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第二草
11・幕間「街を守る」(ロイス視点)
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少し軽くなった足を動かしながら上に戻っていく。
ヨキを彼らに任せて良かったのか。
動けるのならば、ボクもいけばよかったのではないか?
ボクは考えながらも上に戻っていく。
もうヨキの姿は見えない。今から行ったところで、追い付けないかもしれない。あそこから先に行って帰ってきた人はなぜかいないから。
「ロイス様」
上から声をかけられる。
「ルニ」
ルニはお父さんの時から街の長を横で支えてくれている。そうだ、ボクにはやらないといけないことがあった。ルニも、街の皆も――。
「わかってるよ」
ボクが守るんだ。
ヨキはもうこの街の一員ではなくなった。ボクが守らなくてはいけない人ではなくなったんだ。
「どうか、先人や神様の加護がありますように」
小さく祈る。この世界の神様の姿に近くなったヨキの無事を神様に願う。不思議な感じだった。
「さぁ、今日の移転者の対応をしないとね」
病気のせいで人がいなくなっていくこの街をボクは最後まで見届けないといけないから。
例え、最後の一人になろうとも。
それがこの街の長の使命だ。
ヨキを彼らに任せて良かったのか。
動けるのならば、ボクもいけばよかったのではないか?
ボクは考えながらも上に戻っていく。
もうヨキの姿は見えない。今から行ったところで、追い付けないかもしれない。あそこから先に行って帰ってきた人はなぜかいないから。
「ロイス様」
上から声をかけられる。
「ルニ」
ルニはお父さんの時から街の長を横で支えてくれている。そうだ、ボクにはやらないといけないことがあった。ルニも、街の皆も――。
「わかってるよ」
ボクが守るんだ。
ヨキはもうこの街の一員ではなくなった。ボクが守らなくてはいけない人ではなくなったんだ。
「どうか、先人や神様の加護がありますように」
小さく祈る。この世界の神様の姿に近くなったヨキの無事を神様に願う。不思議な感じだった。
「さぁ、今日の移転者の対応をしないとね」
病気のせいで人がいなくなっていくこの街をボクは最後まで見届けないといけないから。
例え、最後の一人になろうとも。
それがこの街の長の使命だ。
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