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第二話 そもそも本当に迷惑を掛けていたのだから文句を言えない。
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「お客さぁん。 そろそろ閉店なんですけどぉ」
カウンターで酒を飲んでいたらスリィにそう声を掛けられた。
いかんいかん。 酔って眠りかけていた。
目の前に置かれている二つのグラスにはまだビールが残っている。 零さなくてよかった。
「冒険者のクセにお酒弱いとかかぁわいそぉ。 それじゃ任務終わりの祝杯とか楽しめないじゃあん。 あ、 一緒に飲む仲間なんていなかったねぇ。 ごめぇん。
てか飲めないなら飲むなし」
「おりぇの、 身体を、 ひんぱい、 してくれてりゅんだな。 ありがとう」
気だるそうにしながらもそうやって声を掛けてくれる優しい彼女に例を言うも、 何故か舌打ちをされてしまった。
なるほど。 礼など野暮という事か。 流石プロ。
「ていうか飲むんなら飲むでもっと頼んで欲しいんだけどぉ」
その上飲んで嫌な事を忘れろと気を使ってくれてるのか?
健康面の心配と矛盾しながらも精神的なフォロー。 ギルド職員の鏡だな。
「あんしん、 ひへくれぇ。 こうやって、 二杯たにょんで、 贅沢飲み、 してたにょしんで、 りゅからぁ」
もう呂律が回ってないが感謝の気持ちを精一杯言葉に込める。
「弱すぎぃ。 てかもっと頼めって話なんだけどぉ。 会話になってないしぃ」
もはや彼女が何を言ってるのか理解も出来なくなってきている。
これはあれだな、 眠いな。
アルコールがいい感じで俺の意識を闇に引きずり込もうとしている。
ダメだ。 瞼が、 重くて......。
そのまま意識を手放しそうになった瞬間、 頭から突き刺すような冷たい衝撃を感じた。
おかげで一瞬意識が覚醒する。 どうやら水を掛けられたようだ。
「寝るなしぃ。 閉店だって言ってんでしょお? ボッチさんがいたら閉められないんだけどぉ」
確かに周りを見渡しても、 あれだけ騒いでいた冒険者たちが誰もいない。
俺待ちという事か、 申し訳ない事をした。
けど、 居座っているのにはキチンとした訳がある。
「宿に泊まる金がないんだ。 迷惑はかけない。 酒場の隅っこで寝させてくれ」
そう。 仕事を貰えなかった俺には宿代すら手持ちがない。
だから何とかしてここで寝泊まりさせて欲しいのだ。
「お酒にお金使っておいてよく言うしぃ。そんなの許す訳ないでしょお? 」
むぅ。 ごもっともな意見だ。 何も言い返せない。
どうしたものかと考えていると、 スリィは何か思いついたようにニヤリと笑った。
「やっぱり泊めてあげるぅ。 最高級のフカフカのベッド付きでねぇ? 」
なんと! 言ってみるもんだ!
しかもフカフカのベッドという好待遇! 本当に優しいなこの子は。
俺が深々と頭を下げて礼を言うと、 彼女は早速その場所に案内してくれた。
ついていくとスリィは扉を出て外へと向かった。 まさか自室にでも泊めてくれるのだろうか。
そう思っていた矢先、 彼女はすぐに足を止める。
そこは、 酒場の入り口横にある手入れがされていない花壇だった。 雑草がこれでもかと生え放題になっている。
「さ。 これが今夜のボッチさんの宿って感じぃ。
草がフカフカのベッドになってて気持ちよさそうでしょ? 」
スリィは、 そこを指さしてそう言った。
俺は驚き固まってしまう。
「それじゃあアタシは明日も早いから帰るねぇ。 ぐっすり休んでねぇ? アハハ! 」
彼女はそれだけ言い残すと満足げに笑って帰ってしまった。
俺にはそれを見送る程の余裕はない。
草のベッドを見つめて動けずにいた。
俺はその場所を見ながら、 こう思う。
なんで、 どうして......。
なんでどうして! こんな素晴らしい寝床を提供してくれるのか! 彼女は天使か!
ここなら金はかからないし酒場にも迷惑を掛けない。
屋根はあるから雨が降っても大丈夫だし、 何より草がスリィの言う通りフカフカだ。
おまけにこの状況、 冒険者に必須の野宿の鍛錬にもなる。
メリットばかりで欠点が見つからない!
こんな場所を用意してくれるなんて、 彼女は本当にすごい!
俺は、 草のベッドのおかげですぐに眠りにつく事が出来た。
実際の任務中の野宿に比べればはるかに快適だし、 そこも考慮してくれたのかもしれない。
これは明日しっかりと礼を言わねば。
こうして俺はスリィのおかげで、 初めての一人の夜を快適に過ごす事が出来たのだった......。
◇◆◇
「昨日はありがとう」
「は? なんで普通にいるんだしぃ」
朝イチ、 酒場が開いたと同時にカウンターにいるスリィに声を掛けると辛辣な反応をされてしまった。
やはりこれぐらいで礼を言うのなど野暮という事だろうか。
「てか、 なんとも思わなかった訳ぇ? 」
怪訝な表情で俺を見つめる謙虚で素直じゃない彼女の言葉に対し、 俺は利点だらけの寝床について語った。
まぁスリィはそれを見越してあの場所を紹介してくれたから今更だと思うけどな。
「いやまずそのは発想が怖いんだけどもぉ、 そうじゃなくてぇ......まぁもういいしぃ」
そう言いかけて気だるそうに途中でやめるスリィ。
俺があまりにも嬉しそうだったから照れてしまったのかもしれない。
「普通あれで邪魔者扱いされてるの気づくっしょ。 そしてアタシに対して怒るっしょ。 なんで勝手にいい方向に捉えて普通に来れるんだしぃ」
聞き取れない程の小さな声でブツブツ言ってるのがその証拠だ。 可愛い所もある。
しかしいつまでも彼女の健気さに心震わせてる場合でもない。 早速本題に入らねば。
「今日はソロの仕事はきているか? 」
新しいギルドへの依頼は朝イチだ入る事も珍しくない。
誰かに取られる前に俺が引き受けなければ。
「ああ......ないかなぁ。 今日も無し」
ないか。 なら仕方ない。
俺は「わかったありがとう」と礼を言うとカウンターに座った。
「え? そんなあっさり引き下がる? てかなんで座ってるのぉ? 」
朝イチでないならソロの仕事が入るまで待つのみ。
その意図をスリィに伝えると、 口を大きく開けて固まってしまう。
俺の熱意が伝わり驚いたのかもしれない。 けどこれぐらいは当たり前だ。
しかしこのままただ居座っているのは申し訳ない。
だから。
「すみません! ビールお願いします!! 」
昨日同様、 大きな声で注文をしたのだった。
結局、 その日もソロの仕事が入る事はなかった。
だから昨夜と同じく外の花壇で野宿する。
そして次の日の朝にまたスリィに声を掛けた。
「今日はソロの仕事はきているか? 」
「......ない、 って感じぃ」
もはや彼女は台帳すら見ていない。
依頼を全て把握してるんだろう。 プロの努力の賜物だ。
結局その日も無駄足。
「すみません! ビールお願いします!! 」
酒を二杯頼んで一日を酒場で過ごす。
そしてまた花壇で野宿し、 次の日の朝イチで仕事がきてないか確認した。
「今日はソロの仕事はきているか? 」
「......ない、 かなぁ」
そしてまた酒を頼む。
「すみません! ビールお願いします!! 」
それを次の日も。
「今日はソロの仕事はきているか? 」
「......ない」
「すみません! ビールお願いします!! 」
その次の日も。
「今日はソロの仕事はきているか? 」
「......なしぃ」
「すみません! ビールお願いします!! 」
同じように繰り返した。
そして酒場に通い詰めて一週間が経ったその日。
「今日はソロの仕事はきているか? 」
「......」
「すみません! ビールお願いします!! 」
「いい加減にしてよぉ!! 」
スリィがいきなり怒り出した。
「毎日毎日なんな訳ぇ!? いい加減諦めたらぁ!? そして今日なんてアタシが答える前にお酒頼んだでしょ!! 今日も仕事ないって分かってやってるっしょ!? 」
「いや、 今のはクセになってて流れで......」
「どっちにしろタチ悪いしぃ! てか酒頼めって言ってるのにいつも二杯しか頼まないしぃ! 」
「けど一杯以上は頼んでる」
「そういう問題じゃないって感じぃ! 」
「すまない。 しかし仕事が欲しい気持ちは変わらない。 もう一度聞く。 ソロの仕事
はきているか? 」
「......」
そんなやり取りをして最後にいつもと同じ質問をすると、 スリィは俯いて何も言わなくなってしまった。
何か悪い事をしただろうか。
俺がそんな風に思ってジッと見つめていると。
彼女は、 またいつものように呟いた。
「......ないっての。 例えあってもボッチさんは紹介しないしぃ」
今度は、 俺にも聞こえる声で。
「こっちはアンタに嫌がらせしてんのぉ! わざと仕事回してないのぉ!! これだけやっててまだ気づかない訳ぇ?! この鈍感!! 」
「え? 」
俺は彼女の言葉が理解出来なかった。
嫌がらせで仕事を紹介しない?
「何故? 」
思わず口からそんな言葉が零れる。
それを聞いて、 スリィは思い切りカウンターを叩きながら叫んだ。
「そんなの決まってんでしょぉ! アンタに冒険者を辞めてもらう為だからぁ!! 」
俺に、 冒険者を辞めてもらう為?
理解出来ない。
冒険者を辞めるかどうかは、 よっぽどの犯罪を犯さない限り本人の意思に委ねられている。 それを何故彼女が俺に促しているんだ?
俺は何も犯罪を犯していない。
魔王を倒すまでは辞める訳にはいかない。
そんな俺の意志を無視するような事を、 何故ギルド職員の彼女が?
こんなのは不当だ。 理不尽だ。
......いや待て。
彼女は優秀な人材だ。 オマケに恐らく俺に行為を持ってくれている。
それは今日までの彼女の言動が証明してくれていた。
そんなスリィが、 なんの理由もなくこんな事をする筈がないじゃないか。
「訳を、 聞かせて欲しい」
俺は動揺する思考を何とか動かし、 その言葉を絞り出した。
すると今度は、 スリィはカウンターを何度も叩きながら叫び続けた。
「そこだってのぉ!! なんで気づけないんだしぃ!!
その鈍感さと空気の読めなさと無能さに気づけてないからだしぃ!
そのくせ言ってる事はいっちょ前! 何様のつもりなんだってのぉ!
そんで! なによりもぉ! なによりもぉお!! 」
スリィの怒りと憎悪に満ちた鋭い眼光が俺を睨む。
そして。
「アツイ様に迷惑を掛けたからだしぃ!! 」
彼女の本音の根本であろう言葉が放たれた。
「アンタとパーティを組んでぇ! アツイ様がどれだけ苦労したかわかってんのぉ!?
毎日毎日! アンタが端っこで一杯のビールを飲んでる間ぁ! アツイ様は何杯も高いお酒を頼んでぇ! アンタの愚痴をどれだけ言ってた事か!!
その苦しそうな表情! 悲痛な叫び!
アンタ! どれだけアツイ様を苦しめたか知ってんのぉ?! 知らないでよねぇ?! それだけ空気が読めないんだから!! 」
......アツイの奴、 そんな風に悩んでいたのか。
俺は、 それに気づかずにいたなんて......。
恥ずかしい! 元リーダーとして恥ずかしい!
俺はあまりの恥ずかしさに耐え切れず、 両手で顔を覆って俯いてしまう。
そんな事に構いもせず、 スリィはカウンターを叩き続ける。
この場にいた連中も、 いつの間にかその姿に釘付けになっていた。
「だから! だからよぉ! だからアンタに冒険者を辞めて欲しいのぉ!
だってそうでしょ?! このまま続けられたら、 きっとパーティを追い出されたとしてもアツイ様に迷惑をかけるもの! 絶対そう! アンタはそういう奴!!
だからこれからアンタにはソロの仕事は絶対紹介しない! どうせ誰もパーティ組んでくれないだろうしねぇ!
お願いだからさっさと辞めるかのたれ死ぬかしてよぉ!! 」
スリィが全ての思いの丈を込めたであろう言葉を叫び終えると、 酒場に静寂が訪れた。 誰もこの空気で楽しく飲める奴はいないだろう。
なるほど。 全てはアツイの為だったのか。 やっとそれが理解出来た。
そしてもう一つ分かった事がある。
それは、 スリィがアツイを尊敬し、 それ以上の恋心のような感情を抱いてるという事。
つまりは、 俺に行為を寄せてくれているなど盛大な勘違いだった訳だ。
恥ずかしい。 この場から消えてしまたい。
どうして俺はこうも思い込みが激しいのか。
けど逃げてしまう訳にはいかない。
彼女のしようとしてた事、 彼女の気持ちを知ったからこそ伝えなければいけない事があるのだから。
俺は恥ずかしさを振り切り。
スリィの目を真っすぐ見て言い放った。
「迷惑掛けてごめんなさい。 でもその気持ちには応えられない。 ごめんなさい。
俺は魔王を倒すまで冒険者を辞める訳にはいかない。
そして仮に辞めたとしても、 それはアツイの為にならない。
奴は、 そんな事で喜ぶような性根の腐った奴じゃないから」
そうだ。
アツイは、 熱くて真っすぐで純粋で優しくて情に厚くて責任感が強い。
少なくとも俺が知ってる彼はそういう男だ。
なんせこんな役立たずを、 精神がおかしくなりそうになるまで追い出さずにいてくれたんだから。
追い出す時も一方的じゃなく、 正当な理由を説明してくれたんだから。
そんあアツイが、 自分のせいで俺が冒険者を辞めたと知れば。
悲しんだりショックを受けたりせずとも、 責任を感じたり悩んだりする筈だ。
そんなのは、 奴の為になる筈がない。
「......何アンタがアツイ様を語ってるんだしぃ! 」
しかしどうにも俺の言葉は地雷だったらしい。
彼女は叫びながらカウンターに飛び乗り、 腰からククリナイフを取り出して俺の首元に切っ先を突きつけたのだ。
それは正に一瞬の出来事だった。
彼女はギルド職員兼酒場の店員だが、 それ以前に冒険者でもある。
能無しの俺なんかよりも余っ程強い。
「何もねぇ! アンタを辞めさせたいのはアツイ様だけの為じゃないしぃ! アンタには、 ギルドも酒場も冒険者たちだって迷惑してるんだからぁ! 」
戦闘モードでそう言い放つスリィ。
空気の読めないと言われてる俺でも、 何だか嫌な予感がした。
「ここにいる冒険者の皆ぁ! 緊急任務だしぃ!
このボッチさんをぶっ殺した人にはぁ! 報酬で金貨100枚上げるしぃ!! 」
そしてその予感は最悪の形で的中する。
スリィの言葉を受けて、 荒くれ者たちが俺の周りに集まってきたのだ。
「金なんか貰えなくても正当な理由でコイツをぶっ殺せるなら俺はやるぜぇ! 」
「いや金は貰う! ボッチのせいで損した分取り返してやるっての! 」
「お前はいるだけで空気が悪くなるんだよ! いつもずっと黙ってやがって! 」
「喋ったと思ったら魔王を倒すだぁ?! ふざけた事いってんじゃあねぇよ! 」
「実力№1パーティだからって金目のいい仕事は優先的にとっていきやがって! それで俺たちがどれだけ苦労したか! 」
「アツイの野郎がいたから何も言わずにいたが、 その恨み! お前で晴らしてやるぜぇ! 」
どうやら皆、 俺に対して相当の恨みがあるらしい。
具体的な内容がないのは気になるが、 俺個人が気に入らなかったのか、 小さな事の積み重ねがここまでにしてしまったんだろうか。
何にせよ、 命の危機に晒されているのは変わらない。
「やるしか、 ないか」
このままでは本当に殺されてしまう。
しかし魔王を倒すまで、 俺は死ぬ訳にはいかない。
俺は首元に突きつけられたククリナイフを気にしつつ、 ゆっくりと立ち上がったのだった......。
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