ネカマの僕はネナベの彼女に恋をする。

花月夜れん

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第1章「ゲームとリアル」

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「あぁ、もう……」

 現実リアルに戻った僕は、ぐるぐると回り続けるどうしようもない感情を机にぶつけた。

「いってぇ……」

 ただ、自分の足にダメージをくらっただけで何も解決はしなかった。

 なんで僕がアイツに振り回されなきゃならないんだ! そもそも、アイツが寝落ちさえしなければ!
 僕は淡々とユーティの日課をこなし、柚子の姫プレイを楽しんでいたはずだったのに。
 アイツが! アイツが!!

 足が痛いのも全部アイツが悪いんだぁぁぁ!!!

 ーーー

 で、なんでまたここで会うんだよ。
 マクスウェル!!!

 忠犬ハ○公の如く、昨日会った場所に佇んでいる。

「あ、天使ちゃん」
「柚子です!」

 なんで天使ちゃんとか言ってるんだよ。柚子って言ってるだろ。柚子が天使なのは否定しないが。

「ごめん、ごめん。柚子ちゃん。昨日は用事があったみたいだから言えなくてさ、会って直接言いたかったからここで待ってたんだ。会えて良かった」

 めんどくせーな。直に拘るヤローか。

「私と友達登録しませんか?」

 クッソー、断りてぇ!! けど、それじゃあ、アイツから貢いでもらってドロン、マクスウェルギャフン計画が台無しに!!!

「あ、はい。よろしくお願いします」

 ピンポーン
 友達登録のメッセージが飛んでくる。

 承認っと。

 はぁ、お友達からって奥手かよ!!

「よろしくねー」
「よろしくお願いします」

 テンプレートな会話を交わす二人であった。
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