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初めての……
甘い夜 その3
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遂に愛しい彼の欲望が自身の蕾に当てがわれる。
カイラは少々体を震わせ、剣士の大きな手を更に強く握り締めた。
恐怖を覚えながらも健気に自分を受け入れようとしてくれているカイラを更に愛らしく思いながら、ヴェルトは腰を進めてゆく。
かつての恋人に拒絶された事もあるモノを、いたいけな少年の窄まりへ。
ゆっくりと。ゆっくりと挿入してゆく。いや、『挿入してゆく』というより……
(『吸い込まれる』……っ!)
自分のペースで挿入するのではなく、カイラの後孔に吸引され呑み込まれてゆくような感覚に、ヴェルトは堪らず唸った。
(いつの間にこんなエッチな体になっちゃったんだ?)
あぁ、そうか。とヴェルトは自分の問いの答えを瞬時に見つけ出す。
(僕がカイラ君の体をこんな風にしちゃったのか。僕の手で気持ち良くなるように開発して、僕の偽物で僕の形を覚えさせて……)
自分の体が興奮で汗ばむのを感じる。
(もう手遅れだ。多分、カイラ君はもう後ろじゃないと満足できない体になる。このセックスが決定打になる。……責任持って、僕がカイラ君の側にいなきゃなぁ。呪いが解ける前も、解けた後も)
「あ゛……っ!」
「今ね、カリまでが全部挿入った状態。……どう?」
余裕の無さそうな声色でヴェルトは訊ねた。
「あの……圧迫感が、凄いです。お腹の中を無理やりこじ開けられてる感じが……します」
「痛い?」
「いえ、痛くないです。……頑張って練習したから」
「そう。じゃあもっと挿れるよ」
更にヴェルトは腰を進めてゆく。
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡……」
ヴェルトを受け入れながら、カイラは鳴き続ける。
(あぁ……まさか、初めてのセックスが……冒険仲間だったヴェルトさんとだなんて、思ってもなかったなぁ……)
カイラかて年頃の少年。性行為に思いを馳せた事もある。
まだ出会えていない運命の女性と交際を経て、自分がリードしてあげるものだと思っていた。
だからこそ。カイラは理想と現実のギャップがあり過ぎて、未だにこれが夢ではないかと疑ってしまう。
(だけど……良かった。ヴェルトさんに女の子にされる……これが最初のセックスで良かった。でも……いつかは僕もヴェルトさんで童貞を____)
「んんぅ~~~~ッ♡」
屹立に気持ち良い部分を強く押され、それ以降の言葉が全て頭から吹っ飛んだ。
「カイラ君、余裕無さそうだね? ……実を言うと僕もなんだ。この時点でもう気持ち良いもん」
ヴェルトは荒い息を吐きながら、カイラが痛がっていないか様子を見続ける。
「あの……今、どれくらいまで挿入りました?」
「まだ半分も挿入ってない」
「え……えぇっ!?」
カイラは目を白黒とさせる。
「大丈夫だって。大きさ的には偽物ちんちんと同じなんだよ? 昨日も咥えて悦んでたじゃない」
屹立が更に奥へ奥へと誘われ、ヴェルトは再び小さく唸った。
「あっ♡ すご、ぉ……っ♡」
偽物とはまた違う感覚。容赦なく腸壁を押し広げられる感覚に圧倒され、カイラはだらしなく口を開く。
「あのねカイラ君」とヴェルトは熱の籠った声で続ける。
「カイラ君に嫌だとか痛いとか言われたら止めるつもりだけどさ……どうしよう、止める自信が無くなってきちゃった」
鳴き続けるカイラにも聞こえるよう、ゆっくりと話しかける。
「ほら、半分まで挿入ったよ。後もう少しだから……ね?」
互いの手が更に強く絡み付く。
「ヴェルトさっ♡ きもちい、です♡」
「そうだね……僕も気持ち良いよ。はぁ……カイラ君……カイラ……」
「ヴェルトさんの……♡ なんか、更におっきく……うぁっ♡ んぅ~~っ♡♡ ヴェルトさん……っ♡」
互いの名を呼び合いながら、2人は身も心も繋がってゆく。
「カイラ、上手だ。順調に、飲み込めてるよ」
互いに互いの事しか考えられなくなった時……
「カイラ……」
ヴェルトはカイラの名を再び呼んだ。
「頑張ったね……全部、挿入ったよ」
「は……はい♡」
2人は見つめ合い、やがて口付けを交わした。
ヴェルトは悩ましげな溜息を吐く。
「あのね……どうしよう。君のナカ気持ち良すぎて動けない……こんなの、初めてだ」
散々解したからか、排泄する器官が男根を受け入れる為だけの場所のようになっている。
「えへへ……ヴェルトさんが、たくさん可愛がってくれたから……♡」
「なかなか可愛い事言うじゃない。あぁ……ちんちん溶けそう。まぁ良いや溶けても」
「とっ、溶けちゃダメです……これからも、いっぱい、いっぱいするんですからっ!」
カイラとヴェルトは多幸感に包まれながら、互いの愛を確かめ合う。
互いの最も深い部分で繋がりながら、口付けをしたり抱き締め合ったり、互いの体を撫で合ったりする。
カイラはヴェルトの胸をそっと撫で、全体をやわやわと揉んでみる。
(よくよく見ると……思った以上に傷があるなぁ)
剣士という前衛職を務め続けたヴェルトの体には、名誉の傷が無数に残されている。
ふと、1度手合わせしてくれた事を思い出す。カイラを圧倒し指南するほど腕を上げるまで、彼も何度も失敗してきたのだろう。
「カイラ……男の胸なんて触って何が面白いのさ」
「僕の胸触って喜んでる人に言われたくないです」
「……その通りだね」
あぁ。とヴェルトは感嘆の声を上げる。
「相手がカイラだからかなぁ……挿れただけなのに今までで1番気持ち良い。けど……そろそろ動くね。ゆっくりと動くからね……?」
ヴェルトはピストンと呼べぬほどゆっくりと腰を動かし始める。
「……あっ」
先に喘ぎ声を上げたのはカイラ……ではなくヴェルトだった。
「ヴェルトさん、が……そんな声出したの、僕がお尻触った時、以来ですね」
ゆったりと突かれながら、カイラは口角を上げた。
嬉しいのだ。ヴェルトが自分の体で気持ち良くなってくれているというのが、彼の声と熱と息遣いを通じて伝わるからだ。
カイラを黙らせるように、ヴェルトは1回だけ奥深くまで突いた。
「~~~~ッ♡」
「……んっ」
カイラが背を逸らし声にならぬ声を上げたのとほとんど同時に、ヴェルトも声を漏らした。
「もうその時の事は……ん、言わないでよ……本当はね? もっと大人としてさ、カイラの事可愛がってあげたいんだけど……無理だ」
ヴェルトが優しく腰を打ちつける度に、手を叩くような音と水の音とカイラの艶やかな声が辺りを支配する。
穿たれる度にカイラは甘い吐息を漏らし、ヴェルトと繋いだ手に力を入れる。
ヴェルトはカイラが気持ち良くなる事を優先して動いているものの、相手が自分が最も好きな存在であるカイラだと言う事もあり、今までの性行為以上の快感を得ていた。
「君と繋がってると……つい、本能的に、なってしまう」
「分かってますよ……♡」
だって。とカイラはヴェルトの紅潮した頬を指でそっと撫でる。
「初めて、ヴェルトさんと僕……が♡ エッチした時の事……んっ♡ 覚えて、ますか」
「カイラとの……大事な、思い出だもん。忘れるわけ、ないさ」
「ヴェルトさん、その時とっ♡ 同じ顔、してます」
カイラとヴェルトがまだ冒険仲間だった頃。2人が体を重ねない事に痺れを切らした夢魔ミキにより、ヴェルトは自慰封印の呪いをかけられた。
12日の禁欲の後、カイラがヴェルトにかけられた呪いに気付き、2人は体を重ねたのだ。
「その目……まるで、蛇に……あっ♡ 睨まれたカエルっ……の気分になります」
「蛇に睨まれた、カエル……ねぇ」
更にヴェルトはカイラの体を蹂躙してゆく。
「あぁ……凄い、っ♡ ヴェルトさんの……おちんちんっ♡」
「偽物より、んっ、良いだろ?」
「ひゃいっ……♡ 本物ちんちんイイ、ですうっ♡ 腰使いも……すご、いぃっ♡♡」
「そうだよ、カイラ……女の子、抱く時はこんな風に……ふっ、するんだよ? まぁ、ティニーはお飾りのままだから……はぁっ、覚える必要無いけどね?」
吐息混じりにヴェルトはカイラを虐める。
「嫌です……っ♡ 僕も、おちんちん使いたいです♡」
再び黙らせる為にヴェルトは奥まで一気に挿入する。
「ひぁあぁんっ♡♡」
よほど気持ち良いのか、カイラはポロポロと涙を溢した。
「ダメ。ティニーは、お飾り」
「嫌です♡ いやですっ♡♡」
カイラとヴェルトの瞳がぼんやりとし始める。
「あ゛っ♡♡ ……はっ♡ はっ♡ はっ♡ はっ♡」
「イくの……早いよ。カイラ……僕と付き合った時点でさぁ……カイラのちんちんは、一生童貞だって……確定してんだから」
「嫌ですぅ……♡ 僕だってっ♡ 僕だっておちんち……あ゛あ゛あ゛~~~~ッッ♡♡」
上の口から放たれるワガママを、下の口を更に虐める事で抑え込む。
「体に、んっ、教え込んであげる。カイラは下になるのが大好きな子なんだって……あと、またワガママ言ったから、お仕置き確定ね」
「いやっ♡ いやぁぁっ♡♡」
カイラの様子を見ながら、ヴェルトは更に彼と深く繋がってゆく。
カイラが甘い鳴き声を上げる度に、止める自信が無くなってゆく。
カイラの中に眠る雌の本能が覚醒したのか。カイラはヴェルトの肉棒を喜んで受け入れる。そのうえ、もっともっととせがむようにヴェルトを締め付け始める。
「カイラ……カイ、ラ……」
うわごとのようにヴェルトは何度もカイラの名を呼ぶ。それが更にカイラの脳をとろけさせてゆく。
ヴェルトはやや苦しそうに顔を歪めた後、互いの空いている手も恋人のように指を絡ませながら繋ぐ。
そしてフィニッシュに向けて、初めてのカイラの様子を見ながらやや激しく腰を打ちつける。
自然と上半身も近付き、カイラは全身をヴェルトに包まれこれ以上無い安心感を覚え、気を逸した。
「またイったね? 締め付けが、はっ、凄くなった……あぁ、もっとこうしていたいのに……」
ヴェルトは名残惜しそうに呟き、カイラの耳元に口を寄せるように顔を埋めた。
互いの呼吸のみが部屋を支配する。
「カイラ……出るよ……っ!」
ヴェルトは身を起こしカイラをしっかりと見下ろす。
「ひゃ……ひゃいっ♡」
もう呂律すら回らないらしい。
「愛してるよ、カイラッ!」
とだけ鋭い声で囁き、ヴェルトはカイラの唇を貪り始める。
「んんぅ♡ んっ♡ んぅ~~っ♡♡」
空へ放り投げられたカイラの足が頼りなく揺れる。
容赦の無いピストンに、カイラとヴェルトは地獄の悦びを感じ共に堕ちてゆく。
そして遂に……
2人はほとんど同時にオーガズムに達した。
最奥で吐き出される大量の白濁を、更に奥へ奥へと吸い上げる。
永遠とも思える時間。2人は繋がったまま雌雄の悦びを味わい続けた。
カイラは少々体を震わせ、剣士の大きな手を更に強く握り締めた。
恐怖を覚えながらも健気に自分を受け入れようとしてくれているカイラを更に愛らしく思いながら、ヴェルトは腰を進めてゆく。
かつての恋人に拒絶された事もあるモノを、いたいけな少年の窄まりへ。
ゆっくりと。ゆっくりと挿入してゆく。いや、『挿入してゆく』というより……
(『吸い込まれる』……っ!)
自分のペースで挿入するのではなく、カイラの後孔に吸引され呑み込まれてゆくような感覚に、ヴェルトは堪らず唸った。
(いつの間にこんなエッチな体になっちゃったんだ?)
あぁ、そうか。とヴェルトは自分の問いの答えを瞬時に見つけ出す。
(僕がカイラ君の体をこんな風にしちゃったのか。僕の手で気持ち良くなるように開発して、僕の偽物で僕の形を覚えさせて……)
自分の体が興奮で汗ばむのを感じる。
(もう手遅れだ。多分、カイラ君はもう後ろじゃないと満足できない体になる。このセックスが決定打になる。……責任持って、僕がカイラ君の側にいなきゃなぁ。呪いが解ける前も、解けた後も)
「あ゛……っ!」
「今ね、カリまでが全部挿入った状態。……どう?」
余裕の無さそうな声色でヴェルトは訊ねた。
「あの……圧迫感が、凄いです。お腹の中を無理やりこじ開けられてる感じが……します」
「痛い?」
「いえ、痛くないです。……頑張って練習したから」
「そう。じゃあもっと挿れるよ」
更にヴェルトは腰を進めてゆく。
「あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡……」
ヴェルトを受け入れながら、カイラは鳴き続ける。
(あぁ……まさか、初めてのセックスが……冒険仲間だったヴェルトさんとだなんて、思ってもなかったなぁ……)
カイラかて年頃の少年。性行為に思いを馳せた事もある。
まだ出会えていない運命の女性と交際を経て、自分がリードしてあげるものだと思っていた。
だからこそ。カイラは理想と現実のギャップがあり過ぎて、未だにこれが夢ではないかと疑ってしまう。
(だけど……良かった。ヴェルトさんに女の子にされる……これが最初のセックスで良かった。でも……いつかは僕もヴェルトさんで童貞を____)
「んんぅ~~~~ッ♡」
屹立に気持ち良い部分を強く押され、それ以降の言葉が全て頭から吹っ飛んだ。
「カイラ君、余裕無さそうだね? ……実を言うと僕もなんだ。この時点でもう気持ち良いもん」
ヴェルトは荒い息を吐きながら、カイラが痛がっていないか様子を見続ける。
「あの……今、どれくらいまで挿入りました?」
「まだ半分も挿入ってない」
「え……えぇっ!?」
カイラは目を白黒とさせる。
「大丈夫だって。大きさ的には偽物ちんちんと同じなんだよ? 昨日も咥えて悦んでたじゃない」
屹立が更に奥へ奥へと誘われ、ヴェルトは再び小さく唸った。
「あっ♡ すご、ぉ……っ♡」
偽物とはまた違う感覚。容赦なく腸壁を押し広げられる感覚に圧倒され、カイラはだらしなく口を開く。
「あのねカイラ君」とヴェルトは熱の籠った声で続ける。
「カイラ君に嫌だとか痛いとか言われたら止めるつもりだけどさ……どうしよう、止める自信が無くなってきちゃった」
鳴き続けるカイラにも聞こえるよう、ゆっくりと話しかける。
「ほら、半分まで挿入ったよ。後もう少しだから……ね?」
互いの手が更に強く絡み付く。
「ヴェルトさっ♡ きもちい、です♡」
「そうだね……僕も気持ち良いよ。はぁ……カイラ君……カイラ……」
「ヴェルトさんの……♡ なんか、更におっきく……うぁっ♡ んぅ~~っ♡♡ ヴェルトさん……っ♡」
互いの名を呼び合いながら、2人は身も心も繋がってゆく。
「カイラ、上手だ。順調に、飲み込めてるよ」
互いに互いの事しか考えられなくなった時……
「カイラ……」
ヴェルトはカイラの名を再び呼んだ。
「頑張ったね……全部、挿入ったよ」
「は……はい♡」
2人は見つめ合い、やがて口付けを交わした。
ヴェルトは悩ましげな溜息を吐く。
「あのね……どうしよう。君のナカ気持ち良すぎて動けない……こんなの、初めてだ」
散々解したからか、排泄する器官が男根を受け入れる為だけの場所のようになっている。
「えへへ……ヴェルトさんが、たくさん可愛がってくれたから……♡」
「なかなか可愛い事言うじゃない。あぁ……ちんちん溶けそう。まぁ良いや溶けても」
「とっ、溶けちゃダメです……これからも、いっぱい、いっぱいするんですからっ!」
カイラとヴェルトは多幸感に包まれながら、互いの愛を確かめ合う。
互いの最も深い部分で繋がりながら、口付けをしたり抱き締め合ったり、互いの体を撫で合ったりする。
カイラはヴェルトの胸をそっと撫で、全体をやわやわと揉んでみる。
(よくよく見ると……思った以上に傷があるなぁ)
剣士という前衛職を務め続けたヴェルトの体には、名誉の傷が無数に残されている。
ふと、1度手合わせしてくれた事を思い出す。カイラを圧倒し指南するほど腕を上げるまで、彼も何度も失敗してきたのだろう。
「カイラ……男の胸なんて触って何が面白いのさ」
「僕の胸触って喜んでる人に言われたくないです」
「……その通りだね」
あぁ。とヴェルトは感嘆の声を上げる。
「相手がカイラだからかなぁ……挿れただけなのに今までで1番気持ち良い。けど……そろそろ動くね。ゆっくりと動くからね……?」
ヴェルトはピストンと呼べぬほどゆっくりと腰を動かし始める。
「……あっ」
先に喘ぎ声を上げたのはカイラ……ではなくヴェルトだった。
「ヴェルトさん、が……そんな声出したの、僕がお尻触った時、以来ですね」
ゆったりと突かれながら、カイラは口角を上げた。
嬉しいのだ。ヴェルトが自分の体で気持ち良くなってくれているというのが、彼の声と熱と息遣いを通じて伝わるからだ。
カイラを黙らせるように、ヴェルトは1回だけ奥深くまで突いた。
「~~~~ッ♡」
「……んっ」
カイラが背を逸らし声にならぬ声を上げたのとほとんど同時に、ヴェルトも声を漏らした。
「もうその時の事は……ん、言わないでよ……本当はね? もっと大人としてさ、カイラの事可愛がってあげたいんだけど……無理だ」
ヴェルトが優しく腰を打ちつける度に、手を叩くような音と水の音とカイラの艶やかな声が辺りを支配する。
穿たれる度にカイラは甘い吐息を漏らし、ヴェルトと繋いだ手に力を入れる。
ヴェルトはカイラが気持ち良くなる事を優先して動いているものの、相手が自分が最も好きな存在であるカイラだと言う事もあり、今までの性行為以上の快感を得ていた。
「君と繋がってると……つい、本能的に、なってしまう」
「分かってますよ……♡」
だって。とカイラはヴェルトの紅潮した頬を指でそっと撫でる。
「初めて、ヴェルトさんと僕……が♡ エッチした時の事……んっ♡ 覚えて、ますか」
「カイラとの……大事な、思い出だもん。忘れるわけ、ないさ」
「ヴェルトさん、その時とっ♡ 同じ顔、してます」
カイラとヴェルトがまだ冒険仲間だった頃。2人が体を重ねない事に痺れを切らした夢魔ミキにより、ヴェルトは自慰封印の呪いをかけられた。
12日の禁欲の後、カイラがヴェルトにかけられた呪いに気付き、2人は体を重ねたのだ。
「その目……まるで、蛇に……あっ♡ 睨まれたカエルっ……の気分になります」
「蛇に睨まれた、カエル……ねぇ」
更にヴェルトはカイラの体を蹂躙してゆく。
「あぁ……凄い、っ♡ ヴェルトさんの……おちんちんっ♡」
「偽物より、んっ、良いだろ?」
「ひゃいっ……♡ 本物ちんちんイイ、ですうっ♡ 腰使いも……すご、いぃっ♡♡」
「そうだよ、カイラ……女の子、抱く時はこんな風に……ふっ、するんだよ? まぁ、ティニーはお飾りのままだから……はぁっ、覚える必要無いけどね?」
吐息混じりにヴェルトはカイラを虐める。
「嫌です……っ♡ 僕も、おちんちん使いたいです♡」
再び黙らせる為にヴェルトは奥まで一気に挿入する。
「ひぁあぁんっ♡♡」
よほど気持ち良いのか、カイラはポロポロと涙を溢した。
「ダメ。ティニーは、お飾り」
「嫌です♡ いやですっ♡♡」
カイラとヴェルトの瞳がぼんやりとし始める。
「あ゛っ♡♡ ……はっ♡ はっ♡ はっ♡ はっ♡」
「イくの……早いよ。カイラ……僕と付き合った時点でさぁ……カイラのちんちんは、一生童貞だって……確定してんだから」
「嫌ですぅ……♡ 僕だってっ♡ 僕だっておちんち……あ゛あ゛あ゛~~~~ッッ♡♡」
上の口から放たれるワガママを、下の口を更に虐める事で抑え込む。
「体に、んっ、教え込んであげる。カイラは下になるのが大好きな子なんだって……あと、またワガママ言ったから、お仕置き確定ね」
「いやっ♡ いやぁぁっ♡♡」
カイラの様子を見ながら、ヴェルトは更に彼と深く繋がってゆく。
カイラが甘い鳴き声を上げる度に、止める自信が無くなってゆく。
カイラの中に眠る雌の本能が覚醒したのか。カイラはヴェルトの肉棒を喜んで受け入れる。そのうえ、もっともっととせがむようにヴェルトを締め付け始める。
「カイラ……カイ、ラ……」
うわごとのようにヴェルトは何度もカイラの名を呼ぶ。それが更にカイラの脳をとろけさせてゆく。
ヴェルトはやや苦しそうに顔を歪めた後、互いの空いている手も恋人のように指を絡ませながら繋ぐ。
そしてフィニッシュに向けて、初めてのカイラの様子を見ながらやや激しく腰を打ちつける。
自然と上半身も近付き、カイラは全身をヴェルトに包まれこれ以上無い安心感を覚え、気を逸した。
「またイったね? 締め付けが、はっ、凄くなった……あぁ、もっとこうしていたいのに……」
ヴェルトは名残惜しそうに呟き、カイラの耳元に口を寄せるように顔を埋めた。
互いの呼吸のみが部屋を支配する。
「カイラ……出るよ……っ!」
ヴェルトは身を起こしカイラをしっかりと見下ろす。
「ひゃ……ひゃいっ♡」
もう呂律すら回らないらしい。
「愛してるよ、カイラッ!」
とだけ鋭い声で囁き、ヴェルトはカイラの唇を貪り始める。
「んんぅ♡ んっ♡ んぅ~~っ♡♡」
空へ放り投げられたカイラの足が頼りなく揺れる。
容赦の無いピストンに、カイラとヴェルトは地獄の悦びを感じ共に堕ちてゆく。
そして遂に……
2人はほとんど同時にオーガズムに達した。
最奥で吐き出される大量の白濁を、更に奥へ奥へと吸い上げる。
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