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第二章 赤の瞳と金の瞳
第70話 竜魔道具作成!
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白い地面をさくさくと踏み固めながら進むと見慣れてきた光景があった。数人が剣を振り鍛錬をしている。私はその中の一人に手を振った。
「ルニア、ルニアー」
名前を呼んだのは私の友達でダイエット指南の先生、女騎士ルニア。
「どうした、エマ?」
物語に出てくる王子様みたいなカッコいい笑顔を浮かべながら彼女は私に視線を向けた。
ルニアを探していたのはさっき、凹んでいた事を報告するためだ。
「どうしよう、体重増えたぁぁぁぁ」
「おぉ、すごいな。なんでわかるんだ」
「今、見た目は変わらないのにって考えてなかった?」
「正解」
あれから少し時間は進んで、ついに雪が降る季節になった。
外に出れば白い世界が広がっている。防寒具がついに頭にもついた。もこもこ帽子は耳まで覆う。厚手のコートは少し重たいけど暖かい。
え、体重増えたのは着ぶくれじゃないかって? 違うのよ……。
「うぅ、新しく作ったの。体重計。もっと小型にできたらいいなーとは思うんだけど」
相変わらず寒い格好をしているルニアを城の中、私の工房にしてもらった部屋に連れて行く。
一緒に鍛えていたっぽい男達にはごめんねと謝りつつ。
工房の中には私用の場所と隣に先生用のスペースがある。今は私一人の時間なので隣は空いている。
真ん中あたりにドーンと鎮座するそれを、私はぺんぺんと叩いた。コレなんです。コレ。
「おぉ、なんかカッコいいじゃないか。コレで体重がわかるのか!?」
「うん。ここに乗るとね」
両腕で箱型の竜魔道具を持ち上げる。ルニアの目の前に置き直し説明を始める。
「スピアーに作ってもらった水の竜魔石がここに入ってるの。ここに触れると――。ほら、水が中に出るでしょ? で、これが前回の体重で……乗った時に重くなると水が溢れて二重になってる外側に流れるの」
「へぇー。なら減ったらどうなるんだ?」
「水は溢れなくて、次回の目安になる」
「なるほど。ならお一人専用か」
「そうです」
「わたしが乗れば」
「私が涙するだけでしょう……」
えいっとルニアが乗った。私の笑顔が固まる。
次に乗った時どれだけ溢れるとっ、あぁぁぁぁぁぁぁ。
「あれ?」
「お?」
「ルニアの方が重い!!」
水がたぷたぷと前回の量から溢れていく。
え、どういう事? どう見たってルニアの方が細くて……。
は、まさか!! 胸の大きさ!?
「たぶん、違うぞ」
「え?」
心のセリフを読み取る能力持ち!?
私が驚いているとルニアは笑って答えた。
「さっきから手で自分の胸を確認してるからコレの重さの違いとか思ってるだろ」
「はい」
「もともと身長差もあるし、脂肪と筋肉じゃ重さが違うからな」
脂肪。それは私が戦わなければならない――――最大の敵!!
「はい、そうですね」
鍛えているレベルが天地ほど違うルニアの体はびっくりするほど重い。私のこれも実は筋肉だったり……しませんか?
痩せたいけど、筋肉になると重くなるならもう痩せなくても実質これは同じなのでは!? なんて、ないよね。わかってる……。ぷにぷにより引き締まった方がいいよね。
ルニアは竜魔道具からトンッと飛び降り軽く着地する。
「持ち運びするには少しデカいな」
「そうなんだよねー」
やっぱりもう少し改良しよう。箱を元の場所に戻してそれをじっと見る。
「まあ、それは置いといてさ。そろそろ体動かしに……」
「エマ?」
「ブレイド!!」
ナイスタイミング、……じゃなかったどうしたんだろう。工房にまでブレイドが顔を出すなんて。
まだ魔物化治療の時間ではないと思うのだけれど。
「どうしたの?」
「少し、エマを借りてもいいかな?」
ブレイドはルニアに伺いを立てる。
「はいはい、どうぞってわたしはエマの親じゃないぞ。わたしに許可なんて取らなくても」
彼女は笑いながら送り出してくれた。
「いや、何か話途中に見えたから……」
「行こう、ブレイド。何?」
ぐいぐいと彼を押しながら外へと連れ出す。
「エマ、その……」
私は何となく気付く。ブレイド、瘴気を食べてきたあとだ。
「お疲れ様」
私は彼をぎゅっと抱き締めた。こうすると、彼ら曰く瘴気の消化がすごく優しくなるらしい。
「ありがとう」
ブレイドが甘えてくれるのが嬉しくて、もっともっとぎゅってしたくなってしまう。
――のに、この雰囲気の中に突撃してくる青いモノがいた。
「こぉらぁ!! オレが先やって言ったやろ!!」
私とブレイドの間に無理やり入ろうとしてくる青くて小さな丸い竜、スピアーだった。
「スピアー、またその姿なの」
「ん、人の方がええか?」
「ダメ。服がないからダメ」
服があってもなくても人の姿になられると困る。ブレイドにした事を人の姿のスピアーにはしにくいから。今の姿ならまだ可愛らしいので撫でたりしてあげられる。
二人は一見仲が悪そうなのに一緒に瘴気を食べてる。ブレイドがわからなかった瘴気の場所や時間なんかを教えてくれて、今ではここになくてはならない一員になってしまった。
何気に優しいし、あっちの姿はカッコいい、こっちの姿は可愛いと人気だったり。
最初は私を食べようとしたり、クサッて言ってきたりしたけどね。
撫でてあげると、スピアーは嬉しそうに目を細めた。
「ねぇ、スピアー」
「んー? なんや?」
「どうして私達のところに居続けるの?」
もともとは他の場所からここにきたんだと思う。だって喋り方が全然違うんだもの。帰らなくても大丈夫なのかとか気にはなっていた。
「そりゃぁ……エマちゃんと居たいからに決まってるやろ」
ブレイドの手が伸びてくる。また、今日もつままれてしまうんだろうか。
「あー、でもなそれだけやないんや」
小さな丸い竜はパタパタと羽で空に浮かぶ。ブレイドの手が届かない位置につくと、彼は少しだけ微笑んだ。
「よー、似とるんや…………」
「ルニア、ルニアー」
名前を呼んだのは私の友達でダイエット指南の先生、女騎士ルニア。
「どうした、エマ?」
物語に出てくる王子様みたいなカッコいい笑顔を浮かべながら彼女は私に視線を向けた。
ルニアを探していたのはさっき、凹んでいた事を報告するためだ。
「どうしよう、体重増えたぁぁぁぁ」
「おぉ、すごいな。なんでわかるんだ」
「今、見た目は変わらないのにって考えてなかった?」
「正解」
あれから少し時間は進んで、ついに雪が降る季節になった。
外に出れば白い世界が広がっている。防寒具がついに頭にもついた。もこもこ帽子は耳まで覆う。厚手のコートは少し重たいけど暖かい。
え、体重増えたのは着ぶくれじゃないかって? 違うのよ……。
「うぅ、新しく作ったの。体重計。もっと小型にできたらいいなーとは思うんだけど」
相変わらず寒い格好をしているルニアを城の中、私の工房にしてもらった部屋に連れて行く。
一緒に鍛えていたっぽい男達にはごめんねと謝りつつ。
工房の中には私用の場所と隣に先生用のスペースがある。今は私一人の時間なので隣は空いている。
真ん中あたりにドーンと鎮座するそれを、私はぺんぺんと叩いた。コレなんです。コレ。
「おぉ、なんかカッコいいじゃないか。コレで体重がわかるのか!?」
「うん。ここに乗るとね」
両腕で箱型の竜魔道具を持ち上げる。ルニアの目の前に置き直し説明を始める。
「スピアーに作ってもらった水の竜魔石がここに入ってるの。ここに触れると――。ほら、水が中に出るでしょ? で、これが前回の体重で……乗った時に重くなると水が溢れて二重になってる外側に流れるの」
「へぇー。なら減ったらどうなるんだ?」
「水は溢れなくて、次回の目安になる」
「なるほど。ならお一人専用か」
「そうです」
「わたしが乗れば」
「私が涙するだけでしょう……」
えいっとルニアが乗った。私の笑顔が固まる。
次に乗った時どれだけ溢れるとっ、あぁぁぁぁぁぁぁ。
「あれ?」
「お?」
「ルニアの方が重い!!」
水がたぷたぷと前回の量から溢れていく。
え、どういう事? どう見たってルニアの方が細くて……。
は、まさか!! 胸の大きさ!?
「たぶん、違うぞ」
「え?」
心のセリフを読み取る能力持ち!?
私が驚いているとルニアは笑って答えた。
「さっきから手で自分の胸を確認してるからコレの重さの違いとか思ってるだろ」
「はい」
「もともと身長差もあるし、脂肪と筋肉じゃ重さが違うからな」
脂肪。それは私が戦わなければならない――――最大の敵!!
「はい、そうですね」
鍛えているレベルが天地ほど違うルニアの体はびっくりするほど重い。私のこれも実は筋肉だったり……しませんか?
痩せたいけど、筋肉になると重くなるならもう痩せなくても実質これは同じなのでは!? なんて、ないよね。わかってる……。ぷにぷにより引き締まった方がいいよね。
ルニアは竜魔道具からトンッと飛び降り軽く着地する。
「持ち運びするには少しデカいな」
「そうなんだよねー」
やっぱりもう少し改良しよう。箱を元の場所に戻してそれをじっと見る。
「まあ、それは置いといてさ。そろそろ体動かしに……」
「エマ?」
「ブレイド!!」
ナイスタイミング、……じゃなかったどうしたんだろう。工房にまでブレイドが顔を出すなんて。
まだ魔物化治療の時間ではないと思うのだけれど。
「どうしたの?」
「少し、エマを借りてもいいかな?」
ブレイドはルニアに伺いを立てる。
「はいはい、どうぞってわたしはエマの親じゃないぞ。わたしに許可なんて取らなくても」
彼女は笑いながら送り出してくれた。
「いや、何か話途中に見えたから……」
「行こう、ブレイド。何?」
ぐいぐいと彼を押しながら外へと連れ出す。
「エマ、その……」
私は何となく気付く。ブレイド、瘴気を食べてきたあとだ。
「お疲れ様」
私は彼をぎゅっと抱き締めた。こうすると、彼ら曰く瘴気の消化がすごく優しくなるらしい。
「ありがとう」
ブレイドが甘えてくれるのが嬉しくて、もっともっとぎゅってしたくなってしまう。
――のに、この雰囲気の中に突撃してくる青いモノがいた。
「こぉらぁ!! オレが先やって言ったやろ!!」
私とブレイドの間に無理やり入ろうとしてくる青くて小さな丸い竜、スピアーだった。
「スピアー、またその姿なの」
「ん、人の方がええか?」
「ダメ。服がないからダメ」
服があってもなくても人の姿になられると困る。ブレイドにした事を人の姿のスピアーにはしにくいから。今の姿ならまだ可愛らしいので撫でたりしてあげられる。
二人は一見仲が悪そうなのに一緒に瘴気を食べてる。ブレイドがわからなかった瘴気の場所や時間なんかを教えてくれて、今ではここになくてはならない一員になってしまった。
何気に優しいし、あっちの姿はカッコいい、こっちの姿は可愛いと人気だったり。
最初は私を食べようとしたり、クサッて言ってきたりしたけどね。
撫でてあげると、スピアーは嬉しそうに目を細めた。
「ねぇ、スピアー」
「んー? なんや?」
「どうして私達のところに居続けるの?」
もともとは他の場所からここにきたんだと思う。だって喋り方が全然違うんだもの。帰らなくても大丈夫なのかとか気にはなっていた。
「そりゃぁ……エマちゃんと居たいからに決まってるやろ」
ブレイドの手が伸びてくる。また、今日もつままれてしまうんだろうか。
「あー、でもなそれだけやないんや」
小さな丸い竜はパタパタと羽で空に浮かぶ。ブレイドの手が届かない位置につくと、彼は少しだけ微笑んだ。
「よー、似とるんや…………」
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