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第二章 赤の瞳と金の瞳
第135話 これから
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「ふぬう、むぉー」
変な叫び声とか言わないでね。頑張ってダイエットしてるところだから。
え、なんでダイエット続けてるか? それは決まってる。痩せるためよ!!
赤ちゃんがいるかもしれないのに? あれはどうやら勘違いだったみたい。ただの食べ過ぎだったようでいまはもう元気いっぱい。
ブレイドいわく、「まだそこまでしてない」らしいのよ。
私、その話を聞いて倒れそうになったわ。だって、赤ちゃんが出来るにはまだあの後に続きが待ってるって事なんだよね……。いったい何が待ってるの!?
「ほら、本当にするために頑張ってきれいになるぞー。ガンバレ、エマ」
「ルニア、もうちょっと優しく。うぅ」
「痩せて見返すんだろ。ほらほら」
「そんな事も言ってたね」
まあ、ぶっちゃけて言ってしまえば王子のことなんてもうどうでもいい。そりゃあ少しくらい見返してやりたいとも思うけど、彼に近付く危険のほうが多そうだもの。
「見返す必要なんてないからな!!」
たまたまだろうか。あれから余計に心配性になったブレイドが通路を歩きながら叫んでいく。
それを聞いて私とルニアは笑いあった。
横にいたスピアーはちび竜姿でくぁとあくびをしている。
「まだまだやらなきゃいけないこといっぱいだね」
「そうだな。でもここで暮らしていくって決めたんだろ」
「うん。そうだね」
問題は山積みだけど、私達はこれからもダイエットしながら未来に向かっていくわ。
変な叫び声とか言わないでね。頑張ってダイエットしてるところだから。
え、なんでダイエット続けてるか? それは決まってる。痩せるためよ!!
赤ちゃんがいるかもしれないのに? あれはどうやら勘違いだったみたい。ただの食べ過ぎだったようでいまはもう元気いっぱい。
ブレイドいわく、「まだそこまでしてない」らしいのよ。
私、その話を聞いて倒れそうになったわ。だって、赤ちゃんが出来るにはまだあの後に続きが待ってるって事なんだよね……。いったい何が待ってるの!?
「ほら、本当にするために頑張ってきれいになるぞー。ガンバレ、エマ」
「ルニア、もうちょっと優しく。うぅ」
「痩せて見返すんだろ。ほらほら」
「そんな事も言ってたね」
まあ、ぶっちゃけて言ってしまえば王子のことなんてもうどうでもいい。そりゃあ少しくらい見返してやりたいとも思うけど、彼に近付く危険のほうが多そうだもの。
「見返す必要なんてないからな!!」
たまたまだろうか。あれから余計に心配性になったブレイドが通路を歩きながら叫んでいく。
それを聞いて私とルニアは笑いあった。
横にいたスピアーはちび竜姿でくぁとあくびをしている。
「まだまだやらなきゃいけないこといっぱいだね」
「そうだな。でもここで暮らしていくって決めたんだろ」
「うん。そうだね」
問題は山積みだけど、私達はこれからもダイエットしながら未来に向かっていくわ。
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