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第1章「ゲームとリアル」
本気天使
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「それにしても可愛いキャラですね」
お、釣れた釣れた!
そうだろう! 僕の渾身のキャラメイクだからな! 貢物も可愛いの以外は全て倉庫にお蔵入りだ!!
「誉めてくれてありがとうございます。嬉しいです!」
きゃるるんと、可愛く反応しておく。
「それじゃ! またどこかで!」
え、ちょ、待てよ! それだけかよ! お礼とかでデートに誘うとかねーのかよ!! せめて連絡先聞くとかさ!
爽やかに走り去っていく、アイツをワタシは何もせずに見送った。
……ガッデームっっっ!!
くそ、くそっ、くそぉぉぉ。絶対に、この超絶可愛いゆず様の下僕にして、搾取してやる。必ずだ!!!
僕は心の中で叫んだ。
フフフ、ワタシはアイツの動向を掴める。なんせ、ユーティのギルドメンバーだからな!
偶然を装って近付くことが可能だ!
見てろよ、マクスウェル!!!
僕は本日2度目、心の中で叫んだ!
ーーー
少し時間がたってから僕はユーティにログインし直した。
そういえば日課の途中だった。
さっさと、済ませておくか。
ギルドチャットが何やら騒がしい。マクスウェルが何か言ってる。
「天使見たんですよ!マジ天使!」
ワタシ(柚子)のことか!そうだろう、そうだろう。なんだギルドチャットで喋っててあっちでは無反応だったのかよ。
「ギリギリ昇天するところを神がかりのタイミングでやってきて復活してもらって」
狙ってやったんだがな。
「お礼言い忘れてたからすぐに個別チャットで話そうとしたんだけど通じなくて」
んん?
「友達登録も何故か送れなかったんだよねー」
いや、知らんぞ。そんなもんきてなかったぞ。
「へー、なんて名前だったのー?」
他のギルドメンバーが聞いた。
「それが、変わった名前でさ、辛子ちゃんだったかな」
ちっがーーーーーーーーう!!!
柚子○辛子✕一文字あってるけど!
そりゃ来ねーよ!漢字間違ってるよ!
やっぱコイツバカじゃねーか。
「また、どこかで会えるといいな」
ツッコミたい気持ちを正体バレしてはいけないワタシと私が押さえる。
どうしよう、さっきの叫びは無かったことにするか……。でも、ここで諦めたら屈辱でもあるんだ。最高にかわいいワタシ(柚子)をあろうことか、辛子……だと覚えられたまま終わらせるわけにはっ!!!
お、釣れた釣れた!
そうだろう! 僕の渾身のキャラメイクだからな! 貢物も可愛いの以外は全て倉庫にお蔵入りだ!!
「誉めてくれてありがとうございます。嬉しいです!」
きゃるるんと、可愛く反応しておく。
「それじゃ! またどこかで!」
え、ちょ、待てよ! それだけかよ! お礼とかでデートに誘うとかねーのかよ!! せめて連絡先聞くとかさ!
爽やかに走り去っていく、アイツをワタシは何もせずに見送った。
……ガッデームっっっ!!
くそ、くそっ、くそぉぉぉ。絶対に、この超絶可愛いゆず様の下僕にして、搾取してやる。必ずだ!!!
僕は心の中で叫んだ。
フフフ、ワタシはアイツの動向を掴める。なんせ、ユーティのギルドメンバーだからな!
偶然を装って近付くことが可能だ!
見てろよ、マクスウェル!!!
僕は本日2度目、心の中で叫んだ!
ーーー
少し時間がたってから僕はユーティにログインし直した。
そういえば日課の途中だった。
さっさと、済ませておくか。
ギルドチャットが何やら騒がしい。マクスウェルが何か言ってる。
「天使見たんですよ!マジ天使!」
ワタシ(柚子)のことか!そうだろう、そうだろう。なんだギルドチャットで喋っててあっちでは無反応だったのかよ。
「ギリギリ昇天するところを神がかりのタイミングでやってきて復活してもらって」
狙ってやったんだがな。
「お礼言い忘れてたからすぐに個別チャットで話そうとしたんだけど通じなくて」
んん?
「友達登録も何故か送れなかったんだよねー」
いや、知らんぞ。そんなもんきてなかったぞ。
「へー、なんて名前だったのー?」
他のギルドメンバーが聞いた。
「それが、変わった名前でさ、辛子ちゃんだったかな」
ちっがーーーーーーーーう!!!
柚子○辛子✕一文字あってるけど!
そりゃ来ねーよ!漢字間違ってるよ!
やっぱコイツバカじゃねーか。
「また、どこかで会えるといいな」
ツッコミたい気持ちを正体バレしてはいけないワタシと私が押さえる。
どうしよう、さっきの叫びは無かったことにするか……。でも、ここで諦めたら屈辱でもあるんだ。最高にかわいいワタシ(柚子)をあろうことか、辛子……だと覚えられたまま終わらせるわけにはっ!!!
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