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戦国時代へ
男との出会い
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外を見たら綺麗な三日月が見えた。
しかし、周りがなんか変だ。
なんか古臭い様な気がする。
それに二人組のおっさん達はなぜ鎧を着ているんだ?
小次郎は疑問ばかり感じた。
そして男に再び聞かれる。
「小僧、貴様尼子の残党を見とらんか?奴らこの周りをウロウロしとるらしい。」
小次郎はちょっと状況が分からないので聞く。
「えーと?尼子の残党ってなんスか?」
男は言う。
「この前、滅ぼした尼子だ。その残党の山中鹿之助と立原久綱が尼子誠久の遺児を擁立して尼子再興軍を率いているとの噂があるんじゃ。」
小次郎は一瞬固まった。
「(このおっさん達の格好と言い、周りの景色と言い、もしかして俺は戦国時代にタイムスリップしたんじゃ…?)」
タイムスリップなんてアニメの世界だけだと思っていた小次郎は急に焦りだす。
そして、おっさん達は言う。
「んー?小僧、お前もなんか怪しいな?こい!元春様の元に連れていってやる。」
どうやら小次郎は物凄く怪しまれているみたいだ。
「も、もしかして元春って吉川元春のこと?」
小次郎は動揺しながらいう。
「元春様と言えば吉川しかいないじゃろうが?さぁ、さっさと歩け。お主は怪しいから処断されるだろうがな。」
処断という言葉を聞き、小次郎は気が動転し、荷物として持っていた木刀でおっさんを殴りかかった。
「し、死にたくないっ!」
『バコーン』
小次郎からのいきなりの攻撃におっさん一人は頭を強く打ちうずくまっているが、もう一人のおっさんは刀を抜いた。
「貴様、何のつもりじゃ…?叩き斬ってやる!」
おっさんは刀を振りかざし小次郎を斬ろうとする。
『もうダメだ』と小次郎が思った時である。
『ザシュ…』
一人の男がおっさん斬ったのである。
その男はうずくまっているおっさんも殺した。
男は小次郎を見て言う。
「なるほど、妙な格好のガキだ。持っている物も変わっている。草鞋も履いていない…。」
男は小次郎に言う。
「おい、貴様の格好に興味を持った。これから我らの総帥に会わせるから来い。」
そう言い、男は小次郎に縄をかけて強引に歩かせる。
しばらく歩き、小次郎はこの先で起こることに不安で胸が一杯な為、男に聞いてみた。
「あのー。俺、もしかして殺されちゃうんスかね?」
男は笑いながら言う。
「そりゃあ我らの総帥の判断次第よ。貴様を怪しい者として処断するのか、貴様が身に纏っている空気、まるで異世界から来たような、その空気に期待して部下に取り立てるか。全ては総帥次第よ。」
男は一旦、間をおいて言う。
「まぁ、ワシらの総帥は殺すような人間では無いから安心しろ。」
「ほ、本当に殺さないのか…?」
「ああ、少なくともワシは殺さないな。それにワシらは部下を増やしたいからな。」
男はそう言い、しばらく歩く。
そして歩くこと10分、男の陣らしきものを見付ける。
男は陣に入る前に、陣の外を見張っている部下に言う。
「立原久綱ただいま戻った。」
「立原様、毛利の兵に襲われたと聞きましたがお怪我は?」
部下はかしこまって聞く。
「ああ、何とか無事だ。少し頼みたいんだが、鹿之助と勝久様を呼んでくれんか?この男の処遇をどうするか決めたい。」
男はそう言って小次郎の方を見る。
「分かりました。すぐに呼んできます。」
部下はそう言い、走って行った。
そして、男は小次郎を陣の中に入れた。
しかし、周りがなんか変だ。
なんか古臭い様な気がする。
それに二人組のおっさん達はなぜ鎧を着ているんだ?
小次郎は疑問ばかり感じた。
そして男に再び聞かれる。
「小僧、貴様尼子の残党を見とらんか?奴らこの周りをウロウロしとるらしい。」
小次郎はちょっと状況が分からないので聞く。
「えーと?尼子の残党ってなんスか?」
男は言う。
「この前、滅ぼした尼子だ。その残党の山中鹿之助と立原久綱が尼子誠久の遺児を擁立して尼子再興軍を率いているとの噂があるんじゃ。」
小次郎は一瞬固まった。
「(このおっさん達の格好と言い、周りの景色と言い、もしかして俺は戦国時代にタイムスリップしたんじゃ…?)」
タイムスリップなんてアニメの世界だけだと思っていた小次郎は急に焦りだす。
そして、おっさん達は言う。
「んー?小僧、お前もなんか怪しいな?こい!元春様の元に連れていってやる。」
どうやら小次郎は物凄く怪しまれているみたいだ。
「も、もしかして元春って吉川元春のこと?」
小次郎は動揺しながらいう。
「元春様と言えば吉川しかいないじゃろうが?さぁ、さっさと歩け。お主は怪しいから処断されるだろうがな。」
処断という言葉を聞き、小次郎は気が動転し、荷物として持っていた木刀でおっさんを殴りかかった。
「し、死にたくないっ!」
『バコーン』
小次郎からのいきなりの攻撃におっさん一人は頭を強く打ちうずくまっているが、もう一人のおっさんは刀を抜いた。
「貴様、何のつもりじゃ…?叩き斬ってやる!」
おっさんは刀を振りかざし小次郎を斬ろうとする。
『もうダメだ』と小次郎が思った時である。
『ザシュ…』
一人の男がおっさん斬ったのである。
その男はうずくまっているおっさんも殺した。
男は小次郎を見て言う。
「なるほど、妙な格好のガキだ。持っている物も変わっている。草鞋も履いていない…。」
男は小次郎に言う。
「おい、貴様の格好に興味を持った。これから我らの総帥に会わせるから来い。」
そう言い、男は小次郎に縄をかけて強引に歩かせる。
しばらく歩き、小次郎はこの先で起こることに不安で胸が一杯な為、男に聞いてみた。
「あのー。俺、もしかして殺されちゃうんスかね?」
男は笑いながら言う。
「そりゃあ我らの総帥の判断次第よ。貴様を怪しい者として処断するのか、貴様が身に纏っている空気、まるで異世界から来たような、その空気に期待して部下に取り立てるか。全ては総帥次第よ。」
男は一旦、間をおいて言う。
「まぁ、ワシらの総帥は殺すような人間では無いから安心しろ。」
「ほ、本当に殺さないのか…?」
「ああ、少なくともワシは殺さないな。それにワシらは部下を増やしたいからな。」
男はそう言い、しばらく歩く。
そして歩くこと10分、男の陣らしきものを見付ける。
男は陣に入る前に、陣の外を見張っている部下に言う。
「立原久綱ただいま戻った。」
「立原様、毛利の兵に襲われたと聞きましたがお怪我は?」
部下はかしこまって聞く。
「ああ、何とか無事だ。少し頼みたいんだが、鹿之助と勝久様を呼んでくれんか?この男の処遇をどうするか決めたい。」
男はそう言って小次郎の方を見る。
「分かりました。すぐに呼んできます。」
部下はそう言い、走って行った。
そして、男は小次郎を陣の中に入れた。
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