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仇敵との同盟
外交の話
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次の日、いつもより早く起きて鍛練をし、勝久の元に向かった。
「失礼しますぅ。」
宗信は控えめに言って襖を開ける。
そこにはこの前会った重臣達と尼子勝久が居た。
小次郎達が着いてすぐに話は始まった。
勝久が尼子再興軍の総帥として話を始める。
「えー、今日集まって貰ったのは我々尼子再興軍の物質援助をしてくれる大名を探そうという話でな。誰か妙案は無いか?」
「それでしたら豊後の大友宗麟はどうでしょう?大友からすれば毛利は宿敵。まず援助してくれるでしょう。」
そう言うのは立原久綱だ。
史実では立原が尼子の外交を担当していて織田信長にも人柄を評価されている。
だが、小次郎は尼子家中で軽んじられている宗信に武功をあげさせたいと考えていた。
まずはここで外交的武功をあげなければならない。
立原の案に勝久も鹿之助も良い案だと言っている。
しかしそこで小次郎は「ちょっと待った」と言う。
「豊後の大友は遠すぎる。遠すぎて物質援助が上手く出来ない可能性がある。ここは隣国の大名である山名祐豊に援助してもらうのはどうでしょう?」
これに勝久の隣にいた横道秀綱が言う。
「何を馬鹿な事を!山名祐豊は今は亡き晴久様と何度も争ったのだぞ。山名が我らに手を貸すなど有り得ぬ!」
横道は小次郎にキツく言った。
だが、小次郎は少し笑いながら言った。
「秀綱、お前何言っているんだ?山名の現状がどうなっているか分かってんのか?山名は現在毛利から攻められて劣勢なんだ。そして毛利は大友攻め、山名攻めに力を入れていて出雲にはまともに兵力を置いていない。そんな時に俺たちが出雲で挙兵したら戦局はガラッと変わる。」
小次郎の口は止まることなく言う。
「そうなると山名攻めの兵力が出雲に来る。そうすると今度は山名が毛利攻めをするんだ。それと同時に周防は大内氏の一族大内輝弘が攻めこむ。そうなると毛利も対応できない。」
ここで一旦、小次郎は喋るのを止めた。
少し口調が強かったかもしれない。
少なくとも横道秀綱は新参の小次郎に強い口調で言われて不愉快そうな顔をしている。
「大内輝弘か。それは未来から来たお前の知識か?」
鹿之助が小次郎に話しかける。
小次郎は「うん。」と頷く。
それを見た鹿之助は勝久に言う。
「勝久様、叔父上と小次郎の意見に従いましょう。大友と山名の両方に援助をしてもらいましょう。」
「そうだな。二つの大名から援助を貰えれば上手くいくだろう。」
どうやら上手くいったみたいだ。
「失礼しますぅ。」
宗信は控えめに言って襖を開ける。
そこにはこの前会った重臣達と尼子勝久が居た。
小次郎達が着いてすぐに話は始まった。
勝久が尼子再興軍の総帥として話を始める。
「えー、今日集まって貰ったのは我々尼子再興軍の物質援助をしてくれる大名を探そうという話でな。誰か妙案は無いか?」
「それでしたら豊後の大友宗麟はどうでしょう?大友からすれば毛利は宿敵。まず援助してくれるでしょう。」
そう言うのは立原久綱だ。
史実では立原が尼子の外交を担当していて織田信長にも人柄を評価されている。
だが、小次郎は尼子家中で軽んじられている宗信に武功をあげさせたいと考えていた。
まずはここで外交的武功をあげなければならない。
立原の案に勝久も鹿之助も良い案だと言っている。
しかしそこで小次郎は「ちょっと待った」と言う。
「豊後の大友は遠すぎる。遠すぎて物質援助が上手く出来ない可能性がある。ここは隣国の大名である山名祐豊に援助してもらうのはどうでしょう?」
これに勝久の隣にいた横道秀綱が言う。
「何を馬鹿な事を!山名祐豊は今は亡き晴久様と何度も争ったのだぞ。山名が我らに手を貸すなど有り得ぬ!」
横道は小次郎にキツく言った。
だが、小次郎は少し笑いながら言った。
「秀綱、お前何言っているんだ?山名の現状がどうなっているか分かってんのか?山名は現在毛利から攻められて劣勢なんだ。そして毛利は大友攻め、山名攻めに力を入れていて出雲にはまともに兵力を置いていない。そんな時に俺たちが出雲で挙兵したら戦局はガラッと変わる。」
小次郎の口は止まることなく言う。
「そうなると山名攻めの兵力が出雲に来る。そうすると今度は山名が毛利攻めをするんだ。それと同時に周防は大内氏の一族大内輝弘が攻めこむ。そうなると毛利も対応できない。」
ここで一旦、小次郎は喋るのを止めた。
少し口調が強かったかもしれない。
少なくとも横道秀綱は新参の小次郎に強い口調で言われて不愉快そうな顔をしている。
「大内輝弘か。それは未来から来たお前の知識か?」
鹿之助が小次郎に話しかける。
小次郎は「うん。」と頷く。
それを見た鹿之助は勝久に言う。
「勝久様、叔父上と小次郎の意見に従いましょう。大友と山名の両方に援助をしてもらいましょう。」
「そうだな。二つの大名から援助を貰えれば上手くいくだろう。」
どうやら上手くいったみたいだ。
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