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中編

合気道

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 私がそれから毎日のように泣いていたり元気がなかったりしていたので、お父さんが私に武術を習わせました。

 今は悲しくてどうしようもないかもしれないけど、いつかは乗り越え強く生きていかなければならないから強くあってほしい。

 お父さんにそう言われ私は合気道を習い始めました。

 泣いてばかりいて何も手が付かなかった私に何かをさせたかったのだと思います。

 私は体も大きい方ではなく誰かと戦うことなどできない、向いていないと思っていました。

 でもこれは自分の身を守る為の力だから、力がなくても女の人でもできるんだ。そういう人が覚えた方がいいことなんだと教わり私もやる気になることができました。

 強くなれているなんて実感はなかったけど、強く生きていかなければいけないなとは思えてきていた。

 お母さんはもういないけど、お父さんと2人で頑張っていくんだって思っていました。
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