3 / 173
前編
白い粉
しおりを挟む
『あれぇ~?おっかしいなぁ~。もうなくなっちゃったんだっけ?あれぇ~?』
とぼけた声で探し物をしているのは暁愛羽。
前髪パッツンの大型ポニーテールで童顔のミニマムロリ16歳、高校1年生である。
とぼけているのは声だけではなく頭の中もしっかりととぼけていて「天然」と言われる人種だ。
『あっ!あった!そーだ、使おうと思って出しといたの忘れてた。あっはは、バッカー』
こんなアホも一応暴走族の総長をしている。
道行く人が聞いたら2000%信じてくれないだろうがケンカをすれば驚く程強く、単車に乗れば風のように速く、神奈川対東京の全面戦争を治めれば関西大戦争に巻き込まれたりとかなり波乱万丈に忙しく生きている。
彼女のチーム名は「暴走愛努流」
飾らず真っ直ぐで友達や仲間を自分の全てをかけて大切にするそんな姿に争いあった敵さえも仲間に変えてしまう。
そんな愛羽が取り出したのは白い粉だった。
『これがないと始まらないんですよ~』
まさかそんな幼い顔でそんな物に手を出してしまったのか?
暴走族は薬物厳禁ではなかったのか?
すると次に冷蔵庫から卵、バターなどを取り出していく。
そう、白い粉の正体は砂糖だった。
愛羽はどうやらこれからクッキーを作るつもりらしい。
最近転校してきた新しい友達の誕生日が明日なので、おいしくて可愛いクッキーを作ってプレゼントしようと思ったのだ。
偶然にもその日は文化祭の初日だ。ちなみに初日には愛羽たち「暴走アイドル」の待ちに待ったステージがある。
夏休みからあの悪修羅嬢の緋薙豹那のコーチの元、厳しいレッスンに耐え練習してきた成果をとうとう披露するのだ。
『あー、ドキドキする。明日は頑張らなくちゃ。みんなで頑張ってきたし、あの子も楽しみにしてくれてたもんね。よーし、今日は早く寝なきゃ!』
クッキーの出来はバッチリだ。味も文句なし。形も自分らしさが表れていて完璧だと思える。
『喜んでくれるといいなぁ~、メイちゃん』
とぼけた声で探し物をしているのは暁愛羽。
前髪パッツンの大型ポニーテールで童顔のミニマムロリ16歳、高校1年生である。
とぼけているのは声だけではなく頭の中もしっかりととぼけていて「天然」と言われる人種だ。
『あっ!あった!そーだ、使おうと思って出しといたの忘れてた。あっはは、バッカー』
こんなアホも一応暴走族の総長をしている。
道行く人が聞いたら2000%信じてくれないだろうがケンカをすれば驚く程強く、単車に乗れば風のように速く、神奈川対東京の全面戦争を治めれば関西大戦争に巻き込まれたりとかなり波乱万丈に忙しく生きている。
彼女のチーム名は「暴走愛努流」
飾らず真っ直ぐで友達や仲間を自分の全てをかけて大切にするそんな姿に争いあった敵さえも仲間に変えてしまう。
そんな愛羽が取り出したのは白い粉だった。
『これがないと始まらないんですよ~』
まさかそんな幼い顔でそんな物に手を出してしまったのか?
暴走族は薬物厳禁ではなかったのか?
すると次に冷蔵庫から卵、バターなどを取り出していく。
そう、白い粉の正体は砂糖だった。
愛羽はどうやらこれからクッキーを作るつもりらしい。
最近転校してきた新しい友達の誕生日が明日なので、おいしくて可愛いクッキーを作ってプレゼントしようと思ったのだ。
偶然にもその日は文化祭の初日だ。ちなみに初日には愛羽たち「暴走アイドル」の待ちに待ったステージがある。
夏休みからあの悪修羅嬢の緋薙豹那のコーチの元、厳しいレッスンに耐え練習してきた成果をとうとう披露するのだ。
『あー、ドキドキする。明日は頑張らなくちゃ。みんなで頑張ってきたし、あの子も楽しみにしてくれてたもんね。よーし、今日は早く寝なきゃ!』
クッキーの出来はバッチリだ。味も文句なし。形も自分らしさが表れていて完璧だと思える。
『喜んでくれるといいなぁ~、メイちゃん』
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
暴走♡アイドル ~ヨアケノテンシ~
雪ノ瀬瞬
青春
アイドルになりたい高校1年生。暁愛羽が地元神奈川の小田原で友達と暴走族を結成。
神奈川は横浜、相模原、湘南、小田原の4大暴走族が敵対し合い、そんな中たった数人でチームを旗揚げする。
しかし4大暴走族がにらみ合う中、関東最大の超大型チーム、東京連合の魔の手が神奈川に忍びより、愛羽たちは狩りのターゲットにされてしまう。
そして仲間は1人、また1人と潰されていく。
総員1000人の東京連合に対し愛羽たちはどう戦うのか。
どうすれば大切な仲間を守れるのか。
暴走族とは何か。大切なものは何か。
少女たちが悩み、葛藤した答えは何なのか。
それは読んだ人にしか分からない。
前髪パッツンのポニーテールのチビが強い!
そして飛ぶ、跳ぶ、翔ぶ!
暴走アイドルは出てくるキャラがみんなカッコいいので、きっとアイドルたちがあなたの背中も押してくれると思います。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
その花は、夜にこそ咲き、強く香る。
木立 花音
青春
『なんで、アイツの顔見えるんだよ』
相貌失認(そうぼうしつにん)。
女性の顔だけ上手く認識できないという先天性の病を発症している少年、早坂翔(はやさかしょう)。
夏休みが終わった後の八月。彼の前に現れたのは、なぜか顔が見える女の子、水瀬茉莉(みなせまつり)だった。
他の女の子と違うという特異性から、次第に彼女に惹かれていく翔。
中学に進学したのち、クラスアート実行委員として再び一緒になった二人は、夜に芳香を強めるという匂蕃茉莉(においばんまつり)の花が咲き乱れる丘を題材にして作業にはいる。
ところが、クラスアートの完成も間近となったある日、水瀬が不登校に陥ってしまう。
それは、彼女がずっと隠し続けていた、心の傷が開いた瞬間だった。
※第12回ドリーム小説大賞奨励賞受賞作品
※表紙画像は、ミカスケ様のフリーアイコンを使わせて頂きました。
※「交錯する想い」の挿絵として、テン(西湖鳴)様に頂いたファンアートを、「彼女を好きだ、と自覚したあの夜の記憶」の挿絵として、騰成様に頂いたファンアートを使わせて頂きました。ありがとうございました。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
暴走♡アイドル2 ~ヨゾラノナミダ~
雪ノ瀬瞬
青春
夏だ!旅行だ!大阪だ!
暁愛羽は神奈川の暴走族「暴走愛努流」の総長。
関東最大級の東京連合と神奈川4大暴走族や仲間たちと激闘を繰り広げた。
夏休みにバイク屋の娘月下綺夜羅と東京連合の総長雪ノ瀬瞬と共に峠に走りに来ていた愛羽は、大阪から1人で関東へ走りに来ていた謎の少女、風矢咲薇と出会う。
愛羽と綺夜羅はそれぞれ仲間たちと大阪に旅行に行くと咲薇をめぐったトラブルに巻きこまれ、関西で連続暴走族襲撃事件を起こす犯人に綺夜羅が斬られてしまう。
その裏には1人の少女の壮絶な人生が関係していた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる