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聞いてないぞ? 俺
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「何してるの? 樹君」
聞きなれた声が背後から聞こえた。おかしい、今日はナミはマキちゃんとお出かけしているから悪戯する人間はいないはずなのに。
「か、母さん」
ドアの向こうには17年間育ててくれて、今もお世話になっている俺の母親、遠坂千夏が立っていた。
「へー、樹君……。へー」
「な、何、母さん」
今度こそ本気で鍵をかけ忘れたらしい俺は冷や汗が止まらない。いや、まだだ。親の年代ならこれが配信画面であることなど知らないはずだッ!!
「樹君が配信してたんだぁ」
「…………」
ガッデム!! またかよ、チクショーー!!
なぜだ、なぜ母親が今時の動画配信を知ってるんだ!
く、こうなったら……どうすりゃいいんだよぉぉ!?
「あ、別に気にせずどうぞ、どうぞ」
小声で母さんは笑いながら言ってきた。
あの、後ろに立って何見るつもりなんですか?
「あ、ここ作りが甘いわ。そうね、……」
ぶつぶつと小さく呟きながら見てくる母さんがいてはこれ以上は無理だ。
「皆、ごめんねー。今日は用事が出来たから、また遊びにきてにゃ!」
そっと電源を落とし、母さんの方を見る。
「あの、母さんこれなんだけど」
「え、もう終わり? 可愛かったからもう少し見せてよ」
「いやいや、何やってるのとかツッコミしてくれよ!」
「え、別に、可愛かったよ?」
「母さぁぁぁん」
あんたもかよ!! 息子が美少女やってて、おかしいとか思わないのか?
「あ、血は争えないわねー」
思い出したようにクスクス笑い出す母さん。
「は?」
「だって、父さんも可愛い女の子だったんだから」
って、なんじゃそりゃぁぁぁぁ!?
俺の父さんが美少女だなんて聞いてないぞ!!
聞きなれた声が背後から聞こえた。おかしい、今日はナミはマキちゃんとお出かけしているから悪戯する人間はいないはずなのに。
「か、母さん」
ドアの向こうには17年間育ててくれて、今もお世話になっている俺の母親、遠坂千夏が立っていた。
「へー、樹君……。へー」
「な、何、母さん」
今度こそ本気で鍵をかけ忘れたらしい俺は冷や汗が止まらない。いや、まだだ。親の年代ならこれが配信画面であることなど知らないはずだッ!!
「樹君が配信してたんだぁ」
「…………」
ガッデム!! またかよ、チクショーー!!
なぜだ、なぜ母親が今時の動画配信を知ってるんだ!
く、こうなったら……どうすりゃいいんだよぉぉ!?
「あ、別に気にせずどうぞ、どうぞ」
小声で母さんは笑いながら言ってきた。
あの、後ろに立って何見るつもりなんですか?
「あ、ここ作りが甘いわ。そうね、……」
ぶつぶつと小さく呟きながら見てくる母さんがいてはこれ以上は無理だ。
「皆、ごめんねー。今日は用事が出来たから、また遊びにきてにゃ!」
そっと電源を落とし、母さんの方を見る。
「あの、母さんこれなんだけど」
「え、もう終わり? 可愛かったからもう少し見せてよ」
「いやいや、何やってるのとかツッコミしてくれよ!」
「え、別に、可愛かったよ?」
「母さぁぁぁん」
あんたもかよ!! 息子が美少女やってて、おかしいとか思わないのか?
「あ、血は争えないわねー」
思い出したようにクスクス笑い出す母さん。
「は?」
「だって、父さんも可愛い女の子だったんだから」
って、なんじゃそりゃぁぁぁぁ!?
俺の父さんが美少女だなんて聞いてないぞ!!
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