228 / 469
第16章 チート過ぎる家族達
新しい打開策?
しおりを挟むアミィール様との子供は早く欲しいし「………くん」けれど普段仕事で疲れているアミィール様を「せ…………くん」無理に抱くのは嫌だな。一番大事なのは「せ……あくん」アミィール様の気持ちだし、いやでも、だからといってこのままだとアミィール様は『任務』を辞めないだろうし、なんというか難し「セオドアくん!」
「わっ!」
呼ばれて我に返ったら、大人3人組が俺を囲んでいた。その目はキラキラと輝いている。な、何事………?
「な、なんですか?」
「だからッ!セオドアくんは毎日どんな風にアミィールを愛してるの!」
「へ?」
「男の尊厳は大きいの!?」
「はい?」
「どれだけの頻度で行っているのです!?」
「なっ………!」
大人達は話せ、と言わんばかりに聞いてくる。美女が3人顔を近づけてきているんだぞ?ハーレム気分だけど、俺が愛しているのはアミィール様だけだから!
そう結論づいたセオドアは顔をこれでもかと赤くしながら自分の顔を隠す。
「い、言うわけないじゃないですか!というか、近いです!私にはアミィール様という愛おしい御方が居るのでお戯れはおやめ下さい!」
「面倒臭い性格ね!口割って楽になりなさいよ~!」
「どこの世界に皇妃様や女王陛下様の前で夜の事情を話す男がいるんですか!」
顔を隠しながら完全防御体勢を取るセオドアに、アルティアははぁ、と溜息をついて近くにいたアミィール様専属侍女_今日はこの3人対策でセオドアの護衛になった_エンダーを見る。
「エンダー、力を使いなさい」
「…………アミィール様に叱られてしまいますので、それは…………」
「…………………新しいアンデッドを作ってあげましょう」
「やらせて頂きます」
「は………!」
エンダーはそう言うと、黒い瞳がピンク色になった。ジロジロ見られる。な、何をされているんだ………!?
ドギマギするセオドアを他所に、エンダーは淡々という。
「____セオドア様は絶倫タイプですね、そして男の尊厳がラフェエル様と同じくらい大きいのでアミィール様のお身体が受け止められているかが不安要素ですね」
「な、エンダー!?」
「ぶっ」
エンダーの言葉にセオドアは顔を真っ赤にする。同じく近くに控えていた執事のレイも笑って頭はパニック状態だ。ぜ、絶倫って………!
もじもじし始める可愛らしいセオドアに、アルティアはにやにやしながら『ほぉ~ん』といやらしく言う。
「そっか~、ラフェエル位の大きさの絶倫タイプねえ?」
「そ、そんなわけ………ッ」
「エンダーはサキュバスだから隠せないわよ~?」
「な……!」
サキュバス!?初耳なんだが!?いやそれより、なんで普通に俺の分析をされている!?
困惑を通り越して羞恥と疑問で口をパクパクさせているセオドアに、エリアスが言う。
「それはともかく、アミィール様が御子が出来にくい身体なのでしたら、別の手を考えるべきではないですか?アミィール様が戦場に行かない方法を」
「そうですよね、何か大人しくさせる方法があれば………」
「そうねえ、………あ!そうだ!」
「わっ」
アルティア皇妃様は暫く考えてからパァ、と顔を明るくした。嫌な予感が全身に走る。今までの仕打ちから考えてこれは聞いちゃいけないやつだ!
セオドアがそう察した直後に、アルティアは満面の笑みで言った。
「下克上闘技大会に隠れて出て、アンタが皇帝になっちゃえばいいのよ!」
「……………はい!?」
0
お気に入りに追加
74
あなたにおすすめの小説

キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。
新条 カイ
恋愛
週末の休みを利用してキャンプ場に来た。一歩振り返ったら、周りの環境がガラッと変わって山の中に。車もキャンプ場の施設もないってなに!?クマ出現するし!?と、どうなることかと思いきや、最速でイケメンに保護されました、

【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

ちょっと不運な私を助けてくれた騎士様が溺愛してきます
五珠 izumi
恋愛
城の下働きとして働いていた私。
ある日、開かれた姫様達のお見合いパーティー会場に何故か魔獣が現れて、運悪く通りかかった私は切られてしまった。
ああ、死んだな、そう思った私の目に見えるのは、私を助けようと手を伸ばす銀髪の美少年だった。
竜獣人の美少年に溺愛されるちょっと不運な女の子のお話。
*魔獣、獣人、魔法など、何でもありの世界です。
*お気に入り登録、しおり等、ありがとうございます。
*本編は完結しています。
番外編は不定期になります。
次話を投稿する迄、完結設定にさせていただきます。

前世では美人が原因で傾国の悪役令嬢と断罪された私、今世では喪女を目指します!
鳥柄ささみ
恋愛
美人になんて、生まれたくなかった……!
前世で絶世の美女として生まれ、その見た目で国王に好かれてしまったのが運の尽き。
正妃に嫌われ、私は国を傾けた悪女とレッテルを貼られて処刑されてしまった。
そして、気づけば違う世界に転生!
けれど、なんとこの世界でも私は絶世の美女として生まれてしまったのだ!
私は前世の経験を生かし、今世こそは目立たず、人目にもつかない喪女になろうと引きこもり生活をして平穏な人生を手に入れようと試みていたのだが、なぜか世界有数の魔法学校で陽キャがいっぱいいるはずのNMA(ノーマ)から招待状が来て……?
前世の教訓から喪女生活を目指していたはずの主人公クラリスが、トラウマを抱えながらも奮闘し、四苦八苦しながら魔法学園で成長する異世界恋愛ファンタジー!
※第15回恋愛大賞にエントリーしてます!
開催中はポチッと投票してもらえると嬉しいです!
よろしくお願いします!!

疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

王子妃教育に疲れたので幼馴染の王子との婚約解消をしました
さこの
恋愛
新年のパーティーで婚約破棄?の話が出る。
王子妃教育にも疲れてきていたので、婚約の解消を望むミレイユ
頑張っていても落第令嬢と呼ばれるのにも疲れた。
ゆるい設定です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる