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第6章 変化と成長と新たな旅
側近は元から"特殊側近"でした
しおりを挟む「よし、じゃあやってみよっか」
ラフェエルの爆弾?発言を受けて、実際試してみよう!という流れになりました。丁度草原が広がるフィールドがあったから、そこでやることにした。観客はイツメン+ドゥルグレである。
さて、試してみましょう。
*case : 1 飛行解除魔法
「よっ、と」
アルティアはふわ、と浮き上がる。ある程度の高さまで浮かんでリーブに叫んだ。
「いーよー!」
ふふん、飛行には自信があるよ?ガーランド直属最上悪魔・カイテルでさえ私の飛行を解除することは出来なかったんだから。
「では______特殊魔法・飛行解除」
「うひゃあ!?」
リーブがそう唱えた瞬間、体を薄い膜が包んだ。これ、重力………………?
ゆっくり優しく降ろされ、着地した私はしばらく何が起きたか分からなかった。
*case : 2 スケルト察知・スケルト解除魔法
さて、意識が回復したところで!テンポよく行きましょう!次は透明解除魔法。リーブに目隠しさせて、私が透明化で隠れます。どこにいるのか当てて、その上で透明を解除するというものです!
私はとりあえず無難なクリスティドの頭上に浮いて、透明化しました。当てられたら勿論凄いし、当てずっぽうなら幸運の持ち主だし、推理したなら賢い!どれを選択しても優秀さがわかりますね。
なんて言ってる間に目隠しを取ったリーブが特殊魔法・透視、と小さく呟いてから動き出した。もう目もくれずクリスティドの前に来て、上を見上げた。
「………………とても面白いところに隠れられますね、アルティア様。
特殊魔法・透明解除」
「うえっ!」
透けていた私の身体が顕になった。空中で片膝を立てて寝転がってたのがバレてとっても恥ずかしい思いと共にラフェエル様の罰を受けました。
*case : 3 防御壁解除魔法
さて、次は防御壁の解除魔法です。黒焦げのままですが頑張りたいと思います。今まで尽く解除されまくってるから流石に悔しい。
なので、本気の防御壁を作ってみようと思います。
私は大きく息を吸い込んだ。全身に魔力を巡らせ、大きく叫んだ。
『最強防御魔法・"未知の監獄"!』
私の詠唱に緑色の大きな魔法陣が生まれる。地面から鉄の柵が私を囲むように乱立ちし、頂上には黒いドーム状の結界が張られる。___これは現龍神であり父親のガーランドでさえ3日も解けなかった防御魔法だ。喧嘩して引きこもろうと決めた時に発案した自信作!
見てみなさい、外にいるイツメン達の顔!馬鹿みたいに口を開けてるわ!これなら私勝てるんじゃ______「素晴らしい………………」
外にいるリーブが感嘆の声を漏らした。ワンコ系側近、目を輝かせて結界に触れる。
「こんな複雑な魔法が絡み合う防御魔法、初めて見ました。これはもはや妖精神様の聖域のようです………………!流石アルティア様ですね、感服致しました。
嗚呼、失礼致しました。早くこれを解除しなければならないのを残念に思います………………………………
特殊魔法・防御壁解除」
リーブがそう言って、2本の鉄の柵に触れた。するとボロボロと鉄の柵が腐っていく。闇属性?ううん、そうじゃない。
これは_______文字通り"特殊魔法"だ。
そう思い至った所で、ひと1人入れるスペースができた。
リーブはとても残念そうな顔で言う。
「芸術的な防御魔法を壊してしまうのは持ったいのうございます………………………」
「…………チートかよ………」
次期龍神はぽつり、漏らした。
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