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地獄の火クラブ

一方ガゼリオは…

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 ホクホク顔のガゼリオが、購入した小説を手に自分の部屋に入った。

 ガゼリオが好きな小説のジャンルは空想科学小説……つまりSFだ。

 魔法とはまた違う不思議な世界に心を囚われ、気になる作品が出るたびにこうして購読しているのだった。

 ガゼリオは椅子に腰掛け小説を開き読み始める。

 そしてしばらくして……本を閉じた。

 恐らく、次に開くのはくだらない禁欲期間が終わってからになるだろう。

 唐突に官能的なシーンが挿入されていたからだ。

 ガゼリオは溜息を吐きベッドに身を横たえる。

「官能小説でもねーくせに何でそういうシーン入れるかね。やっぱ小説家ってヘンタイだわ」

 とんでもない暴言を吐くガゼリオは、自身の下半身が熱を帯びるのを感じて頭を掻く。

「クソ……いつもこんな風にはならねーのに」

 夢魔にかけられた呪いのせいで、体が常に性的な刺激を求め続ける。

 だが……悲しいかな。ガゼリオは自分自身で欲を解消する事ができない。

 唯一、体を慰める事ができる方法は……元生徒であるカイラと性行為に及ぶ事。

 もちろんそのような事、教育者の端くれであるガゼリオの矜持が許さない。

 ガゼリオは再び「クソ!」と吐き捨てふて寝する事にした。

   ***

 ここまでお読みいただきありがとうございます!

 今回の地獄の火クラブの話ではボツになったシーンも多くあります。

 ボツとなったシーンのうち、無名の男がディックを痛めつけるシーンを番外編としてdarkの方に掲載しております。

 前回の先生という章でさらっと出てきたアゴニーという魔法も出てくるので、もし宜しければ呼んでいただけると嬉しいです!
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感想 2

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