宇宙人に誘拐されました

抹茶

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キャトられ強制妊娠

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 初夏の涼しい風が吹く深夜。
 なんとなく庭の手入れがしたくなって外に出たら、突然眩い光に包まれた。

 はじめは車のヘッドライトかと思ったが、光り方がどうもおかしい。不審に思っているうちにだんだんと意識が遠のいた。

 次に目が覚めたとき、誠は謎の機械に拘束されていた。

「駿河誠、32歳男性」
「は?」

 合成音声で読み上げられた個人情報は、たしかに誠自身のものだ。声の主は現れず、頭上にあるスピーカーから放送しているようだった。

「正しいですか?」
「何者だ、あんた」
「声帯認証、確認。本人と判断します」

 慌てて口をつぐむ。
 言葉を発したのは失敗だった。幸い、合成音声はそれ以上続かなかった。
 静かになった部屋をぐるりと見回すが、首こりが酷くてあまり動かせない。普段の生活習慣が、こんなことで災いするとは。

 白い壁に、よくわからない機械。白っぽい照明も相まって病院のようにも見えた。自分の姿を確認すると、いつのまにか水色の病院着のようなものに着替えさせられている。
 
 しかし、病院にしてはあの消毒のような独特の臭いがしない。不気味なほど無臭だ。

 誠を拘束している機械も、医療用には見えなかった。椅子についたアームで、手首と足首、太腿のあたりをそれぞれ固定している。
 その椅子の無機質ながらも曲線的なデザインは、見ていると不安な気持ちになってくる。清潔ではあるが、どことなく気味が悪い。
 座面は生温かく、まるでなにか大きな生き物の上に座っているような生々しさがあった。太腿が固定されているせいで、尻を浮かせることもできない。

「お待たせしました。検査を開始します」
「検査?」

 やはりここは病院なのか?
 その安直な疑問は、次の瞬間にあっさり打ち砕かれた。

「妊娠可能な状態であるか確認します」
「は?」

 ニンシン……?
 合成音声の言葉を理解する前に、アームが動いて誠の脚を大きく開かせた。

「痛っ!」

 座り仕事で固まった股関節だが、流石に外れるほどの乱暴はされないようだ。
 不思議なことにアームの内側が蠢き、内腿の筋肉を解すようにマッサージをし始めた。

「なんだこれ、気持ち悪っ」

 座面と同じく、アームの内側には生温かい感触がある。外から見れば金属製に見えるが、一体どういう作りになっているのか。

 アームの温かさとマッサージのおかげで、誠の脚はどんどん開かされていく。

 誠は忙しさにかまけて異性との交流を避けていたせいか、謎の機械の温もりに気持ちよくなってしまいそうだった。開帳される股関に、なるべく意識を向けないよう深呼吸する。

(こんなことで勃起するなんて最悪だ……)

「妊娠可能な状態です」
「ニンシン……って妊娠だよな」

 言われてみれば、今の状態は分娩台に固定されているようなものだといえる。もちろん現物は見たことがないので、マニアックな成人向け動画で得た知識だが。
 どうやら合成音声の主は、大事なことを間違えているらしい。

「あの。どなたか存じませんが、僕は男ですので妊娠はできませんよ」
「地球人同士ではそうですが、我々の星では異なります」
「地球……星……」

 ヤバいカルト集団に捕まってしまったのかもしれない。

「我々は自身の種族だけで繁殖することが不可能です。よって繁殖が必要なときは、このように地球人に協力していただきます」
「協力って、強制じゃないか!」
「繁殖が終わればすぐに解放します」

 合成音声は説明を止めて、再び沈黙した。
 奴の言ったことが真実だとは思えない。しかし、これから誠の身体に何かをしようとしているのはきっと本当だ。逃れようともがくが、誠を拘束する椅子はびくともしなかった。

「そもそも、どうやって……んっ!?」

 開いた脚の間に、ぬるりと生温かいものが這った。誠は座面の下から何かが現れたように感じたが、実際は座面自体が柔軟に伸びて誠の股座に張り付いたのだ。

「なんだこれ!」

 誠の尻から会陰部までを、アメーバ状の物質がすっぽり覆っている。その物質は透明な粘液を出して、病院着だけを器用に溶かした。

 下半身があらわになった羞恥心は、謎のアメーバが下肢にまとわりついていることの衝撃で吹き飛んだ。

 服を溶かし終えると、次は白っぽい粘液が分泌される。白の粘液は尻の割れ目を伝い、誠の未開の秘部に容赦なく侵入していく。

「やだやだやだ、やめろ、やめて、ん」
「舌を噛みます。お気をつけください」

 合成音声とともに椅子からアームが伸びて、銀色のアメーバが誠の口を塞ぐ。口内がどろどろした質量で満たされるが、なぜか息苦しくはない。

「ん、んんっ! んっ!」

 誠の声にならない訴えを無視して、腸内を粘液が逆行していった。外宇宙の技術で作られたナノマシンが誠の腹の中に定着し、痛みもなく内部を作り替えていく。
 それを誠自身は知覚できない。急に異物感がなるなり、違和感を覚えるだけだ。

「ん……? ん、んーーーーッ!」

 次は秘部に、硬いものが押し当てられる。そこを産道とするべく、拡張するためのものだ。
 芯は硬いが、表面はぶよぶよしたゼラチン質で包まれている。内壁を傷つけることはない。

「ん、が……」

 先にナノマシンが通ったそこに、ゼラチン棒が無遠慮にねじ込まれた。
 異物感に息が詰まる。誠が呼吸を整えるのに合わせて、少しずつ中を押し開いていく。内腿の筋肉がヒクヒク反応した。

 先方は手早く済ませるつもりのようで、すぐに次の責め手がやってくる。

 自分では触れたことのない乳首。そこにもアメーバの魔の手が這いよった。
 そんなところを触られても、気持ちよくもなんともない。そうたかを括っていた。

「んっ!?」

 チクリ、と乳首に痛みが走る。
 激しいものではない。注射針を刺されたときのような感じだ。しばらくしたら、今度は針が抜ける感覚もあった。
 それ以後は特になにもない。ただ生温かいアメーバがゆるゆると胸の上を撫でるだけだ。注入されたナノマシンが効果を発揮するのには、まだ時間がかかる。

 新しいアームが伸びてきた。誠に見せつけるような位置で、先端が花のように開く。開いた花びらの上は、びっしりと細かい毛で覆われてブラシのようになっていた。
 ブラシがついたアームは、誠の萎えきった股座に近づいていく。

「んーーーッ! んーーッ!」

 必死の抵抗も虚しく、ブラシが四方から誠のペニスを挟んだ。下部の花びらは睾丸を下から持ち上げ、その繊毛で包み込む。

「……ーーーーーッ!!」

 柔らかなブラシが裏筋を擦り、先端を撫で回す。繊毛が小さな孔を引っ掻くと、なぜか痛みよりも快楽で腰が痺れた。
 腰を引きたいのに、がっちりと固定されていて動けない。むしろ後ろからの小刻みな突き上げが激しくなるようだった。

 前からの強すぎる刺激と、後孔の異物感が混ざって頭がぐちゃぐちゃになる。

 それに追い討ちをかけるように、乳首にもピリピリと痺れを感じ始めていた。
 それをどうやって察したのか、銀色のアメーバが離れて、次のアームが現れる。

 細いアームの先端に、透明なお椀のようなカップが付いていた。カップの中心には細かな触手が数本、束になって蠢いている。
 同じものが2本現れた時点で、誠は次に何が起こるのかを理解してしまった。

 予想通り、カップは両乳首に1つづつ張り付いた。しかし、その吸引力は誠の予想を遥かに超えていた。

(乳首が伸びるっ!)

 痛いほど吸引された後、触手が乳首の表面を優しく撫でた。

「あ゛、あ゛ぁッ……!?」

 背筋に電気が走ったようだった。
 あまりの強さに、最初はこれがなんなのか分からなかった。
 触手による愛撫が終わり、再び強い吸引が始まった。その間もずっと、甘い痺れが止まらない。動かせないのに、ずっと腰がカクカク揺れた。

 吸引が終わると、また触手に撫でらることを期待していることに気付き、やっとこれが「快楽」なのだとわかって唖然とした。

 混乱する思考とは裏腹に、身体は素直に快楽を享受して悦ぶ。
 三度目の乳首吸引が始まるのと同時に、誠は射精した。溜まっていた濃い精液が勢いよく噴射され、椅子と床に飛び散る。

「あ、あぁ、あ……」

 口はだらしなく開き、塞いでいたアメーバも無くなっていた。

 射精の勢いが落ち着くと、すぐに吸引が再開される。

「え、待って、まだイッたばっか、アッ」

 出したばかりのペニスが、またむずむずし始める。こんなに盛んになったのは、生まれて初めてだ。
 不意に、挿入されていたゼラチン棒の動きも激しくなる。
 奥を激しく突かれるたびにペニスが震えて、溜まりきっていない精液がぴゅっ、と飛び出した。

「あっ、だめ、ずっとイッてる、またっ!」

 何度も乳首を吸引され、奥を突かれることでイキ続け、遂には出るものもなくなった。
 脳は絶頂に達しているのに、性器からは透明な体液が弱々しく流れ出るばかりだ。

 最後の仕上げとばかりに、カップの中の触手が女のように肥大した乳首を、絞るように動いた。くびり出されたその先端を、残りの一本がノックするように突く。

「あ゛、だめ、なにかくる、だめなやつ」

 ナノマシンによる肉体改造が完了した。
 誠は「妊娠」できる身体になった。

「あ、ああ、なんで、あぁーーーッ!」

 軽い吸引で、誠の乳首から乳汁が勢いよく吹き出した。
 乳を吸われることが、あまりに気持ちいい。もっと吸ってほしい。作り替えられた本能に逆らえず、誠は欲しがるように胸を突き出してしまう。
 望みを叶えるように、カップは吸引力を強め、誠の表情が恍惚に染まる。

 仕事の合間にジム通いで鍛えた胸筋は、立派なおっぱいに変化していた。

「はぁ、はぁ……」
「準備が整いました」

 合成音声を聞くのも妙に久しぶりに感じる。それほど誠はこの短時間で変わってしまった。

「繁殖に移ります」

 拘束具以外のアームが全て外され、開いた脚の間には地球人の男性器を模した遺伝子注入器が現れた。

(あれで、ぼくは孕むんだ)

 快楽漬けにされたせいか、心も身体もそれを待ち望んでいるようだった。
 早く太くて大きいそれを、中に挿れてほしくてたまらない。誠は自分から脚を開き、腰を振った。

 注入器はすぐに挿入された。痛みもなく、内壁を擦る快楽にうっとりとしながら、誠はいつのまにか意識を手放していた。
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