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DAY 23.
俺の取り分
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「ほぅ・・」
どこからともなくため息が漏れる。
あかりも楽しそうに身体を揺らしてる。
~♪
~~♪♪
音楽も分かんないし、
普段、ダンスを観ない俺は、
あかりほど楽しむことはできない。
あかりが踊るのを観るのが好きなのは、
踊り手があかりだからだ。
ぶっちゃけ、あかりが踊るのが
上手いのか下手なのかも俺には分からない。
ただ、普段と違う自信のある表情が宿ると、
あかりが『可愛い』じゃなくて、
『きれい』になる。
そんな時、目が離せなくなるだけだ。
そんな俺には
目の前の光景が神に捧げる・・というより、
客寄せに見える。
日本じゃ考えられない頭身の美女達が
エロい服着て、一列に並んで踊ってる。
人種もバラバラ・・
だけど、どの女も恐らく、
この世界のこの時代における美女なんだろう。
ちょっと中性的というか・・
オンナオンナしていない。
・・・人種の特徴はそれぞれなんだけど、
どことなくタイプが似ている。
均衡がとれた顔つき・・
筋肉質な少し男らしさも感じる体つき・・
真っ直ぐ前を見る強い目。
ちょっと美的感覚が違うけど、
美女と表現されても、まぁ分かるレベルだ。
巨大な女神像の前で、
色んな人種の美女達が楽器を演奏して、
歌を歌い、踊り・・・
客席の最前列には1人で来た男が陣取り、
女や、女連れの男は少し後方の席で、
鑑賞する。
(まぁ・・あかりが楽しそうならイイか・・)
俺は背もたれにもたれ掛かった。
・・・・
・・・
「道哉君・・起きてください。」
いつの間にか、終わってたっぽい。
気持ちよく眠ってた俺に
あかりがハンカチを差し出して
俺の頭を撫でるとクスクス笑った。
「ヨダレ、垂れてますよ。」
「ありがと・・」
『道哉さん・・
あまり、楽しくはなかったですか?』
トニが申し訳なさそうに、俺に言った。
「いや、いつもだから、気にしないでイイよ」
プラネタリウムとダンス講演・・
あかりがめちゃくちゃ好きなこの2つが、
残念ながら俺に刺さんない。
でも、あかりが楽しそうにするから、
観に行く。
・・・で、寝るわけだ。
寝て、あかりに起こされる。
起こされた後、
あかりはいつも以上に優しくて、
俺を見てちょっと嬉しそうに笑う。
だから、俺は喜んで
俺自身にはあんまり刺さんないモノを観に行く。
俺はご機嫌であかりの手を取った。
あかりが少し照れた様に俺の手を握り返した。
「お嬢さん、少しよろしいかしら?・・」
そろそろ、帰ろうかと言おうとした時だった。
後ろから女神の娼婦の1人が
あかりに声を掛けた。
「・・はい?・・私ですか?」
赤毛の白人。
他の"女神の娼婦"同様に美女だ。
「東洋人のようだから・・
少しお話を伺いたくて・・
2人でお話よろしいかしら?」
俺達は顔を見合わせた。
どこからともなくため息が漏れる。
あかりも楽しそうに身体を揺らしてる。
~♪
~~♪♪
音楽も分かんないし、
普段、ダンスを観ない俺は、
あかりほど楽しむことはできない。
あかりが踊るのを観るのが好きなのは、
踊り手があかりだからだ。
ぶっちゃけ、あかりが踊るのが
上手いのか下手なのかも俺には分からない。
ただ、普段と違う自信のある表情が宿ると、
あかりが『可愛い』じゃなくて、
『きれい』になる。
そんな時、目が離せなくなるだけだ。
そんな俺には
目の前の光景が神に捧げる・・というより、
客寄せに見える。
日本じゃ考えられない頭身の美女達が
エロい服着て、一列に並んで踊ってる。
人種もバラバラ・・
だけど、どの女も恐らく、
この世界のこの時代における美女なんだろう。
ちょっと中性的というか・・
オンナオンナしていない。
・・・人種の特徴はそれぞれなんだけど、
どことなくタイプが似ている。
均衡がとれた顔つき・・
筋肉質な少し男らしさも感じる体つき・・
真っ直ぐ前を見る強い目。
ちょっと美的感覚が違うけど、
美女と表現されても、まぁ分かるレベルだ。
巨大な女神像の前で、
色んな人種の美女達が楽器を演奏して、
歌を歌い、踊り・・・
客席の最前列には1人で来た男が陣取り、
女や、女連れの男は少し後方の席で、
鑑賞する。
(まぁ・・あかりが楽しそうならイイか・・)
俺は背もたれにもたれ掛かった。
・・・・
・・・
「道哉君・・起きてください。」
いつの間にか、終わってたっぽい。
気持ちよく眠ってた俺に
あかりがハンカチを差し出して
俺の頭を撫でるとクスクス笑った。
「ヨダレ、垂れてますよ。」
「ありがと・・」
『道哉さん・・
あまり、楽しくはなかったですか?』
トニが申し訳なさそうに、俺に言った。
「いや、いつもだから、気にしないでイイよ」
プラネタリウムとダンス講演・・
あかりがめちゃくちゃ好きなこの2つが、
残念ながら俺に刺さんない。
でも、あかりが楽しそうにするから、
観に行く。
・・・で、寝るわけだ。
寝て、あかりに起こされる。
起こされた後、
あかりはいつも以上に優しくて、
俺を見てちょっと嬉しそうに笑う。
だから、俺は喜んで
俺自身にはあんまり刺さんないモノを観に行く。
俺はご機嫌であかりの手を取った。
あかりが少し照れた様に俺の手を握り返した。
「お嬢さん、少しよろしいかしら?・・」
そろそろ、帰ろうかと言おうとした時だった。
後ろから女神の娼婦の1人が
あかりに声を掛けた。
「・・はい?・・私ですか?」
赤毛の白人。
他の"女神の娼婦"同様に美女だ。
「東洋人のようだから・・
少しお話を伺いたくて・・
2人でお話よろしいかしら?」
俺達は顔を見合わせた。
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