38 / 95
DAY 15.
アフロディーテの神殿の話
しおりを挟む
気持ち良く朝起きて、
朝からえっちする・・許可は下りなかった。
・・少し朝寝坊したものの、
【筋トレ】をするのに、公営ジムに来た。
「ッふーーー・・ッふーーー。」
「・・・・」
このゲームで黄色の個人ミッションに
割り当てられている【筋トレ】は
比較的効率がいいミッションだ。
2日に1度しかできないけど、
30分で50の経験値とポイントは大きい。
それに、あかりは意外と筋トレ好きだし・・
「5分!終わりです!」
清々しい顔をしたあかりが、
ストレッチマットの上に横になった。
「あかり、レベルいくつ?」
俺が聞くとあかりはにっこり笑った。
「レベル9です!」
「まじで?!」
ゲームスタート時、あかりの方が
レベルが2つ低かったのに、
いつの間にかレベル差が1になっている。
「今日、午後、【食事】と【デート】してくれたら私もレベル10になるんですが・・」
「追いつかれるなぁ・・」
俺が言うと、あかりは楽しそうに微笑む。
まぁ・・食事もデートも賛成だ。
「・・じゃあ、シャワー浴びて、
飯食べて、デートして帰るか・・」
「はい!」
この公営ジムに併設された食堂は、
安くて美味くて、あかりは気に入ってるらしい。
◇◇◇
2人と1匹で街を歩く。
トニ曰く、俺達の世界のキプロス島は
紛争の多い島だけど、リゾート地らしい。
対して、この世界のキプロス島は
割合と平和で近代的かつ、
少しえっちなリゾート地だ。
ギリシャ連邦共和国の中では
片田舎・・ではあるらしいけど・・
周辺国との小競り合いはあるものの、
この世界の世界地図は俺達の
世界地図とかなり違っている。
地中海周辺は
ここ500年ほど内乱はあるものの、
紛争はあまりないとのことだった。
少しえっち・・というのは、
この島にはエロースの神殿だけでなく、
俺達の世界でも遺跡として残る
美の女神アフロディーテの神殿が
現在も信仰を集める神殿として
存在してるせいだ。
アフロディーテは、
美の女神というだけでなく、
肉欲や娼婦の女神でもあり、
エロースの母らしい。
そんなアフロディーテの神殿では、
世界のあちこちの選ばれた美女達が
女神の娼婦、且つ神官として
仕えているらしい。
『アフロディーテ様の神殿は
本当に華やかでして、
この島の人気観光地の1つなんですよ』
トニの解説に俺たちは顔を見合わせた。
「えっと・・女性も観光客として
拝殿?できるんですか?」
あかりが不思議そうに尋ねる。
『ええ、勿論!
老若男女問題なく!
美の女神様であるアフロディーテ様に
"美しくなれますように!"と
お願いしに拝殿する女性も多数おります。』
「捕まって強制的に売春婦にされたりとか・・」
俺が聞くと、トニはまさか!・・
というように応じた。
『アフロディーテ様の神殿に
お仕えする試験は難関です。
素晴らしい女性であれば試験を
受けないかと提案される事が
あるかもしれませんが・・
捕まえられるとか強制されるとか
いう事はございません。』
トニが言うには
女神の娼婦と売春婦では
まるっきり意味が違うらしい。
因みに、売春婦は120年ほど前まで、
奴隷の仕事だったらしいけど、
現在は奴隷も含めて人間の売春婦は
禁止されたらしく、人形と呼ばれる
高性能ロボットの仕事らしい。
因みに女神の娼婦は、
神殿内で働く、コンパニオンみたいな
役割らしく、拝殿する人は彼女達に
指名されてはじめて、えっちできるらしい。
『経営や政治のアドバイザーも勤める博識で
賢い女性ばかりです。
見目や所作が良いことも選考基準ですから、
一目見たいという参拝者も多いのです。』
「それはそれは・・・」
あかりが口元を覆う。
「是非、拝殿したいですね!
道哉君!」
本人嬉しそうだけど、
・・仮にも恋人からこう言われると
答えづらい。
「あれ!食わない?」
話題を変えようと、俺は路上で販売される
何か食い物の路上販売を指差した。
なんか丸い輪っかみたいなパンみたいな・・
何人か道行く人も買って、
海の見えるベンチで食べながらくつろいでいる。
「良いですね!」
あかりも気になっていたようで・・
「どいてくれ!」
急に進行方向を変えた俺はなんだか、
聞き覚えのある声を聞いた気がした。
朝からえっちする・・許可は下りなかった。
・・少し朝寝坊したものの、
【筋トレ】をするのに、公営ジムに来た。
「ッふーーー・・ッふーーー。」
「・・・・」
このゲームで黄色の個人ミッションに
割り当てられている【筋トレ】は
比較的効率がいいミッションだ。
2日に1度しかできないけど、
30分で50の経験値とポイントは大きい。
それに、あかりは意外と筋トレ好きだし・・
「5分!終わりです!」
清々しい顔をしたあかりが、
ストレッチマットの上に横になった。
「あかり、レベルいくつ?」
俺が聞くとあかりはにっこり笑った。
「レベル9です!」
「まじで?!」
ゲームスタート時、あかりの方が
レベルが2つ低かったのに、
いつの間にかレベル差が1になっている。
「今日、午後、【食事】と【デート】してくれたら私もレベル10になるんですが・・」
「追いつかれるなぁ・・」
俺が言うと、あかりは楽しそうに微笑む。
まぁ・・食事もデートも賛成だ。
「・・じゃあ、シャワー浴びて、
飯食べて、デートして帰るか・・」
「はい!」
この公営ジムに併設された食堂は、
安くて美味くて、あかりは気に入ってるらしい。
◇◇◇
2人と1匹で街を歩く。
トニ曰く、俺達の世界のキプロス島は
紛争の多い島だけど、リゾート地らしい。
対して、この世界のキプロス島は
割合と平和で近代的かつ、
少しえっちなリゾート地だ。
ギリシャ連邦共和国の中では
片田舎・・ではあるらしいけど・・
周辺国との小競り合いはあるものの、
この世界の世界地図は俺達の
世界地図とかなり違っている。
地中海周辺は
ここ500年ほど内乱はあるものの、
紛争はあまりないとのことだった。
少しえっち・・というのは、
この島にはエロースの神殿だけでなく、
俺達の世界でも遺跡として残る
美の女神アフロディーテの神殿が
現在も信仰を集める神殿として
存在してるせいだ。
アフロディーテは、
美の女神というだけでなく、
肉欲や娼婦の女神でもあり、
エロースの母らしい。
そんなアフロディーテの神殿では、
世界のあちこちの選ばれた美女達が
女神の娼婦、且つ神官として
仕えているらしい。
『アフロディーテ様の神殿は
本当に華やかでして、
この島の人気観光地の1つなんですよ』
トニの解説に俺たちは顔を見合わせた。
「えっと・・女性も観光客として
拝殿?できるんですか?」
あかりが不思議そうに尋ねる。
『ええ、勿論!
老若男女問題なく!
美の女神様であるアフロディーテ様に
"美しくなれますように!"と
お願いしに拝殿する女性も多数おります。』
「捕まって強制的に売春婦にされたりとか・・」
俺が聞くと、トニはまさか!・・
というように応じた。
『アフロディーテ様の神殿に
お仕えする試験は難関です。
素晴らしい女性であれば試験を
受けないかと提案される事が
あるかもしれませんが・・
捕まえられるとか強制されるとか
いう事はございません。』
トニが言うには
女神の娼婦と売春婦では
まるっきり意味が違うらしい。
因みに、売春婦は120年ほど前まで、
奴隷の仕事だったらしいけど、
現在は奴隷も含めて人間の売春婦は
禁止されたらしく、人形と呼ばれる
高性能ロボットの仕事らしい。
因みに女神の娼婦は、
神殿内で働く、コンパニオンみたいな
役割らしく、拝殿する人は彼女達に
指名されてはじめて、えっちできるらしい。
『経営や政治のアドバイザーも勤める博識で
賢い女性ばかりです。
見目や所作が良いことも選考基準ですから、
一目見たいという参拝者も多いのです。』
「それはそれは・・・」
あかりが口元を覆う。
「是非、拝殿したいですね!
道哉君!」
本人嬉しそうだけど、
・・仮にも恋人からこう言われると
答えづらい。
「あれ!食わない?」
話題を変えようと、俺は路上で販売される
何か食い物の路上販売を指差した。
なんか丸い輪っかみたいなパンみたいな・・
何人か道行く人も買って、
海の見えるベンチで食べながらくつろいでいる。
「良いですね!」
あかりも気になっていたようで・・
「どいてくれ!」
急に進行方向を変えた俺はなんだか、
聞き覚えのある声を聞いた気がした。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれた女子高生たちが集団お漏らしする話
赤髪命
大衆娯楽
※この作品は「校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれた女子高生たちが小さな公園のトイレをみんなで使う話」のifバージョンとして、もっと渋滞がひどくトイレ休憩云々の前に高速道路上でバスが立ち往生していた場合を描く公式2次創作です。
前作との文体、文章量の違いはありますがその分キャラクターを濃く描いていくのでお楽しみ下さい。(評判が良ければ彼女たちの日常編もいずれ連載するかもです)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる