鋼殻牙龍ドラグリヲ

南蛮蜥蜴

文字の大きさ
上 下
5 / 97

第5話 灼熱

しおりを挟む
 闇の中に真白い光と赤黒い焔が踊る。

 規則的な円を描く動きを続ける赤と、不規則で直線的な動きを繰り返す白。

 それらが衝突する都度に大気がざわめき、地が揺れる。


『馬鹿正直に真正面から拳が来ます。 上手く捌いて下さい』
「言われなくとも分かってる!」


 カルマの警告が響いた瞬間にコックピット目掛けて拳が放たれ、それをドラグリヲの盾のように堅牢で分厚い腕が受け流す。 しかしそれでも紅蓮自身の肉体に宿った熱量は凄まじいもので、きちんと防いだにも関わらず雪兎の肌の表面に汗が浮く。


「こいつはきついな、気を抜いたらそのまま焼き殺されそうな勢いだ」
『気持ちで何とかなるんなら少しくらい我慢して下さい』
「やかましい! 空調を強くするくらい気が利いたことが出来ないのか!」


 カルマの何気ない軽口により、ただでさえ神経質になっていた雪兎は不快さと怒りを露にすると、それをそのまま紅蓮へぶつける。

 大きく弧を描いた白銀の尻尾が鞭のようにしなって紅蓮の全身を打ち据え、手足の鋭利な爪が打撃の間隙を縫って突き出される。 不規則かつ高速で叩き込まれる攻撃の数々は繰り出されるだけで大気を掻き回し、幾度も風が泣き叫ぶ音を響かせた。


 だが、派手な立ち回りとは裏腹に紅蓮には依然として傷一つ無い。


「一体どうなってやがる、タフってレベルじゃあない! まるで鉄の塊でもぶん殴ってるみたいだ!」
『ただタフなだけではありません。 奴は被弾直前に最小限の動きで貴方の攻撃を受け流し、ダメージを微小なものに抑え続けています。 敵ながら何とも素晴らしい腕前です。 もし奴が人間であったなら首領が喜んで登用したことでしょう』
「褒めてる場合かアホ!」


 嵐のように荒れ狂う乱打を何とかしのぎつつ、雪兎は暢気に敵に賛辞を贈るカルマを怒鳴りつける。 最初の攻勢はどこへやら、何時の間にか攻守が逆転し雪兎は劣勢に立たされていた。

 手刀、正拳、掌底、貫手と多種多様な攻めと紅蓮自身が発する高熱の連携はドラグリヲの堅い防御を徐々に抉じ開け、装甲だけでなく基幹フレームや内部機器にも衝撃を奔らせるようになる。

 無論、内部に居る雪兎の身体も例外ではない。


『コックピット内気温40度突破。 ユーザー平気ですか?』
「平気にみえるなら人体の仕組みを一から勉強し直した方が良い。
 大丈夫な訳ないだろう! このままじゃ蒸し焼きにされて殺されるぞ!」
『冗談ですよ、貴方が苦しい思いをしていることは私も重々承知しています。
 しかしこのまま殴り合ってもこちらが不利になる一方です』
「だったらどうするんだ?」
『決まっています。 まともにやって勝てないなら知恵を絞るだけですよ』


 雪兎の問いにカルマが答えた瞬間、ドラグリヲの尻尾の先端に装備されたテイルバインダーが紅蓮の死角より射出され、その太い両腕を雁字搦めに縛り上げた。

 だが縛られた当人にとってはこれも児戯に過ぎないようで、軽く腕を広げようとしただけでワイヤー部位が断裂を開始する。


『急いで! 早く奴の頭を!』
「あぁ!」


 これを逃せば次は無い。 雪兎はそう悟るや否やドラグリヲを躍動させ、紅蓮の頭をしっかりと掴ませた。 一切防御の類をさせず確実に殺しきる為に。


「頼むから死んでくれよ!」


 紅蓮がテイルバインダーを引き千切るのとほぼ同じタイミングで雪兎がトリガーを引き絞ると、ドラグリヲの腕部と口内に格納された砲撃機構の砲門が一斉に開き、爆風と黒煙が紅蓮の頭蓋を渦を巻くように包み込んだ。

 下手をすれば骨を砕きかねない程の重い衝撃がドラグリヲの腕を伝い、断続的にコックピットに迸る。


「なぁカルマ、これで仕留められなかったらどうする?」
『ご自身の腕だけを信じて頑張って下さい』
「やれると思ってるのか? だとしたらどうしようもないポンコツだよお前は」


 一方的に攻撃を加えているとはとても思えないような心持ちで零距離射撃を続ける雪兎。

 やがて弾倉内の砲弾を全て撃ち尽くし断続的に伝わっていた衝撃が止むと、すかさず距離を取ろうとドラグリヲに紅蓮の腹を蹴らせる。

 通常の害獣相手なら間違い無く始末出来ている。 だが相手は並みの害獣では無いという事実が取らせた行動だったが、濛々と立ち昇る煙の中から伸びた両腕がそれを妨げた。


「ちっ! 」
『やはりこの程度では殺せませんでしたか……』


 逃げるはずが逆に煙の中へ引き摺り込まれ、望まぬご対面をさせられる二人。

 揺れ動く煙の奥には三桁近い数の砲弾を叩き込まれた紅蓮の姿が見え隠れする。

 流石に無傷では済まなかったのか、頭部に配された王冠の如き角がへし折れてはいるものの、他に目立った外傷は無い。


 そう“一切無い”のである。


「このイカれた化け物め!」


 殴っても撃っても切り裂いても死なない驚異の怪物を目の前に、雪兎は半分ヤケクソになりながら叫ぶ。

 現在のドラグリヲで捻出出来る最大火力を叩き込んでこのザマならば、一体どうやれば殺せるのだと。 勿論それに対して答える者など居らず、代わりに紅蓮の凄まじい咆哮と握撃がドラグリヲを襲う。


「くっ……」
『何をやってるんですか!? 怯んでいる暇なんてありませんよ!』
「そりゃ僕だって分かってるって!」


 カルマに急かされつつも雪兎は何とかこの場を切り抜けようと出力を限界まで上げるが、首元に食い込んだ紅蓮の太い指は分厚い装甲に守られているはずの基幹フレームをがっちりと掴み、逃走を許さない。

 そして、雪兎が何よりも恐れた瞬間がついに訪れる。

 鱗の隙間から時折焔を吹き出して輝く紅蓮の右腕。 それは低く、ゆっくりと構えられたかと思うと、一瞬の間をおいて凄まじい勢いで解き放たれた。


「――ッ!」


 腰、腕、拳の捻りと鱗の隙間から吹き出した焔の推進力を乗せて撃ち出された右ストレートが直撃した瞬間、ドラグリヲは人間の目では視認不可能な勢いで吹き飛ばされ、先ほどガードメカを両断した分厚い隔壁を破壊する程の衝撃で叩き付けられた。


『ユーザー!?』


 機体自体にも深刻なダメージを受けているが、それをも後回しにしてカルマはコックピット内に姿を現すと、身体が不自然な方向へ折れ曲がっていた主人の容態を急いで確認する。


『ひどい……、筋肉も骨格も臓器も全部滅茶苦茶です。
 もし元の身体のままであったなら間違いなく飛び散って死んでいたでしょう』
「結果的に命を救われたと? 僕を殺そうとしたあの化け物に……」

 目や口端から多量の血を零し、悲痛な呻き声を上げながらも、雪兎は左腕そのものと化した化け物を憎らしげに睨み付けた。

「腹が立つな畜生……」


 敵に命を救われたことを恥じ、己の無力さを嘆くかのように牙を噛み締める雪兎。

 そんな彼の心情も理解出来ぬまま、カルマは無神経に切り出す。

『ユーザー、残念ですがこれ以上の戦闘は許可出来ません。 奴が我々を侮っているうちに早く離脱しましょう。 最早足止めなんて出来ません。ましては勝つなんて絶対に無理です』


 シートに力無く寄り掛かった雪兎を何とか引き起こし、逃亡を示唆するカルマ。

 だが雪兎は勝手なことをしようとするカルマに対し、否定の意味を込めて軽く首を振って見せると、弱々しくもしっかりとした口調で言い放つ。


「逃げるだと? 笑わせるなよカルマ。 まだだ、まだ終わっちゃいねぇ……。
 奴か僕が死ぬまで、この戦いは終わらないんだ……」
『馬鹿なことを言わないで下さい! 冗談で無く殺されますよ!』
「ならみすみす見逃せと? 奴らが人を食い散らすのを黙って見ていろというのか? 悪いがそんなことはお断りだ。 もう惨めな思いは二度としたくないんだよ」


 朦朧とする雪兎の脳裏に過ぎったのは、かつて従事した数々の仕事の中で救助が間に合わず喰い殺されていった力無き人々の姿。

 もし自分がここを抜かれれば同じ惨事が繰り返されると、強い責任感が雪兎に逃亡を許さなかった。


「何としてでも奴を止める、この命に換えてでも……」
『無茶です! 第一この機体だってもう動くかも分からないんですよ!
 仮に動いたとしても壊れかけのガラクタで一体何をするつもりですか!?』


 自殺行為としか受け取れない愚行を強行せんとする雪兎を止めるべく、カルマは甚大な被害を受けたドラグリヲを引き合いに出す。 武器どころか最低限動くのに必要な部位さえも大破した悲惨な状況で戦いを続けるなどあり得ないと。

 だが、カルマは気が付いていなかった。 自分達を収めたコックピットの内部が徐々に変容していたことに。


「動けなくてもいい……、一撃でもデカいのを撃てればそれでいいんだ……!」


 己の何を捧げても、何としてでも奴を殺す。

 そんな雪兎の執念に応えるかの如く、一部のグロウチウムがカルマの支配から離れて勝手に大量の端子へと変貌を遂げると、雪兎の肉体と融合し溢れ出たエネルギーを機体に伝え始め、機能停止に陥っていたドラグリヲに再び立ち上がらせるだけの力を授ける。


『ドラグリヲが私の制御から逃れている!? ユーザー、貴方は一体何を!?』
「何もしちゃいない……、ただコイツが僕の考えに賛同しただけだ……」
『ありえない! 私以外のAIが存在しないドラグリヲが自律行動なんて!』

 半身といっても過言ではない存在の反逆に狼狽し、カルマは何とか制御を取り戻そうと画策するが、ドラグリヲはその命令を拒絶し咆哮を上げた。

 再び目覚めた鋼の龍は、感情の昂ぶりに応じて莫大なエネルギーを供給するようになった雪兎の求めだけに応じて満身創痍の身体を動かし、眼前の紅き龍を見据える。

「お前だって憎いよなぁ、腹立たしいよなぁ、あの化け物がよぉ……」


 カルマとは違って素直に言う事を聞いてくれたドラグリヲに語りかけながら、雪兎は紅蓮に対する敵意を無意識のうちに強めていく。

 それに呼応して青天井に増大していくエネルギーの激流は、自ら意志を持つように動き始めると、ある一点に向かって収束し始めた。

 唯一残されたドラグリヲの主砲。 口腔内に設置された火砲の中へと。

「見せてやろう、人の往生際の悪さって奴をな」


 雪兎がそう呟くのと同時にドラグリヲは顎を大きく開けて、砲口を開く。

 目標をただ一つ。 偉そうに腕を組み、その様子を黙って眺めていた紅蓮だけ。

 まるで物見遊山でも楽しむようなその舐め切った態度を見せる敵に対し、雪兎は決定的な殺意を向けると、激情を露にしながら咆えた。


「人を侮ったことを地獄で後悔しろ!」


 刹那、ドラグリヲの口内から凄まじいエネルギーの奔流が迸り、眼前に存在していた全ての物体を巻き込み、削り、磨り潰していく。


 目を潰し、耳を潰し、感覚を潰すほどの光と音と衝撃を放つ熱量の嵐。


 それは雪兎が辛うじて保っていた意識をも容赦無く纏めて吹き飛ばし、無意識の闇の中へ誘っていった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

エリクサーは不老不死の薬ではありません。~完成したエリクサーのせいで追放されましたが、隣国で色々助けてたら聖人に……ただの草使いですよ~

シロ鼬
ファンタジー
エリクサー……それは生命あるものすべてを癒し、治す薬――そう、それだけだ。 主人公、リッツはスキル『草』と持ち前の知識でついにエリクサーを完成させるが、なぜか王様に偽物と判断されてしまう。 追放され行く当てもなくなったリッツは、とりあえず大好きな草を集めていると怪我をした神獣の子に出会う。 さらには倒れた少女と出会い、疫病が発生したという隣国へ向かった。 疫病? これ飲めば治りますよ? これは自前の薬とエリクサーを使い、聖人と呼ばれてしまった男の物語。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

【完結】勇者学園の異端児は強者ムーブをかましたい

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、pixivにも投稿中。 ※小説家になろうでは最新『勇者祭編』の中盤まで連載中。 ※アルファポリスでは『オスカーの帰郷編』まで公開し、完結表記にしています。

性転のへきれき

廣瀬純一
ファンタジー
高校生の男女の入れ替わり

とあるおっさんのVRMMO活動記

椎名ほわほわ
ファンタジー
VRMMORPGが普及した世界。 念のため申し上げますが戦闘も生産もあります。 戦闘は生々しい表現も含みます。 のんびりする時もあるし、えぐい戦闘もあります。 また一話一話が3000文字ぐらいの日記帳ぐらいの分量であり 一人の冒険者の一日の活動記録を覗く、ぐらいの感覚が お好みではない場合は読まれないほうがよろしいと思われます。 また、このお話の舞台となっているVRMMOはクリアする事や 無双する事が目的ではなく、冒険し生きていくもう1つの人生が テーマとなっているVRMMOですので、極端に戦闘続きという 事もございません。 また、転生物やデスゲームなどに変化することもございませんので、そのようなお話がお好みの方は読まれないほうが良いと思われます。

辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~

雪月 夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。 辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。 しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。 他作品の詳細はこちら: 『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】 『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】 『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】

ブラック・スワン  ~『無能』な兄は、優美な黒鳥の皮を被る~ 

ファンタジー
「詰んだ…」遠い眼をして呟いた4歳の夏、カイザーはここが乙女ゲーム『亡国のレガリアと王国の秘宝』の世界だと思い出す。ゲームの俺様攻略対象者と我儘悪役令嬢の兄として転生した『無能』なモブが、ブラコン&シスコンへと華麗なるジョブチェンジを遂げモブの壁を愛と努力でぶち破る!これは優雅な白鳥ならぬ黒鳥の皮を被った彼が、無自覚に周りを誑しこんだりしながら奮闘しつつ総愛され(慕われ)する物語。生まれ持った美貌と頭脳・身体能力に努力を重ね、財力・身分と全てを活かし悪役令嬢ルート阻止に励むカイザーだがある日謎の能力が覚醒して…?!更にはそのミステリアス超絶美形っぷりから隠しキャラ扱いされたり、様々な勘違いにも拍車がかかり…。鉄壁の微笑みの裏で心の中の独り言と突っ込みが炸裂する彼の日常。(一話は短め設定です)

転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます

藤なごみ
ファンタジー
※コミカライズスタートしました!  2024年10月下旬にコミック第一巻刊行予定です 2023年9月21日に第一巻、2024年3月21日に第二巻が発売されました 2024年8月中旬第三巻刊行予定です ある少年は、母親よりネグレクトを受けていた上に住んでいたアパートを追い出されてしまった。 高校進学も出来ずにいたとあるバイト帰りに、酔っ払いに駅のホームから突き飛ばされてしまい、電車にひかれて死んでしまった。 しかしながら再び目を覚ました少年は、見た事もない異世界で赤子として新たに生をうけていた。 だが、赤子ながらに周囲の話を聞く内に、この世界の自分も幼い内に追い出されてしまう事に気づいてしまった。 そんな中、突然見知らぬ金髪の幼女が連れてこられ、一緒に部屋で育てられる事に。 幼女の事を妹として接しながら、この子も一緒に追い出されてしまうことが分かった。 幼い二人で来たる追い出される日に備えます。 基本はお兄ちゃんと妹ちゃんを中心としたストーリーです カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しています 2023/08/30 題名を以下に変更しました 「転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきたいと思います」→「転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます」 書籍化が決定しました 2023/09/01 アルファポリス社様より9月中旬に刊行予定となります 2023/09/06 アルファポリス様より、9月19日に出荷されます 呱々唄七つ先生の素晴らしいイラストとなっております 2024/3/21 アルファポリス様より第二巻が発売されました 2024/4/24 コミカライズスタートしました 2024/8/12 アルファポリス様から第三巻が八月中旬に刊行予定です

処理中です...