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北の果ての町「セガ」
伝説の大将軍マイコラスの末裔
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その声の主をよく見ると宗之をこの世界に転生させた女神アテナであった。
「この人はね、この世界の事をなーんにも分からないの。私がこの世界に呼び出したばかりだから。」
急に現れたもんだから、場は一瞬静まった・・・が月光は「あっー!!」と大声を出す。
「美人な女神様じゃねっーか!どこ行ってたんだよぅ。この世界じゃ何も分からない可哀想な相棒が困ってんだよ。いきなりマイコラスの末裔って言われてさ。マイコラスってスゲーの?」
美人な女神様が現れて月光は急にテンションが上がり、静まり返った場が賑やかになる。
「マイコラスは私が500年前に呼び出したあなた達の世界の人間よ。あっちの世界では『上原』って名前だったけど、この世界ではマイコラスを名乗っていたの。ロデオ王国史上最強の大将軍でロデオ王国を代表する七星将という大将軍の制度を作った人でもあるわ。」
「ちょっと待ってください!あなたはいったい誰ですか!?いきなり現れてからに!」
イキイキと説明する女神アテナにキレ気味で食って掛かる奏音。
「私?私は女神アテナ。宗之をこの世界に導いた張本人。もっと言うなら貴方のご先祖様をこの世界に導いた張本人とも言うわ。」
「私のご先祖をっー!?そんな訳ないでしょっ?確かに私のご先祖マイコラスは女神に別世界から転生されたと聞いたけど、貴方みたいな女性が女神とは思えないっー!貴方、今の格好どんなのか分かるっ!?」
奏音は手にした手鏡をアテナに見せた。
「こんな露出度の高くてエロい服着た女性が女神とは思えない!女神って言うのは清楚で品のあって・・・」
「あら?その手鏡は私がマイコラスに渡した鏡じゃん。マイコラスは身だしなみに気を遣う男だったからね。でも500年後までも残っているなんて嬉しいなー♪実はこの鏡、女神の加護で決して汚れたり壊れたりしないのよね♪でもとっくの昔に捨てられていたと思っていたわー」
アテナは奏音の持っていた手鏡を手にして見つめる。
「こ、コラ!私の鏡よ!返しなさいってば!」
「後で返すからちょっとごめんね♪うんうん、懐かしいなっー♪貴方のご先祖様ってば、いつもこの手鏡を持ち歩いていたわねー」
奏音とアテナ、二人のやり取りを見ていて完全に宗之は孤立してしまった為、ただ黙って飯を食べる。
二人のやり取りなんてどうせ、飯食っている間に終わるだろ・・・。
「もう、良いわよ!アンタは女神って事にしてあげる!」
奏音とアテナはしばらく言い合いをしていたが、宗之が飯を食っている間にどうやら終わった様である。
というより、どうやら言い合いをしていた奏音はアテナに何かを感じたみたいである。
言うなれば雰囲気というかオーラと言うものに。そして奏音はアテナのそれを普通の人間には無いものと感づいた。
「喧嘩が終わったんなら俺に説明してもらおうか。マイコラスって男の事と、この世界の事。」
「あら?宗之、いたの?全然喋らないからいないのかと思っていたわ」
「おめぇらが言い合いしていたから喋らずに黙っていたんだよ。とりあえず・・・」
「分かったわ、では話すわ。このロデオ王国の英雄マイコラスとこの世界の事を・・・!」
「この人はね、この世界の事をなーんにも分からないの。私がこの世界に呼び出したばかりだから。」
急に現れたもんだから、場は一瞬静まった・・・が月光は「あっー!!」と大声を出す。
「美人な女神様じゃねっーか!どこ行ってたんだよぅ。この世界じゃ何も分からない可哀想な相棒が困ってんだよ。いきなりマイコラスの末裔って言われてさ。マイコラスってスゲーの?」
美人な女神様が現れて月光は急にテンションが上がり、静まり返った場が賑やかになる。
「マイコラスは私が500年前に呼び出したあなた達の世界の人間よ。あっちの世界では『上原』って名前だったけど、この世界ではマイコラスを名乗っていたの。ロデオ王国史上最強の大将軍でロデオ王国を代表する七星将という大将軍の制度を作った人でもあるわ。」
「ちょっと待ってください!あなたはいったい誰ですか!?いきなり現れてからに!」
イキイキと説明する女神アテナにキレ気味で食って掛かる奏音。
「私?私は女神アテナ。宗之をこの世界に導いた張本人。もっと言うなら貴方のご先祖様をこの世界に導いた張本人とも言うわ。」
「私のご先祖をっー!?そんな訳ないでしょっ?確かに私のご先祖マイコラスは女神に別世界から転生されたと聞いたけど、貴方みたいな女性が女神とは思えないっー!貴方、今の格好どんなのか分かるっ!?」
奏音は手にした手鏡をアテナに見せた。
「こんな露出度の高くてエロい服着た女性が女神とは思えない!女神って言うのは清楚で品のあって・・・」
「あら?その手鏡は私がマイコラスに渡した鏡じゃん。マイコラスは身だしなみに気を遣う男だったからね。でも500年後までも残っているなんて嬉しいなー♪実はこの鏡、女神の加護で決して汚れたり壊れたりしないのよね♪でもとっくの昔に捨てられていたと思っていたわー」
アテナは奏音の持っていた手鏡を手にして見つめる。
「こ、コラ!私の鏡よ!返しなさいってば!」
「後で返すからちょっとごめんね♪うんうん、懐かしいなっー♪貴方のご先祖様ってば、いつもこの手鏡を持ち歩いていたわねー」
奏音とアテナ、二人のやり取りを見ていて完全に宗之は孤立してしまった為、ただ黙って飯を食べる。
二人のやり取りなんてどうせ、飯食っている間に終わるだろ・・・。
「もう、良いわよ!アンタは女神って事にしてあげる!」
奏音とアテナはしばらく言い合いをしていたが、宗之が飯を食っている間にどうやら終わった様である。
というより、どうやら言い合いをしていた奏音はアテナに何かを感じたみたいである。
言うなれば雰囲気というかオーラと言うものに。そして奏音はアテナのそれを普通の人間には無いものと感づいた。
「喧嘩が終わったんなら俺に説明してもらおうか。マイコラスって男の事と、この世界の事。」
「あら?宗之、いたの?全然喋らないからいないのかと思っていたわ」
「おめぇらが言い合いしていたから喋らずに黙っていたんだよ。とりあえず・・・」
「分かったわ、では話すわ。このロデオ王国の英雄マイコラスとこの世界の事を・・・!」
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