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14 怪しい教会と転がるアル中
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「ここですよ、キャロル。入りましょう」
ダニエル様はにっこりとして目の前の教会へ入る様に促した。
わたしは顔を上げて、教会と称された建物を見上げた。
「ふぁ…!?」
あんなに良かった天気が崩れる様に一転して、怪しい北風が吹き始める中、わたしの目の前には今にも崩れそうなボロい教会が立っている。
築百年位だろうか、よく見れば元は白かっただろう壁は塗装が剥げて所どころ崩れている。
建物の入口にある扉のステンドグラスの窓は、内側からヒビが入ったところに何かテープの様なものがペタペタと貼ってある。
屋根の上に何か垂直に飛び出ていると思ったら長い板だった。
(誰か屋根を踏み抜いたかのかしら?)
『踏み抜いた?』――そんな訳が無い。
結構な高さのある屋根の上なのだ。
そもそも登れる訳が無い。
わたしは心配になって、思わずダニエル様に小声で聞いてしまった。
「ダニエル様…失礼かと思いますが、本当にこちらの教会で宜しいのでしょうか?」
「ここですよ。ほら看板を見て。教会って書いてあるでしょう?」
わたしは瞬きを何回かして、もう一度ダニエル様が促す看板の名前をじーっと見つめた。
(ふぁ?…何、これ?何て書いてあるの?)
『生!き●強か●!』
看板に掛かれた文字も剥げて見えにくいけれど…そもそも文字が間違っている気もする。
「ええと、せい!き?…きょうか…???」
大きな声に出して読んでから、わたしは慌てて周りを見渡した。
(うむむ…)
この胡散臭い名前がいかにもヤバい雰囲気が漂うというのに。
わたしはダニエル様に尋ねた。
「あの…この『教会』のお名前って…わざと、いえ…大丈夫なんでしょうか?」
「『大丈夫』…ですか?」
「コンプラ的に…」
「『コンプラ』?」
ダニエル様は首を傾げて、美しい顔でわたしを見上げた。
「…い、いいえ、あの失礼致しました」
わたしはごにょごにょと云ってごまかした。
そして、鍵がかかっておらず、半開きになった扉から中へ入るダニエル様の後についてわたしも教会の中へと入った。
教会の中は誰も居なかった。
灯りすらついていないのだ。
「きゃ…」
その時何か筒状の物を蹴っ飛ばした気がして、わたしは思わず声を上げた。
「足元を気を付けて下さい、キャロル」
良く見れば、空のワインボトルがそこかしこに転がっている。
気を付けないと歩かないと、脚を取られて滑って転びそうだ。
ダニエル様は礼拝堂の真ん中の通路をカツカツと踵を鳴らせてと真っ直ぐ歩いて行った。
そして祭壇の前まで来ると、そこに転がっている黒いもの(袋?)でぴたりと足を止めた。
そのまま良く磨かれた革靴のつま先で、黒い袋を思い切り蹴った。
「――起きろよ、ミハエル。酔っ払い過ぎだ」
++++++
ダニエル様は全く反応が無く動かない黒いものを、もう一度さっきよりかなり強く蹴った。
「…起きろミハエル、この酔っ払いが。仕事だぞ」
「……あ―…」
黒いカタマリが低い呻き声を出して、芋虫の様にのそのそと動き出した。
「ふぁっ!?」
わたしは驚きの余り大声を出してしまった。
(人間!?)
「…あー…やっべ。また寝落ちしちまった…」
「お前の場合、寝落ちじゃなくてアルコールの飲みすぎだろう。仕事しろよ、神父だろ?」
黒い塊はズルズルと起き上がり、床の上に胡坐をかいて座ると、両手を上げて伸びをしながら大きな欠伸をした。
「ふぉあー…って……あれ?どうした?お前のその姿」
「例によって生気が枯渇寸前だ」
「あらら、真面目な軍人サマは大変だな。うーん…ん?、今気づいたんだが、お前の後ろに居る女は誰だ?」
顔に掛かる長い金髪の髪が顔を隠しているために表情が分からないけれど、ダニエル様のお目当てのひとは、この床に転がっていたどうやら『ミハエル』と云う名前の男性らしい。
ダニエル様の後ろに立っていたわたしは、その人の視線を感じると、慌ててお辞儀をしながら自己紹介をした。
「は、初めまして。わたくしキャロライン=イーデンです。イーデン伯爵家から参りました」
「彼女は今回僕の家に嫁いで来られたんだよ。僕のお嫁さんに成る女性だから」
「………は?…嫁?お前が?…」
座っていた男がいきなりのっそりと立ち上がって、わたしを見下ろした。
神父服を着た彼は、二メートルは優に超える身長がある。
全身から漂うアルコール臭が凄まじく、近くに立っているだけで酔っ払いそうである。
棒の様に細い身体をゆらゆらと動かして、長い前髪が幽霊みたいに揺れた。
男はわたしの方を向き、ダニエル様を指差して笑った。
「アンタ……この男と結婚するの?ハハッ、そゆこと?…マジか」
「余計な事を云うなよ、ミハエル。あと彼女に失礼だぞ」
「…え?」
(何々?何だか会話が凄く不穏なんだけれど…)
戸惑うわたしを後目に、二人はどんどん会話を進めていた。
++++++
「…つまりお前が言いたいのは『彼女と結婚をしたいんだが、彼女の『不健康』に阻まれて困っている。このまま生気を吸えば、僕の吸血化の確実なトドメになってしまう。だから助けてほしい』――って事ね」
得体の知れない神父服を着た長身の男は、ダニエル様の話を纏めてダニエル様に確認をした。
ダニエル様は頷いた。
「その通りだ。理解が早くて助かる」
「ハッ…助けるのはいいけどよ。俺の対価は高くつくぜ?」
「そんな事は分かっているさ。何が望みだ?」
「…まずは、この教会の全部の立て直しかな」
「…は?立て直し?普通は修理からだろう、ふざけているのか?」
「ふざけちゃいねえな。その女の『不健康』を払えるのは俺しかいないのは分かってんだろ?ダニエル」
ダニエル様は珍しく目を細めて舌打ちをした。
「――随分と足元を見られたな…わかった。これ以上の枯渇化は、僕も困る。
その代わり、今すぐやれ」
「おっと――ありがたいね、まいど。んじゃ準備してくるから、ここで待っていてくれ」
そう言うと、ミハエルと呼ばれた男は礼拝堂の奥へと姿を消した。
するとダニエル様はくるりとわたしの方を向いてまたにっこりと笑った。
「ムサいアル中男で申し訳ありませんが、能力は信用できます。彼がこの教会――『聖騎士教会』の代表神父ですので」
ダニエル様はにっこりとして目の前の教会へ入る様に促した。
わたしは顔を上げて、教会と称された建物を見上げた。
「ふぁ…!?」
あんなに良かった天気が崩れる様に一転して、怪しい北風が吹き始める中、わたしの目の前には今にも崩れそうなボロい教会が立っている。
築百年位だろうか、よく見れば元は白かっただろう壁は塗装が剥げて所どころ崩れている。
建物の入口にある扉のステンドグラスの窓は、内側からヒビが入ったところに何かテープの様なものがペタペタと貼ってある。
屋根の上に何か垂直に飛び出ていると思ったら長い板だった。
(誰か屋根を踏み抜いたかのかしら?)
『踏み抜いた?』――そんな訳が無い。
結構な高さのある屋根の上なのだ。
そもそも登れる訳が無い。
わたしは心配になって、思わずダニエル様に小声で聞いてしまった。
「ダニエル様…失礼かと思いますが、本当にこちらの教会で宜しいのでしょうか?」
「ここですよ。ほら看板を見て。教会って書いてあるでしょう?」
わたしは瞬きを何回かして、もう一度ダニエル様が促す看板の名前をじーっと見つめた。
(ふぁ?…何、これ?何て書いてあるの?)
『生!き●強か●!』
看板に掛かれた文字も剥げて見えにくいけれど…そもそも文字が間違っている気もする。
「ええと、せい!き?…きょうか…???」
大きな声に出して読んでから、わたしは慌てて周りを見渡した。
(うむむ…)
この胡散臭い名前がいかにもヤバい雰囲気が漂うというのに。
わたしはダニエル様に尋ねた。
「あの…この『教会』のお名前って…わざと、いえ…大丈夫なんでしょうか?」
「『大丈夫』…ですか?」
「コンプラ的に…」
「『コンプラ』?」
ダニエル様は首を傾げて、美しい顔でわたしを見上げた。
「…い、いいえ、あの失礼致しました」
わたしはごにょごにょと云ってごまかした。
そして、鍵がかかっておらず、半開きになった扉から中へ入るダニエル様の後についてわたしも教会の中へと入った。
教会の中は誰も居なかった。
灯りすらついていないのだ。
「きゃ…」
その時何か筒状の物を蹴っ飛ばした気がして、わたしは思わず声を上げた。
「足元を気を付けて下さい、キャロル」
良く見れば、空のワインボトルがそこかしこに転がっている。
気を付けないと歩かないと、脚を取られて滑って転びそうだ。
ダニエル様は礼拝堂の真ん中の通路をカツカツと踵を鳴らせてと真っ直ぐ歩いて行った。
そして祭壇の前まで来ると、そこに転がっている黒いもの(袋?)でぴたりと足を止めた。
そのまま良く磨かれた革靴のつま先で、黒い袋を思い切り蹴った。
「――起きろよ、ミハエル。酔っ払い過ぎだ」
++++++
ダニエル様は全く反応が無く動かない黒いものを、もう一度さっきよりかなり強く蹴った。
「…起きろミハエル、この酔っ払いが。仕事だぞ」
「……あ―…」
黒いカタマリが低い呻き声を出して、芋虫の様にのそのそと動き出した。
「ふぁっ!?」
わたしは驚きの余り大声を出してしまった。
(人間!?)
「…あー…やっべ。また寝落ちしちまった…」
「お前の場合、寝落ちじゃなくてアルコールの飲みすぎだろう。仕事しろよ、神父だろ?」
黒い塊はズルズルと起き上がり、床の上に胡坐をかいて座ると、両手を上げて伸びをしながら大きな欠伸をした。
「ふぉあー…って……あれ?どうした?お前のその姿」
「例によって生気が枯渇寸前だ」
「あらら、真面目な軍人サマは大変だな。うーん…ん?、今気づいたんだが、お前の後ろに居る女は誰だ?」
顔に掛かる長い金髪の髪が顔を隠しているために表情が分からないけれど、ダニエル様のお目当てのひとは、この床に転がっていたどうやら『ミハエル』と云う名前の男性らしい。
ダニエル様の後ろに立っていたわたしは、その人の視線を感じると、慌ててお辞儀をしながら自己紹介をした。
「は、初めまして。わたくしキャロライン=イーデンです。イーデン伯爵家から参りました」
「彼女は今回僕の家に嫁いで来られたんだよ。僕のお嫁さんに成る女性だから」
「………は?…嫁?お前が?…」
座っていた男がいきなりのっそりと立ち上がって、わたしを見下ろした。
神父服を着た彼は、二メートルは優に超える身長がある。
全身から漂うアルコール臭が凄まじく、近くに立っているだけで酔っ払いそうである。
棒の様に細い身体をゆらゆらと動かして、長い前髪が幽霊みたいに揺れた。
男はわたしの方を向き、ダニエル様を指差して笑った。
「アンタ……この男と結婚するの?ハハッ、そゆこと?…マジか」
「余計な事を云うなよ、ミハエル。あと彼女に失礼だぞ」
「…え?」
(何々?何だか会話が凄く不穏なんだけれど…)
戸惑うわたしを後目に、二人はどんどん会話を進めていた。
++++++
「…つまりお前が言いたいのは『彼女と結婚をしたいんだが、彼女の『不健康』に阻まれて困っている。このまま生気を吸えば、僕の吸血化の確実なトドメになってしまう。だから助けてほしい』――って事ね」
得体の知れない神父服を着た長身の男は、ダニエル様の話を纏めてダニエル様に確認をした。
ダニエル様は頷いた。
「その通りだ。理解が早くて助かる」
「ハッ…助けるのはいいけどよ。俺の対価は高くつくぜ?」
「そんな事は分かっているさ。何が望みだ?」
「…まずは、この教会の全部の立て直しかな」
「…は?立て直し?普通は修理からだろう、ふざけているのか?」
「ふざけちゃいねえな。その女の『不健康』を払えるのは俺しかいないのは分かってんだろ?ダニエル」
ダニエル様は珍しく目を細めて舌打ちをした。
「――随分と足元を見られたな…わかった。これ以上の枯渇化は、僕も困る。
その代わり、今すぐやれ」
「おっと――ありがたいね、まいど。んじゃ準備してくるから、ここで待っていてくれ」
そう言うと、ミハエルと呼ばれた男は礼拝堂の奥へと姿を消した。
するとダニエル様はくるりとわたしの方を向いてまたにっこりと笑った。
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