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前編
幹部会
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『あの子たち、放っといてよかったんですか?知り合いなんでしょ?』
旋のことを突き放し走りだした車の中、戦国原が言った。
『知り合い?そんなんじゃない。昔ちょっと喋ったことがあるだけだ。馴れ馴れしいガキだよ』
優子はハンドルを握り前をにらみながら、まだ機嫌悪そうにしている。
『へぇ。釣れないなぁ…ボクにはそうは見えなかったけど。それに、見えてますよ?』
『何がだよ』
戦国原はニコニコしながら優子の顔を覗きこんだ。
『後悔するあなたの姿ですよ』
そう言って楽しそうに微笑むこの少女の対応に優子は正直いつも困っていた。
自分の周りの人間の中でこの戦国原という少女だけは優子を警戒しなかった。
だから優子は戦国原とは距離を取ろうとする。
だが対する戦国原は1つ年下でありながら遠慮なく優子にくっついている。
今朝も電話がしつこいので何かと思えば迎えに来てほしいと言い出した。
自分で来いと何回も言い返したがあまりのしつこさに優子が折れた。
『さぁ、着いたぞ』
やってきたのは国道129号線沿いのどこにでもあるようなファミレスだ。
車を降りるとパンチパーマの女とその子分らしき3人の女たちが外で待っていた。
『お疲れさんです!』
このパンチパーマの女というのは熊小路瞳だ。中学の時に旋や珠凛、そして転校してきたばかりの優子に絡んできたあの女である。
『おい瞳。オメーせっかくだけどよ、別に外で待ってなくていいから中にいてくれよ。そんな頭で待たれておっかねーよ』
『いやいや、自分は下のもんなんで上の人待ってんのは当たり前っす』
『…あぁそう。暑苦しいよ、ったく』
今では熊小路も3年の時を経て、優子に逆らうこともなく「下の者」としておさまっていた。
『じゃあ中入りましょうか。お腹も減ったし』
そう言って戦国原がニコニコしながら優子の背中を押し中へ入ろうとした。
『あっ!優子さん待った!』
熊小路は優子と戦国原の先へ走り込み入口のドアを開けると頭を下げた。
『どうぞっす!』
『…頼むからやめてくれよ』
優子はダルそうにため息をついた。
『何言ってんすか。今日は大事な幹部会っすから』
『大事な幹部会ねぇ…』
どうやら彼女たちはここでその幹部会というのを行うらしい。
そもそも幹部会とは何かと言うと暴走族の総長、隊長など主要なメンバーだけで集まり、集会で走るルートや今後の方針などを話し合う為の場である。
つまり少なくとも彼女たちは何かのチームということになる。
戦国原は背が160センチ位。前髪はパッツンで何かスポーツでもやっていそうな気持ちのいいショートカットで髪の色は暗めの青だ。
パッと見、真面目で清純そうな少女だがその身なりはヘソの高さ位までの短ランにドカンをはいている。
短ランとは標準の学ランの丈より短くなっているもののことで、その丈の短さは戦国原の着ている物のようにヘソの高さ位の物から胸も隠れないほぼ着ている意味がないレベルの物まであり、それらを短ランと呼ぶ。
反対に標準の物より丈の長い物を長ランと言い、よく応援団が着ているのを見ると思う。
中には明らかに長い物を長ラン、そこまででもない物を中ランと呼び分ける地域もある。
そしてズボンはボンタンとドカンの2種類があり、ドカンはその名の通り土管のように太いダボダボのズボンになっている。
これもその太さは様々で、戦国原のはいているドカンはワタリ100センチというドカンの中では1番太い超極太のダボダボでまるでスカートのようなズボンだ。
あれではズボンにはかれている。
優子は短ランにボンタンをはいている。
ボンタンはドカンと違い標準の物より太いが、足首部分だけが細くなっていてドカンのように裾を引きずったり引っかけたりすることがない。
これら全てを世間では違反制服と呼んでいるがいずれも男物であることは言うまでもない。
熊小路たち他の者も同じような格好をしていて、何故か彼女たちは不良と呼ばれる男子が着るような制服をみんなして着ている訳だ。
『あっ、アジラナさん。おはようございます』
中に入るとすでに1人お茶をすすっていた。戦国原がニコニコしながら声をかける。
『アラオハヨーミナサン。オソイジャナイ』
白い学ラン。今度はコートのように長い白い長ランを着ている。
この女は日本語を喋ってはいるが、発音やイントネーションが日本人のものではなかった。
何よりも顔が完全に外人だ。
色白でほりが深く天然の金髪らしいことも見て分かる。
京都不死鳥のイデアは日本生まれ日本育ちだが、おそらく彼女は生まれは日本ではない。
優子たちが席に着くと熊小路が喋りだした。
『四阿さんと八代さんは欠席だそうです。なんで、今日はこれで全員ですね』
『はぁ!?本当に言ってんのか!?』
『はい…今さっき連絡きて』
優子が大きな声を出すと熊小路は少し声を小さくして返した。
『じゃあボクら集まる意味なかったですね。まぁいっか。お腹減ったし何か食べましょうか』
戦国原はすぐに店員を呼ぶとさっさと注文した。
『あいつらぁ…まぁいいや、しょうがねぇ。あいつらにはあたしが言っとくから、幹部会は延期だな』
朝の時間ファミレスも空いており注文した物は数分で運ばれてきた。
丁度その時優子の電話が鳴った。
『いっただっきまーす』
戦国原は構わず運ばれてきたモーニングセットに手をつけた。
『…もしもし、お疲れ様です、白桐です。…はい、今幹部会です。…はい…はい…え?…それは、いきなり何故です?…はい…すいません…はい…分かりました…失礼します』
電話を切ると優子は無表情だが何かしらの感情を抑えているようで周りは自然と目を向けた。
『どうしたんですか優子さん。今の鷹爪さんでしょ?なんかムカつくことでも言われちゃった?』
戦国原はそう言うとスープに口をつけた。
『…これからあたしたちは4大暴走族と本格的に事を構える。そういうことになった』
優子の言葉にその場の空気が一気に変わった。
『なんて言われたんですか?』
『覇女、夜叉猫、悪修羅嬢を潰してウチの傘下に入らせてこれからケツ持ち代として組に金を払わせる方向で話を動かせと言われた』
鷹爪というのは優子の2つ上の女なのだが、親が暴力団の組を構えており自身も今はその組員として動いている。
組に金をとは言ったが、おそらく自分のふところに収めたいのだろう。
『覇女、夜叉猫、悪修羅嬢って鬼音姫は?』
4大暴走族と言うのなら当然鬼音姫も入る。
『いや、とりあえず鬼音姫はいい。言われてない』
『へぇ~、なるほどね』
おそらくみんな何も分かっていないが戦国原だけは納得していた。
『いや~、いよいよ始まるんすね。待ってましたよ~』
熊小路とその子分たちはそう言って意気込んでいた。
『ユーコハタノシミジャナイノ?』
アジラナが少し顔色の優れない優子に声をかけた。
『楽しみなもんか。あたしはめんどくさいのは嫌いなんだ』
『…フーン。ジャアナンデオマエガワタシタチノソウチョウナノ?』
アジラナは完全に皮肉をたっぷり込めて言った。挑発とも取れそうだが優子は相手にしなかった。
だがアジラナは挑発を続ける。
『マサカタタカイタクナイナンテオモッテルノ?』
ここにきてさすがに2人の間に嫌な空気が流れた。だがその間に戦国原が立った。
『まぁまぁ。今はそんな話してる場合じゃないでしょ?それとも、いっそここで遊んでみます?』
戦国原がニコニコしたまま顔色を変えずに言うと、しばらく3人は黙って互いを窺っていた。
『…フフフ。ワタシハキニナッタコトヲキイタダケダヨ』
優子がやると言ったらアジラナは受けたのだろうが、そこに戦国原が入ってくるとなると話は変わってくる。
アジラナにはうかつに手を出せない理由がある。
それはこの戦国原がある人物のお気に入りでアジラナはその人物を恐れているからだ。
『じゃあ話を進めましょうか。鷹爪さんの言う通り覇女、夜叉猫、悪修羅嬢をしとめて傘下に入らせるとしたら普通に戦ってたんではおそらく上手くいかないでしょう。3チームと一気にやり合って見事勝てるかは正直微妙です。勝てない可能性の方が高い。ギリギリ勝てたって仕方ないんです。文句を言わせない位圧倒的に勝たなくてはならない。これはとても難しい上、更に一歩間違えばあの東京連合も関わってくる。これはあまりにも脅威です。そうなればボクたちは勝てないでしょう。ということで覇女、夜叉猫、悪修羅嬢を討つ為には色々と準備が必要です。あの方から作戦は聞いてあります。今からその流れを説明します』
淡々と戦国原は話すがやはり優子はあまり気が進まないような顔をしていた。
『ほらほら、そんな顔しない。せっかくのお顔が台無しですよ。あ、これ食べます?』
優子をなだめるようにしてから戦国原は優子の口元まで手を伸ばした。
『ん…なんだよ、これ』
『クッキーです。おいしいですよ』
無理矢理口元まで運ばれて優子は仕方なくそれを口でキャッチして食べた。
『お前はすごいな。こんなもんまで作るんだな』
それは市販の物ではなく、手作りであることが分かった。
『いいえ。ボクが作ったんじゃないですよ。でもおいしいでしょ?』
『ん、まぁまぁだな』
それはハートに羽が生えた、可愛い形のクッキーだった。
旋のことを突き放し走りだした車の中、戦国原が言った。
『知り合い?そんなんじゃない。昔ちょっと喋ったことがあるだけだ。馴れ馴れしいガキだよ』
優子はハンドルを握り前をにらみながら、まだ機嫌悪そうにしている。
『へぇ。釣れないなぁ…ボクにはそうは見えなかったけど。それに、見えてますよ?』
『何がだよ』
戦国原はニコニコしながら優子の顔を覗きこんだ。
『後悔するあなたの姿ですよ』
そう言って楽しそうに微笑むこの少女の対応に優子は正直いつも困っていた。
自分の周りの人間の中でこの戦国原という少女だけは優子を警戒しなかった。
だから優子は戦国原とは距離を取ろうとする。
だが対する戦国原は1つ年下でありながら遠慮なく優子にくっついている。
今朝も電話がしつこいので何かと思えば迎えに来てほしいと言い出した。
自分で来いと何回も言い返したがあまりのしつこさに優子が折れた。
『さぁ、着いたぞ』
やってきたのは国道129号線沿いのどこにでもあるようなファミレスだ。
車を降りるとパンチパーマの女とその子分らしき3人の女たちが外で待っていた。
『お疲れさんです!』
このパンチパーマの女というのは熊小路瞳だ。中学の時に旋や珠凛、そして転校してきたばかりの優子に絡んできたあの女である。
『おい瞳。オメーせっかくだけどよ、別に外で待ってなくていいから中にいてくれよ。そんな頭で待たれておっかねーよ』
『いやいや、自分は下のもんなんで上の人待ってんのは当たり前っす』
『…あぁそう。暑苦しいよ、ったく』
今では熊小路も3年の時を経て、優子に逆らうこともなく「下の者」としておさまっていた。
『じゃあ中入りましょうか。お腹も減ったし』
そう言って戦国原がニコニコしながら優子の背中を押し中へ入ろうとした。
『あっ!優子さん待った!』
熊小路は優子と戦国原の先へ走り込み入口のドアを開けると頭を下げた。
『どうぞっす!』
『…頼むからやめてくれよ』
優子はダルそうにため息をついた。
『何言ってんすか。今日は大事な幹部会っすから』
『大事な幹部会ねぇ…』
どうやら彼女たちはここでその幹部会というのを行うらしい。
そもそも幹部会とは何かと言うと暴走族の総長、隊長など主要なメンバーだけで集まり、集会で走るルートや今後の方針などを話し合う為の場である。
つまり少なくとも彼女たちは何かのチームということになる。
戦国原は背が160センチ位。前髪はパッツンで何かスポーツでもやっていそうな気持ちのいいショートカットで髪の色は暗めの青だ。
パッと見、真面目で清純そうな少女だがその身なりはヘソの高さ位までの短ランにドカンをはいている。
短ランとは標準の学ランの丈より短くなっているもののことで、その丈の短さは戦国原の着ている物のようにヘソの高さ位の物から胸も隠れないほぼ着ている意味がないレベルの物まであり、それらを短ランと呼ぶ。
反対に標準の物より丈の長い物を長ランと言い、よく応援団が着ているのを見ると思う。
中には明らかに長い物を長ラン、そこまででもない物を中ランと呼び分ける地域もある。
そしてズボンはボンタンとドカンの2種類があり、ドカンはその名の通り土管のように太いダボダボのズボンになっている。
これもその太さは様々で、戦国原のはいているドカンはワタリ100センチというドカンの中では1番太い超極太のダボダボでまるでスカートのようなズボンだ。
あれではズボンにはかれている。
優子は短ランにボンタンをはいている。
ボンタンはドカンと違い標準の物より太いが、足首部分だけが細くなっていてドカンのように裾を引きずったり引っかけたりすることがない。
これら全てを世間では違反制服と呼んでいるがいずれも男物であることは言うまでもない。
熊小路たち他の者も同じような格好をしていて、何故か彼女たちは不良と呼ばれる男子が着るような制服をみんなして着ている訳だ。
『あっ、アジラナさん。おはようございます』
中に入るとすでに1人お茶をすすっていた。戦国原がニコニコしながら声をかける。
『アラオハヨーミナサン。オソイジャナイ』
白い学ラン。今度はコートのように長い白い長ランを着ている。
この女は日本語を喋ってはいるが、発音やイントネーションが日本人のものではなかった。
何よりも顔が完全に外人だ。
色白でほりが深く天然の金髪らしいことも見て分かる。
京都不死鳥のイデアは日本生まれ日本育ちだが、おそらく彼女は生まれは日本ではない。
優子たちが席に着くと熊小路が喋りだした。
『四阿さんと八代さんは欠席だそうです。なんで、今日はこれで全員ですね』
『はぁ!?本当に言ってんのか!?』
『はい…今さっき連絡きて』
優子が大きな声を出すと熊小路は少し声を小さくして返した。
『じゃあボクら集まる意味なかったですね。まぁいっか。お腹減ったし何か食べましょうか』
戦国原はすぐに店員を呼ぶとさっさと注文した。
『あいつらぁ…まぁいいや、しょうがねぇ。あいつらにはあたしが言っとくから、幹部会は延期だな』
朝の時間ファミレスも空いており注文した物は数分で運ばれてきた。
丁度その時優子の電話が鳴った。
『いっただっきまーす』
戦国原は構わず運ばれてきたモーニングセットに手をつけた。
『…もしもし、お疲れ様です、白桐です。…はい、今幹部会です。…はい…はい…え?…それは、いきなり何故です?…はい…すいません…はい…分かりました…失礼します』
電話を切ると優子は無表情だが何かしらの感情を抑えているようで周りは自然と目を向けた。
『どうしたんですか優子さん。今の鷹爪さんでしょ?なんかムカつくことでも言われちゃった?』
戦国原はそう言うとスープに口をつけた。
『…これからあたしたちは4大暴走族と本格的に事を構える。そういうことになった』
優子の言葉にその場の空気が一気に変わった。
『なんて言われたんですか?』
『覇女、夜叉猫、悪修羅嬢を潰してウチの傘下に入らせてこれからケツ持ち代として組に金を払わせる方向で話を動かせと言われた』
鷹爪というのは優子の2つ上の女なのだが、親が暴力団の組を構えており自身も今はその組員として動いている。
組に金をとは言ったが、おそらく自分のふところに収めたいのだろう。
『覇女、夜叉猫、悪修羅嬢って鬼音姫は?』
4大暴走族と言うのなら当然鬼音姫も入る。
『いや、とりあえず鬼音姫はいい。言われてない』
『へぇ~、なるほどね』
おそらくみんな何も分かっていないが戦国原だけは納得していた。
『いや~、いよいよ始まるんすね。待ってましたよ~』
熊小路とその子分たちはそう言って意気込んでいた。
『ユーコハタノシミジャナイノ?』
アジラナが少し顔色の優れない優子に声をかけた。
『楽しみなもんか。あたしはめんどくさいのは嫌いなんだ』
『…フーン。ジャアナンデオマエガワタシタチノソウチョウナノ?』
アジラナは完全に皮肉をたっぷり込めて言った。挑発とも取れそうだが優子は相手にしなかった。
だがアジラナは挑発を続ける。
『マサカタタカイタクナイナンテオモッテルノ?』
ここにきてさすがに2人の間に嫌な空気が流れた。だがその間に戦国原が立った。
『まぁまぁ。今はそんな話してる場合じゃないでしょ?それとも、いっそここで遊んでみます?』
戦国原がニコニコしたまま顔色を変えずに言うと、しばらく3人は黙って互いを窺っていた。
『…フフフ。ワタシハキニナッタコトヲキイタダケダヨ』
優子がやると言ったらアジラナは受けたのだろうが、そこに戦国原が入ってくるとなると話は変わってくる。
アジラナにはうかつに手を出せない理由がある。
それはこの戦国原がある人物のお気に入りでアジラナはその人物を恐れているからだ。
『じゃあ話を進めましょうか。鷹爪さんの言う通り覇女、夜叉猫、悪修羅嬢をしとめて傘下に入らせるとしたら普通に戦ってたんではおそらく上手くいかないでしょう。3チームと一気にやり合って見事勝てるかは正直微妙です。勝てない可能性の方が高い。ギリギリ勝てたって仕方ないんです。文句を言わせない位圧倒的に勝たなくてはならない。これはとても難しい上、更に一歩間違えばあの東京連合も関わってくる。これはあまりにも脅威です。そうなればボクたちは勝てないでしょう。ということで覇女、夜叉猫、悪修羅嬢を討つ為には色々と準備が必要です。あの方から作戦は聞いてあります。今からその流れを説明します』
淡々と戦国原は話すがやはり優子はあまり気が進まないような顔をしていた。
『ほらほら、そんな顔しない。せっかくのお顔が台無しですよ。あ、これ食べます?』
優子をなだめるようにしてから戦国原は優子の口元まで手を伸ばした。
『ん…なんだよ、これ』
『クッキーです。おいしいですよ』
無理矢理口元まで運ばれて優子は仕方なくそれを口でキャッチして食べた。
『お前はすごいな。こんなもんまで作るんだな』
それは市販の物ではなく、手作りであることが分かった。
『いいえ。ボクが作ったんじゃないですよ。でもおいしいでしょ?』
『ん、まぁまぁだな』
それはハートに羽が生えた、可愛い形のクッキーだった。
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