53 / 97
第53話 恩寵
しおりを挟む
それなりに広く小綺麗な臨時の研究室の中で、白衣姿の偉丈夫が熱心にキーをタイプしている。
折角淹れたコーヒーが冷めるのも気にせず、時折小さく唸って手を止めては天を仰ぎ、ハッと閃いたように口角を吊り上げては急いで作業を再開する。
そういった作業を繰り返すうちに真っ暗なモニターの中には無数の複雑な計算式や命令文が積み上げられ、プログラムが実行される都度に部屋に設置されたスーパーコンピュータが不気味な唸りを上げた。
「これでようやく一息つけるか。 やれやれ一体何と殺りあったのかは知らないが、もう少し丁重に扱って貰いたいところだ。 この調子でがんがん壊して貰っちゃおちおち寝られやしない」
最後に走らせたプログラムが問題なく動作し続けている様を確認すると、新野は一つグッと伸びをし、暫し存在を忘れていたコーヒーにようやく口を付ける。
後は坊やが復帰してくれるのを待つだけだと、彼は受信したニュースを確認する合間に、何気なくカレンダーにも視線を向けた。
雪兎が旧都に帰還してもう1週間程経つが、まだ本調子じゃないのかと気を揉むばかり。
問題は山ほどあるというのに動ける人間ばかりが減っていく現実は、新野への負担を精神的にも、肉体的にも、そして立場的にも確実に増やしていく。
「今年は無事冬を越せるのかねぇ……」
列島ばかりで無くN.U.S.A.も何とか国難を乗り越えたと聞くが、大量消費された物資の量と得られた結果が釣り合わないことに変わりは無く、新野はらしくもなく悲観的になり、無意識に顔に手を当てた。
――その時、廊下から唐突に落ち着きのない足音が響いてきた。
時折何故かコケているのか、騒々しくバタンバタンと倒れるけたたましい音を交えるそれは、確実に研究室へと向かってくる。
「あの馬鹿者め毎度毎度落ち着きのない奴だな、まぁアイツらしいといえばそれまでだが」
何をやってるんだと苦笑いを浮かべつつも、新野は内心安堵しながら扉のロックを解除してやると、木が軋むような重い音を立てて軽い引き戸がノロノロと動いた。
「ようやくお目覚めかって……何だその醜態は、大の男が虫みたいに這い回っているんじゃねぇ」
「ち……違う……僕だって好きでこんなことやってる訳じゃない……」
新野が呆れたように視線を床に落とす中、扉の影からよろよろと現れた雪兎はまるで山賊にでも襲われたかのように全身ボロ雑巾同然の状態で部屋の中に転がり込むと、全身の関節を労りつつ黒革が張られたソファに何とか乗り上げた。
その頬には思い切りねじり上げられた痕が残っており、まだ真っ赤に腫れている。
「ただ、リンボから先に帰した人達にお見舞いされただけです……。 勝手なことして心配かけておいて弁明もお詫びもないのかと全身をメッキメキのバキボキに……」
「まぁお見舞いした方の気持ちも分からないではないがな。 お前さんは自己評価が低すぎるせいで人様の心がよく分かっちゃいない。 なぁお前さんもそう思うだろう? 木の人形の坊やよ」
雪兎の愚痴もそこそこに聞き流し、新野は肩を竦めて一度軽くため息を吐くと、スーパーコンピューターが設置されたスペースのそばに垂れ下がっていたカーテンの向こうへ声を張り上げる。
するとその影からゆっくりと小麦色の小さな手が伸び、新野の言葉を肯定するようにグッと親指を上げた。
『だね、雪兎兄ちゃんは色々と罪なお人だよ』
「グレイス!? お前どうやってここに……」
思わぬ返事に驚き、雪兎がカーテンを勢いよく開くと、そこには服をはだけた状態で機能を停止し無表情のまま座り込んだカルマと、彼女にグロウチウムケーブルを接続した状態で寄り添うグレイスの姿があった。
無遠慮に姿を晒されたことを不快に思ったのか、グレイスがわざとらしく咳き込んでみせると、雪兎は己の無礼を察して速やかにカーテンを閉じる。
『お願いされてた引率が終わった途端にちょうどよく現れたカラスの姉ちゃんと蛸の兄ちゃんに連れられてね。 まぁ何にせよ探す手間が省けてよかったよ。 もう少し新野さんとの邂逅が遅れていたら多分カルマも危なかった』
「……悪い、僕がついていながらこの有様で」
『謝る必要はないさ。 兄ちゃんがベストを尽くした上でこの被害なんだろう? それにどこの誰がどんな汚い手を使ってきたかってのも大体想像が付くからね。 人を超越した存在に成り上がったところで、その腐った性根だけは簡単に変わることが出来なかったようだ』
申し訳なさげに表情を曇らせる雪兎を励ますように、グレイスは軽く首を振って気にしていないことをアピールする一方、視線を逸らした瞬間に限り無く不快そうに眉間に皺を寄せて毒を吐く。
活発な印象が強いグレイスにはあまり似つかわしくない陰湿な仕草。
それを目の当たりにした雪兎は膝をついてグレイスと目線を合わせると、真剣な表情をして問うた。
「お前、サンドマンのことを知っているのか?」
『へぇ、今はそう名乗ってるんだねアイツは。 偉くもない癖に偉ぶってた馬鹿共に媚売って、お情けでいただいたお砂場がお気に召したようで不愉快極まりないな』
過去に相当苦汁を舐めさせられたのか、グレイスは雪兎が辛うじて聞き取れるような小さな声で悪態をつくが、すぐさま我へと返り、下手くそな愛想笑いをして見せながら頷く。
『あぁ、よく知ってる。 ……でも今はカルマの復旧を済ませる方が先だね。 奴の悪行は三日三晩語りっぱなしでも語り尽くせないほどにあるから、また手が空いたときにでも教えてあげるよ』
「すまないな、何から何まで世話になってしまって。 こちらは奴に翻弄されっぱなしで何も出来ていないというのに……」
自らの顔に刻まれた深い傷に手を当て、自らの無力さを嘲笑うかのように乾いた笑いを零す雪兎。
だが、その様を見たグレイスは雪兎を咎めるように一際鋭い視線を向けた。
敵意こそ無いが強い抗議の念が混じった気配は、気落ちしていた雪兎に軽く発破を掛ける。
『それは謙遜を通り越して最早イヤミだよ雪兎兄ちゃん。 兄ちゃんは他人には出来ないことを十分にやってくれている。 この星に息づく全ての人類のみならず、奴等に長い間幽閉されていた俺にも間接的にね。 兄ちゃんは初めてリンボに迷い込んだ時、戦闘に直接関与しないデータを受け入れたことを覚えているかい?』
雪兎が興味を示してくれている隙にと、グレイスは新野から転送されたプログラムを受け入れて再起動プロセスを開始したカルマの様子を伺いながら問いかける。
その瞬間雪兎は思い出した。 自分に記録を託して滅した人工頭脳の遺志を。
「あの鯨の乗員名簿と、あの都市で編纂された年鑑のことか?」
『ご明察の通りだ。 俺とカルマは昔あの舟に結構お世話になったんだけど、ある日突然その舟が行方不明になってしまってね。 しつこく行方を捜していたんだけど結局見つからず捜索は打ち切り。 最終的には船長が気を違って舟を奪って敵前逃亡を謀ったと証拠も無く断定されて船籍も乗組員のデータも抹消されてしまった』
今は影すら滅してしまった舟の在りし日の勇姿を思い起こし、グレイスは作業する傍らで寂しげに微笑みながらカルマの髪を梳くように指を滑らせる。
その絹のようにしなやかで柔らかい黄金色の頭髪は、グレイスの指が動く都度に複雑な光沢を放ち、星のように儚く煌いた。
『でも、兄ちゃんが持って帰ってきてくれたデータのおかげでようやく彼らの名誉を回復することが出来るんだ。 敗北主義の敵前逃亡者という不名誉極まりないレッテルを引き剥がすことが出来る。 これは全て兄ちゃんのおかげなんだよ』
グレイスがそう言い切った瞬間に作業が終わったのか、カルマとグレイスを繋いでいたグロウチウムケーブルの連結が解除されて数秒後、カルマの意識は久しぶりに地上へと帰還した。
だが、自分が知らぬ間にあられもない姿を晒されるという恥辱はたとえ機械であっても許し難いのか、カルマは起動して即液状化し壁の中に溶け込むと、ムスッと露骨に不機嫌な表情を見せ付けながら何処かへ姿を消していく。
目覚めの挨拶も直して貰ったお礼も言わずに何処かへ行ったカルマの塩対応が可笑しくて堪らなかったのか、グレイスは真っ白で健康的な歯を見せ付けて本物の子供のように笑うと、今度は自分の番だとばかりに胸を張った。
『だから手伝ってあげるよ、あのみっともないルサンチマンのクズをこの列島から蹴り出すのをね。 今なら出来るんだ、あの旧世代の闇そのものが虚空に消え去った今なら。 ……いや、正しくは今しかないんだから』
思ってもいなかった申し出に戸惑って目を丸くする雪兎の心中も気にせず、グレイスはただ自分を信じろとばかりに雪兎の手を小さな小麦色の両手で包むように握る。
そうして一言報わせてくれと囁くと、雪兎はグレイスの厚意を信じて黙って頷いた。
折角淹れたコーヒーが冷めるのも気にせず、時折小さく唸って手を止めては天を仰ぎ、ハッと閃いたように口角を吊り上げては急いで作業を再開する。
そういった作業を繰り返すうちに真っ暗なモニターの中には無数の複雑な計算式や命令文が積み上げられ、プログラムが実行される都度に部屋に設置されたスーパーコンピュータが不気味な唸りを上げた。
「これでようやく一息つけるか。 やれやれ一体何と殺りあったのかは知らないが、もう少し丁重に扱って貰いたいところだ。 この調子でがんがん壊して貰っちゃおちおち寝られやしない」
最後に走らせたプログラムが問題なく動作し続けている様を確認すると、新野は一つグッと伸びをし、暫し存在を忘れていたコーヒーにようやく口を付ける。
後は坊やが復帰してくれるのを待つだけだと、彼は受信したニュースを確認する合間に、何気なくカレンダーにも視線を向けた。
雪兎が旧都に帰還してもう1週間程経つが、まだ本調子じゃないのかと気を揉むばかり。
問題は山ほどあるというのに動ける人間ばかりが減っていく現実は、新野への負担を精神的にも、肉体的にも、そして立場的にも確実に増やしていく。
「今年は無事冬を越せるのかねぇ……」
列島ばかりで無くN.U.S.A.も何とか国難を乗り越えたと聞くが、大量消費された物資の量と得られた結果が釣り合わないことに変わりは無く、新野はらしくもなく悲観的になり、無意識に顔に手を当てた。
――その時、廊下から唐突に落ち着きのない足音が響いてきた。
時折何故かコケているのか、騒々しくバタンバタンと倒れるけたたましい音を交えるそれは、確実に研究室へと向かってくる。
「あの馬鹿者め毎度毎度落ち着きのない奴だな、まぁアイツらしいといえばそれまでだが」
何をやってるんだと苦笑いを浮かべつつも、新野は内心安堵しながら扉のロックを解除してやると、木が軋むような重い音を立てて軽い引き戸がノロノロと動いた。
「ようやくお目覚めかって……何だその醜態は、大の男が虫みたいに這い回っているんじゃねぇ」
「ち……違う……僕だって好きでこんなことやってる訳じゃない……」
新野が呆れたように視線を床に落とす中、扉の影からよろよろと現れた雪兎はまるで山賊にでも襲われたかのように全身ボロ雑巾同然の状態で部屋の中に転がり込むと、全身の関節を労りつつ黒革が張られたソファに何とか乗り上げた。
その頬には思い切りねじり上げられた痕が残っており、まだ真っ赤に腫れている。
「ただ、リンボから先に帰した人達にお見舞いされただけです……。 勝手なことして心配かけておいて弁明もお詫びもないのかと全身をメッキメキのバキボキに……」
「まぁお見舞いした方の気持ちも分からないではないがな。 お前さんは自己評価が低すぎるせいで人様の心がよく分かっちゃいない。 なぁお前さんもそう思うだろう? 木の人形の坊やよ」
雪兎の愚痴もそこそこに聞き流し、新野は肩を竦めて一度軽くため息を吐くと、スーパーコンピューターが設置されたスペースのそばに垂れ下がっていたカーテンの向こうへ声を張り上げる。
するとその影からゆっくりと小麦色の小さな手が伸び、新野の言葉を肯定するようにグッと親指を上げた。
『だね、雪兎兄ちゃんは色々と罪なお人だよ』
「グレイス!? お前どうやってここに……」
思わぬ返事に驚き、雪兎がカーテンを勢いよく開くと、そこには服をはだけた状態で機能を停止し無表情のまま座り込んだカルマと、彼女にグロウチウムケーブルを接続した状態で寄り添うグレイスの姿があった。
無遠慮に姿を晒されたことを不快に思ったのか、グレイスがわざとらしく咳き込んでみせると、雪兎は己の無礼を察して速やかにカーテンを閉じる。
『お願いされてた引率が終わった途端にちょうどよく現れたカラスの姉ちゃんと蛸の兄ちゃんに連れられてね。 まぁ何にせよ探す手間が省けてよかったよ。 もう少し新野さんとの邂逅が遅れていたら多分カルマも危なかった』
「……悪い、僕がついていながらこの有様で」
『謝る必要はないさ。 兄ちゃんがベストを尽くした上でこの被害なんだろう? それにどこの誰がどんな汚い手を使ってきたかってのも大体想像が付くからね。 人を超越した存在に成り上がったところで、その腐った性根だけは簡単に変わることが出来なかったようだ』
申し訳なさげに表情を曇らせる雪兎を励ますように、グレイスは軽く首を振って気にしていないことをアピールする一方、視線を逸らした瞬間に限り無く不快そうに眉間に皺を寄せて毒を吐く。
活発な印象が強いグレイスにはあまり似つかわしくない陰湿な仕草。
それを目の当たりにした雪兎は膝をついてグレイスと目線を合わせると、真剣な表情をして問うた。
「お前、サンドマンのことを知っているのか?」
『へぇ、今はそう名乗ってるんだねアイツは。 偉くもない癖に偉ぶってた馬鹿共に媚売って、お情けでいただいたお砂場がお気に召したようで不愉快極まりないな』
過去に相当苦汁を舐めさせられたのか、グレイスは雪兎が辛うじて聞き取れるような小さな声で悪態をつくが、すぐさま我へと返り、下手くそな愛想笑いをして見せながら頷く。
『あぁ、よく知ってる。 ……でも今はカルマの復旧を済ませる方が先だね。 奴の悪行は三日三晩語りっぱなしでも語り尽くせないほどにあるから、また手が空いたときにでも教えてあげるよ』
「すまないな、何から何まで世話になってしまって。 こちらは奴に翻弄されっぱなしで何も出来ていないというのに……」
自らの顔に刻まれた深い傷に手を当て、自らの無力さを嘲笑うかのように乾いた笑いを零す雪兎。
だが、その様を見たグレイスは雪兎を咎めるように一際鋭い視線を向けた。
敵意こそ無いが強い抗議の念が混じった気配は、気落ちしていた雪兎に軽く発破を掛ける。
『それは謙遜を通り越して最早イヤミだよ雪兎兄ちゃん。 兄ちゃんは他人には出来ないことを十分にやってくれている。 この星に息づく全ての人類のみならず、奴等に長い間幽閉されていた俺にも間接的にね。 兄ちゃんは初めてリンボに迷い込んだ時、戦闘に直接関与しないデータを受け入れたことを覚えているかい?』
雪兎が興味を示してくれている隙にと、グレイスは新野から転送されたプログラムを受け入れて再起動プロセスを開始したカルマの様子を伺いながら問いかける。
その瞬間雪兎は思い出した。 自分に記録を託して滅した人工頭脳の遺志を。
「あの鯨の乗員名簿と、あの都市で編纂された年鑑のことか?」
『ご明察の通りだ。 俺とカルマは昔あの舟に結構お世話になったんだけど、ある日突然その舟が行方不明になってしまってね。 しつこく行方を捜していたんだけど結局見つからず捜索は打ち切り。 最終的には船長が気を違って舟を奪って敵前逃亡を謀ったと証拠も無く断定されて船籍も乗組員のデータも抹消されてしまった』
今は影すら滅してしまった舟の在りし日の勇姿を思い起こし、グレイスは作業する傍らで寂しげに微笑みながらカルマの髪を梳くように指を滑らせる。
その絹のようにしなやかで柔らかい黄金色の頭髪は、グレイスの指が動く都度に複雑な光沢を放ち、星のように儚く煌いた。
『でも、兄ちゃんが持って帰ってきてくれたデータのおかげでようやく彼らの名誉を回復することが出来るんだ。 敗北主義の敵前逃亡者という不名誉極まりないレッテルを引き剥がすことが出来る。 これは全て兄ちゃんのおかげなんだよ』
グレイスがそう言い切った瞬間に作業が終わったのか、カルマとグレイスを繋いでいたグロウチウムケーブルの連結が解除されて数秒後、カルマの意識は久しぶりに地上へと帰還した。
だが、自分が知らぬ間にあられもない姿を晒されるという恥辱はたとえ機械であっても許し難いのか、カルマは起動して即液状化し壁の中に溶け込むと、ムスッと露骨に不機嫌な表情を見せ付けながら何処かへ姿を消していく。
目覚めの挨拶も直して貰ったお礼も言わずに何処かへ行ったカルマの塩対応が可笑しくて堪らなかったのか、グレイスは真っ白で健康的な歯を見せ付けて本物の子供のように笑うと、今度は自分の番だとばかりに胸を張った。
『だから手伝ってあげるよ、あのみっともないルサンチマンのクズをこの列島から蹴り出すのをね。 今なら出来るんだ、あの旧世代の闇そのものが虚空に消え去った今なら。 ……いや、正しくは今しかないんだから』
思ってもいなかった申し出に戸惑って目を丸くする雪兎の心中も気にせず、グレイスはただ自分を信じろとばかりに雪兎の手を小さな小麦色の両手で包むように握る。
そうして一言報わせてくれと囁くと、雪兎はグレイスの厚意を信じて黙って頷いた。
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
召喚勇者の餌として転生させられました
猫野美羽
ファンタジー
学生時代最後のゴールデンウィークを楽しむため、伊達冬馬(21)は高校生の従弟たち三人とキャンプ場へ向かっていた。
途中の山道で唐突に眩い光に包まれ、運転していた車が制御を失い、そのまま崖の下に転落して、冬馬は死んでしまう。
だが、魂のみの存在となった冬馬は異世界に転生させられることに。
「俺が死んだのはアイツらを勇者召喚した結果の巻き添えだった?」
しかも、冬馬の死を知った従弟や従妹たちが立腹し、勇者として働くことを拒否しているらしい。
「勇者を働かせるための餌として、俺を異世界に転生させるだと? ふざけんな!」
異世界の事情を聞き出して、あまりの不穏さと不便な生活状況を知り、ごねる冬馬に異世界の創造神は様々なスキルや特典を与えてくれた。
日本と同程度は難しいが、努力すれば快適に暮らせるだけのスキルを貰う。
「召喚魔法? いや、これネット通販だろ」
発動条件の等価交換は、大森林の素材をポイントに換えて異世界から物を召喚するーーいや、だからコレはネット通販!
日本製の便利な品物を通販で購入するため、冬馬はせっせと採取や狩猟に励む。
便利な魔法やスキルを駆使して、大森林と呼ばれる魔境暮らしを送ることになった冬馬がゆるいサバイバルありのスローライフを楽しむ、異世界転生ファンタジー。
※カクヨムにも掲載中です
次は幸せな結婚が出来るかな?
キルア犬
ファンタジー
バレンド王国の第2王女に転生していた相川絵美は5歳の時に毒を盛られ、死にかけたことで前世を思い出した。
だが、、今度は良い男をついでに魔法の世界だから魔法もと考えたのだが、、、解放の日に鑑定した結果は使い勝手が良くない威力だった。
【完結】元婚約者であって家族ではありません。もう赤の他人なんですよ?
つくも茄子
ファンタジー
私、ヘスティア・スタンリー公爵令嬢は今日長年の婚約者であったヴィラン・ヤルコポル伯爵子息と婚約解消をいたしました。理由?相手の不貞行為です。婿入りの分際で愛人を連れ込もうとしたのですから当然です。幼馴染で家族同然だった相手に裏切られてショックだというのに相手は斜め上の思考回路。は!?自分が次期公爵?何の冗談です?家から出て行かない?ここは私の家です!貴男はもう赤の他人なんです!
文句があるなら法廷で決着をつけようではありませんか!
結果は当然、公爵家の圧勝。ヤルコポル伯爵家は御家断絶で一家離散。主犯のヴィランは怪しい研究施設でモルモットとしいて短い生涯を終える……はずでした。なのに何故か薬の副作用で強靭化してしまった。化け物のような『力』を手にしたヴィランは王都を襲い私達一家もそのまま儚く……にはならなかった。
目を覚ましたら幼い自分の姿が……。
何故か十二歳に巻き戻っていたのです。
最悪な未来を回避するためにヴィランとの婚約解消を!と拳を握りしめるものの婚約は継続。仕方なくヴィランの再教育を伯爵家に依頼する事に。
そこから新たな事実が出てくるのですが……本当に婚約は解消できるのでしょうか?
他サイトにも公開中。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
あなたに嘘を一つ、つきました
小蝶
恋愛
ユカリナは夫ディランと政略結婚して5年がたつ。まだまだ戦乱の世にあるこの国の騎士である夫は、今日も戦地で命をかけて戦っているはずだった。彼が戦地に赴いて3年。まだ戦争は終わっていないが、勝利と言う戦況が見えてきたと噂される頃、夫は帰って来た。隣に可愛らしい女性をつれて。そして私には何も告げぬまま、3日後には結婚式を挙げた。第2夫人となったシェリーを寵愛する夫。だから、私は愛するあなたに嘘を一つ、つきました…
最後の方にしか主人公目線がない迷作となりました。読みづらかったらご指摘ください。今さらどうにもなりませんが、努力します(`・ω・́)ゞ
神の手違い転生。悪と理不尽と運命を無双します!
yoshikazu
ファンタジー
橘 涼太。高校1年生。突然の交通事故で命を落としてしまう。
しかしそれは神のミスによるものだった。
神は橘 涼太の魂を神界に呼び謝罪する。その時、神は橘 涼太を気に入ってしまう。
そして橘 涼太に提案をする。
『魔法と剣の世界に転生してみないか?』と。
橘 涼太は快く承諾して記憶を消されて転生先へと旅立ちミハエルとなる。
しかし神は転生先のステータスの平均設定を勘違いして気付いた時には100倍の設定になっていた。
さらにミハエルは〈光の加護〉を受けておりステータスが合わせて1000倍になりスキルも数と質がパワーアップしていたのだ。
これは神の手違いでミハエルがとてつもないステータスとスキルを提げて世の中の悪と理不尽と運命に立ち向かう物語である。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
プロローグで主人公が死んでしまう話【アンソロジー】
おてんば松尾
恋愛
プロローグで主人公が死んでしまう話を実は大量生産しています。ただ、ショートショートでいくつもりですので、消化不良のところがあるみたいです。どうしようか迷ったのですが、こっそりこちらでアンソロジーにしようかな。。。と。1話1万字で前後で終わらせます。物語によってはざまぁがない物もあります。
1話「プロローグで死んでしまうリゼの話」
寒さに震えながらリゼは機関車に乗り込んだ。
疲労と空腹で、早く座席に座りたいと願った。
静かな揺れを感じながら、リゼはゆっくりと目を閉じた。
2話「プロローグで死んでしまうカトレアの話」
死ぬ気で城を出たカトレア、途中馬車に轢かれて死んでしまう?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる