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町を発展させるにはまずは道路整備から

大国が攻めてきた

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・・・という訳で家に帰って来てお風呂に入る準備をすることになった。

近くの川から沢山水を汲んできて風呂を焚く。これがとてもめんどくさい。

ただでさえ、木を斬り倒す作業でヘトヘトなのに風呂の水を汲んでくるのは大変。

水が重いし、家と川を何往復もしなければならない。

しかも、こういうのは男の仕事だから宗之の負担はヤバい。

ようやく風呂に使う水が一杯になった時、宗之はヘトヘトで、すぐに畳の上に倒れた。

「相棒、お疲れ。風呂に入るのも一苦労だな。」

「本当だな。風呂が焚けたらルナと奏音から入ってくれ。俺は疲れたから少し寝たい。」

「そうだよな。うん、俺はしっかりとルナちゃんの裸を堪能してくるからなっー!」

テンション爆上がりの月光は刀身が物凄く熱くなる。

「お前、さっきから熱いと思っていたけど、そういう事か。ルナの裸が見れるからって興奮してんのか。」

「おうともさ!刀だって女の裸を見たい欲望は有るんだよ!しかもルナちゃんって凄い・・・ロリじゃん。」

デュフフ・・・みたいな笑いを交えながら話す月光は宗之から見ても気持ち悪い。

「あぁ、そう。お前幼女趣味なのか。気持ち悪いな。」

「いや、ルナちゃんは幼女って程じゃないだろ。ロリ顔なだけだ。」

「はいはい。俺は眠いから先に風呂行って磨かれてな。」

「ふふん。男としても磨かれてくるぜ!」







さて、月光がルナとお風呂を入るのを楽しみにしてウキウキしていた丁度その頃、奏音の元に急報が入っていた。


「たっ大変だ奏音ちゃん!」


「どうしたの~?こんなに慌てちゃって。お金ならもう貸せないよ~?」

お風呂に入ろうと準備をしていた所に大慌てで奏音に知らせを届けたのは一人の男であった。

以前、宗之と領内視察で北の鉱山で見かけたコバヤシであった。

「奏音ちゃん、今回はお金じゃないんだ!あの超大国アルゼ帝国が大軍を率いて来やがったんだ!」

奏音とその場にいたルナに衝撃が走った。

超大国アルゼ帝国とはこの世界最強の国で経済力も衛生面も法律も全てがしっかりしている国。超大国で、しかも次々と人材がしっかりと育っている文句無しの最強の国である。

「アルゼが攻めてきた?相手の兵数と大将は分かる?」

ルナはアルゼ帝国が攻めてきた聞いて顔色が変わる。

それもそのはず、ルナはクック大将軍の諜報機関で育てられていた時にアルゼ帝国が本腰を入れて攻めて来たらロデオ王国は大変な事になると言い聞かされていたからだ。

「敵の数は3万。敵の将軍は六大将軍のバンデンハークと側近のカイ将軍・・・てか君だれ?めっちゃ可愛いね」

コバヤシはふと奏音の隣にいるルナを見るなり、とりあえず容姿を褒めた。

そんな下心丸見えのコバヤシの心をルナは直感的に気付いた。

「アンタみたいな男に可愛いなんて言われたくないわ。そんな事より、敵はまだ本腰を入れてない見たいね。早く、主を呼んで緊急作戦会議よ!」

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