痩せる決意をした聖女と食べてやると宣言する竜の王子〜婚約破棄されちゃったけど気になる人に愛されたいからダイエット頑張ります〜

花月夜れん

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第二章 赤の瞳と金の瞳

第103話 食べられない瘴気

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***03-16-11

「サファナ判事、それから君達にも。……一つだけ忠告が」

 パレードの行進が終わり、スタッフが通りを封鎖していたロープを片付けている中、ユリウスが声をかけてきた。

「どうしたの? ユークリッド少尉」
「実は、未確認情報ながら、このオフィエル祭に、少年ギャング団が入り込んでいるという情報が入りまして……」

 ギャング団?

「……例の、誘拐に関与してるかもっていう?」
「そうです」

 レイチェルの表情が、わずかに曇るのを俺は横目で見た。

「そう…………それで変装した憲兵達が至る所にいたのね」
「……気づいていましたか。さすが、サファナ判事です」
「おべっかはいらないんだからね」
「おや、これは手厳しい」

 そして彼は俺とバルに向き直ると

「彼等は幼い少女達を狙っているという噂もある。この人混みだ。くれぐれも目を離さないようにして頂きたい」

 彼は、ミリーやリアン達を見ながら、そう俺達に警告するのだった。

⭐︎⭐︎⭐︎
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