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DAY 20.
指導
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「・・・」
エロースが、あり得ないモノを
見る目で俺を見ている。
「・・・いや・・だってよ?・・
だってですよ?」
「・・恋人の服を脱がせるのに、
興奮が冷めるとかあるのか?」
「個人的に服はどうでもイイから・・
サクッと中身を食べたい・・・」
ゴンッ!!
小声で言ったのに
どっから出したのか分かんない弓で
どつかれた。
「分っとらん!!
隠された柔らかい素肌を覆う薄布が
自分だけの為に一枚一枚、
剥がされていくあの淫靡な様よ・・」
・・・
漫画でならともかく、
目の当たりにすると離れたくなる。
他で見たことがないタイプのバカだ。
見た感じが、人間離れした美青年なだけに
残念・・・と思った。
「大体、妻や恋人の下着が気に入らないなど
あり得ん事だ・・」
残念ながら、ツッコむと、
神罰が下りかねないので・・
ツッコミ不在でエロスの熱弁が続く。
「普通、それは贈り物として、
渡す物だろう?」
「・・いやいやいや?」
そんなの、選べる自信がない。
それにあかりが何着ていようが、
大事なのはその中身だ。
ワタワタしている俺にエロースは
ニヤニヤと囁いた。
「髪は2つ分けで緩く結んで、
白いシャツと赤の薄いカーディガンに
長めの黒のスカート・・・
下着は白のレースで見えそうで見えない
感じだが露出自体は高めだろう?」
「何言ってんですか?!」
絶対、同級生なら口を塞いでるとこだ。
「道哉よ・・
諦めるがいい。
私はお前の妄想は、一通り確認済みだからな。」
・・・マジ、最悪なヤツだ。
「まぁ、お前達は、
この愛が全力で、
後押ししても問題がないカップルだからな・・
これを進ぜよう。」
~♪
通信の腕輪がメッセージ受信した。
「・・なんスか?」
メッセージを開くと、
女モノのセクシーランジェリー系の
カタログサイトが立ち上がる。
「・・・」
テーブルに突っ伏した俺に、
エロースがにこやかに言った。
「母様の神殿に仕える神官が
この店のオーナーもやっていてな・・
私もよく妻に贈り物を・・」
・・・神!!もう、なんつーか
むっちゃ俗物なんだけど・・
「・・つーか・・
エロース・・様は、
このゲームのプレイヤーの
『愛の希望をサポートする』んじゃないんスか?」
俺が聞くとエロースは桃酒を一口飲んだ。
「『サポートする』が、
全力で後押しするのは相思相愛の
カップル限定だな。
片方にしか気持ちがない
カップルに対して無理矢理気持ちを作るのは、
王にでも命じられなければ、
もうしない事に決めている。」
「・・もうしない?」
「ダフネには悪いことをしたからな・・・」
「・・・??」
「なぁに・・片思いなんかの場合には、
相手にも、逃げ切りのチャンスを
与えるということだ。」
・・よくわからんが、迷惑なヤツだ。
バカな色男なはずのエロースはヘラヘラと
半分ほどになったグラスを空にすると、
もう一度身を乗り出した。
「さて、【クンニリングス】についても、話せ!
今度はここまで情けない話ではあるまいな!」
「・・・
あかりには言わないでくださいよ?」
神であっても酒には弱いのか・・
白い肌がほんのりと赤くなってきた
エロースに言うと、エロースは大きく頷いた。
「そんな無粋なことはせぬ。
さぁ、とっとと話して、
今度こそ笑わせるが良い。」
「・・・なんで、笑い話決定なんですかね?」
神とはいえマジで失礼なエロースだが・・
ご所望なら仕方ない。
俺は、更にその翌日の一夜について話し始めた。
エロースが、あり得ないモノを
見る目で俺を見ている。
「・・・いや・・だってよ?・・
だってですよ?」
「・・恋人の服を脱がせるのに、
興奮が冷めるとかあるのか?」
「個人的に服はどうでもイイから・・
サクッと中身を食べたい・・・」
ゴンッ!!
小声で言ったのに
どっから出したのか分かんない弓で
どつかれた。
「分っとらん!!
隠された柔らかい素肌を覆う薄布が
自分だけの為に一枚一枚、
剥がされていくあの淫靡な様よ・・」
・・・
漫画でならともかく、
目の当たりにすると離れたくなる。
他で見たことがないタイプのバカだ。
見た感じが、人間離れした美青年なだけに
残念・・・と思った。
「大体、妻や恋人の下着が気に入らないなど
あり得ん事だ・・」
残念ながら、ツッコむと、
神罰が下りかねないので・・
ツッコミ不在でエロスの熱弁が続く。
「普通、それは贈り物として、
渡す物だろう?」
「・・いやいやいや?」
そんなの、選べる自信がない。
それにあかりが何着ていようが、
大事なのはその中身だ。
ワタワタしている俺にエロースは
ニヤニヤと囁いた。
「髪は2つ分けで緩く結んで、
白いシャツと赤の薄いカーディガンに
長めの黒のスカート・・・
下着は白のレースで見えそうで見えない
感じだが露出自体は高めだろう?」
「何言ってんですか?!」
絶対、同級生なら口を塞いでるとこだ。
「道哉よ・・
諦めるがいい。
私はお前の妄想は、一通り確認済みだからな。」
・・・マジ、最悪なヤツだ。
「まぁ、お前達は、
この愛が全力で、
後押ししても問題がないカップルだからな・・
これを進ぜよう。」
~♪
通信の腕輪がメッセージ受信した。
「・・なんスか?」
メッセージを開くと、
女モノのセクシーランジェリー系の
カタログサイトが立ち上がる。
「・・・」
テーブルに突っ伏した俺に、
エロースがにこやかに言った。
「母様の神殿に仕える神官が
この店のオーナーもやっていてな・・
私もよく妻に贈り物を・・」
・・・神!!もう、なんつーか
むっちゃ俗物なんだけど・・
「・・つーか・・
エロース・・様は、
このゲームのプレイヤーの
『愛の希望をサポートする』んじゃないんスか?」
俺が聞くとエロースは桃酒を一口飲んだ。
「『サポートする』が、
全力で後押しするのは相思相愛の
カップル限定だな。
片方にしか気持ちがない
カップルに対して無理矢理気持ちを作るのは、
王にでも命じられなければ、
もうしない事に決めている。」
「・・もうしない?」
「ダフネには悪いことをしたからな・・・」
「・・・??」
「なぁに・・片思いなんかの場合には、
相手にも、逃げ切りのチャンスを
与えるということだ。」
・・よくわからんが、迷惑なヤツだ。
バカな色男なはずのエロースはヘラヘラと
半分ほどになったグラスを空にすると、
もう一度身を乗り出した。
「さて、【クンニリングス】についても、話せ!
今度はここまで情けない話ではあるまいな!」
「・・・
あかりには言わないでくださいよ?」
神であっても酒には弱いのか・・
白い肌がほんのりと赤くなってきた
エロースに言うと、エロースは大きく頷いた。
「そんな無粋なことはせぬ。
さぁ、とっとと話して、
今度こそ笑わせるが良い。」
「・・・なんで、笑い話決定なんですかね?」
神とはいえマジで失礼なエロースだが・・
ご所望なら仕方ない。
俺は、更にその翌日の一夜について話し始めた。
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