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前編
雛葉旋
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雛葉旋は転校後、ひどく尖っていた。
周りに対し敵意しか持てず目つきはキツくなり、いつもイライラしていて今の旋からはとても想像できなかった。
優子の件があってから、それまでとは人が変わってしまったようだった。
旋が髪を金髪にしているのはおそらく優子への憧れからで、髪は極めて短いショートカットにしている。
パッと見ボーイッシュだがそれがとても似合っていて可愛くもある。
仲間内ではいつもニコニコしていて掠や数のようにギラギラしてない。
食べることが好きでお笑い好き。いつもみんなを笑わせようとしてくれる。そんな子だ。
だが優子に自分たちだけ転校させられ、かと思えば2度と目の前に現れるなまで言われ、旋はその受け入れ難い現実にどうすればいいか分からなくなり心を閉ざしていた。
尖ったオーラがにじみ出ている旋に上級生はすぐ目を付けた。
『おい金髪。テメーちっと来いよ』
『あ?あたしに言ってんの?それ』
旋はちっと来いよどころか、その場で上級生を1人ボコボコにしてしまった。
裏にも行かずみんなが見てる前で暴れ、衝撃の転校生になってしまった訳だ。
綺夜羅たちはそんな旋の暴走を見ていた。
『ぶっふっふ。あいつヤバイね、あんなとこでやっちゃってるよ』
下駄箱のすぐ外で上級生をボコボコにしている転校生を4階の窓から眺めていると掠が腹を抱えて笑いだした。
『ケッコー強そうじゃん。よし!』
数は次は自分が相手になろうかとでも言うように胸の前でバシッと自分の拳をつかんだ。
『やめときなよ数。同じ1年生でしょ!』
燃はケンカっ早い3人の中にいるのでいつも大変な思いをしている。
綺夜羅はフーセンガムを大きくふくらませ破裂し、それを口の中にまた戻しながらずっと2人の転校生のことを見ていた。
『あいつ、なんであんなカリカリしてんだろう』
上級生相手にかかっていく旋もそうだが、その横にいる珠凛の姿も気になっていた。
それは彼女がすごく心配そうな顔をしていたからだ。
周りに対し敵意しか持てず目つきはキツくなり、いつもイライラしていて今の旋からはとても想像できなかった。
優子の件があってから、それまでとは人が変わってしまったようだった。
旋が髪を金髪にしているのはおそらく優子への憧れからで、髪は極めて短いショートカットにしている。
パッと見ボーイッシュだがそれがとても似合っていて可愛くもある。
仲間内ではいつもニコニコしていて掠や数のようにギラギラしてない。
食べることが好きでお笑い好き。いつもみんなを笑わせようとしてくれる。そんな子だ。
だが優子に自分たちだけ転校させられ、かと思えば2度と目の前に現れるなまで言われ、旋はその受け入れ難い現実にどうすればいいか分からなくなり心を閉ざしていた。
尖ったオーラがにじみ出ている旋に上級生はすぐ目を付けた。
『おい金髪。テメーちっと来いよ』
『あ?あたしに言ってんの?それ』
旋はちっと来いよどころか、その場で上級生を1人ボコボコにしてしまった。
裏にも行かずみんなが見てる前で暴れ、衝撃の転校生になってしまった訳だ。
綺夜羅たちはそんな旋の暴走を見ていた。
『ぶっふっふ。あいつヤバイね、あんなとこでやっちゃってるよ』
下駄箱のすぐ外で上級生をボコボコにしている転校生を4階の窓から眺めていると掠が腹を抱えて笑いだした。
『ケッコー強そうじゃん。よし!』
数は次は自分が相手になろうかとでも言うように胸の前でバシッと自分の拳をつかんだ。
『やめときなよ数。同じ1年生でしょ!』
燃はケンカっ早い3人の中にいるのでいつも大変な思いをしている。
綺夜羅はフーセンガムを大きくふくらませ破裂し、それを口の中にまた戻しながらずっと2人の転校生のことを見ていた。
『あいつ、なんであんなカリカリしてんだろう』
上級生相手にかかっていく旋もそうだが、その横にいる珠凛の姿も気になっていた。
それは彼女がすごく心配そうな顔をしていたからだ。
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