魔導士カイラは許されない〜インキュバスの呪いで貞操帯をかけられた少年〜

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ガゼリオ

5日目

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「はっ……♡」

 射精の予感に胸が高鳴る。

 夢魔の呪いのせいで精液の生成が倍の早さになっている為、10日分の精液が溜まっているのだ。

「ほら、貞操帯外してあげるよ」

 緩んだ貞操帯を外され、囚人が5日振りに冷たい空気に晒される。

 途端にカイラの欲望がムクムクと勃ち上がった。

「はぁ……っ♡」

 それだけで心地良く、カイラは体を震わせた。

「カイラ君……すぐにでも射精したいだろ?」

「はい♡ したい、です」

「ダメだよ。さっき僕に乱暴な事をした罰だ」

 ヴェルトはカイラの上半身をベッドから起こすように肩に手を回す。

「カイラ君。自分で触ってごらんよ」

「えっ、でも……」

 カイラは夢魔の呪いのせいで、自分で慰めても射精する事ができない。

「いいから」

「恥ずかしいです……♡」

 その言葉にヴェルトは失笑した。

「1番最初に僕が君のをした時さ。貞操帯外れた途端に自分で慰めようとしてたよね」

 ミキに30日にも渡る禁欲を強いられていたのをヴェルトに見つかり、貞操帯が外れた時。

 カイラは勃起した途端に自身の手で、ヴェルトの目の前で屹立を扱いたのだ。

 その姿は自制の効かない獣のようであった。

「それなのに今更恥ずかしいとか何言ってるのさ」

 その出来事を思い出したカイラは顔を真っ赤にする。

「ほらほら、僕の目の前で、自分で慰めてごらんよ。嫌だって言うんならもう5日我慢させるからね」

「~~ッッ♡」

 仕方なく、カイラは自身の屹立に手を伸ばす。

「ん……♡」

 軽く触れただけで頭がぼんやりとしてくる。

「ほら、ちゃんと触って」

 ヴェルトに催促され、カイラは仕方なく屹立を握り、かつて自分がそうしていたように慰め始める。

「気持ちいいね。久しぶりの自慰だね?」

「はっ……♡ はっ……♡」

「呪いなんてかけられてなかったら、もう出してるかも知れないね」

「んぅ……♡」

「可愛いよカイラ君。僕の目の前で扱いて体震わせてさ。……もう先走りが溢れてる。ローションみたいで気持ち良いね?」

「あ……きも、ち♡」

「でも出せなくて辛いね? このまま続けてると、すぐそこまで来てる感じがずっと続くのかな?」

「でな、い……っ♡♡」

「こっち向いてカイラ君」

 ヴェルトは頬を赤らめ目を潤ませるカイラの唇を貪るようにキスをする。

 それが更にカイラの射精欲を高めてゆくのだ。


(やっぱりこっちの方が性に合う)

 小動物のように可愛らしいカイラを責め立て、ヴェルトは心中で呟いた。

 性欲の「せ」の字も知らなさそうなカイラが、自分の手の中で溺れ淫れている。

 カイラの全てを自分で満たしてゆく。

 カイラが自分の支配下で鳴くだけの動物となる。

 それが最高に楽しくて。

 心に空いた穴が満たされてゆく。

 ……彼女を失ってできた風穴が塞がれてゆく。

(ガゼリオの話でまた思い出してしまった)

 すぐに様々な事を忘れてゆく中、彼女との記憶だけは色褪せない。

 彼女の後を追って行くと決めたはずなのに。

 結局ここに留まっている。

 そしてまた、しばらくはここに居る事になりそうだ。


「ヴェルト……さん♡」

 カイラに呼ばれたヴェルトの意識がベッドの上に戻る。

「も……無理、です♡ 射精、させてください♡」

「……仕方ないね」

 カイラの火照った体をより強く抱き締める。

「反省したかい?」

「はい♡」

「もう訳わかんない人にホイホイついて行っちゃだめだよ」

「はい……♡」

「それに、僕を責めようなんてもう思わない事」

「う……っ、わかりました♡」

 最後だけ躊躇った気がしたが、許してやる事にした。

 愛すべきティニーを、ヴェルトは大きな手で握ってやった。

 片方の手は精液を受け止めるように鈴口へ当てがう。

「あ゛っ♡♡」

「凄い声出たね」

 手を動かす。

「あっ♡ もっ♡ も……う、っ♡♡」

 ヴェルトがたった4回擦っただけでカイラは達し、白濁を勢い良く吐き出す。

「でてっ♡ でて、る……っ♡♡」

 焦がれた感覚に全身を包まれ、ヴェルトに身を任せる。

 ヴェルトの手へ吐き出し終わり、カイラはヴェルトの胸の中で体を震わせる。

「……まあまあ出たね」

 自身の手に吐き出されたカイラの白濁を見下ろしヴェルトは呟いた。

「はっ……はぁ♡ ずっと我慢してましたから♡」

 少しの間観察した後、ヴェルトはそれを自身の口へ近付けて。

「あの……? ゔ、ヴェルトさん?」

 白濁に舌を伸ばした。

「ゔ、ゔ、ゔ、ヴェルトさん!?」

 まさかヴェルトが白濁を舐めるとは思わず、カイラは慌てふためく。

「……甘ったるい。糖分の摂り過ぎなんじゃないの?」

「あ、あのあのあの……っ、舐めるなんて、汚い……ですよ!」

 カイラの静止を聞かず、ヴェルトは少年の白濁を舐め続ける。

 美味しい……とは、とても言い難い味。

 舌に纏わり付き、離れようとしない。

 全て飲み切るには相当な覚悟か愛が必要で。

 ヴェルトは後者で全て飲み込んだのだ。

 ガゼリオで満たされた体の中を、カイラの一部で上書きすると。

「美味しかったよ」

 と嘘を吐いた。
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