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DAY 2.
レベルアップ
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パパラパパッパー・・~~チヤ~ラー♪
・・ワーォ♡
『【デート】成功しました。
100の経験値及びポイントを取得しました。』
アニメのエッチシーンに流れそうな謎の
BGMと効果音の後、
ミッション成功のアナウンスが流れる。
「「?!」」
確かエロースの前でミッション成功した時は、
こんな音楽じゃあなかった筈だけど・・
・・と面食らっていたら・・・
ティタララララーン~♪
『田口あかり レベルアップ!』
【レベル 1 → 2】
【感度 3 → 4】
【安心の最大値 10 → 11】
更に別のセクシー音楽が流れて、
アナウンスがあかりのレベルアップを告げる。
更には視界の前にメッセージログが流れて
パラメータの変化が通知された。
「ぷっ・・・」
微妙なエロ音は、
場の空気をムーディーにする効果はなく・・
場違いなBGMと謎効果音が
あかりにはツボだったようで、
肩を震わせている。
俺も釣られて笑った。
「なんでーー!!」
・・2人でひとしきり笑ったところで、
トニが言う。
『ミッション成功の時の
ファンファーレが不評だったので、
エロース様が差し替えたそうです。』
「だからって、これかよ・・」
『気に入らなければ、
また差し替えると言っておられましたが・・?』
その質問に俺はあかりを見る。
あかりはまだ治らないようで、
プルプルしている。
ムード的には最悪だけど、
少し前まで不安そうにしていた
彼女が笑ってる。
「・・あー・・
コレで完璧じゃん?
今度会えたら、エロースにお礼言うよ。」
ムード的には最悪かもだけど、
鈴木さんショックが吹き飛んで、
珍しく俺はエロースに感謝した。
ーーー1時間半後
俺はあかりに手伝ってもらいながら、
黄色の個人ミッション【料理】を実行中だ。
『ナツメグを少々投入してください』
驚きなのが、料理番組みたいに
アナウンスで指示が入ること。
「すごく、ありがたいですね~」
調理用品も調味料も元の世界と
この世界では違っている。
・・ということで、昨日四苦八苦しながら、
晩御飯を作ってくれたあかりは、
アナウンスされる調理方法を
嬉しそうにメモしている。
俺は俺で、産まれてからこのかた・・
殆どしてこなかった料理に
四苦八苦だ。
「なんで、俺のミッションに
【料理】とか入ってんだろ?」
割とマジで謎だ。
『身体作りに食事は欠かせない・・
とプシュケー様が仰いまして、
それなら、料理もできた方が良いだろうと
エロース様が・・』
「身体づくり?」
『あかりさんはヘラクレスの如く、逞ましい
男性を好まれるので道哉さんは
身体を鍛えていらっしゃると、
エロース様が仰っていました。』
・・・あかりを見ると、
昨日彼女が作ったマリネを
鼻歌を歌いながら並べている。
『この会話は道哉さんだけに聞こえております。
私も魚なりにデリカシーに配慮を・・・』
「・・・ありがたいなぁ・・・」
やや、棒読みに答えた。
まぁ、主のエロースよりも
トニの方が付き合いやすいのは確かだ。
(道理で、ミッションがやたら
トレーニングトレーニングしてるわけだ・・)
・・・納得した。
ーーー更に1時間後
チャラララ~ラララ~♪
『【料理】失敗しました。』
「ゴメン・・・」
あれだけ手取り足取りアナウンスに
指導されておきながら出来上がった
パスティツィオ・・ラザニアみたいな料理は
しっかり焦げた。
アナウンスがミッションの失敗を告げる。
失敗の場合には経験値もポイントも
0らしい。
「大丈夫ですよ」
あかりは気にした様子もなく、
焦げた部分を丁寧に切り取って
焦げていない部分を小さく切り分け、
その内の1つを口に含んだ。
「うん。おいしいです。」
ニコッと笑って、もう1つを俺に勧める。
どうせなら・・と欲張って、
俺は燕の雛みたいに口を開けた。
あかりが照れ笑いしながら
口に放り込んでくれた
パスティツィオは
少しジャリジャリが残って苦い。
「次・・・頑張ります・・」
「はい。期待してます。」
しょぼんとした俺がテーブルに着くと、
あかりが作ったマリネと具沢山スープ、
ナンみたいなパンとサラダが並んでいて、
そこに俺の作った焦げた
パスティツィオが出された。
「美味しそうです・・・
どうせだから、
【食事】のミッションをしながら食べませんか?」
絶対美味しそうに見えない
メインディッシュを前にあかりはご満悦だった。
「【食事】」
アナウンスによると【食事】ミッションの
成功条件は3つらしい。
1.2人で同じテーブルで食事をすること
2.【安心】のパラメータが各自3
を超えること
3.【快楽】のパラメータが各自3
を超えること
・・・正直言って、楽勝だ。
こちらの世界での食事は
ずっとあかりと一緒だし、
要求パラメータも少ない。
「「いただきます」」
2人で向かい合って食事を始める。
「あかりがスープ作っててくれて助かった。」
(割とマジで・・)
焦げて小さくなったメインディッシュでは
足りない俺にとって、
具沢山スープはかなり、ありがたい。
「いえ、私も道哉君の
お料理が食べられて嬉しいです。」
ニコニコ笑いながら、あかりは
パスティツィオを口に運んだ。
「それにしてもミッション・・
拍子抜けというか・・」
俺がそう言うと、
あかりが心底ホッとしたように笑う。
「良かったです。
あまりにも難しかったら
どうしようかと思ってました。」
「この分だとレベル10って
結構近いかもなぁ・・」
実際、初日の内に
あかりはレベルが1つ上がったし、
この【食事】で
俺もレベルが上がるはずだ。
「そうですね。
でも、エロース様が後半の方がレベル上げが
大変と仰っていましたし、
明日からも頑張っていきましょうね。」
「・・・そうだなぁ・・
じゃあ、メシ食べ終わったら
もう少し頑張らない?」
「?」
ーーー
パパラパパッパー・・~~チヤ~ラー♪
・・ワーォ♡
『【食事】成功しました。
30の経験値及びポイントを取得しました。』
ティタララララーン~♪
『大橋道哉 レベルアップ!』
【レベル 3→ 4】
【安心の最大値 10 → 11】
・・・前言撤回かもしんない。
・・やっぱワーォ♡・・は、ナイ!
・・ワーォ♡
『【デート】成功しました。
100の経験値及びポイントを取得しました。』
アニメのエッチシーンに流れそうな謎の
BGMと効果音の後、
ミッション成功のアナウンスが流れる。
「「?!」」
確かエロースの前でミッション成功した時は、
こんな音楽じゃあなかった筈だけど・・
・・と面食らっていたら・・・
ティタララララーン~♪
『田口あかり レベルアップ!』
【レベル 1 → 2】
【感度 3 → 4】
【安心の最大値 10 → 11】
更に別のセクシー音楽が流れて、
アナウンスがあかりのレベルアップを告げる。
更には視界の前にメッセージログが流れて
パラメータの変化が通知された。
「ぷっ・・・」
微妙なエロ音は、
場の空気をムーディーにする効果はなく・・
場違いなBGMと謎効果音が
あかりにはツボだったようで、
肩を震わせている。
俺も釣られて笑った。
「なんでーー!!」
・・2人でひとしきり笑ったところで、
トニが言う。
『ミッション成功の時の
ファンファーレが不評だったので、
エロース様が差し替えたそうです。』
「だからって、これかよ・・」
『気に入らなければ、
また差し替えると言っておられましたが・・?』
その質問に俺はあかりを見る。
あかりはまだ治らないようで、
プルプルしている。
ムード的には最悪だけど、
少し前まで不安そうにしていた
彼女が笑ってる。
「・・あー・・
コレで完璧じゃん?
今度会えたら、エロースにお礼言うよ。」
ムード的には最悪かもだけど、
鈴木さんショックが吹き飛んで、
珍しく俺はエロースに感謝した。
ーーー1時間半後
俺はあかりに手伝ってもらいながら、
黄色の個人ミッション【料理】を実行中だ。
『ナツメグを少々投入してください』
驚きなのが、料理番組みたいに
アナウンスで指示が入ること。
「すごく、ありがたいですね~」
調理用品も調味料も元の世界と
この世界では違っている。
・・ということで、昨日四苦八苦しながら、
晩御飯を作ってくれたあかりは、
アナウンスされる調理方法を
嬉しそうにメモしている。
俺は俺で、産まれてからこのかた・・
殆どしてこなかった料理に
四苦八苦だ。
「なんで、俺のミッションに
【料理】とか入ってんだろ?」
割とマジで謎だ。
『身体作りに食事は欠かせない・・
とプシュケー様が仰いまして、
それなら、料理もできた方が良いだろうと
エロース様が・・』
「身体づくり?」
『あかりさんはヘラクレスの如く、逞ましい
男性を好まれるので道哉さんは
身体を鍛えていらっしゃると、
エロース様が仰っていました。』
・・・あかりを見ると、
昨日彼女が作ったマリネを
鼻歌を歌いながら並べている。
『この会話は道哉さんだけに聞こえております。
私も魚なりにデリカシーに配慮を・・・』
「・・・ありがたいなぁ・・・」
やや、棒読みに答えた。
まぁ、主のエロースよりも
トニの方が付き合いやすいのは確かだ。
(道理で、ミッションがやたら
トレーニングトレーニングしてるわけだ・・)
・・・納得した。
ーーー更に1時間後
チャラララ~ラララ~♪
『【料理】失敗しました。』
「ゴメン・・・」
あれだけ手取り足取りアナウンスに
指導されておきながら出来上がった
パスティツィオ・・ラザニアみたいな料理は
しっかり焦げた。
アナウンスがミッションの失敗を告げる。
失敗の場合には経験値もポイントも
0らしい。
「大丈夫ですよ」
あかりは気にした様子もなく、
焦げた部分を丁寧に切り取って
焦げていない部分を小さく切り分け、
その内の1つを口に含んだ。
「うん。おいしいです。」
ニコッと笑って、もう1つを俺に勧める。
どうせなら・・と欲張って、
俺は燕の雛みたいに口を開けた。
あかりが照れ笑いしながら
口に放り込んでくれた
パスティツィオは
少しジャリジャリが残って苦い。
「次・・・頑張ります・・」
「はい。期待してます。」
しょぼんとした俺がテーブルに着くと、
あかりが作ったマリネと具沢山スープ、
ナンみたいなパンとサラダが並んでいて、
そこに俺の作った焦げた
パスティツィオが出された。
「美味しそうです・・・
どうせだから、
【食事】のミッションをしながら食べませんか?」
絶対美味しそうに見えない
メインディッシュを前にあかりはご満悦だった。
「【食事】」
アナウンスによると【食事】ミッションの
成功条件は3つらしい。
1.2人で同じテーブルで食事をすること
2.【安心】のパラメータが各自3
を超えること
3.【快楽】のパラメータが各自3
を超えること
・・・正直言って、楽勝だ。
こちらの世界での食事は
ずっとあかりと一緒だし、
要求パラメータも少ない。
「「いただきます」」
2人で向かい合って食事を始める。
「あかりがスープ作っててくれて助かった。」
(割とマジで・・)
焦げて小さくなったメインディッシュでは
足りない俺にとって、
具沢山スープはかなり、ありがたい。
「いえ、私も道哉君の
お料理が食べられて嬉しいです。」
ニコニコ笑いながら、あかりは
パスティツィオを口に運んだ。
「それにしてもミッション・・
拍子抜けというか・・」
俺がそう言うと、
あかりが心底ホッとしたように笑う。
「良かったです。
あまりにも難しかったら
どうしようかと思ってました。」
「この分だとレベル10って
結構近いかもなぁ・・」
実際、初日の内に
あかりはレベルが1つ上がったし、
この【食事】で
俺もレベルが上がるはずだ。
「そうですね。
でも、エロース様が後半の方がレベル上げが
大変と仰っていましたし、
明日からも頑張っていきましょうね。」
「・・・そうだなぁ・・
じゃあ、メシ食べ終わったら
もう少し頑張らない?」
「?」
ーーー
パパラパパッパー・・~~チヤ~ラー♪
・・ワーォ♡
『【食事】成功しました。
30の経験値及びポイントを取得しました。』
ティタララララーン~♪
『大橋道哉 レベルアップ!』
【レベル 3→ 4】
【安心の最大値 10 → 11】
・・・前言撤回かもしんない。
・・やっぱワーォ♡・・は、ナイ!
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