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男が5人集まれば
相談 その1
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レザーにある上流階級向けのホテル。その一室で、夢魔ディックが自慰に耽っていた。
貞操具しか身に着けていない彼は、床の上に座り込み貞操具越しに肉茎に触れている。
排泄用として空けられている僅かな隙間。そこから顔を出している肉茎の先端へ、陰核に触れるかのように指を這わせる。
「フーッ……♡ フーッ……♡」
ディックは耳まで赤くし荒い息を吐きながら夢中で刺激し続ける。
無慈悲にも貞操具に抑え込まれて完全に勃たない男の象徴。格子状の檻から肉が少々はみ出ており、これではまるでボンレスハムだ。
「気持ち良さそうだな、ラブ」
椅子に腰掛けノートに羽ペンを走らせながら、ダーティは高みの見物をしていた。
ディックの息遣いに耳を傾けながら、頭の中にあるピアノを弾いて曲を創っているのだ。
「はっ♡ はっ♡ はっ♡ はっ♡……」
一滴。また一滴と、我慢の証が落ちて床を濡らしてしまう。
「あぁ、もう床がラブの先走りでベトベトだ。後でしっかり掃除するんだぞ?」
「はっ、あぁ……ッ! イくっ、イぐぅ……ッ!」
「ようやくか。随分かかったな」
ダーティはペンを置きディックに向き直る。
手全体で扱くのではなく、指の腹で先端だけを刺激しているのだ。
この頼りない刺激のみで絶頂に達するのは難しいだろう。
時間がかかるのは当然だった。
「……さぁ、もっと股を開いて良く見せてくれ。そして私の顔を見るんだ」
ディックは言われた通り股をより開き、裸眼でダーティの顔を見上げる。
自分のペースで刺激できているからか、眼光はまだ鋭さを保っている。
「実に辛そうだな? 本当は全体を扱いて射精したいだろうに。だが、私がお前に貞操具をかける前に言ってただろう? 『私と一緒にいる限りマトモに射精させる事は無い』とな」
ダーティはカメラをディックに向けて構え、シャッターを切った。
「これはお前が選んだ道なんだ。甘んじて受け入れろ」
ディックは甘い息を吐きながら、煮えたぎった精がゆっくりと登ってくるのを感じる。
「でっ……で、る……ッ!」
「ラブ、お前が惨めに射精する所を見ててやろう。さぁ、獣のようにイってしまえ」
「~~~~ッッ!」
いよいよ射精する! ……そう思った時、無慈悲にも呼び鈴が来客を知らせたのだ。
「ッ!?」
ディックは体をビクッと震わせた。
「ラブ、中断して身を隠せ」
鋭い声で命じながらダーティは立ち上がりドアの前へ。
その間にディックは自身の体を小さなコウモリへ変化させ、這うように床をよちよちと進みベッドの下に隠れる。
もし見つかれば討伐される可能性があるからだ。
覗き窓からそっと客人の様子を窺い、ダーティは安堵の溜息を吐きドアを開けた。
「やぁヴェルト。今日は休みか?」
そこにいたのは、ラフな普段着を着ているヴェルトであった。
「まぁ、そんな所だよ」
ダーティに招き入れられ、ヴェルトは部屋の中へ入る。
「ラブ、出てきて良いぞ」
扉を閉めたダーティが呼びかけると、小さなコウモリがベッドの下から這い出て来た。
「わっ」
害獣だと思ったヴェルトは眉を顰める。
「ほら、こっちへ来るんだ」
ダーティがコウモリに手を差し伸べると、コウモリは躊躇いなく彼の美しい手によじ登る。
「ダーティ汚いよ。だってコウモリだよ? ……いや。待ってコイツって____」
忘れかけていた記憶がフラッシュバックしたヴェルトは呻いた。
「バイ菌なんて持ってないさ。この矮小なのがラブ……ディックなんだよ」
ネズミを思わせる顔立ちに、黒くつぶらな瞳が堪らなく愛くるしい。とてもあの大男の別の姿とは思えない。
「今後の夢魔捜索の為にも一度触ってみると良い。……大丈夫だよ。ただ可愛いだけの無害な奴さ。ほら、ヴェルトのところへ行くんだ」
と命ずると、ディックは本物のコウモリのようにダーティの手にぶらさがる。
そして翼を上下へバッサバッサと動かし始めた。
「何してんの?」
「準備運動だよ。この姿で飛ぶのが苦手らしくてね」
やがてディックは忙しなく翼を動かしながら主人の手を離れる。
実に頼りない軌跡を描きながら、ゆっくりとヴェルトの手まで向かうが、突如急降下してそのまま床に墜落し、ズザァァと体を滑らせる。
「よくこんなので今まで生きてこられたね?」
ヴェルトは呆れ顔を浮かべながらコウモリに手を差し伸べる。
「人の姿だと魔法も使えるし、なかなか良いボディガードになってくれるんだがなぁ」
ディックは床を這いずりヴェルトの手の上に乗った。
ヴェルトがコウモリを手全体で包んでやると、瞳をうるうるさせながら顔を見上げられる。
コレがあの大男とは到底信じられず、ヴェルトもついつい気を許してしまう。
「なんか小刻みに震えてるんだけど。体痛いのかい」
「……カエレ」
掠れた舌足らずな声。ダーティの声ではない。
「今のはラブの声だよ。この姿だと上手く話せないらしくてね。……震えるのも当然だヴェルト、お前のせいでラブは射精できなかったんだ」
「イウナ」
「はぁ?」
ヴェルトは頓狂な声を上げる。
「さっきまでラブはここで自慰に耽ってたんだよ」
「……はぁ」
(夢魔もするんだ)
「カエレ」
「せっかくだから浅ましい姿を見せてやろう。ラブ、元の姿に戻れ」
「…………チッ」
ダーティの命に逆らう事ができないディックは、舌打ちを打った後ヴェルトの手から飛び立ち人間の姿に戻る。
筋肉質で良く引き締まった体だ。男ならば誰しもが一度は憧れる体型だろう。
そのような完璧な肉体に相応しくない銀色の拘束具が光を鈍く反射している。
「ねぇ。コレってさ……」
男の体に興奮などする訳がないヴェルトは、眉根に皺を寄せながらディックの股間を指差す。
「貞操具という物だ。カイラ少年が着けている物と同じく、射精や勃起、性行為を制限する事ができる」
貞操具いっぱいに膨らませた肉茎から一滴の先走りを滴らせ、ディックはヴェルトを瞳孔の開き切った相貌で睨む。
「タイミングの悪りい男だ」
「そりゃ悪かったね。早くその汚いモノしまいなよ」
「てっ……テメエ……!」
顔を真っ赤にしているが、決して怒っている訳ではなく……むしろ悦んでいるらしい。
「だがラブ、寸止めされたお前は実に淫らで哀れで美しいよ。……で? 何の用で来たんだヴェルト?」
貞操具しか身に着けていない彼は、床の上に座り込み貞操具越しに肉茎に触れている。
排泄用として空けられている僅かな隙間。そこから顔を出している肉茎の先端へ、陰核に触れるかのように指を這わせる。
「フーッ……♡ フーッ……♡」
ディックは耳まで赤くし荒い息を吐きながら夢中で刺激し続ける。
無慈悲にも貞操具に抑え込まれて完全に勃たない男の象徴。格子状の檻から肉が少々はみ出ており、これではまるでボンレスハムだ。
「気持ち良さそうだな、ラブ」
椅子に腰掛けノートに羽ペンを走らせながら、ダーティは高みの見物をしていた。
ディックの息遣いに耳を傾けながら、頭の中にあるピアノを弾いて曲を創っているのだ。
「はっ♡ はっ♡ はっ♡ はっ♡……」
一滴。また一滴と、我慢の証が落ちて床を濡らしてしまう。
「あぁ、もう床がラブの先走りでベトベトだ。後でしっかり掃除するんだぞ?」
「はっ、あぁ……ッ! イくっ、イぐぅ……ッ!」
「ようやくか。随分かかったな」
ダーティはペンを置きディックに向き直る。
手全体で扱くのではなく、指の腹で先端だけを刺激しているのだ。
この頼りない刺激のみで絶頂に達するのは難しいだろう。
時間がかかるのは当然だった。
「……さぁ、もっと股を開いて良く見せてくれ。そして私の顔を見るんだ」
ディックは言われた通り股をより開き、裸眼でダーティの顔を見上げる。
自分のペースで刺激できているからか、眼光はまだ鋭さを保っている。
「実に辛そうだな? 本当は全体を扱いて射精したいだろうに。だが、私がお前に貞操具をかける前に言ってただろう? 『私と一緒にいる限りマトモに射精させる事は無い』とな」
ダーティはカメラをディックに向けて構え、シャッターを切った。
「これはお前が選んだ道なんだ。甘んじて受け入れろ」
ディックは甘い息を吐きながら、煮えたぎった精がゆっくりと登ってくるのを感じる。
「でっ……で、る……ッ!」
「ラブ、お前が惨めに射精する所を見ててやろう。さぁ、獣のようにイってしまえ」
「~~~~ッッ!」
いよいよ射精する! ……そう思った時、無慈悲にも呼び鈴が来客を知らせたのだ。
「ッ!?」
ディックは体をビクッと震わせた。
「ラブ、中断して身を隠せ」
鋭い声で命じながらダーティは立ち上がりドアの前へ。
その間にディックは自身の体を小さなコウモリへ変化させ、這うように床をよちよちと進みベッドの下に隠れる。
もし見つかれば討伐される可能性があるからだ。
覗き窓からそっと客人の様子を窺い、ダーティは安堵の溜息を吐きドアを開けた。
「やぁヴェルト。今日は休みか?」
そこにいたのは、ラフな普段着を着ているヴェルトであった。
「まぁ、そんな所だよ」
ダーティに招き入れられ、ヴェルトは部屋の中へ入る。
「ラブ、出てきて良いぞ」
扉を閉めたダーティが呼びかけると、小さなコウモリがベッドの下から這い出て来た。
「わっ」
害獣だと思ったヴェルトは眉を顰める。
「ほら、こっちへ来るんだ」
ダーティがコウモリに手を差し伸べると、コウモリは躊躇いなく彼の美しい手によじ登る。
「ダーティ汚いよ。だってコウモリだよ? ……いや。待ってコイツって____」
忘れかけていた記憶がフラッシュバックしたヴェルトは呻いた。
「バイ菌なんて持ってないさ。この矮小なのがラブ……ディックなんだよ」
ネズミを思わせる顔立ちに、黒くつぶらな瞳が堪らなく愛くるしい。とてもあの大男の別の姿とは思えない。
「今後の夢魔捜索の為にも一度触ってみると良い。……大丈夫だよ。ただ可愛いだけの無害な奴さ。ほら、ヴェルトのところへ行くんだ」
と命ずると、ディックは本物のコウモリのようにダーティの手にぶらさがる。
そして翼を上下へバッサバッサと動かし始めた。
「何してんの?」
「準備運動だよ。この姿で飛ぶのが苦手らしくてね」
やがてディックは忙しなく翼を動かしながら主人の手を離れる。
実に頼りない軌跡を描きながら、ゆっくりとヴェルトの手まで向かうが、突如急降下してそのまま床に墜落し、ズザァァと体を滑らせる。
「よくこんなので今まで生きてこられたね?」
ヴェルトは呆れ顔を浮かべながらコウモリに手を差し伸べる。
「人の姿だと魔法も使えるし、なかなか良いボディガードになってくれるんだがなぁ」
ディックは床を這いずりヴェルトの手の上に乗った。
ヴェルトがコウモリを手全体で包んでやると、瞳をうるうるさせながら顔を見上げられる。
コレがあの大男とは到底信じられず、ヴェルトもついつい気を許してしまう。
「なんか小刻みに震えてるんだけど。体痛いのかい」
「……カエレ」
掠れた舌足らずな声。ダーティの声ではない。
「今のはラブの声だよ。この姿だと上手く話せないらしくてね。……震えるのも当然だヴェルト、お前のせいでラブは射精できなかったんだ」
「イウナ」
「はぁ?」
ヴェルトは頓狂な声を上げる。
「さっきまでラブはここで自慰に耽ってたんだよ」
「……はぁ」
(夢魔もするんだ)
「カエレ」
「せっかくだから浅ましい姿を見せてやろう。ラブ、元の姿に戻れ」
「…………チッ」
ダーティの命に逆らう事ができないディックは、舌打ちを打った後ヴェルトの手から飛び立ち人間の姿に戻る。
筋肉質で良く引き締まった体だ。男ならば誰しもが一度は憧れる体型だろう。
そのような完璧な肉体に相応しくない銀色の拘束具が光を鈍く反射している。
「ねぇ。コレってさ……」
男の体に興奮などする訳がないヴェルトは、眉根に皺を寄せながらディックの股間を指差す。
「貞操具という物だ。カイラ少年が着けている物と同じく、射精や勃起、性行為を制限する事ができる」
貞操具いっぱいに膨らませた肉茎から一滴の先走りを滴らせ、ディックはヴェルトを瞳孔の開き切った相貌で睨む。
「タイミングの悪りい男だ」
「そりゃ悪かったね。早くその汚いモノしまいなよ」
「てっ……テメエ……!」
顔を真っ赤にしているが、決して怒っている訳ではなく……むしろ悦んでいるらしい。
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