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男が5人集まれば
練習
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ウサギのぬいぐるみ『カイラ君』を抱き締めながらズボンを脱いで、ベッドの上へ。
ローブをはらりと捲ると、銀色に輝く貞操帯が現れる。
足をプルプルと震わせながら尻を突き出し、排泄用として貞操帯に開けられた穴から自身の指を後孔へ。
「わっ! ……うぅう~~ッ……!」
ひよっこ魔導士カイラ少年は今、自主練習に励もうとしている。
ゆっくりと、ゆっくりと指を進めてゆく。
(……前立腺どこにあるんだろ。勃起すれば分かりやすいんだけど)
貞操帯を外す事ができないカイラは、自身の肉茎に触れる事ができない。
(あっ、でもこの膨らんだ部分。ここが前立腺……かなぁ)
カイラは自身の後孔にある蕾を刺激してみるが……
(どうしよう。あまり気持ち良くない……)
自分の触り方が下手なのか。
貞操帯のせいなのか。
もうヴェルトの手でないと感じない体にされたのか。
理由はよく分からないが、カイラは自分の手では気持ち良くなれないようだ。
(ヴェルトさんのを受け入れる為に自主練しようって思ったけど、これじゃあ……もどかしいだけだなぁ)
貞操帯を装着させられた上での自慰行為。なんと惨めな事か。
(そもそも貞操帯のせいで指1本しか挿入らないし、これって練習に____)
呼び鈴が鳴り、来客を知らせる。
「わっ……!」
来客があるとは思わなかったカイラは、客人を待たせてはいけないとスポン! と指を後孔から抜きズボンを履いて、手を洗ってダッシュで玄関へ。
そして不用心にも覗き窓すら確認せずドアを開けてしまう。
「……ルネスタさん!」
そこにいたのは、ハルキオンことルネスタだった。
いつも通り徹底的に肌の露出を嫌った服装で、手には紙袋を提げている。
「やぁ、どうも」
再びルネスタと呼ばれた事に、ハルキオンは嬉々として微笑んだ。
「こちら、引っ越しのお祝いの、お肉とワインとブドウジュースです」
とハルキオンは紙袋を手渡した。
「わぁ! ありがとうございます!」
肉に興奮し、カイラは目を爛々と輝かせながら、上目遣いでお礼を言った。
カイラの事をクマのぬいぐるみのように愛おしく思いながら、ハルキオンはさり気なく「ヴェルトさんはいらっしゃるんですか?」と訊ねた。
「いえ、出かけてしまってて」
「そうですか……」
何故かしょんぼりとするハルキオンを不思議に思いながら、カイラはやや躊躇いながらも口を開く。
「あの、ルネスタさん……これからお時間ありますか?」
「? ……えぇ、この後はなにも、予定はありませんが」
「モイちゃんから聞きました。ルネスタさんってお医者さんでもあるんですよね? そんなルネスタさんに相談があって____」
***
「結局、何の成果も得られなかったなぁ」
帰路につきながら、ヴェルトは小さな溜息を吐いた。
(ダーティ、凄い事言ってたなぁ)
『エディ嬢として男を釣った時も挿入らなかった事はない。別に尻が切れても私は構わないしな』
あんな事を言う男に相談しに行くべきではなかったとヴェルトは後悔した。
ダーティが訪れた街には痔の患者が溢れるのだろう。とヴェルトは災害の如き男に対し畏怖と軽蔑の念を抱く。
もちろんカイラを病院送りにするつもりの無いヴェルトは、ゆっくりと彼の体を慣らしてゆくしかないと考えた。
カイラと自分の愛の巣に辿り着いたヴェルトは、玄関の鍵を開けて「ただいまー」と声をかけ、リビングの扉を開いた途端に。
「うわ」
と実に忌々しげな声と視線を、カイラの対面に腰掛けている男に向けたのだ。
「ちょっとヴェルトさん失礼ですよ! せっかくルッ……じゃない、ハルキオンさんがお祝い持ってきてくれたんですから!」
毎度、何故自分が居ない時にカイラを訪ねて来るのだろう。こいつは超能力者か何かとヴェルトはハルキオンのタイミングの悪さを心中で罵る。
「お祝いぃ?」
ハルキオンは立ち上がり、挨拶としての恭しい礼をする。
「グロウ農場……で。育てられた牛の肉と、赤ワインとブドウジュースです」
ヴェルトの視線にオドオドしながら、ハルキオンはお祝いの内容を答えた。
「凄いですよねヴェルトさん! グロウ農場って言えば、貴族御用達ですよ! ご・よ・う・た・し!」
興奮したように話すカイラとは対照的にヴェルトは冷めていた。食にあまり関心が無く、貴族御用達の農場など知らなかったのだ。
だが、何も知らないと言うと「ヴェルトさん常識ないですね」とカイラに軽蔑される事は必至なので、「そうだねぇ」と返して、
「ハルキオン、ありがとうね」
とりあえずハルキオンに礼だけは言っておく事にした。
「は、はい……!」
ハルキオンはほんのりと頬を染める。ヴェルトに礼を言われたのが余程嬉しいらしい。
「で? 何か2人で話してたのかい?」
「あぁ、そうなんです。……あの、ヴェルトさん。お願いがあるんですが……」
やや躊躇った後、カイラは勢いよく頭を下げた。
「ヴェルトさんのおちんちんの型を取らせてくださいっ!」
「……はぁ?」
ヴェルトの頓狂な声が屋敷に響いた。
ローブをはらりと捲ると、銀色に輝く貞操帯が現れる。
足をプルプルと震わせながら尻を突き出し、排泄用として貞操帯に開けられた穴から自身の指を後孔へ。
「わっ! ……うぅう~~ッ……!」
ひよっこ魔導士カイラ少年は今、自主練習に励もうとしている。
ゆっくりと、ゆっくりと指を進めてゆく。
(……前立腺どこにあるんだろ。勃起すれば分かりやすいんだけど)
貞操帯を外す事ができないカイラは、自身の肉茎に触れる事ができない。
(あっ、でもこの膨らんだ部分。ここが前立腺……かなぁ)
カイラは自身の後孔にある蕾を刺激してみるが……
(どうしよう。あまり気持ち良くない……)
自分の触り方が下手なのか。
貞操帯のせいなのか。
もうヴェルトの手でないと感じない体にされたのか。
理由はよく分からないが、カイラは自分の手では気持ち良くなれないようだ。
(ヴェルトさんのを受け入れる為に自主練しようって思ったけど、これじゃあ……もどかしいだけだなぁ)
貞操帯を装着させられた上での自慰行為。なんと惨めな事か。
(そもそも貞操帯のせいで指1本しか挿入らないし、これって練習に____)
呼び鈴が鳴り、来客を知らせる。
「わっ……!」
来客があるとは思わなかったカイラは、客人を待たせてはいけないとスポン! と指を後孔から抜きズボンを履いて、手を洗ってダッシュで玄関へ。
そして不用心にも覗き窓すら確認せずドアを開けてしまう。
「……ルネスタさん!」
そこにいたのは、ハルキオンことルネスタだった。
いつも通り徹底的に肌の露出を嫌った服装で、手には紙袋を提げている。
「やぁ、どうも」
再びルネスタと呼ばれた事に、ハルキオンは嬉々として微笑んだ。
「こちら、引っ越しのお祝いの、お肉とワインとブドウジュースです」
とハルキオンは紙袋を手渡した。
「わぁ! ありがとうございます!」
肉に興奮し、カイラは目を爛々と輝かせながら、上目遣いでお礼を言った。
カイラの事をクマのぬいぐるみのように愛おしく思いながら、ハルキオンはさり気なく「ヴェルトさんはいらっしゃるんですか?」と訊ねた。
「いえ、出かけてしまってて」
「そうですか……」
何故かしょんぼりとするハルキオンを不思議に思いながら、カイラはやや躊躇いながらも口を開く。
「あの、ルネスタさん……これからお時間ありますか?」
「? ……えぇ、この後はなにも、予定はありませんが」
「モイちゃんから聞きました。ルネスタさんってお医者さんでもあるんですよね? そんなルネスタさんに相談があって____」
***
「結局、何の成果も得られなかったなぁ」
帰路につきながら、ヴェルトは小さな溜息を吐いた。
(ダーティ、凄い事言ってたなぁ)
『エディ嬢として男を釣った時も挿入らなかった事はない。別に尻が切れても私は構わないしな』
あんな事を言う男に相談しに行くべきではなかったとヴェルトは後悔した。
ダーティが訪れた街には痔の患者が溢れるのだろう。とヴェルトは災害の如き男に対し畏怖と軽蔑の念を抱く。
もちろんカイラを病院送りにするつもりの無いヴェルトは、ゆっくりと彼の体を慣らしてゆくしかないと考えた。
カイラと自分の愛の巣に辿り着いたヴェルトは、玄関の鍵を開けて「ただいまー」と声をかけ、リビングの扉を開いた途端に。
「うわ」
と実に忌々しげな声と視線を、カイラの対面に腰掛けている男に向けたのだ。
「ちょっとヴェルトさん失礼ですよ! せっかくルッ……じゃない、ハルキオンさんがお祝い持ってきてくれたんですから!」
毎度、何故自分が居ない時にカイラを訪ねて来るのだろう。こいつは超能力者か何かとヴェルトはハルキオンのタイミングの悪さを心中で罵る。
「お祝いぃ?」
ハルキオンは立ち上がり、挨拶としての恭しい礼をする。
「グロウ農場……で。育てられた牛の肉と、赤ワインとブドウジュースです」
ヴェルトの視線にオドオドしながら、ハルキオンはお祝いの内容を答えた。
「凄いですよねヴェルトさん! グロウ農場って言えば、貴族御用達ですよ! ご・よ・う・た・し!」
興奮したように話すカイラとは対照的にヴェルトは冷めていた。食にあまり関心が無く、貴族御用達の農場など知らなかったのだ。
だが、何も知らないと言うと「ヴェルトさん常識ないですね」とカイラに軽蔑される事は必至なので、「そうだねぇ」と返して、
「ハルキオン、ありがとうね」
とりあえずハルキオンに礼だけは言っておく事にした。
「は、はい……!」
ハルキオンはほんのりと頬を染める。ヴェルトに礼を言われたのが余程嬉しいらしい。
「で? 何か2人で話してたのかい?」
「あぁ、そうなんです。……あの、ヴェルトさん。お願いがあるんですが……」
やや躊躇った後、カイラは勢いよく頭を下げた。
「ヴェルトさんのおちんちんの型を取らせてくださいっ!」
「……はぁ?」
ヴェルトの頓狂な声が屋敷に響いた。
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