15 / 51
13番目の苔王子に嫁いだらめっちゃ幸せになりました 【side A】
15 脱税は許せません
しおりを挟む
そのまま二、三日は何事も無く過ぎた。
勿論――夜中にジョシュア様が寝室に来られて(多分だけど)明け方わたしの眠っている間に出て行かれるのも続いた。
(何故ならベッドには必ず横で眠っていた形跡がある)
いつの間にか境界線の枕が無くなっていたのは、良い兆候なんじゃないかなとも思った。
そして翌朝には必ずカードが添えられたいい香りのする花が生けられている。
鈍いわたしでも、そろそろこの花が誰からの贈り物なのかが分かった。
++++++++++++++++++
わたしは豪農家へ向かう短い坂道を、オリバーに負ぶってもらっていた。
今日はあの美味しいワインを出す農家に、直接税金の徴収を告げに行こうかと思っている。
どうやらこの領地――リンドン地方の税金徴収はいくつか穴があるようだ。
特に旧領主であるジョシュア様のお母様から、ジョシュア様に権利が移行した際の取り決めの不備があり、それはここが国王の私有地である以上、払うべき税金がきちんと払われていない事を示すものだった。
わたしが地図を見ながら売り上げ高を計算するだけで、いくつかの豪農や豪商が正規の税金を納めていない。
かなり脱税が横行している状態のようだ。
これではいつまでもあの城が潤わない状態が続くだろうな…と思う。
(どうにかしなくちゃ…)
農家との手紙のやり取りではまだるっこしいと思ったわたしは、直接対決するべくやって来たのだ。
++++++++++++++++++
ワイン農家への坂道自体は馬車が入れるのだが、この立派な葡萄園をきちんと確認したかったので敢えてオリバーには歩いてもらった。
横に荷物を持ったデイジーが続く。
わたしはブドウ畑を見まわしながら、
「…ね。オリバーでしょ?」
わたしはオリバーに尋ねた。
「……?」
オリバーは少し後ろを向きながら、頸を横に傾げた。
何を言っているのか分からないといった表情だ。
「どうしました?奥様。何がオリバーなんですか?」
かえってデイジーに尋ねられてしまった。
(嫌だわ…。主語が抜けちゃった)
「だからね?…お部屋のお花よ。あれは…オリバーよね?」
その質問をした途端、オリバーの歩みがぴたりと止まった。
足が止まってしまったオリバーとわたしの顔を、心なしか青ざめたデイジーが何度も見比べている。
「あの…あの?…」
明らかにデイジーが戸惑っていてオロオロしていた。
(え…わたし何か間違ったことを言った?)
あのお花はジョシュア様からじゃなかったのかしら?
(わたしの勘違いだったの?)
「え…違うの?オリバーがジョシュア様に言われて、温室の花を持って来てくれているんじゃなかったの?」
わたしはずっと、オリバーがジョシュア様から命令されて運んだお花を、デイジーが活けてくれていたと思っていたのだ。
そう恐る恐る二人に訊くと、オリバーは暫くしてから前を向いたまま、こくんと頷いた。
デイジーもつかえつかえに
「そ…そうです――旦那様のご命令で…オ、オリバーが持って来てくれているんです…」
「…そうよね?」
わたしは頷いたが、デイジーが最後はモゴモゴしていて、何を言っているのかを聞き取れなかった。
++++++++++++++++++
「そんな…今更税金払えって言われたって。
ちゃんと税金を払えていないという証拠はあるんですかい?」
ブドウ畑を統括し、管理している腹のせり出した中年の男は、わたしの予想通りにそう言った。
ジョシュア様の遣いだと言うと、しばらくしてから家の中に通されたのだが、農家とは思えないほど広い家と庭、華美で贅沢な調度品に溢れかえっている。
個人的な好みをどうこう言うつもりはないが、ハッキリ言ってわたしの趣味では無い。
わたしが玄関に飾られた壁掛けの大きな絵画を見て、
「――ご立派な…素晴らしい絵ですわね」
と言うと、男はにまっと笑って
「これは大変貴重な品でしてな…。手に入れるのに大変苦労いたしましたよ」
と自慢話が始まる。
わたしは適当に話を右から左に受け流していたが、男がリラックスし始めたところで口調を改めて
「実は、残念なお話ですわ…あなた方ワイン農家からジョシュア様にきちんとした税金が納められていないようです」
と話し始めた。
そしてあの『証拠はあるんですかい?』につながるのだが、わたしはデイジーに声をかけて書類を出してもらった。
これはわたしの目算上のものなのだが、いままでのヘイストンで培った知識で、ブドウ畑の広さ(これは地図で事前に確認ずみ)と大体の原価を出してある。
ワインの出来具合を市場価格を考えながら、割り出して算出した売値と、大体の出荷量――を合わせて換算した合計の売り上げの算出をする。
そして諸々の緒経費(人件費)も大体含めて書いた計算表を中年男の前に差し出した。
「畑も見させていただきましたが、大変いい葡萄が生っていますわね。
ここ数年は気候も安定しているから収穫量も安定しているでしょう」
資料が揃えば、もっと細かく値段は出るだろうがそれでも当家に入る税金とワイン農家の売り上げが釣り合っていないのは一目瞭然だった。
「後ほどきちんとした帳簿を持って城の方に来てくださいな。
あ、最低でも…ここ三年分の追徴課税はお覚悟くださいませ」
わたしがにっこりと笑ってみせると、男が卓を叩きキレ始めてしまった。
そして威圧するように大声で怒鳴り始めた。
「調子に乗るな!女の分際で!そもそもお前は一体何なんだ!」
デイジーは男の怒鳴り声に怯えて後ろに下がってしまった。
隣で大人しく話を聞いていたオリバーがスッと立ち上がった。
それをわたしは手で制して――。
「わたしはジョシュア様の妻ですわ」
と男に堂々と告げた。
そして
「…あなたも聞いた事くらいはありませんこと?
わたくしはお金を搾り取る悪魔で(悪)名高いヘイストン侯爵家から嫁いで参りましたのよ。
ですから逃げられないと覚った方がいいですわ。
これ以上の抵抗すると、ヘイストンの悪魔もやってきて…貴方を骨の髄まで吸い取るでしょうから」
後ろでデイジーがひきつった声を出した。
どうやら、ヘイストン家の『悪魔の笑い』と言われる笑顔をわたしが男に見せたから――のようだった。
もちろんわたしは自分の顔だから見えなかったのだけど。
勿論――夜中にジョシュア様が寝室に来られて(多分だけど)明け方わたしの眠っている間に出て行かれるのも続いた。
(何故ならベッドには必ず横で眠っていた形跡がある)
いつの間にか境界線の枕が無くなっていたのは、良い兆候なんじゃないかなとも思った。
そして翌朝には必ずカードが添えられたいい香りのする花が生けられている。
鈍いわたしでも、そろそろこの花が誰からの贈り物なのかが分かった。
++++++++++++++++++
わたしは豪農家へ向かう短い坂道を、オリバーに負ぶってもらっていた。
今日はあの美味しいワインを出す農家に、直接税金の徴収を告げに行こうかと思っている。
どうやらこの領地――リンドン地方の税金徴収はいくつか穴があるようだ。
特に旧領主であるジョシュア様のお母様から、ジョシュア様に権利が移行した際の取り決めの不備があり、それはここが国王の私有地である以上、払うべき税金がきちんと払われていない事を示すものだった。
わたしが地図を見ながら売り上げ高を計算するだけで、いくつかの豪農や豪商が正規の税金を納めていない。
かなり脱税が横行している状態のようだ。
これではいつまでもあの城が潤わない状態が続くだろうな…と思う。
(どうにかしなくちゃ…)
農家との手紙のやり取りではまだるっこしいと思ったわたしは、直接対決するべくやって来たのだ。
++++++++++++++++++
ワイン農家への坂道自体は馬車が入れるのだが、この立派な葡萄園をきちんと確認したかったので敢えてオリバーには歩いてもらった。
横に荷物を持ったデイジーが続く。
わたしはブドウ畑を見まわしながら、
「…ね。オリバーでしょ?」
わたしはオリバーに尋ねた。
「……?」
オリバーは少し後ろを向きながら、頸を横に傾げた。
何を言っているのか分からないといった表情だ。
「どうしました?奥様。何がオリバーなんですか?」
かえってデイジーに尋ねられてしまった。
(嫌だわ…。主語が抜けちゃった)
「だからね?…お部屋のお花よ。あれは…オリバーよね?」
その質問をした途端、オリバーの歩みがぴたりと止まった。
足が止まってしまったオリバーとわたしの顔を、心なしか青ざめたデイジーが何度も見比べている。
「あの…あの?…」
明らかにデイジーが戸惑っていてオロオロしていた。
(え…わたし何か間違ったことを言った?)
あのお花はジョシュア様からじゃなかったのかしら?
(わたしの勘違いだったの?)
「え…違うの?オリバーがジョシュア様に言われて、温室の花を持って来てくれているんじゃなかったの?」
わたしはずっと、オリバーがジョシュア様から命令されて運んだお花を、デイジーが活けてくれていたと思っていたのだ。
そう恐る恐る二人に訊くと、オリバーは暫くしてから前を向いたまま、こくんと頷いた。
デイジーもつかえつかえに
「そ…そうです――旦那様のご命令で…オ、オリバーが持って来てくれているんです…」
「…そうよね?」
わたしは頷いたが、デイジーが最後はモゴモゴしていて、何を言っているのかを聞き取れなかった。
++++++++++++++++++
「そんな…今更税金払えって言われたって。
ちゃんと税金を払えていないという証拠はあるんですかい?」
ブドウ畑を統括し、管理している腹のせり出した中年の男は、わたしの予想通りにそう言った。
ジョシュア様の遣いだと言うと、しばらくしてから家の中に通されたのだが、農家とは思えないほど広い家と庭、華美で贅沢な調度品に溢れかえっている。
個人的な好みをどうこう言うつもりはないが、ハッキリ言ってわたしの趣味では無い。
わたしが玄関に飾られた壁掛けの大きな絵画を見て、
「――ご立派な…素晴らしい絵ですわね」
と言うと、男はにまっと笑って
「これは大変貴重な品でしてな…。手に入れるのに大変苦労いたしましたよ」
と自慢話が始まる。
わたしは適当に話を右から左に受け流していたが、男がリラックスし始めたところで口調を改めて
「実は、残念なお話ですわ…あなた方ワイン農家からジョシュア様にきちんとした税金が納められていないようです」
と話し始めた。
そしてあの『証拠はあるんですかい?』につながるのだが、わたしはデイジーに声をかけて書類を出してもらった。
これはわたしの目算上のものなのだが、いままでのヘイストンで培った知識で、ブドウ畑の広さ(これは地図で事前に確認ずみ)と大体の原価を出してある。
ワインの出来具合を市場価格を考えながら、割り出して算出した売値と、大体の出荷量――を合わせて換算した合計の売り上げの算出をする。
そして諸々の緒経費(人件費)も大体含めて書いた計算表を中年男の前に差し出した。
「畑も見させていただきましたが、大変いい葡萄が生っていますわね。
ここ数年は気候も安定しているから収穫量も安定しているでしょう」
資料が揃えば、もっと細かく値段は出るだろうがそれでも当家に入る税金とワイン農家の売り上げが釣り合っていないのは一目瞭然だった。
「後ほどきちんとした帳簿を持って城の方に来てくださいな。
あ、最低でも…ここ三年分の追徴課税はお覚悟くださいませ」
わたしがにっこりと笑ってみせると、男が卓を叩きキレ始めてしまった。
そして威圧するように大声で怒鳴り始めた。
「調子に乗るな!女の分際で!そもそもお前は一体何なんだ!」
デイジーは男の怒鳴り声に怯えて後ろに下がってしまった。
隣で大人しく話を聞いていたオリバーがスッと立ち上がった。
それをわたしは手で制して――。
「わたしはジョシュア様の妻ですわ」
と男に堂々と告げた。
そして
「…あなたも聞いた事くらいはありませんこと?
わたくしはお金を搾り取る悪魔で(悪)名高いヘイストン侯爵家から嫁いで参りましたのよ。
ですから逃げられないと覚った方がいいですわ。
これ以上の抵抗すると、ヘイストンの悪魔もやってきて…貴方を骨の髄まで吸い取るでしょうから」
後ろでデイジーがひきつった声を出した。
どうやら、ヘイストン家の『悪魔の笑い』と言われる笑顔をわたしが男に見せたから――のようだった。
もちろんわたしは自分の顔だから見えなかったのだけど。
1
お気に入りに追加
678
あなたにおすすめの小説
大嫌いな次期騎士団長に嫁いだら、激しすぎる初夜が待っていました
扇 レンナ
恋愛
旧題:宿敵だと思っていた男に溺愛されて、毎日のように求められているんですが!?
*こちらは【明石 唯加】名義のアカウントで掲載していたものです。書籍化にあたり、こちらに転載しております。また、こちらのアカウントに転載することに関しては担当編集さまから許可をいただいておりますので、問題ありません。
――
ウィテカー王国の西の辺境を守る二つの伯爵家、コナハン家とフォレスター家は長年に渡りいがみ合ってきた。
そんな現状に焦りを抱いた王家は、二つの伯爵家に和解を求め、王命での結婚を命じる。
その結果、フォレスター伯爵家の長女メアリーはコナハン伯爵家に嫁入りすることが決まった。
結婚相手はコナハン家の長男シリル。クールに見える外見と辺境騎士団の次期団長という肩書きから女性人気がとても高い男性。
が、メアリーはそんなシリルが実は大嫌い。
彼はクールなのではなく、大層傲慢なだけ。それを知っているからだ。
しかし、王命には逆らえない。そのため、メアリーは渋々シリルの元に嫁ぐことに。
どうせ愛し愛されるような素敵な関係にはなれるわけがない。
そう考えるメアリーを他所に、シリルは初夜からメアリーを強く求めてくる。
――もしかして、これは嫌がらせ?
メアリーはシリルの態度をそう受け取り、頑なに彼を拒絶しようとするが――……。
「誰がお前に嫌がらせなんかするかよ」
どうやら、彼には全く別の思惑があるらしく……?
*WEB版表紙イラストはみどりのバクさまに有償にて描いていただいたものです。転載等は禁止です。
隠された王女~王太子の溺愛と騎士からの執愛~
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
グルブランソン国ヘドマン辺境伯の娘であるアルベティーナ。幼い頃から私兵団の訓練に紛れ込んでいた彼女は、王国騎士団の女性騎士に抜擢される。だが、なぜかグルブランソン国の王太子が彼女を婚約者候補にと指名した。婚約者候補から外れたいアルベティーナは、騎士団団長であるルドルフに純潔をもらってくれと言い出す。王族に嫁ぐには処女性が求められるため、それを失えば婚約者候補から外れるだろうと安易に考えたのだ。ルドルフとは何度か仕事を一緒にこなしているため、アルベティーナが家族以外に心を許せる唯一の男性だったのだが――
慰み者の姫は新皇帝に溺愛される
苺野 あん
恋愛
小国の王女フォセットは、貢物として帝国の皇帝に差し出された。
皇帝は齢六十の老人で、十八歳になったばかりのフォセットは慰み者として弄ばれるはずだった。
ところが呼ばれた寝室にいたのは若き新皇帝で、フォセットは花嫁として迎えられることになる。
早速、二人の初夜が始まった。
美貌の騎士団長は逃げ出した妻を甘い執愛で絡め取る
束原ミヤコ
恋愛
旧題:夫の邪魔になりたくないと家から逃げたら連れ戻されてひたすら愛されるようになりました
ラティス・オルゲンシュタットは、王国の七番目の姫である。
幻獣種の血が流れている幻獣人である、王国騎士団団長シアン・ウェルゼリアに、王を守った褒章として十五で嫁ぎ、三年。
シアンは隣国との戦争に出かけてしまい、嫁いでから話すこともなければ初夜もまだだった。
そんなある日、シアンの恋人という女性があらわれる。
ラティスが邪魔で、シアンは家に戻らない。シアンはずっとその女性の家にいるらしい。
そう告げられて、ラティスは家を出ることにした。
邪魔なのなら、いなくなろうと思った。
そんなラティスを追いかけ捕まえて、シアンは家に連れ戻す。
そして、二度と逃げないようにと、監禁して調教をはじめた。
無知な姫を全力で可愛がる差別種半人外の騎士団長の話。
かつて私を愛した夫はもういない 偽装結婚のお飾り妻なので溺愛からは逃げ出したい
おうぎまちこ(あきたこまち)
恋愛
※また後日、後日談を掲載予定。
一代で財を築き上げた青年実業家の青年レオパルト。彼は社交性に富み、女性たちの憧れの的だった。
上流階級の出身であるダイアナは、かつて、そんな彼から情熱的に求められ、身分差を乗り越えて結婚することになった。
幸せになると信じたはずの結婚だったが、新婚数日で、レオパルトの不実が発覚する。
どうして良いのか分からなくなったダイアナは、レオパルトを避けるようになり、家庭内別居のような状態が数年続いていた。
夫から求められず、苦痛な毎日を過ごしていたダイアナ。宗教にすがりたくなった彼女は、ある時、神父を呼び寄せたのだが、それを勘違いしたレオパルトが激高する。辛くなったダイアナは家を出ることにして――。
明るく社交的な夫を持った、大人しい妻。
どうして彼は二年間、妻を求めなかったのか――?
勘違いですれ違っていた夫婦の誤解が解けて仲直りをした後、苦難を乗り越え、再度愛し合うようになるまでの物語。
※本編全23話の完結済の作品。アルファポリス様では、読みやすいように1話を3〜4分割にして投稿中。
※ムーンライト様にて、11/10~12/1に本編連載していた完結作品になります。現在、ムーンライト様では本編の雰囲気とは違い明るい後日談を投稿中です。
※R18に※。作者の他作品よりも本編はおとなしめ。
※ムーンライト33作品目にして、初めて、日間総合1位、週間総合1位をとることができた作品になります。
【完結】【R18】男色疑惑のある公爵様の契約妻となりましたが、気がついたら愛されているんですけれど!?
夏琳トウ(明石唯加)
恋愛
「俺と結婚してくれたら、衣食住完全補償。なんだったら、キミの実家に支援させてもらうよ」
「え、じゃあ結婚します!」
メラーズ王国に住まう子爵令嬢マーガレットは悩んでいた。
というのも、元々借金まみれだった家の財政状況がさらに悪化し、ついには没落か夜逃げかという二択を迫られていたのだ。
そんな中、父に「頼むからいい男を捕まえてこい!」と送り出された舞踏会にて、マーガレットは王国の二大公爵家の一つオルブルヒ家の当主クローヴィスと出逢う。
彼はマーガレットの話を聞くと、何を思ったのか「俺と契約結婚しない?」と言ってくる。
しかし、マーガレットはためらう。何故ならば……彼には男色家だといううわさがあったのだ。つまり、形だけの結婚になるのは目に見えている。
そう思ったものの、彼が提示してきた条件にマーガレットは飛びついた。
そして、マーガレットはクローヴィスの(契約)妻となった。
男色家疑惑のある自由気ままな公爵様×貧乏性で現金な子爵令嬢。
二人がなんやかんやありながらも両想いになる勘違い話。
◆hotランキング 10位ありがとうございます……!
――
◆掲載先→アルファポリス、ムーンライトノベルズ、エブリスタ
王太子殿下の執着が怖いので、とりあえず寝ます。【完結】
霙アルカ。
恋愛
王太子殿下がところ構わず愛を囁いてくるので困ってます。
辞めてと言っても辞めてくれないので、とりあえず寝ます。
王太子アスランは愛しいルディリアナに執着し、彼女を部屋に閉じ込めるが、アスランには他の女がいて、ルディリアナの心は壊れていく。
8月4日
完結しました。
皇帝陛下は皇妃を可愛がる~俺の可愛いお嫁さん、今日もいっぱい乱れてね?~
一ノ瀬 彩音
恋愛
ある国の皇帝である主人公は、とある理由から妻となったヒロインに毎日のように夜伽を命じる。
だが、彼女は恥ずかしいのか、いつも顔を真っ赤にして拒むのだ。
そんなある日、彼女はついに自分から求めるようになるのだが……。
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる