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出雲・石見の2ヶ国の平定
ムネリンの看病ッス
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小次郎は優を連れてきて宗信を診てもらった。
「うーん。症状からするとただの疲れかなー?流行り病では無いっぽい。たぶん2日くらい安静にしていたら治るよ。」
それを聞き「ホッ」とする小次郎。
良かった…。2日間寝れば治る…。
「…って事は2日間俺の家で泊まるってことか!」
「何言っているの?そんなの当たり前じゃん。ムネリンってお兄ちゃんの彼女だし。」
「いや…彼女じゃねーよ。ただの恩人だし…。」
そうだ。宗信は俺にこの世界の事を教えてくれた、ただの恩人。
そりゃ宗信は可愛いですよ?背も高くはないし、肌も白いし、優しいし、巫女さんだし頭良いし、お上品だし、料理美味いし、癒されるし、胸も大きいし、言葉遣いも上品でお嫁さんにしたい人ナンバー1っスわ。
でも宗信が現実世界にいたら絶対に色んな男から告白されるだろうし、宗信の性格的に相手をフる事も出来やしないだろうから、結果的に色んな男と付き合うビッチに成り下がると思う…!
俺はそんなムネリンを想像すると胸が痛くなる…!
ここは現実世界じゃないのは分かっている…!
だが、どうしても現実世界に居たら…ということを考えると俺が宗信と付き合うのはちょっと無いかな…。
「とりあえずさ、お兄ちゃんがムネリンの事を気遣ってあげなかったのが悪いんだよ?」
「はぁ?なんで俺のせいだよ?」
この時の小次郎はイラついていた。
宗信が現実世界にいたらビッチだなんて想像するとなぜかイライラしてくる。
「だってムネリンが身体弱いこと最初に会ったとき教えてあげたよね?もしかして忘れていたのー?」
俺の目をジッと見てくる優。
もしかして身体が弱いこと忘れていたのってヤバいのか?
「そ、そういえばそんな設定もあったな…。アハハ…。」
優から目を逸らす小次郎。
そんなに重要な事だったのか…?
ヤベェ…優に怒られる…!
そんな小次郎の心を見透かしたのか優は笑う。
「ちょっ、お兄ちゃん何ビビッてんの!?別にそんな怒るつもりじゃないよー。」
「そ、そうか…。」
良かった…。優って怒ると滅茶苦茶怖い感じがするんだよな…。
そう…俺の本当の妹も怒ると滅茶苦茶怖いから妹的なのに恐怖を感じているのかも知れない。
「じゃあ取り敢えず今日はムネリンの為に元気になる料理作りましょーか!」
優は立ち上がり、早速料理しにいく。
「じゃあオイラはムネリンの看病するっスから兄貴は優ちゃんの料理手伝うっス!」
「お前はまだこの部屋に居たのか。言っとくけど宗信は変態お断りだぞ。」
つーかケン坊まだこの部屋にいたのね…。
「ケン坊くんはこっちで料理手伝いなさい!」
「了解っス…!」
優とケン坊が料理を作っている間、俺は宗信の看病した。
看病と言っても汗を拭いてあげたり、タオルを水に濡らしておでこに置くだけだ。
しかし、汗を拭く作業…悪くない!まるで悪くないぞっ…!
だって汗を拭くってことは直接肌に触れるって事だ。
そんなの男…いや真の漢(おとこ)でも興奮しちゃいますよ?
…しかし宗信の身体を拭いていたら身体中にある傷痕が目につき、興奮は次第に無くなっていった。
これが女の子の身体か?と思うほど傷が多い。
特に背中や肩だ。
両肩には弓矢で射たれた後が生々しく残っている。
背中には刀での切り傷が多い。
俺が見てきた限りでは宗信は1度も合戦で怪我を負っていないはずだ。
…となると俺がこの世界に来る前に受けた傷。
恐らく弓矢での傷は月山富田城籠城戦だろう。
籠城戦は鉄砲や弓矢での攻撃がメインだから、その時だろう。
刀での切り傷は宗信がまだ初陣したばかりの時だろうか?
背中に刀の切り傷があるって事は宗信は敵に背を向けたんだ。
そうなると必然的に経験の浅い初陣または敗戦での退却戦で受けた傷となる。
しかし、これが二十歳そこそこの女の子の身体…。
これだけの傷を受けたんだから傷痕がなくなるまで後どれだけ掛かるんだ?
いや、ひょっとしたら一生無くならないのかもしれない。
肩や背中以外のところは傷は無い、胸の辺りは流石に見るわけにはいかないが…。
それに顔にも怪我が1つもないし、それは不幸中の幸いと言ったところだろうか。
どちらにせよ、こんな可憐な女の子にこれ以上傷を負わせるわけにはいかない。
俺がこの子を守る…!
その後、しばらくすると宗信は目を覚ました。
「あれ?私なんで寝ているのかな…。」
まだ熱が下がっていない状態で宗信は状況整理をした。
しばらく考えて納得したのかフラフラしながら起き上がる。
「おい、いきなり立ち上がっちゃあ駄目だ。ちゃんと寝ていないと…。」
小次郎はいきなり立ち上がって動こうとした宗信を見て焦った。
また倒れてしまう危険があるからだ。
だが宗信は立ち上がって少し歩くと頭が痛くて動けない。
「やっぱりもう少し寝ておきます…。動くと頭が痛いです…」
そう言い再び布団に入り転んだ。
転ぶと頭の痛みが治まるのかいつもの様な、のほほんとした表情を見せる。
しかし宗信の身体はさっきから汗がずっと出ており、その様子を見る限りだと熱が引くまでまだ時間がかかりそうだ。
そしてまた宗信の背中の汗を拭く。
「あ…。別に拭かなくても…。」
申し訳なさそうな顔をするが本人は拭いてもらって嬉しそうな顔をしている。
「汗を拭かないと服がびしょびしょになるだろ。」
巫女衣装がびしょびしょに濡れるのも俺的にはかなりイケるが今は看病だ。
「もしかして背中や肩の傷見ちゃいました…?」
しんどそうな声で弱々しく聞いてくる。
俺はどう答えようか悩んだが宗信には嘘をつけなかった。
「…すんません。見てしまいました。」
「そうですか…。私の背中、醜いですよね…。」
悲しい声を発する宗信。
実際醜いと言うほどでは無かった。
だが、たぶん宗信は背中が傷だらけなのが嫌で、誰にも見られたくなかったのだろう。
俺は返す言葉が出てこなかった。
しばらくすると優とケン坊が料理を終えて持ってきた。
栄養のある野菜や肉、魚の入っているお粥だ。
優がそのお粥を俺に渡す。
「じゃあお兄ちゃんがムネリンに食べさせてあげてね。」
やっぱり俺が宗信に食べさせるのか。
俺はお粥を持って宗信の持っていった。
「おい、飯だぞ。」
俺が優しく声をかけると宗信はゆっくりと座った。
「大丈夫ですよ…。ご飯くらい自分で食べられますから。」
宗信はそう言いお粥を食べていった。
ホントは俺が優しく食べさせるつもりだったが…まぁ良いや。
とりあえず一人で飯を食う力があるというのだけ確認できたから良しとしよう。
飯を食い終わり、優とケン坊は病人の宗信を小次郎に任せて帰っていった。
宗信は飯を食った後に優の調合した風邪薬を飲んで寝た。
薬が効いているのか熱はだいぶ下がったようだ。
汗もさっきほどでは無いため、しばらく身体を拭く必要がないようだ。
そして夜が遅いため小次郎も寝る準備をしていたが、布団がなく困っていた為、仕方無く宗信と同じ布団で寝ることにした。
「これは仕方ないよな。別に一緒に寝ても理由を言えば宗信なら怒らないだろうし…」
宗信なら一緒の布団に入っても許してもらえるだろう。
まぁ、これが秀綱だったら八つ裂きに遭うだろうが…。
それにしても病人と一緒に寝ても大丈夫なのだろうか?
風邪が移ったりしないだろうか?とか考えて宗信の隣に転ぶ。
いつもは布団に入ったらすぐ寝ていたがこの日は寝れなかった。
宗信の顔がすぐ隣にあるのだ。
気になって寝れやしない。
宗信はスヤスヤと寝ており、小次郎はその寝顔を見る限り、良い夢を見ているんだろうなと感じた。
「寝顔も可愛いよな…。」
「うーん。症状からするとただの疲れかなー?流行り病では無いっぽい。たぶん2日くらい安静にしていたら治るよ。」
それを聞き「ホッ」とする小次郎。
良かった…。2日間寝れば治る…。
「…って事は2日間俺の家で泊まるってことか!」
「何言っているの?そんなの当たり前じゃん。ムネリンってお兄ちゃんの彼女だし。」
「いや…彼女じゃねーよ。ただの恩人だし…。」
そうだ。宗信は俺にこの世界の事を教えてくれた、ただの恩人。
そりゃ宗信は可愛いですよ?背も高くはないし、肌も白いし、優しいし、巫女さんだし頭良いし、お上品だし、料理美味いし、癒されるし、胸も大きいし、言葉遣いも上品でお嫁さんにしたい人ナンバー1っスわ。
でも宗信が現実世界にいたら絶対に色んな男から告白されるだろうし、宗信の性格的に相手をフる事も出来やしないだろうから、結果的に色んな男と付き合うビッチに成り下がると思う…!
俺はそんなムネリンを想像すると胸が痛くなる…!
ここは現実世界じゃないのは分かっている…!
だが、どうしても現実世界に居たら…ということを考えると俺が宗信と付き合うのはちょっと無いかな…。
「とりあえずさ、お兄ちゃんがムネリンの事を気遣ってあげなかったのが悪いんだよ?」
「はぁ?なんで俺のせいだよ?」
この時の小次郎はイラついていた。
宗信が現実世界にいたらビッチだなんて想像するとなぜかイライラしてくる。
「だってムネリンが身体弱いこと最初に会ったとき教えてあげたよね?もしかして忘れていたのー?」
俺の目をジッと見てくる優。
もしかして身体が弱いこと忘れていたのってヤバいのか?
「そ、そういえばそんな設定もあったな…。アハハ…。」
優から目を逸らす小次郎。
そんなに重要な事だったのか…?
ヤベェ…優に怒られる…!
そんな小次郎の心を見透かしたのか優は笑う。
「ちょっ、お兄ちゃん何ビビッてんの!?別にそんな怒るつもりじゃないよー。」
「そ、そうか…。」
良かった…。優って怒ると滅茶苦茶怖い感じがするんだよな…。
そう…俺の本当の妹も怒ると滅茶苦茶怖いから妹的なのに恐怖を感じているのかも知れない。
「じゃあ取り敢えず今日はムネリンの為に元気になる料理作りましょーか!」
優は立ち上がり、早速料理しにいく。
「じゃあオイラはムネリンの看病するっスから兄貴は優ちゃんの料理手伝うっス!」
「お前はまだこの部屋に居たのか。言っとくけど宗信は変態お断りだぞ。」
つーかケン坊まだこの部屋にいたのね…。
「ケン坊くんはこっちで料理手伝いなさい!」
「了解っス…!」
優とケン坊が料理を作っている間、俺は宗信の看病した。
看病と言っても汗を拭いてあげたり、タオルを水に濡らしておでこに置くだけだ。
しかし、汗を拭く作業…悪くない!まるで悪くないぞっ…!
だって汗を拭くってことは直接肌に触れるって事だ。
そんなの男…いや真の漢(おとこ)でも興奮しちゃいますよ?
…しかし宗信の身体を拭いていたら身体中にある傷痕が目につき、興奮は次第に無くなっていった。
これが女の子の身体か?と思うほど傷が多い。
特に背中や肩だ。
両肩には弓矢で射たれた後が生々しく残っている。
背中には刀での切り傷が多い。
俺が見てきた限りでは宗信は1度も合戦で怪我を負っていないはずだ。
…となると俺がこの世界に来る前に受けた傷。
恐らく弓矢での傷は月山富田城籠城戦だろう。
籠城戦は鉄砲や弓矢での攻撃がメインだから、その時だろう。
刀での切り傷は宗信がまだ初陣したばかりの時だろうか?
背中に刀の切り傷があるって事は宗信は敵に背を向けたんだ。
そうなると必然的に経験の浅い初陣または敗戦での退却戦で受けた傷となる。
しかし、これが二十歳そこそこの女の子の身体…。
これだけの傷を受けたんだから傷痕がなくなるまで後どれだけ掛かるんだ?
いや、ひょっとしたら一生無くならないのかもしれない。
肩や背中以外のところは傷は無い、胸の辺りは流石に見るわけにはいかないが…。
それに顔にも怪我が1つもないし、それは不幸中の幸いと言ったところだろうか。
どちらにせよ、こんな可憐な女の子にこれ以上傷を負わせるわけにはいかない。
俺がこの子を守る…!
その後、しばらくすると宗信は目を覚ました。
「あれ?私なんで寝ているのかな…。」
まだ熱が下がっていない状態で宗信は状況整理をした。
しばらく考えて納得したのかフラフラしながら起き上がる。
「おい、いきなり立ち上がっちゃあ駄目だ。ちゃんと寝ていないと…。」
小次郎はいきなり立ち上がって動こうとした宗信を見て焦った。
また倒れてしまう危険があるからだ。
だが宗信は立ち上がって少し歩くと頭が痛くて動けない。
「やっぱりもう少し寝ておきます…。動くと頭が痛いです…」
そう言い再び布団に入り転んだ。
転ぶと頭の痛みが治まるのかいつもの様な、のほほんとした表情を見せる。
しかし宗信の身体はさっきから汗がずっと出ており、その様子を見る限りだと熱が引くまでまだ時間がかかりそうだ。
そしてまた宗信の背中の汗を拭く。
「あ…。別に拭かなくても…。」
申し訳なさそうな顔をするが本人は拭いてもらって嬉しそうな顔をしている。
「汗を拭かないと服がびしょびしょになるだろ。」
巫女衣装がびしょびしょに濡れるのも俺的にはかなりイケるが今は看病だ。
「もしかして背中や肩の傷見ちゃいました…?」
しんどそうな声で弱々しく聞いてくる。
俺はどう答えようか悩んだが宗信には嘘をつけなかった。
「…すんません。見てしまいました。」
「そうですか…。私の背中、醜いですよね…。」
悲しい声を発する宗信。
実際醜いと言うほどでは無かった。
だが、たぶん宗信は背中が傷だらけなのが嫌で、誰にも見られたくなかったのだろう。
俺は返す言葉が出てこなかった。
しばらくすると優とケン坊が料理を終えて持ってきた。
栄養のある野菜や肉、魚の入っているお粥だ。
優がそのお粥を俺に渡す。
「じゃあお兄ちゃんがムネリンに食べさせてあげてね。」
やっぱり俺が宗信に食べさせるのか。
俺はお粥を持って宗信の持っていった。
「おい、飯だぞ。」
俺が優しく声をかけると宗信はゆっくりと座った。
「大丈夫ですよ…。ご飯くらい自分で食べられますから。」
宗信はそう言いお粥を食べていった。
ホントは俺が優しく食べさせるつもりだったが…まぁ良いや。
とりあえず一人で飯を食う力があるというのだけ確認できたから良しとしよう。
飯を食い終わり、優とケン坊は病人の宗信を小次郎に任せて帰っていった。
宗信は飯を食った後に優の調合した風邪薬を飲んで寝た。
薬が効いているのか熱はだいぶ下がったようだ。
汗もさっきほどでは無いため、しばらく身体を拭く必要がないようだ。
そして夜が遅いため小次郎も寝る準備をしていたが、布団がなく困っていた為、仕方無く宗信と同じ布団で寝ることにした。
「これは仕方ないよな。別に一緒に寝ても理由を言えば宗信なら怒らないだろうし…」
宗信なら一緒の布団に入っても許してもらえるだろう。
まぁ、これが秀綱だったら八つ裂きに遭うだろうが…。
それにしても病人と一緒に寝ても大丈夫なのだろうか?
風邪が移ったりしないだろうか?とか考えて宗信の隣に転ぶ。
いつもは布団に入ったらすぐ寝ていたがこの日は寝れなかった。
宗信の顔がすぐ隣にあるのだ。
気になって寝れやしない。
宗信はスヤスヤと寝ており、小次郎はその寝顔を見る限り、良い夢を見ているんだろうなと感じた。
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