失礼します」
千代は踵を返した。佳穂は振り返り、その凛とした後ろ姿が遠ざかるのをいつまでも見つめていた。
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