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第三話 そもそも無双どころか役に立つスキルじゃない。
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「ここにいる冒険者の皆ぁ! 緊急任務だしぃ!
このボッチさんをぶっ殺した人にはぁ! 報酬で金貨100枚上げるしぃ!! 」
スリィの声が酒場中に響く。
その場にいた、 俺に恨みのある冒険者たちはゾロゾロと周りを取り囲み始めた。
「やるしかないか」
俺はスリィが突きつけてくるククリナイフを気にしつつ、 カウンターの椅子から降りる。
彼女は、 もう必要はないと思ったのか、 俺が床に降り立つと武器を引っ込めた。
一先ずいきなり殺される危機は回避出来たか。
でもまぁ、 それにしたって今の状態が危険なのは変わりない。
実力のある荒くれ者たちが、 目をギラギラと血走らせながら俺を睨んでいるのだ。
ニヤニヤと笑っている者もいるけどその微笑みが怖い。
いつ襲い掛かられてもおかしくはない。
どうやら本当に覚悟を決めるしかないようだ。
「やめよう! すぐに血が流れるぞ? 」
俺は冒険者たちに言い放つ。
魔物相手に戦う訳じゃないんだ、 誰だって無駄に血が流れるのは見たくないだろう。
そう思って忠告したのだが。
「ああっ!? ふざけんな! 何余裕ぶっこいてやがる! 」
「偉そうな事言える実力かよ!! 」
「いや待てよ。 もしかしたら今まで力を隠してた可能性も......」
「はぁ!? じゃあコイツ実はつよいってのか?! 」
「てめぇらビビってんのか!? 」
「はぁっ!? んな訳あるかよ! 」
「てかコイツが変なこと言うからだろ! 」
何故か反感を買ってしまった。
言葉も言うのは難しい。
半分は俺のせいじゃない気がするが......。
「構うな! やっちまえ!! 」
一人の男の合図で荒くれ者たちが一斉に襲いかかってくる。
俺はそれを、 ファイティングポーズで待ち構えるのだった......。
......。
「ぐ、 あぐっ......」
次の瞬間。
俺は地面に突っ伏していた。
死なない程度に、 全身を殴られ蹴られ切られている。
もうボロボロだ。
至る所から血が流れて力も入らない。
「なぁにが、 血が流れる、 だ! 」
「脅し文句ならもっと実力にあったものを言えっつの! 」
冒険者たちは口々にそんな事を言っている。
だから俺は言い返してやった。
「だから実力に見合った事を言った。
実際に流れただろ。 俺の血が。
こうなるからやめて欲しかった」
『......』
途端に酒場が静まり返る。
しかし次の瞬間には。
「てめぇふざけんな! 」
「紛らわしい事言ってじゃねぇ! 」
「やっぱり言葉が足りねぇんだよお前は! 」
「それ以前に思考がおかしいからな! 」
「無駄にビビらせやがって! この! この!
」
「恥ずかしいわ! お前の口車に乗ったみたいで恥ずかしいわ! 」
怒り任せに殴る蹴るの暴行を与えてきた。
何がいけなかったんだ。
と言うか本当に死ぬからやめて欲しい。
「ちょっとぉ! なぁに遊んでるんだしぃ! さっさと殺しちゃってよねぇ? 」
スリィがそんな冒険者たちを見て愚痴る。
そうだ、 これは俺を殺すという緊急依頼だった。 だから彼らの行動は概ね正しい。 文句を言ってごめんなさい。
けど一つ指摘させて貰うとしたら、 スリィの言う通り俺を弄んでいる事だ。
苦しいからやるならさっさと殺して欲しいものだ。
「そう言うなよスリィ。 こちとらコイツに鬱憤が溜まってんだ。 少しは楽しませろって」
なるほど。 そういう理由なら仕方ないな。
たっぷりと恨みを晴らしてから殺す事が彼らの為になるならその方がいいだろう。 任務か逸脱していないしな。
それなら存分に楽しんでから殺すというだろう。
......いや待てよくない。 全くよくない。
俺の指名は魔王を倒す事。 死んでしまってはそれを果たす事が出来ない。
まずい。 死ぬ訳にはいかなくなった。
「待ってくれ! やめてくれ!
俺は魔王を倒すまで死ぬ訳にはいかない! 」
「ああっ!? どの口が言ってんだこの! 」
素直な気待ちを口にするがやっぱり逆効果。
仕方ない。 「アレ」だけは使いたくなかったが、 この際仕方ないだろう。
でもその前に一応忠告しておこう。
「やめろ! これ以上やるなら痛みでのたうち回る事になるぞ! 」
「はぁっ!? それはまたお前自身がって展開だろが! 」
「そう何度も同じネタに引っかかるかよ! 」
やはり聞き入れてはくれないか。
忠告はしたからな?
「うぉら! 死ねぇ! 」
一人の男がそんな事を言いながら俺の腹目掛けて蹴りを繰り出す。
じわじわと楽しむんじゃなかったのか?
そう思いながらその脚に意識をしゅうちゅうした。
そして少し視線をずらし、 近くにあったカウンターの椅子に目を向ける。
そして、 呟いた。
「最も純粋な苦痛」
するとその瞬間。
カウンターの椅子が、 彼の蹴りが命中する筈だった俺の腹の前に瞬間移動した。
「はぐぁっ!? 」
男の蹴りは椅子に命中した。
途端に顔がクシャクシャになるくらい苦痛の表情を見せる。
そしてそのまま床に転がり悶絶し始めた。
「ぎゃああああっ! 」
「ど、 どうした!? 何があった!? 」
「足が! 足の小指が椅子の角にぃ!! 」
痛みに叫ぶ男に別の冒険者が心配そうに声をかける。
しかし返ってきた言葉に苛立つような態度を見せた。
「はぁ!? ぶざけんな! それぐらいで何を痛がってやがんだよ! 」
その言葉に流石の俺も呆れてしまう。
「お前。 タンスの角に足の小指をぶつけた事ないのか? 」
そう言いながらゆっくり立ち上がる。
身体中が痛いが今は分からせてやらないといけない。
「は? 」
男は少し警戒態勢を取りながらも態度は変わらない。
まだ理解出来ないか。
「足の小指をぶつける痛みは、 日常で人間の経験するものの中でも最上級だ。
例え骨が折れるまでいかなくても。
苦痛。 苛立ち。 後悔。 ぶつけどころのないい怒り。
一度の一撃でそれだけの苦行を与えてくる。
お前はそれを甘く見てないか? 」
「ああっ!? だからなんだってんだよ! 」
これだけ言ってやってもまだ分からないか。
ならば身体に教え込むしかないな。
ちょうど男は俺に向かって突っ込んできた。
今度は男の近くの机に意識を向ける。
「最も純粋な苦痛」
俺が呟くと机は男の前に移動する。
そしてそのまま、 足を思い切りぶつけさせた。
「っ!? いっでぇええええ!! 」
先程の奴と変わらず、 目の前の男も足を抱えて床で転がり始めた。
「ハッ! 何やってんだよ!
足の小指をぶつけたらそりゃ痛てぇに決まってんだろ?
でもそれが分かってりゃあ何も怖くねぇ!
俺のブーツは全体を鉄で覆った一級品だ! 机だろうが椅子だろうがぶつかってこようが何も痛くねぇ! 」
また別の男が前に出てくる。
やっと少しは分かる奴が出てきたか。
だがしかし。 やっぱり「何も分かっていない」!
「最も純粋な苦痛! 」
向かってくるその男の足元に酒樽を移動させる。
随分と自信がありそうだったから、 たっぷりと中身の入った酒樽の、 繋ぎに使われている金属の部分が丁度小指に当たるように設置する。
「ハッ! 来るって知ってりゃあ何も怖くねぇつの! 」
流石に三回目となればただ設置しただけでは気づかれるか。
しかしこの男、 折角の回避出来るチャンスを棒に振る。
「このまま蹴り壊してやるぜ! そもそも何でこんなやり方に拘るのか理解が......」
やっぱりコイツも「分かってない」。
「グギャアアアア!! 」
その男もやはり悶絶しながらその場で転がった。
「な、 何でだ! 足の防御は完璧なのにぃ! 」
何が起こったか分からない様子だったので、 俺は丁寧に説明してやった。
「無駄だ。 いくら物理的防御を固めようが、 瞬間移動させた物体にぶつかると魔法攻撃が放たれるようになってる。
魔法攻撃は物理防御を貫通する。 武具で防いでも意味がない」
「な、 何ぃ?! 」
説明してやっても男は納得出来ない様子。
それはこの場にいる全員が同じ気持ちのようだった。
仕方ない。 無駄に犠牲者は増やしたくないが、 少し脅しておくか。
「ちなみにやり方はこれだけじゃない」
そう言いながら俺は他の机に意識を向ける。
それを別の冒険者の足の少し上に瞬間移動させ、 落下により小指に当てた。
そしてそれが終わると今度は冒険者自身を空中に瞬間移動させて、 その下に設置してあった椅子に小指がぶつかるように落下させる。
また別の冒険者には横から机を念力で飛ばして小指にぶつけさせ、 さらに別の冒険者はそいつ自身を横軸に飛ばして壁に足の小指をぶつけさせた。
「痛ってぇ! いっでぇぇ!! 」
「あだぁ!! 」
「あ、 ガァ!! 」
「ぎゃああ! 」
途端に酒場内に数名の悲鳴が響いた。
人間相手にこれを使うの物凄く忍びない。
「結果は地味なのにやってる事は無駄に高性能なんですけどぉ?! 」
一人の男が驚愕し叫んでいる。
そしてまた別の冒険者が続け様に言った。
「ま、 まさかこれが?! 」
やっと気づいたか。
俺はそう呟いた後に言い放つ。
「そうだ。
これが俺の職業、 『足の小指を角にぶつける師』のスキル。
『最も純粋な苦痛』。
お前たちは、 この痛みから逃げられない......! 」
「いやなんかキメてるけど! 内容的にカッコつけられるもんじゃないからな!? 」
すかさず野次を入れてくる奴がいた。
どうやらまだ分かっていないようだ。
「御託はいい。 さっさとかかってこい」
だからその身体にこの痛みを刻みつけてやる必要がある。
「ふざけんなぁ! これだけ人数がいるんだ! 負ける訳ねぇ! 」
「お前ら! 痛いのは我慢しろ! 所詮小指が痛いだけだ! 」
「うおおおおぅ!! 」
やっぱり分かってない。
それなら全員、 小指をぶつけたら時の絶望を味あわせてやる。
俺は。
向かってくる全員の足の小指に何かしらの物をぶつけ続けた。
するとあっという間に。
その場にいた冒険者たちは全員。
痛みで床に転がっていたのだった。
「言っただろ。 痛みでのたうち回る事になるとな......! 」
そんな俺の言葉を、 奴らは悔しそうな表情で聞いている。
......決まった。
清々しい程に決まった。
やれば出来るじゃないか俺。
しかし油断は禁物だ。
早い所この場を去らなければ。
その為には......。
「え、 えぇ? 嘘でしょって感じぃ......」
カウンターの中で呆然としているスリィを説得して仕事を貰わなければならない。
「緊急任務は失敗だ。
頼む。 仕事を紹介してくれ」
俺は頭を下げてお願いする。
とにかくなんでもいい。 今は仕事が欲しいのだ。
「......は? え? それだけ? 」
何故か彼女は驚いた表情を見せてきた。
「これだけの事をやったんだからぁ、 普通は怒ったりするっしょ? 」
言ってる意味が分からない。
けど今はそんな事は俺にはどうでもよかった。
「何の話をしている。 俺は仕事が欲しいだけだ。 早く紹介してくれ。 意地悪していたなら本当はソロの仕事もあるんだろ? 」
「......はぁ? 」
俺の必死の訴えを聞いたスリィの表情が歪む。
そして次に瞬間には。
「ふざけんなしぃ! アンタみたいに人の心がない奴に誰が紹介するかってのぉ!
それにアタシはアンタを殺すまで諦めないしぃ! 自分の手でも! 他の冒険者使ってでもアンタを殺すしぃ!! 」
そう叫ぶのだった。
何だ。 どうしてだ。 何で仕事を紹介してくれない。
俺は殺される訳にはいかないと言った。
こんな事はアツイの為にならないと伝えた。
襲って来た冒険者を倒した。
これ以上何を問答して何をしろというのか。
俺には全く理解出来ない。
そして何よりこのままじゃ......。
「その必要はねぇぜ、 スリィ」
どうやら遅かったようだ。
最初に一撃を食らわせた冒険者が立ち上がってこっちを見ているではないか。
「かなり痛かったし驚きもしたが、 もう大丈夫だ。 痛みは治ったからな! 」
そんな彼の言葉に続くように、 他の冒険者たちもピンピンとした様子で立ち上がってくる。
これが、 俺の危惧していた事だ。
「最も純粋な苦痛」はどんな方法を取ろうと、 所詮は足の小指をどこかにぶつけて痛いというだけのスキル。
こんなものは少し休めば回復魔法を使わずとも回復する事が出来る。
要はその程度のスキル。 苔脅しなのだ。
そりゃアツイたちも使い道がないと切り捨てる筈だ。
「こんな能力の為に時間使わせやがって! 」
「てかどんな方向に能力尖らせてんだよ! 拘る方向がおかしいだろが! 」
「それを訓練する時間があったら普通に強くなれたんじゃねぇの?! 」
「やっぱり口数が増えても何考えてるか分からねぇな! 」
「アホだアホ! いつもこんなんだからムカつくんだよ! 」
「こんな奴はさっさと殺しちまった方がギルドの為だぜ! 」
冒険者たちが叫ぶ言葉があまりにも正論過ぎて何も言い返せない。
そしてジリジリと迫ってくる彼らに俺はもう何も出来ない。
同じ事は通用しないだろうし、 通用しても今みたいにすぐに回復してしまうだろう。
何よりも俺はもうボロボロ。
このまま続けてもジリ貧、 こっちが先に参ってしまうだろう。
これはもう無理だな。
俺はそう悟って無抵抗になった。
魔王を倒すという使命もここまでだ。
俺はよくやった。 使命に向けて頑張った。
後はアツイたちがどうにかしてくれるだろう。
そう考えた俺は完全に諦めモードに入り。
気の抜けた表情で冒険者たちの攻撃を受け入れる事にした。
「っ?! アンタぁ! こんな状況であっさり諦める訳ぇ?! 最後の最後まで空気が読めないんだからぁ! 普通ここはもっと! 悔しそうな表情するもんなんだしぃ! 」
でもこれがスリィの反感をさらに買ってしまったらしい。
彼女はまたカウンターの上に飛び乗ると、 ククリナイフを構え直した。
前には大勢の冒険者。
後ろには実力者のギルド職員。
これはもう本当に万事休すだ。
「皆ぁ! 一気に殺すんだしぃ!! 」
『おおおおっ!! 』
スリィの合図に冒険者たちが叫ぶ。
そしてそれを開戦の螺貝の合図の如く、 全員で俺に襲いかかって来た。
はい終わり。 もう終了。
俺はそんな事を考えながら。
気の抜けた表情のまま。
その時を待った。
しかしその直前。
止めに割って入る人影があったのだった。
「待ってください!! 」
誰かが叫んだ。
そして俺の目の前に飛び出して来た。
同時に、 竜巻のような風がその場に巻き起こる。
「う、 うぉぉぉお?! 」
「な、 何だしぃ?! 」
冒険者たちとスリィが吹き飛んだ。
どうやらこの人物が風の魔法を放ったらしい。
俺を襲おうとした奴らは机や椅子や壁に叩きつけられてダメージを受け、 身動きが取れなくなっている。
「寄ってたかって弱い者イジメとは肝心しません! 冒険者の風上にも置けませんよ! 」
「弱い者......」
その言葉にショックを受ける。
助けてくれたんだろうけどあんまりなセリフだ。
しかし事実だから何も言い返せない。
「大丈夫ですか? もう少し頑張ってくださいね! 」
俺を弱い者扱いした人物は、 こちらに背を向けていた状態から振り向く。
どうやら女性のようだ。
「私はキヨウ。
キヨウ・ビンボール。
一人の冒険者として! 弱い者の味方として! 貴方を助太刀します! 」
キヨウ。
そう名乗った彼女は。
レンズの大きな眼鏡と赤いショートヘヤーが特徴的な。
そんな女性だった......。
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