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レオとガゼリオ
翌朝
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締め切ったカーテンから透ける柔らかな光にレオは目を覚ます。
ゆっくりと広がる視界に、ベッドの前に座り込み雑誌を広げる男の姿が____
「ガゼリオ! 何勝手にぐぅぅ……!」
身を起こした途端に頭に重い痛みが走り、レオは顔を歪めながら再びベッドに横になる。
二日酔いだ。
「おはよう。全く起きねーから物色してた。どんなのが好きなのかなーって」
ガゼリオは丁寧に付箋が貼られているページを凝視したままだ。
そのページには、真っ白な背景をバックにした金髪碧眼の若い男が大きく写されていた。
競泳水着を思わせる黒い下着のみを身に付け、髪を掻き上げるポーズを取っている。
「ダーティ……?」
とガゼリオは雑誌に書かれている名前を読み上げた。
秘蔵のコレクションを見られたレオは諦めて……いや、むしろ吹っ切れたらしく解説を始める。
「そそ、演奏家のダーティ。それはデビュー5周年の時に記念で撮ったヌード写真」
(記念でヌード写真て……どんな神経してんだこの男)
ガゼリオは早々にダーティに「変人」の烙印を押す。
レオはベッドの端に身を寄せ、ガゼリオの手元を覗き込むと、「レーザー」と唱えて指先から赤い直進する光を放つ。
「まぁまず顔が良いよな。化粧してカツラを被れば完璧な女装できそうなくらい中性的で人形みたいに顔が整ってる」
顔周りを示すようにレーザーを当てながらオタク特有の早口で語り始める。
「それを踏まえてチン影を見て欲しいんだが」
突然のパワーワードに「チン影」とガゼリオはオウム返ししてしまう。
ポインターで示された部分……ブーメランパンツに隠された股間部分が大きく膨らんでいる。
「こんなに綺麗な顔してるのに割とチンコでかそうなのがポイント高いよな」
(何言ってんだコイツ)
「この凶器で誰かのケツをガン掘りしてるのを想像するだけで1分で抜ける」
(何言ってんだコイツ)
「ま、この人はそんな事しないだろうけどな……あー、頭痛え……ガゼリオは平気なのかよ」
「俺、酔いは明日に持ち越さないタイプだから」
「羨ましい」
なぁ、とレオはガゼリオに呼びかける。
「もう少し一緒にいてくれないか?」
レオは布団を捲り入るよう促す。するとガゼリオが意外にも雑誌を閉じすんなり入ってきてくれた。
互いの体を温め合うように密着し抱き締め合う。
「……昨日は可愛かった」
「そんな事初めて言われた」
「嘘だな、ガゼリオ経験豊富そうだし」
とレオは無邪気に微笑む。
「昨日さ、久しぶりにイけたんだろ? 気持ち良かったか?」
ガゼリオは、養父に会う前以外では自分で後孔に触れる事が無い。
後ろを慰めると考えただけで養父に負けた気がするからだ。
男子としては薄めの性欲を夢魔の呪いで掻き立てられ、その上射精を封じられてもなお、ガゼリオは排泄用として開けられた穴を使う気にはならなかった。
「そうだな……気持ち良かった」
「昨日言ってたけどさ、ケツは触ってなかったんだよな? じゃ今までどうしてたんだよ」
「それは……」
言い淀むガゼリオの尻に貞操帯越しに触れ、挿入の準備をパパッと済ませて指を捩じ込む。
「う……!?」
強い快感にガゼリオは思わずレオの寝巻きを掴んだ。
「ほら腕回しな……そうそう。で、どうしてたんだ?」
レオのゴリラを想起させる体に華奢な腕を回したガゼリオは体を震わせるだけ。
「ほら言えってば」
とレオはジュボジュボと彼の蕾を1本の指で突く。
「あ゛……っ! わ、わかった言うから……!」
ええと……と快感で狂った頭を必死に動かす。
「て、貞操帯の上から……チンコ触ったり」
「こうか?」
とレオは窄まりを愛撫する手を止めず、空いている手で前に触れる。
「おい、やめ____」
カチャカチャと金属が触れ合う音が鳴り始める。
2つの快楽を同時に味わい、ガゼリオは苦しそうに呻いた。
貞操帯の、陰茎を覆うチューブ部分が熱を帯び始めた。
「勃つと痛いんだって」
「でもこうすると気持ち良いんだろ?」
次第に浮遊感を覚え始めたガゼリオは、その感覚に逆らわず……いや、むしろ享受して、レオのたった1本の指で達した。
気を逸してもなお、ガゼリオの雄としての器官は落ち着きを取り戻さず……むしろ更に怒張し始める。
「はぁ……はぁ……」
「ガゼリオ」
レオに抱かれながら頬を染め俯くガゼリオを呼ぶ声は優しかった。
「なぁ、もし溜まり過ぎて辛くなったらさ……俺に言ってくれよ? いつでもイかせてやるから。あと15日は何したって外れないんだもんな?」
「……うん」
「それならそれまで手で触ってやるからさ」
レオに「もう我慢しなくて良いんだからな」と言われたガゼリオは強く抱き締められる。
ただひたすらに真っ直ぐな抱擁に、ガゼリオはつい笑みを溢してしまった。
***
ここまで読んでくださりありがとうございます!
最近サブキャラ達の話ばかりで早くヴェルト&カイラが出てきてほしいという方々には申し訳ないです。
予定の段階ですが次回は2人の話を書こうと思っておりますので、よろしくお願いします!
ゆっくりと広がる視界に、ベッドの前に座り込み雑誌を広げる男の姿が____
「ガゼリオ! 何勝手にぐぅぅ……!」
身を起こした途端に頭に重い痛みが走り、レオは顔を歪めながら再びベッドに横になる。
二日酔いだ。
「おはよう。全く起きねーから物色してた。どんなのが好きなのかなーって」
ガゼリオは丁寧に付箋が貼られているページを凝視したままだ。
そのページには、真っ白な背景をバックにした金髪碧眼の若い男が大きく写されていた。
競泳水着を思わせる黒い下着のみを身に付け、髪を掻き上げるポーズを取っている。
「ダーティ……?」
とガゼリオは雑誌に書かれている名前を読み上げた。
秘蔵のコレクションを見られたレオは諦めて……いや、むしろ吹っ切れたらしく解説を始める。
「そそ、演奏家のダーティ。それはデビュー5周年の時に記念で撮ったヌード写真」
(記念でヌード写真て……どんな神経してんだこの男)
ガゼリオは早々にダーティに「変人」の烙印を押す。
レオはベッドの端に身を寄せ、ガゼリオの手元を覗き込むと、「レーザー」と唱えて指先から赤い直進する光を放つ。
「まぁまず顔が良いよな。化粧してカツラを被れば完璧な女装できそうなくらい中性的で人形みたいに顔が整ってる」
顔周りを示すようにレーザーを当てながらオタク特有の早口で語り始める。
「それを踏まえてチン影を見て欲しいんだが」
突然のパワーワードに「チン影」とガゼリオはオウム返ししてしまう。
ポインターで示された部分……ブーメランパンツに隠された股間部分が大きく膨らんでいる。
「こんなに綺麗な顔してるのに割とチンコでかそうなのがポイント高いよな」
(何言ってんだコイツ)
「この凶器で誰かのケツをガン掘りしてるのを想像するだけで1分で抜ける」
(何言ってんだコイツ)
「ま、この人はそんな事しないだろうけどな……あー、頭痛え……ガゼリオは平気なのかよ」
「俺、酔いは明日に持ち越さないタイプだから」
「羨ましい」
なぁ、とレオはガゼリオに呼びかける。
「もう少し一緒にいてくれないか?」
レオは布団を捲り入るよう促す。するとガゼリオが意外にも雑誌を閉じすんなり入ってきてくれた。
互いの体を温め合うように密着し抱き締め合う。
「……昨日は可愛かった」
「そんな事初めて言われた」
「嘘だな、ガゼリオ経験豊富そうだし」
とレオは無邪気に微笑む。
「昨日さ、久しぶりにイけたんだろ? 気持ち良かったか?」
ガゼリオは、養父に会う前以外では自分で後孔に触れる事が無い。
後ろを慰めると考えただけで養父に負けた気がするからだ。
男子としては薄めの性欲を夢魔の呪いで掻き立てられ、その上射精を封じられてもなお、ガゼリオは排泄用として開けられた穴を使う気にはならなかった。
「そうだな……気持ち良かった」
「昨日言ってたけどさ、ケツは触ってなかったんだよな? じゃ今までどうしてたんだよ」
「それは……」
言い淀むガゼリオの尻に貞操帯越しに触れ、挿入の準備をパパッと済ませて指を捩じ込む。
「う……!?」
強い快感にガゼリオは思わずレオの寝巻きを掴んだ。
「ほら腕回しな……そうそう。で、どうしてたんだ?」
レオのゴリラを想起させる体に華奢な腕を回したガゼリオは体を震わせるだけ。
「ほら言えってば」
とレオはジュボジュボと彼の蕾を1本の指で突く。
「あ゛……っ! わ、わかった言うから……!」
ええと……と快感で狂った頭を必死に動かす。
「て、貞操帯の上から……チンコ触ったり」
「こうか?」
とレオは窄まりを愛撫する手を止めず、空いている手で前に触れる。
「おい、やめ____」
カチャカチャと金属が触れ合う音が鳴り始める。
2つの快楽を同時に味わい、ガゼリオは苦しそうに呻いた。
貞操帯の、陰茎を覆うチューブ部分が熱を帯び始めた。
「勃つと痛いんだって」
「でもこうすると気持ち良いんだろ?」
次第に浮遊感を覚え始めたガゼリオは、その感覚に逆らわず……いや、むしろ享受して、レオのたった1本の指で達した。
気を逸してもなお、ガゼリオの雄としての器官は落ち着きを取り戻さず……むしろ更に怒張し始める。
「はぁ……はぁ……」
「ガゼリオ」
レオに抱かれながら頬を染め俯くガゼリオを呼ぶ声は優しかった。
「なぁ、もし溜まり過ぎて辛くなったらさ……俺に言ってくれよ? いつでもイかせてやるから。あと15日は何したって外れないんだもんな?」
「……うん」
「それならそれまで手で触ってやるからさ」
レオに「もう我慢しなくて良いんだからな」と言われたガゼリオは強く抱き締められる。
ただひたすらに真っ直ぐな抱擁に、ガゼリオはつい笑みを溢してしまった。
***
ここまで読んでくださりありがとうございます!
最近サブキャラ達の話ばかりで早くヴェルト&カイラが出てきてほしいという方々には申し訳ないです。
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