シカノスケ

ZERO

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『覇』の失墜

その頃の宗信

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その頃、後方に陣取っていた秋上宗信は事態の収拾に務めていた。


明朝より中山口は酷い戦闘になり、死者・負傷者の人数が沢山出ていたという。


現在は被害状況の確認と各地の戦況を確認するのに追われている・・・宗信の家臣が。



宗信自身は負傷者の手当てをしたり、近くに布陣する部隊の激励に行ったりとしている。


そして一段落して本陣に戻り戦況を確認する。



尼子軍中山口副将横道秀綱はこの戦では各部隊の連携や情報伝達などに務めていた。


「宗信・・・まず、この中山口の戦いでは国司元相・元武親子を小次郎の隊が討ち取り、中山口の戦局・・・流れを完全に我が軍の物とした。」



宗信は国司親子が討死したことは聞いていたが、討ち取ったのが小次郎の隊とは知らなかった。


「小次郎さんの部隊が・・・?もしかして無茶な戦いでもして怪我しているんじゃ・・・。」


不安な顔をし、表情が暗くなる。何故かさっきから嫌な感じがする・・・。



「小次郎は意識不明の重症みたいだぞ。」


秀綱がそう言うと宗信は心が酷く痛みだした。


これを何と言うのだろうか。とにかく、急に力が入らなくなった。


急に黙り込む宗信を見て秀綱は察する。




そしてこの時、水谷口では過去の因縁の対決が起きていた。
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感想 1

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みんなの感想(1件)

smile
2021.09.29 smile

もう更新しないのですか?
あっと言う間に読んでしまった

解除

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