13 / 34
治療が必要だった者
しおりを挟む
「あの? 何を……」
突然のことにルビアは戸惑っているがイーナは続ける。
「出てこないならアンタが私にしたことないこと、ルビア様に言うわよ!」
そこまで言われては仕方がない。ため息を付いて俺は現れる。
「まず最初にお前を犯した日は確か雨だったな。あの時はお前は初めてだったのに随分と声を上げて――」
「って何でアンタが言うのよ! しかも声を上げたのは感じたんじゃなくて痛かった……って! 何を言わすのよ!」
相変わらず面白い女だな……。ルビアはポカンとしている。
「あの、お二人の関係は……?」
難しいことを聞くなコイツ。何だろう?うーんと考えているとイーナがこっちを見つめていることに気がついた。イーナの方を見ると慌ててバッと目を逸らしやがった。何なんだ?というかお前が説明しろよ。
「ま、ただの知り合いだ」
そう言うとイーナはムスッとして、
「へえ、ただの知り合いにあんなことやこんなことするんだ?」
と突っかかってくる。なんか今日のイーナは面倒くさいな……。そう思っているとクスッとルビアが笑う。
「お二人は仲良しなんですね!」
「どこが!?」
「どこがだ」
ルビアがあまりに素っ頓狂な事を言うのでイーナと同時に突っ込んでしまった。それ見たルビアがほらっとまた楽しそうに笑った。
ルビアはお茶を淹れてきますね、と部屋から出ていってしまった。扉の先で従者たちと何やら会話をしていたようだが、扉が閉まっていくにつれて会話も聞こえなくなっていった。俺の存在は内緒にしといてくれ、と言っておいたので上手い感じに言ってくれただろう。
そういうわけで今この部屋には俺とイーナの二人きりだ。何となく気まずいな、最後にあったのは……思いっきり殴って教会に投げ込んだ日以来か。改めて思い返すととんでもないことしたな俺。ふと、座っているイーナを見ると落ち着かないようにそっぽを向いて、長く赤い髪をクルクルと弄っている。ま、話したくないならそれで良い。そう思って無言でいると、イーナが口火を切った。
「ねえ、アンタ。あの子を助けてこの国を復興して……何を考えているの?」
「答える義理はない」
正直に、ルビアを助けてついでに要件をこなそうと思っていることを言う必要もあるまい。呪いの効力をこれ以上下げるわけにもいかない。もうこれまでのようなことは出来そうにないのだから。
「相変わらずなんか知らないけど一人で全部背負い込もうとしてるのねバカ」
そう言ってイーナはため息を付いた。ほっとけ。言うわけにはいかないんだよ、バカヤロウ。
「でも何か前会ったときより柔らかくなった気がする。何か良いことあったの?」
「別に」
良いことか――いっぱいあったな。そのせいでもう極悪非道の日々を犯していた日々には戻れそうにないけどそれで良いんだ。そうしてエルフの里の日々を思い返していると、
「驚いたわ……アンタのそんな顔見れるとは思わなかった。アンタ笑うのね」
と驚きながらも最後は微笑みながら言ってきた。
「笑っていたか俺」
思わず顔をおさえてそう言うと、
「ええ、幸せそうだったわよ」
と返ってきた。確かに思い出し笑いをするなんて、少し前の俺なら信じられないことだ。
「少し悔しいわ」
そう言って天井を見上げるイーナ。何がだろうか。そう思っていると、
「アンタの寂しさとかそういうの取り除くのは私だと思っていたのに」
「な……にを?」
お前にそんな事をしてもらう理由も義理も無い。お前には最低なことしかしてこなかったはずだ。そう思って固まっているとイーナはクスリと笑った。
「初めて会った時からね、変なやつだなって思ってたの。何かに怒っていて、悲しんでいて、寂しがっていて、苦しんでいて……その癖仏頂面。何ていうか見ていて可哀想って思ったわ」
そう思っているやつに対して本気の突きを放って来たのか……。
「で、会うたびあなたの心に触れようとしたけど取り付く島もなかったわ。思い切って踏み込んでみたら殴られたし」
お前に触れられてしまったらもう、進めなくなるかもしれないという予感があったからな。でも、もうその意地を張るのも限界かもしれない。エルフの里を出てから人の優しさを思い出してから俺の心は弱くなった。マイナスの感情ばかり向けられてきた俺の心はプラスの感情、特に優しさに飢えている。ルビアを助けたのもそのせいかもしれない。ありがとう、と感謝をされたくて。
「そう言えば生きていたんだな」
白々しくそう言うとイーナはふふっと小さく笑って、
「アンタが助けたんでしょ? シスターたちに聞いたわ、私窓から投げ込まれたって。そんな酷い事するのは世界中に一人だけよ」
そう言った。小さく笑った顔、揺れる赤い髪、優しい声、何でコイツはこんなにもオレの心を揺さぶるんだろう。
「ねえ、結構踏み込んでいるのに今日は殴らないの?」
「殴って、欲しいのか」
「出来ればゴメンだわ。凄く痛かったんだから」
そう言って唇を尖らせるイーナ。俺も二度とゴメンだ。これ以上お前を傷つけたくない、そっとしておいてくれ。と、イーナは急に真面目な顔をして、
「フユ、アンタ魔王を倒すのね」
「いきなり意味の分からないことを」
「魔王軍の幹部が三人殺された。あんな連中を殺せるやつアンタしかいないわ。他にいたら有名になってるはずだしね」
確かに、殺せる奴がいたらそいつを勇者として祭りあげるだろう。
「いや、魔王に会うための実力を見せているだけかもしれないぜ」
せめてそんなことをいうので精一杯だったが、無駄だった。
「それだったらもっと人間たちを殺したりするわよ。あんた、最低なことばっかりするけど一切人間を殺さないんだもの」
「死ぬほうが幸せってこともあるだろ」
「でもルビアは幸せそうだったわよ」
その言葉に俺は何も返せなかった。イーナはやり取りに勝てたのが嬉しかったのだろう、満足そうに笑った。
しばらくしてイーナは立ち上がり俺に剣を渡してきた。
「フユ、これを貸してあげる。」
「どういう……事だ」
「何かアンタ死ぬ気で魔王倒そうとしているみたいだし、倒した後どっか行っちゃう気がして……だから、貸したの。死んでも返しに来なさいよ。嫌になった逃げても良いし、無理しなくてもいいんだからね! 困ったことがあった私を頼りにしなさい! 大体のことは相談に乗ってあげるから。アンタ色々ウジウジ悩んで、私にしたアレコレ気にしてるようだけど元気でいるうちは許してあげるから! 死んじゃったり元気がなくなったりしたら許さないからね、わかった?」
そう言って無理やり剣を受け取らされた。優しくするのはやめてくれないか、そう思ったがその剣を跳ね除けることは出来なかった。ルビアの優しさに触れていたかった。エルフ達とのやり取りで凍てついた、凍てつかせたと思っていた心が氷解し始めたが、更にここに来てイーナの思いに触れ、感情が限界に達した。
「イーナ、早速困ったことがあるんだが」
「言ってみなさい」
「ここから出てってくれないか」
せめて見えないところに行ってほしい。これ以上お前と話していると、お前を見ていると、甘えてしまう、恥ずかしいところを見せてしまう……そう思って言ったのだが、
「嫌よ」
返ってきたのは優しい否定の言葉だった。
「大体のことは相談に乗るって言っただろ」
「そうね、でもアンタの顔がそうは言っていないから」
そう言ってイーナは俺を抱きしめて背中をポンポンと叩く。そして俺の首元辺りにいるイーナは上目遣いをして、
「アンタ本当の事全然言わないからね。正直に言いなさい。私にどうして欲しいの」
「言え……るかよ、こんな……みっともないこと」
「全く、バカね。こんなに心がボロボロになるまで頑張って。私は何も見てないから……思いっきり泣きなさい」
その言葉がきっかけとなり、イーナの胸の中で俺は子供のように泣いた。この世界に来てから誤魔化してきた分の感情が、全て涙と一緒に流れ出ているかの如く。イーナの優しさに包まれながら。その間イーナは黙って俺の全てを受け入れてくれていた。
その夜は久しぶりの安眠だった。
突然のことにルビアは戸惑っているがイーナは続ける。
「出てこないならアンタが私にしたことないこと、ルビア様に言うわよ!」
そこまで言われては仕方がない。ため息を付いて俺は現れる。
「まず最初にお前を犯した日は確か雨だったな。あの時はお前は初めてだったのに随分と声を上げて――」
「って何でアンタが言うのよ! しかも声を上げたのは感じたんじゃなくて痛かった……って! 何を言わすのよ!」
相変わらず面白い女だな……。ルビアはポカンとしている。
「あの、お二人の関係は……?」
難しいことを聞くなコイツ。何だろう?うーんと考えているとイーナがこっちを見つめていることに気がついた。イーナの方を見ると慌ててバッと目を逸らしやがった。何なんだ?というかお前が説明しろよ。
「ま、ただの知り合いだ」
そう言うとイーナはムスッとして、
「へえ、ただの知り合いにあんなことやこんなことするんだ?」
と突っかかってくる。なんか今日のイーナは面倒くさいな……。そう思っているとクスッとルビアが笑う。
「お二人は仲良しなんですね!」
「どこが!?」
「どこがだ」
ルビアがあまりに素っ頓狂な事を言うのでイーナと同時に突っ込んでしまった。それ見たルビアがほらっとまた楽しそうに笑った。
ルビアはお茶を淹れてきますね、と部屋から出ていってしまった。扉の先で従者たちと何やら会話をしていたようだが、扉が閉まっていくにつれて会話も聞こえなくなっていった。俺の存在は内緒にしといてくれ、と言っておいたので上手い感じに言ってくれただろう。
そういうわけで今この部屋には俺とイーナの二人きりだ。何となく気まずいな、最後にあったのは……思いっきり殴って教会に投げ込んだ日以来か。改めて思い返すととんでもないことしたな俺。ふと、座っているイーナを見ると落ち着かないようにそっぽを向いて、長く赤い髪をクルクルと弄っている。ま、話したくないならそれで良い。そう思って無言でいると、イーナが口火を切った。
「ねえ、アンタ。あの子を助けてこの国を復興して……何を考えているの?」
「答える義理はない」
正直に、ルビアを助けてついでに要件をこなそうと思っていることを言う必要もあるまい。呪いの効力をこれ以上下げるわけにもいかない。もうこれまでのようなことは出来そうにないのだから。
「相変わらずなんか知らないけど一人で全部背負い込もうとしてるのねバカ」
そう言ってイーナはため息を付いた。ほっとけ。言うわけにはいかないんだよ、バカヤロウ。
「でも何か前会ったときより柔らかくなった気がする。何か良いことあったの?」
「別に」
良いことか――いっぱいあったな。そのせいでもう極悪非道の日々を犯していた日々には戻れそうにないけどそれで良いんだ。そうしてエルフの里の日々を思い返していると、
「驚いたわ……アンタのそんな顔見れるとは思わなかった。アンタ笑うのね」
と驚きながらも最後は微笑みながら言ってきた。
「笑っていたか俺」
思わず顔をおさえてそう言うと、
「ええ、幸せそうだったわよ」
と返ってきた。確かに思い出し笑いをするなんて、少し前の俺なら信じられないことだ。
「少し悔しいわ」
そう言って天井を見上げるイーナ。何がだろうか。そう思っていると、
「アンタの寂しさとかそういうの取り除くのは私だと思っていたのに」
「な……にを?」
お前にそんな事をしてもらう理由も義理も無い。お前には最低なことしかしてこなかったはずだ。そう思って固まっているとイーナはクスリと笑った。
「初めて会った時からね、変なやつだなって思ってたの。何かに怒っていて、悲しんでいて、寂しがっていて、苦しんでいて……その癖仏頂面。何ていうか見ていて可哀想って思ったわ」
そう思っているやつに対して本気の突きを放って来たのか……。
「で、会うたびあなたの心に触れようとしたけど取り付く島もなかったわ。思い切って踏み込んでみたら殴られたし」
お前に触れられてしまったらもう、進めなくなるかもしれないという予感があったからな。でも、もうその意地を張るのも限界かもしれない。エルフの里を出てから人の優しさを思い出してから俺の心は弱くなった。マイナスの感情ばかり向けられてきた俺の心はプラスの感情、特に優しさに飢えている。ルビアを助けたのもそのせいかもしれない。ありがとう、と感謝をされたくて。
「そう言えば生きていたんだな」
白々しくそう言うとイーナはふふっと小さく笑って、
「アンタが助けたんでしょ? シスターたちに聞いたわ、私窓から投げ込まれたって。そんな酷い事するのは世界中に一人だけよ」
そう言った。小さく笑った顔、揺れる赤い髪、優しい声、何でコイツはこんなにもオレの心を揺さぶるんだろう。
「ねえ、結構踏み込んでいるのに今日は殴らないの?」
「殴って、欲しいのか」
「出来ればゴメンだわ。凄く痛かったんだから」
そう言って唇を尖らせるイーナ。俺も二度とゴメンだ。これ以上お前を傷つけたくない、そっとしておいてくれ。と、イーナは急に真面目な顔をして、
「フユ、アンタ魔王を倒すのね」
「いきなり意味の分からないことを」
「魔王軍の幹部が三人殺された。あんな連中を殺せるやつアンタしかいないわ。他にいたら有名になってるはずだしね」
確かに、殺せる奴がいたらそいつを勇者として祭りあげるだろう。
「いや、魔王に会うための実力を見せているだけかもしれないぜ」
せめてそんなことをいうので精一杯だったが、無駄だった。
「それだったらもっと人間たちを殺したりするわよ。あんた、最低なことばっかりするけど一切人間を殺さないんだもの」
「死ぬほうが幸せってこともあるだろ」
「でもルビアは幸せそうだったわよ」
その言葉に俺は何も返せなかった。イーナはやり取りに勝てたのが嬉しかったのだろう、満足そうに笑った。
しばらくしてイーナは立ち上がり俺に剣を渡してきた。
「フユ、これを貸してあげる。」
「どういう……事だ」
「何かアンタ死ぬ気で魔王倒そうとしているみたいだし、倒した後どっか行っちゃう気がして……だから、貸したの。死んでも返しに来なさいよ。嫌になった逃げても良いし、無理しなくてもいいんだからね! 困ったことがあった私を頼りにしなさい! 大体のことは相談に乗ってあげるから。アンタ色々ウジウジ悩んで、私にしたアレコレ気にしてるようだけど元気でいるうちは許してあげるから! 死んじゃったり元気がなくなったりしたら許さないからね、わかった?」
そう言って無理やり剣を受け取らされた。優しくするのはやめてくれないか、そう思ったがその剣を跳ね除けることは出来なかった。ルビアの優しさに触れていたかった。エルフ達とのやり取りで凍てついた、凍てつかせたと思っていた心が氷解し始めたが、更にここに来てイーナの思いに触れ、感情が限界に達した。
「イーナ、早速困ったことがあるんだが」
「言ってみなさい」
「ここから出てってくれないか」
せめて見えないところに行ってほしい。これ以上お前と話していると、お前を見ていると、甘えてしまう、恥ずかしいところを見せてしまう……そう思って言ったのだが、
「嫌よ」
返ってきたのは優しい否定の言葉だった。
「大体のことは相談に乗るって言っただろ」
「そうね、でもアンタの顔がそうは言っていないから」
そう言ってイーナは俺を抱きしめて背中をポンポンと叩く。そして俺の首元辺りにいるイーナは上目遣いをして、
「アンタ本当の事全然言わないからね。正直に言いなさい。私にどうして欲しいの」
「言え……るかよ、こんな……みっともないこと」
「全く、バカね。こんなに心がボロボロになるまで頑張って。私は何も見てないから……思いっきり泣きなさい」
その言葉がきっかけとなり、イーナの胸の中で俺は子供のように泣いた。この世界に来てから誤魔化してきた分の感情が、全て涙と一緒に流れ出ているかの如く。イーナの優しさに包まれながら。その間イーナは黙って俺の全てを受け入れてくれていた。
その夜は久しぶりの安眠だった。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
【クラス転移】復讐の剣
ぶどうメロン
ファンタジー
いじめを苦に自殺した男は、気が付けばクラスメイトと共に異世界に召喚されていた。冒険の道中で出会う人々の優しさに触れた主人公は復讐の剣を抜く。
pixivFANBOXを開設致しました。応援頂けると非常に励みになります。
https://budou-melon.fanbox.cc/
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
突然だけど、空間魔法を頼りに生き延びます
ももがぶ
ファンタジー
俺、空田広志(そらたひろし)23歳。
何故だか気が付けば、見も知らぬ世界に立っていた。
何故、そんなことが分かるかと言えば、自分の目の前には木の棒……棍棒だろうか、それを握りしめた緑色の醜悪な小人っぽい何か三体に囲まれていたからだ。
それに俺は少し前までコンビニに立ち寄っていたのだから、こんな何もない平原であるハズがない。
そして振り返ってもさっきまでいたはずのコンビニも見えないし、建物どころかアスファルトの道路も街灯も何も見えない。
見えるのは俺を取り囲む醜悪な小人三体と、遠くに森の様な木々が見えるだけだ。
「えっと、とりあえずどうにかしないと多分……死んじゃうよね。でも、どうすれば?」
にじり寄ってくる三体の何かを警戒しながら、どうにかこの場を切り抜けたいと考えるが、手元には武器になりそうな物はなく、持っているコンビニの袋の中は発泡酒三本とツナマヨと梅干しのおにぎり、後はポテサラだけだ。
「こりゃ、詰みだな」と思っていると「待てよ、ここが異世界なら……」とある期待が沸き上がる。
「何もしないよりは……」と考え「ステータス!」と呟けば、目の前に半透明のボードが現れ、そこには自分の名前と性別、年齢、HPなどが表記され、最後には『空間魔法Lv1』『次元の隙間からこぼれ落ちた者』と記載されていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる