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DAY 20.

時短コース? ⭐︎

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「今からですか?!」

 地獄の【服を脱ぐ】の翌々日、
 【ハーラーレッスン】から帰った
 あかりに次のミッションを提案すると、
 あかりは、淹れていたお茶を少しこぼして、
 慌てて聞き返してきた。

 まだ、時刻は昼の2時半。

「一昨日は遅い時間になったからって、
 あかり、自分の部屋で寝ちゃったじゃん?
 昨日は昨日で、寝不足だーって・・
 早く寝ちゃったし・・」

 少しだけ恨めしそうに言うと、
 あかりは、言葉を詰まらせた。

「・・なら、今日は早い時間から!・・
 と思ったんだけど?」

「・・晩御飯、食べ損っちゃうかも
 しれないですよ??」

 あかりが往生際悪く、
 言い訳をするのは、想定済みだ。

「昨日、俺の食事当番の時に多めに
 作っておいたから・・
 同じメニューが続くのだけ
 我慢してくれるなら、問題ないよ?」

「準備が良い・・・」

 ・・あかりは苦笑いした。

「【服を脱ぐ】は、
 成功する気がしないんですが・・」

 あかりが頬を掻いた。

「うん・・アレは・・
 マジで成功する気がしないし・・
 服とか下着とか買って再挑戦って事にしない?」

「・・それ以外って事ですか?」

「・・このまま、始めてもイイ?」

「折角淹れたんですし、お茶飲んで・・
 シャワー浴びてからにしませんか?」

 あかりは、赤い顔したまま、
 俺の前にお茶を置いた。

 ◇◇◇

「ちょ・・ちょっと待ってください!」

 臆病ながらいつもは覚悟を決めて
 来てくれるあかりが直前、ジタバタし始めた。

 【クンニリングス】を
 提案するとミッション一覧メニューを
 眺めていたあかりが必要な目安時間を
 指さした。

「さ・・3時間って書いてあるんですけど?
 ・・普通そんなにするものなんですか?」

 ・・は正直分からない。
 何しろ、あかりと付き合うまで、
 女の子のアソコを舐めたりはしなかったし・・
 アソコでなくても、
 あんまり・・奉仕した事がなかった気がする。

 ・・じゃあ、違う項目を・・といっても
 未実施のミッションを
 確認するとどれもコレも目安時間は
 3時間越えだし、
 経験値・・という意味でも大差ない。

「・・あくまで目安時間だし、
 深く考えないでやってみない?
 無理だと思ったら、キャンセルするから・・」

「・・無理ならキャンセル・・ですね?」

 あかりは念を押すように言ってから、頷いた。

 ・・・

『成功条件は・・
 1. 本ミッション実行中は挿入以外は
  何をしてもミッション失敗になりません。
 2. 本ミッション開始3時間以内且つ、
  クンニリングス実行中に
  以下の条件を達成してください。
 3.本ミッション実行中
  田口あかりの【快楽】が10を超える、
  しくは、【オーガニズム】が
  8を超える状態が8回を超えること。

 以上です。』

「・・・8回??」

 あかりが、恐る恐る・・こちらを見た。

 このミッションは特別なのかもしんないけど、
 視界の右上にカウンタが表示された。

 "0/8"

『開始してください。』

「・・・嫌?」

 俺としても恐る恐る聞いてみる。

「コレが嫌だって事になると・・
 あとやってないのは、
 【全身を触る】か、【全身舐め】・・
 【スローセックス】とかだけど・・・」

 結構どれも似たり寄ったり・・って感じになる。

 あかりが、ほんの一瞬、
 視線を泳がせた後、俯いて言った。

「・・頑張ります。」

 キスをすると、あかりが慌てて俺に言った。

「あの・・ギブアップの時は、
 『ギブアップ』って言いますから・・」

「うん。分かった。
 ギブアップって言われたら、
 キャンセルする。」

 そこまで確認して、
 あかりは羽織っていた長い
 カーディガンを脱いでベッドサイドに
 置かれたテーブルの横に椅子に掛けた。

 薄いキャミソールとパンツだけになると、
 プリンとした形のいい桃尻が誘う。

 後ろから抱いて頭の上にキスを落とす。
 このまま、イロイロしてみたい気もするけど・・

「あかり・・ベッド行こ・・腰痛い・・」

 身長差40cm近いと、腰屈めないと
 バックハグは彼女の首を絞める形に
 なってしまう。

「あ・・そうですね!」

 中腰でおねだりする俺にあかりは慌てて頷いた。

 遮光カーテン越しとはいえ、夏の午後3時。
 まぶしい日差しが入る寝室の
 ベッドの上であかりの首筋にキスを
 しながらキャミソールを捲り上げた。

 すぐに脱がされるのが分かっていたからか、
 キャミソールの下には何も着けていない。

「あ・・あの・・上は脱がなくても・・」

「ん、脱がなくてもイイかもしんないけど・・
 いきなり下の口にキスとかさせてくれるってこと?」

 あかりが困った様に足の膝を
 もじもじと擦り合わせた。

「・・あの・・
 口にキスして欲しい・・です。」

 おねだりが可愛い。
 ・・けど、一応確認しておく。

「・・いきなり、下の口は嫌?」

 耳元で聞くと、
 あかりが赤い顔のままこくこく頷いた。

「いきなりは・・ちょっと・・
 で・・でも、
 道哉君が・・急ぎたいなら頑張ります。」

(・・・ミッション終わるまで
 れるの禁止・・・)

 そう考えると・・下の口をガンガンに
 攻め立てたい気もする。

 ・・とは言え・・とは言えだ・・

 こっちに来て、多少うまくいく様に
 なってきたけど、
 瞬間的にイカせられるテクニックが
 身についた・・とはとても思えない・・。

 固くなり始めた分身に言い聞かせるように、
 あかりの口の中に舌を差し入れると、
 あかりが一生懸命といった感じで、
 俺の舌を柔らかい唇ではくはくとんだ。

 あかりなりに、焦っているのか・・
 いつになく積極的だ。

 ・・ピチュ・・・チュ・・・

「・・ん・・・んん・・」

 まだ、力が抜けきれない
 あかりの細い腰から太腿を撫でる。

 柔らかいのに筋肉がしっかり付いて
 弾力があって気持ちいい。

 唇を離すと、
 あかりの唇が名残惜しそうに
 小さくパクパク動く。

「・・みちやくん・・」

(可愛い・・)

 口の中の唾液をゴクリと飲み込んだ。
 ・・うん。
 やっぱり、痛い思いをさせるのは可哀想だ。

「あかり・・
 とりあえず、3時間、
 じっくりコトコト煮込ませてください。」

 ・・・それはそれで、怖いらしく・・
 あかりは一瞬、フリーズした後、頷いた。

「頑張ります。
 ・・・なるべく・・多分・・はい。」
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