60 / 119
神様からのご褒美
しおりを挟む
謁見の部屋に、フォレンとリーナが入ってきた。
それぞれの国の者が対応するべき、とヒースヴェルトが側に付くよう、お願いをしてきたのだ。
リーナはヒースヴェルトの着替えをすませた後ディランにヒースヴェルトを託してきた。
ディーテ神の授けた《神纏》は、神化した際に汗で汚れてしまったのだ。
ディーテ神のサービスで、もう一着、美しい純白の纏を貰った。デザインの違うもう一着のそれには、右袖に緋色の砡の欠片が飾られていた。
言わずと知れた、ディランが司る、緋砡。
(ディラン様は、ヒー様のお側…。ルシオ様は新たな二神教の最高指導者というお立場をディーテ様より任命されたわ。だからもうすぐヒー様をここへお連れする手筈になっていて、アシュトは鍛練場にいる人々の整理、ジャンニは…宴会の準備ね。)
ジャンニは、この後の誕生祝賀会の準備を隣の屋敷で行っている。
ジャンニの家族やコール領の料理人総出で、準備を行っているのだ。
リーナはそれぞれの仕事を確認して、遺漏ないか脳内で整理させた。
「リーナ、お前は神のお側にいなくて良いのか?」
エカルドの疑問に、リーナは頷く。
「叔父様。ヒースヴェルト様からこちらで叔父様と共にいるよう直接お願いされたのです。それに、ヒースヴェルト様は既に神化されておいでです。天使にもなっていない私は、…望んでも勝手にお側にいられません。」
これまではアルクスの中での配属だった。これからはルシオのようにヒースヴェルトか、ディーテ神によりその役目を拝命しなければならない立場。
「そうか…。早く翼とやらになれれば良いな。」
エカルドの心からの言葉に、リーナは落ち込んだ。
ヒースヴェルトの力となる翼は、ヒースヴェルトが苦しみ、痛みに耐えて生まれるものだった。
天使になる自分は、せいぜい心臓をヴィータに交換する時の、一瞬の痛みだけ。
(ヒー様の方が何倍も、何十倍もお辛いなんて…。もっと、ヒー様が苦しまずに天使化できる方法はないのかしら。)
天使化は、神の仕事。手を貸せないことはディーテ神からも言われている。
(…ルシオ様に相談してみよう…。)
何か、ヒースヴェルトの負担が軽くなる方法を探したかった。
『皆、静まれ。我等が新たな神、ヒースヴェルト様が参られる。』
ルシオの声に、謁見室の四人は跪き頭を垂れる。
静かに、待つ。
『…顔を上げよ。』
声がかかり顔を上げると、玉座に座っている、少年の姿。
アドルファウスと、エカルドも、詳しい外見などを聞いていなかったため、こんなに幼い子が神に選ばれたことが信じられなかった。
『……っ。』
しかし、彼の姿に息を飲む。
白金の真っ直ぐな髪を下ろし、煙るような同じプラチナの睫に縁取られた瞳は澄んだ鮮やかな紫色。健康的な肌色に、桃色の頬。
全てが完璧な造形。
(…この方が、この世界を統べる方。)
そして、その横に立つのは、見慣れた弟の姿。ただ、彼の背には見事な羽根が生えており、人とは違う存在であることを見せつけられたようで。
(弟よ、私はお前を誇りに思うぞ。)
『創造神ディーテより、そなたらに褒美を預かっている。』
ふわ、と手を翳すと、アドルファウスとエカルドのそれぞれの目の前に、大砡の欠片が現れた。
ただ、その欠片は色が特殊で深い翠の中に金色と虹色の光の粒が渦巻いているものと、藍色の中に同じように光が渦巻いているもの。
一目で、それらが特別な存在であることが分かった。
『それは特別な欠片。創造神と余の加護を与えたもの。それぞれに一つずつ授ける…が。』
そこまで告げると、
『余の願う世界は、すべての大地が調和した世界。』
そう続けて、ヒースヴェルトは両手を大きく広げる。
(ヒー様、何をされるおつもりかしら…?)
(…大地の調和…。そうか、ヒー様は国交を復活させることを望まれておられると、以前リアンが言っていた…。)
エンブルグ皇国とランゼ諸島国、二人の王が賜った砡の欠片が、一つに融合した。
過去にディランの持つ緋砡の欠片と、虹の砡の欠片とが融合したことは知っている。だが、虹色以外の欠片が融合したのを見るのは、これが初めて。
『まずは、その二色のように世界を混ぜてみせて。どうすれば良いかは、分かるよね?』
蒼と翠が、まるで液体のように混ざりあい、それでも別の色になるわけではなく、そこに共にある。
そして、ゆっくりと大砡の欠片が再び二つに別つ。
『調和……。』
フォレンの呟きが聞こえたのか、ヒースヴェルトは微笑みを深めた。
『二人の長には、この砡の欠片を…神の加護を与える。大地は神気で満たされる。長き安寧を約束しよう。』
『『有り難き幸せに存じます』』
二人の王は美しい砡の欠片を《稀砡》と呼ぶことにし、神が授けた唯一の贈り物として永代大切にすると約束をした。
謁見の時間が終わって、ヒースヴェルトは神殿にある自室に戻り、ソファーベッドで伸びていた。
「つかれた………。」
二人の王様を跪かせて、偉そうに。なんて思われてないか内心不安でいっぱいだった。
「だってルシオさんもフォレンも…っていうかみんなそうするのが当然だーみたいなこと言っちゃって…。
まぁ、ママも人に舐められちゃいけないよって、凄く言ってたんだよね…。」
(だから、嫌でも、ちゃんとしようって思ってルシオさんの言う通りに動いた。
それでも、自分の望みは世界の調和だってことは分かってくれていて…嬉しかったな。)
ルシオが、提案したのだ。
二つの砡の欠片を、ヒースヴェルトの神術で融合できないか、と。
◇◆◇◆◇
「相手の質量に合わせることができる特性を持つ虹の砡の欠片とは違うから…質量が2倍になっちゃう。今のぼく、きっと安定させることはできないよ?」
「…では、融合させた後に…混ざりあった砡の欠片を、もとの質量に戻すことは…?」
「また二つに分ける…?」
『神果の構築式を、読み解かれた今なら…きっと分かるはず。…ですよね?ディーテ様。』
『…砡の欠片同士を合わせ、再び分ける、か。面白いことを言う。』
◇◆◇◆◇
そして、二つの砡の欠片をあわせ、わけることができて。
(ルシオさん、どうして分かったんだろう…。)
時々、神になった自分よりも、砡や神力についての知識が深いことを目の当たりにすることがあり、驚く。
単純に、神様が好きすぎて研究を千年以上続けていたから、ということであったが、ヒースヴェルトは未だ彼の神様オタクぶりを見誤っているようであった。
それぞれの国の者が対応するべき、とヒースヴェルトが側に付くよう、お願いをしてきたのだ。
リーナはヒースヴェルトの着替えをすませた後ディランにヒースヴェルトを託してきた。
ディーテ神の授けた《神纏》は、神化した際に汗で汚れてしまったのだ。
ディーテ神のサービスで、もう一着、美しい純白の纏を貰った。デザインの違うもう一着のそれには、右袖に緋色の砡の欠片が飾られていた。
言わずと知れた、ディランが司る、緋砡。
(ディラン様は、ヒー様のお側…。ルシオ様は新たな二神教の最高指導者というお立場をディーテ様より任命されたわ。だからもうすぐヒー様をここへお連れする手筈になっていて、アシュトは鍛練場にいる人々の整理、ジャンニは…宴会の準備ね。)
ジャンニは、この後の誕生祝賀会の準備を隣の屋敷で行っている。
ジャンニの家族やコール領の料理人総出で、準備を行っているのだ。
リーナはそれぞれの仕事を確認して、遺漏ないか脳内で整理させた。
「リーナ、お前は神のお側にいなくて良いのか?」
エカルドの疑問に、リーナは頷く。
「叔父様。ヒースヴェルト様からこちらで叔父様と共にいるよう直接お願いされたのです。それに、ヒースヴェルト様は既に神化されておいでです。天使にもなっていない私は、…望んでも勝手にお側にいられません。」
これまではアルクスの中での配属だった。これからはルシオのようにヒースヴェルトか、ディーテ神によりその役目を拝命しなければならない立場。
「そうか…。早く翼とやらになれれば良いな。」
エカルドの心からの言葉に、リーナは落ち込んだ。
ヒースヴェルトの力となる翼は、ヒースヴェルトが苦しみ、痛みに耐えて生まれるものだった。
天使になる自分は、せいぜい心臓をヴィータに交換する時の、一瞬の痛みだけ。
(ヒー様の方が何倍も、何十倍もお辛いなんて…。もっと、ヒー様が苦しまずに天使化できる方法はないのかしら。)
天使化は、神の仕事。手を貸せないことはディーテ神からも言われている。
(…ルシオ様に相談してみよう…。)
何か、ヒースヴェルトの負担が軽くなる方法を探したかった。
『皆、静まれ。我等が新たな神、ヒースヴェルト様が参られる。』
ルシオの声に、謁見室の四人は跪き頭を垂れる。
静かに、待つ。
『…顔を上げよ。』
声がかかり顔を上げると、玉座に座っている、少年の姿。
アドルファウスと、エカルドも、詳しい外見などを聞いていなかったため、こんなに幼い子が神に選ばれたことが信じられなかった。
『……っ。』
しかし、彼の姿に息を飲む。
白金の真っ直ぐな髪を下ろし、煙るような同じプラチナの睫に縁取られた瞳は澄んだ鮮やかな紫色。健康的な肌色に、桃色の頬。
全てが完璧な造形。
(…この方が、この世界を統べる方。)
そして、その横に立つのは、見慣れた弟の姿。ただ、彼の背には見事な羽根が生えており、人とは違う存在であることを見せつけられたようで。
(弟よ、私はお前を誇りに思うぞ。)
『創造神ディーテより、そなたらに褒美を預かっている。』
ふわ、と手を翳すと、アドルファウスとエカルドのそれぞれの目の前に、大砡の欠片が現れた。
ただ、その欠片は色が特殊で深い翠の中に金色と虹色の光の粒が渦巻いているものと、藍色の中に同じように光が渦巻いているもの。
一目で、それらが特別な存在であることが分かった。
『それは特別な欠片。創造神と余の加護を与えたもの。それぞれに一つずつ授ける…が。』
そこまで告げると、
『余の願う世界は、すべての大地が調和した世界。』
そう続けて、ヒースヴェルトは両手を大きく広げる。
(ヒー様、何をされるおつもりかしら…?)
(…大地の調和…。そうか、ヒー様は国交を復活させることを望まれておられると、以前リアンが言っていた…。)
エンブルグ皇国とランゼ諸島国、二人の王が賜った砡の欠片が、一つに融合した。
過去にディランの持つ緋砡の欠片と、虹の砡の欠片とが融合したことは知っている。だが、虹色以外の欠片が融合したのを見るのは、これが初めて。
『まずは、その二色のように世界を混ぜてみせて。どうすれば良いかは、分かるよね?』
蒼と翠が、まるで液体のように混ざりあい、それでも別の色になるわけではなく、そこに共にある。
そして、ゆっくりと大砡の欠片が再び二つに別つ。
『調和……。』
フォレンの呟きが聞こえたのか、ヒースヴェルトは微笑みを深めた。
『二人の長には、この砡の欠片を…神の加護を与える。大地は神気で満たされる。長き安寧を約束しよう。』
『『有り難き幸せに存じます』』
二人の王は美しい砡の欠片を《稀砡》と呼ぶことにし、神が授けた唯一の贈り物として永代大切にすると約束をした。
謁見の時間が終わって、ヒースヴェルトは神殿にある自室に戻り、ソファーベッドで伸びていた。
「つかれた………。」
二人の王様を跪かせて、偉そうに。なんて思われてないか内心不安でいっぱいだった。
「だってルシオさんもフォレンも…っていうかみんなそうするのが当然だーみたいなこと言っちゃって…。
まぁ、ママも人に舐められちゃいけないよって、凄く言ってたんだよね…。」
(だから、嫌でも、ちゃんとしようって思ってルシオさんの言う通りに動いた。
それでも、自分の望みは世界の調和だってことは分かってくれていて…嬉しかったな。)
ルシオが、提案したのだ。
二つの砡の欠片を、ヒースヴェルトの神術で融合できないか、と。
◇◆◇◆◇
「相手の質量に合わせることができる特性を持つ虹の砡の欠片とは違うから…質量が2倍になっちゃう。今のぼく、きっと安定させることはできないよ?」
「…では、融合させた後に…混ざりあった砡の欠片を、もとの質量に戻すことは…?」
「また二つに分ける…?」
『神果の構築式を、読み解かれた今なら…きっと分かるはず。…ですよね?ディーテ様。』
『…砡の欠片同士を合わせ、再び分ける、か。面白いことを言う。』
◇◆◇◆◇
そして、二つの砡の欠片をあわせ、わけることができて。
(ルシオさん、どうして分かったんだろう…。)
時々、神になった自分よりも、砡や神力についての知識が深いことを目の当たりにすることがあり、驚く。
単純に、神様が好きすぎて研究を千年以上続けていたから、ということであったが、ヒースヴェルトは未だ彼の神様オタクぶりを見誤っているようであった。
0
お気に入りに追加
34
あなたにおすすめの小説
別に構いませんよ、離縁するので。
杉本凪咲
恋愛
父親から告げられたのは「出ていけ」という冷たい言葉。
他の家族もそれに賛同しているようで、どうやら私は捨てられてしまうらしい。
まあいいですけどね。私はこっそりと笑顔を浮かべた。
セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
次代の希望 愛されなかった王太子妃の愛
Rj
恋愛
王子様と出会い結婚したグレイス侯爵令嬢はおとぎ話のように「幸せにくらしましたとさ」という結末を迎えられなかった。愛し合っていると思っていたアーサー王太子から結婚式の二日前に愛していないといわれ、表向きは仲睦まじい王太子夫妻だったがアーサーにはグレイス以外に愛する人がいた。次代の希望とよばれた王太子妃の物語。
全十二話。(全十一話で投稿したものに一話加えました。2/6変更)
私はあなたの母ではありませんよ
れもんぴーる
恋愛
クラリスの夫アルマンには結婚する前からの愛人がいた。アルマンは、その愛人は恩人の娘であり切り捨てることはできないが、今後は決して関係を持つことなく支援のみすると約束した。クラリスに娘が生まれて幸せに暮らしていたが、アルマンには約束を違えたどころか隠し子がいた。おまけに娘のユマまでが愛人に懐いていることが判明し絶望する。そんなある日、クラリスは殺される。
クラリスがいなくなった屋敷には愛人と隠し子がやってくる。母を失い悲しみに打ちのめされていたユマは、使用人たちの冷ややかな視線に気づきもせず父の愛人をお母さまと縋り、アルマンは子供を任せられると愛人を屋敷に滞在させた。
アルマンと愛人はクラリス殺しを疑われ、人がどんどん離れて行っていた。そんな時、クラリスそっくりの夫人が社交界に現れた。
ユマもアルマンもクラリスの両親も彼女にクラリスを重ねるが、彼女は辺境の地にある次期ルロワ侯爵夫人オフェリーであった。アルマンやクラリスの両親は他人だとあきらめたがユマはあきらめがつかず、オフェリーに執着し続ける。
クラリスの関係者はこの先どのような未来を歩むのか。
*恋愛ジャンルですが親子関係もキーワード……というかそちらの要素が強いかも。
*めずらしく全編通してシリアスです。
*今後ほかのサイトにも投稿する予定です。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる