110 / 165
回復
ノラ夢魔と飼い夢魔
しおりを挟む
ダーティが去った後の客室に現れた黒い影。無数のコウモリが羽音を立てながら虚空をクルクルと舞い、やがてそれが人の形を取り始める。
黒髪に黒目の、劣情を煽るようなコスチュームを見に纏った夢魔……ミキである。
「よ、雑巾1号おっひさ~♡ 相変わらず無様だねぇ」
貞操具以外の物を全て剥がれ大の字で寝転がされ、尻にオモチャを詰められたディックは顔を真っ赤にする。
「ア、アンタ……! なんでこんな時に……!」
「こんな時だからだよ。誰かに見られてる方が気持ち良いだろ? 喜べ、主人が帰ってくるまでここでお前のなっさけねー姿見ててやるわ」
「帰ってください」
ミキの言葉が終わった途端にディックは冷たい声で願った。
「はぁ? 俺にそんな口聞いて良いの?」
後輩の失礼な態度にむしろミキはニヤリと笑う。下衆な笑い方ですら端正な顔立ちの彼には良く似合う。
「アンタにこんな姿見られたぐぅうぅっ♡♡」
話の途中でディックは腰を少々浮かし身を捩らせる。
「おっ、第一波始まったか」
ミキはベッド前に椅子を持って来て腰掛け、持参したスナック菓子を食べ始める。まるで野球観戦をする子供だ。
「ん゛お゛っ♡♡ あっ、イグぅ……ッ♡♡♡」
逃れられぬ快楽に早々にディックは気を逸した。
「あーあ、ホントお前おもしれーなぁ。イくのが早過ぎんだよこのザコが。マゾチンポからカウパーだだ漏れしてんのもよー見えるわ」
「あ゛っ♡ まだっ、イっでる……のにぃッ♡♡ お゛っ♡ どっ♡ 止まっ……ぐっ♡♡」
善がり続けるディックを見下ろしながら、ミキはニヤニヤ笑い続ける。
「はぁっ……はぁ……っ♡」
第一波が止まる頃には体と脳が快感でとろけ切り、ディックは弱々しく喘ぎ続ける。
「はぁ……数年前まではまさかお前がなぁ。メスマゾ堕ちさせられるとは思ってもなかったわ」
息を整えているディックの顔を見据えながらミキは話し続ける。
「お前がノラだった時さ。ずっとそこらの女の家に忍び込んで口説いてただろーが。サキュバスからも評判だったろ? ディックは抱くのが上手いって」
「……正直言って、あの頃がふと懐かしくなります」
頬を紅潮させながらディックは呟いた。
「だが、あの頃より今の方がずっと楽しい」
それを聞いたミキは吹き出した。
「楽しいと来たか、お前らしくない。ガキみてーな言い方だな」
「楽しい方を選ぶのが俺ら夢魔の生き方でしょう」
「違いねーな」とゆっくり立ち上がり、ディックの蕾を広げている張形を一気に引っこ抜く。
「ん゛っ♡♡♡」
声を上げ一瞬だけ身を強張らせたディックを気にも留めず、ミキはオモチャを眺め続ける。
「あ~~……やっぱそーだわ。コレ、俺の後輩が作ったやつだ」
紫色のディルド。その凹凸を指でなぞりながらミキは続ける。
「アイツ、男性器に対する……憧れ? が強くてだな? ほらここ見てみ? この反り具合! まさに理想のってまた動き出したわ挿れなきゃ」
ズボォォッ!! と屹立を一気に元の場所へ捩じ込んだ。
「ん゛お゛ぉぉぉッ!?」
その衝撃でディックは精をバスタオルに滴らせた。
「あ゛っ♡ しゃせ……っ、出て……お゛っ♡♡」
「これっぽっちの射精で悦ぶなんて……哀れだなぁ、可哀想過ぎて笑えてくるわ」
第一波の倍ほどの時間が経った頃、ようやく第二波が収まった。
「はぁ……も、無理……っ♡」
常に鋭い光を宿す瞳はぼんやりとしており、快楽で頭がいっぱいなのが容易に窺える。
「お前の主人、ダーティ……だっけ? 正直言って俺アイツきらーい。顔と歌声は良いけど性格最悪なんだもーん」
「……性格について、否定はしねえ」
「それに……エディだったな。やけに『ですわ~』とか『うふふ~』とかバカ丁寧な言葉使ってた奴」
「あの女の演技さぁ」とミキは頭を掻きながら続ける。
「俺にゃどうも演技とは思えねーんだな。まるで____」
「お゛っ、お゛っ、お゛っ♡ お゛っ♡♡」
「またか……碌に話せねえなぁ」
善がるディックを内心哀れみながらミキは溜息を吐いた。
黒髪に黒目の、劣情を煽るようなコスチュームを見に纏った夢魔……ミキである。
「よ、雑巾1号おっひさ~♡ 相変わらず無様だねぇ」
貞操具以外の物を全て剥がれ大の字で寝転がされ、尻にオモチャを詰められたディックは顔を真っ赤にする。
「ア、アンタ……! なんでこんな時に……!」
「こんな時だからだよ。誰かに見られてる方が気持ち良いだろ? 喜べ、主人が帰ってくるまでここでお前のなっさけねー姿見ててやるわ」
「帰ってください」
ミキの言葉が終わった途端にディックは冷たい声で願った。
「はぁ? 俺にそんな口聞いて良いの?」
後輩の失礼な態度にむしろミキはニヤリと笑う。下衆な笑い方ですら端正な顔立ちの彼には良く似合う。
「アンタにこんな姿見られたぐぅうぅっ♡♡」
話の途中でディックは腰を少々浮かし身を捩らせる。
「おっ、第一波始まったか」
ミキはベッド前に椅子を持って来て腰掛け、持参したスナック菓子を食べ始める。まるで野球観戦をする子供だ。
「ん゛お゛っ♡♡ あっ、イグぅ……ッ♡♡♡」
逃れられぬ快楽に早々にディックは気を逸した。
「あーあ、ホントお前おもしれーなぁ。イくのが早過ぎんだよこのザコが。マゾチンポからカウパーだだ漏れしてんのもよー見えるわ」
「あ゛っ♡ まだっ、イっでる……のにぃッ♡♡ お゛っ♡ どっ♡ 止まっ……ぐっ♡♡」
善がり続けるディックを見下ろしながら、ミキはニヤニヤ笑い続ける。
「はぁっ……はぁ……っ♡」
第一波が止まる頃には体と脳が快感でとろけ切り、ディックは弱々しく喘ぎ続ける。
「はぁ……数年前まではまさかお前がなぁ。メスマゾ堕ちさせられるとは思ってもなかったわ」
息を整えているディックの顔を見据えながらミキは話し続ける。
「お前がノラだった時さ。ずっとそこらの女の家に忍び込んで口説いてただろーが。サキュバスからも評判だったろ? ディックは抱くのが上手いって」
「……正直言って、あの頃がふと懐かしくなります」
頬を紅潮させながらディックは呟いた。
「だが、あの頃より今の方がずっと楽しい」
それを聞いたミキは吹き出した。
「楽しいと来たか、お前らしくない。ガキみてーな言い方だな」
「楽しい方を選ぶのが俺ら夢魔の生き方でしょう」
「違いねーな」とゆっくり立ち上がり、ディックの蕾を広げている張形を一気に引っこ抜く。
「ん゛っ♡♡♡」
声を上げ一瞬だけ身を強張らせたディックを気にも留めず、ミキはオモチャを眺め続ける。
「あ~~……やっぱそーだわ。コレ、俺の後輩が作ったやつだ」
紫色のディルド。その凹凸を指でなぞりながらミキは続ける。
「アイツ、男性器に対する……憧れ? が強くてだな? ほらここ見てみ? この反り具合! まさに理想のってまた動き出したわ挿れなきゃ」
ズボォォッ!! と屹立を一気に元の場所へ捩じ込んだ。
「ん゛お゛ぉぉぉッ!?」
その衝撃でディックは精をバスタオルに滴らせた。
「あ゛っ♡ しゃせ……っ、出て……お゛っ♡♡」
「これっぽっちの射精で悦ぶなんて……哀れだなぁ、可哀想過ぎて笑えてくるわ」
第一波の倍ほどの時間が経った頃、ようやく第二波が収まった。
「はぁ……も、無理……っ♡」
常に鋭い光を宿す瞳はぼんやりとしており、快楽で頭がいっぱいなのが容易に窺える。
「お前の主人、ダーティ……だっけ? 正直言って俺アイツきらーい。顔と歌声は良いけど性格最悪なんだもーん」
「……性格について、否定はしねえ」
「それに……エディだったな。やけに『ですわ~』とか『うふふ~』とかバカ丁寧な言葉使ってた奴」
「あの女の演技さぁ」とミキは頭を掻きながら続ける。
「俺にゃどうも演技とは思えねーんだな。まるで____」
「お゛っ、お゛っ、お゛っ♡ お゛っ♡♡」
「またか……碌に話せねえなぁ」
善がるディックを内心哀れみながらミキは溜息を吐いた。
0
お気に入りに追加
38
あなたにおすすめの小説



サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる