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戦国時代の冬
とある山
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小次郎達は馬に乗り出雲周辺を走る。
小次郎の狙いは色んな道や抜け道、地元民しか知らないような道を知ることだ。
知らない道を知ることで進軍速度も上がるだろうし、狭い道に大軍誘い出す戦いとかも出来るだろう。
しばらくすると馬が疲れてきた事に宗信が察し、休憩を入れることにした。
家を出てから休憩をせずにずっと走らせていたのである。
もちろん小次郎も少し疲れてきていたので休憩を心地よく受け入れる。
小次郎達は木陰に行き、休憩をする。
宗信は馬に餌と水を与えている
小次郎は木にもたれながら言う。
「この辺りで出雲をある程度の見渡せる山ってないかな?」
ある程度周りを見渡せたら敵がどこにいるのか分かる。
だが毛利の連中が知らなくてある程度周りを見渡すことが出来る場所となると難しい。
悩みに悩んだ宗信は言う。
「たぶん毛利も気付いていると思うんですけど、少し馬で走ったところに大きな山が有りますよ。」
出雲は田舎である。その為、山は意外と多いのだが大抵は軍事的拠点にされやすい為、毛利もその山に気付いていると思われる。
「まぁ一応見に行こうか。それに出雲を支配している吉川元春は普段は戦に行っているから山のことは知らないだろう。」
その通りである。
毛利の猛将吉川元春は素晴らしい軍事的手腕が有り、基本的に戦に明け暮れている。
出雲の政治は部下に任せており、吉川元春本人は大友攻めで忙しい。
その為、出雲で吉川元春と戦う場合、吉川元春は出雲の土地勘がある部下に道案内や周りを見渡せる場所を教えてもらうだろう。
それでも良いだろうと普通は思うだろう。
でもこういうのは自分の目で見ておかなきゃダメだ。
部隊の兵士の命を預かる者としてしっかりと自分の目で場所を観ておかないと。
小次郎達はしばらく休憩したら、また馬に乗り走って行った。
少し馬で走ったところに大きな山があった。
ここが出雲の国をある程度見渡せる山である。
しかし、大きな山であるが山の中は樹海みたいな感じである。
蛇や害虫も出るし、少し中に入ると迷ってしまいそうだ。
道らしき道もない、中に入ったら二度と出てこれない様な山だ。
これ程の山とは知らなかった小次郎は苦笑いをする。
「なんだよこの山・・・。これ登ること出来ないだろ。」
「私は一度毛利との戦いで登りましたよ。でも大軍で登るのは流石に無理です…」
小次郎は少しガッカリした。
だが1つ気になった事があるみたいだ。
「この山に人は住んでいないのか?」
「えっ?はい。流石にこの樹海みたいなところで住めないです・・・」
その時、小次郎はある物に気が付いた。
「ところでアレはなんだ?」
小次郎は少し木が刈られているところを指差した。
「あ、アレはもしかして毛利がこの山を拠点として使うために木を伐採しているのかも・・・。この山でしたら地元民も近寄らないですし、軍事的拠点にしやすいですからね。」
この時、小次郎は閃いた。
地元民も近寄らない山ということは、この山をどう扱っても地元民は何とも思わないだろう。
これは戦に勝った後の政治的な意味で重要だ。
地元民に恨まれないような戦い方をしなければ、戦後処理が大変である。
そして、毛利がすでにこの山を伐採して軍事的拠点にするつもりである。
戦の時にここを拠点にされたら我が軍の動きがバレる。
だが、ここを拠点にすると言うことは、ここに兵士が集まると言うことだ。
つまりこの山で毛利の軍を兵糧攻めをするなり、色々と戦い方はある。
小次郎の狙いは色んな道や抜け道、地元民しか知らないような道を知ることだ。
知らない道を知ることで進軍速度も上がるだろうし、狭い道に大軍誘い出す戦いとかも出来るだろう。
しばらくすると馬が疲れてきた事に宗信が察し、休憩を入れることにした。
家を出てから休憩をせずにずっと走らせていたのである。
もちろん小次郎も少し疲れてきていたので休憩を心地よく受け入れる。
小次郎達は木陰に行き、休憩をする。
宗信は馬に餌と水を与えている
小次郎は木にもたれながら言う。
「この辺りで出雲をある程度の見渡せる山ってないかな?」
ある程度周りを見渡せたら敵がどこにいるのか分かる。
だが毛利の連中が知らなくてある程度周りを見渡すことが出来る場所となると難しい。
悩みに悩んだ宗信は言う。
「たぶん毛利も気付いていると思うんですけど、少し馬で走ったところに大きな山が有りますよ。」
出雲は田舎である。その為、山は意外と多いのだが大抵は軍事的拠点にされやすい為、毛利もその山に気付いていると思われる。
「まぁ一応見に行こうか。それに出雲を支配している吉川元春は普段は戦に行っているから山のことは知らないだろう。」
その通りである。
毛利の猛将吉川元春は素晴らしい軍事的手腕が有り、基本的に戦に明け暮れている。
出雲の政治は部下に任せており、吉川元春本人は大友攻めで忙しい。
その為、出雲で吉川元春と戦う場合、吉川元春は出雲の土地勘がある部下に道案内や周りを見渡せる場所を教えてもらうだろう。
それでも良いだろうと普通は思うだろう。
でもこういうのは自分の目で見ておかなきゃダメだ。
部隊の兵士の命を預かる者としてしっかりと自分の目で場所を観ておかないと。
小次郎達はしばらく休憩したら、また馬に乗り走って行った。
少し馬で走ったところに大きな山があった。
ここが出雲の国をある程度見渡せる山である。
しかし、大きな山であるが山の中は樹海みたいな感じである。
蛇や害虫も出るし、少し中に入ると迷ってしまいそうだ。
道らしき道もない、中に入ったら二度と出てこれない様な山だ。
これ程の山とは知らなかった小次郎は苦笑いをする。
「なんだよこの山・・・。これ登ること出来ないだろ。」
「私は一度毛利との戦いで登りましたよ。でも大軍で登るのは流石に無理です…」
小次郎は少しガッカリした。
だが1つ気になった事があるみたいだ。
「この山に人は住んでいないのか?」
「えっ?はい。流石にこの樹海みたいなところで住めないです・・・」
その時、小次郎はある物に気が付いた。
「ところでアレはなんだ?」
小次郎は少し木が刈られているところを指差した。
「あ、アレはもしかして毛利がこの山を拠点として使うために木を伐採しているのかも・・・。この山でしたら地元民も近寄らないですし、軍事的拠点にしやすいですからね。」
この時、小次郎は閃いた。
地元民も近寄らない山ということは、この山をどう扱っても地元民は何とも思わないだろう。
これは戦に勝った後の政治的な意味で重要だ。
地元民に恨まれないような戦い方をしなければ、戦後処理が大変である。
そして、毛利がすでにこの山を伐採して軍事的拠点にするつもりである。
戦の時にここを拠点にされたら我が軍の動きがバレる。
だが、ここを拠点にすると言うことは、ここに兵士が集まると言うことだ。
つまりこの山で毛利の軍を兵糧攻めをするなり、色々と戦い方はある。
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