狸と猫と子犬と子猫

ねこセンサー

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猫の胎教は人生四方山話

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数年後、振り返って。

『あのときが一番人生イベントつめこんでた』

と、夫婦で満場一致で採決決まるくらいには、この年は多忙でした。

だって、妊娠、入籍、新居引っ越しとかその年に一気にやりましたしね。今更でき婚を恥ずかしいとは思わないです。まぁきっかけにはなりましたけど、いずれ結婚する気では居ましたし。ただ、周りに誇るものでもないことは重々承知してますから、声高に言いませんが。

授かり婚とマイルドにいうつもりは…ないかなぁ。勢いに突っ走った感は否めませんし。

ちなみに子供たちにも周知してますが夫婦揃ってわりかし横幅あって少々厳ついので、ママとかパパと呼ばれるとトリハダたっちゃう。ママパパよびされると返事しません。つーん。

子供たちも承知していて、わざとママ~♥️と呼んでくるときもありますね。バカにしおってこんにゃろう。あらお嬢様?と逆に茶化して差し上げますが。ニヤニヤしおってからに。

特に娘、お前の性格は跳ねっ返りで気が強い。母として少し心配なような、そうでないような。

息子はおだやか聖人。いつも妹にいいようにパシられる。わかっていて妹を甘やかしてる。母ちゃんは将来変な人にだまされないか心配だ。

あのこがお腹に格納されている頃、暇に明かせてよく語りかけました。旦那のいる土地とはいえ、今までなんの接点もなかった土地に一人。友人、知人なし。親も県外。

暇なんですよとにかく。寂しいかと言われたら、寂しくないと言えば嘘にはなりますが、気晴らしにゲームしたりしてましたし。

酷いときはいってらっしゃい、と旦那を送り出した状態で、おかえりーとむかえて旦那にあきれられました。

そうだね、ずーっとゲームしてたね。巨神と機神が喧嘩してどーたらこーたらのゲームでしたが。あれは寝食忘れた。

まあそんなわけで、孤独には比較的なれていたし、強かった。ただ独り言が多いんですね自分。んで、はらには別の生命体がいるらしいので、格好の話し相手…愚痴相手にしてしまった。

「私はねぇ、ろくに仕事に就けなかったからさあ…あんたがちゃんと社会人になって、ちゃんと稼いで、一人で自立した生活ができればいいんだと思うのよ」

「お父さん…あんたのおじいちゃんだけどね、私にいつか頂点を目指せますように、みたいな立派な意味を込めて名づけたらしいんだけど、このざまだしね」

「私みたいなのが親だから、ハードル低くしとくよ。蛙の子は蛙だと思うの、私あんたに無用な期待は掛けないようにするからさ」

「とにかく、死ぬときに後悔は多少あってもいいけど、あーいい人生だったーって思うような人生を送ってほしいなあ」

「孫とか言わないように気をつけるから。別に嫁さんいなくても良いよ。あんたが嫁になるときも、もしかしてあるかもだけど、そんときもなるべく反対しないように気をつけるわ。男性でも良いや。あんたが後悔しないならね」

生まれる前こんなことを腹に語りかけてた気がする。すまぬ息子。

息子は現在小学生。お父さん大好き、皆大好き。愛情表現は抱きしめてきます。愛をよく語る子だ。

あの子がいつか反抗期になったら。「うるせえクソババア」「なんだクソガキ」ってやりとりできるのかな?

「産んでくれとは頼んでない」「私が勝手に産みたかったら産んだ、悪かったな!」っていってやりたいなー。わくわく。

やったらできた。できたので産もうと思った。逆子が直らなかったので帝王切開にした。

これら一連の出来事に後悔はないです。痛かったけどなー。

今は素直なあの子が、いつかここを巣立つのでしょう。

旦那は、『早く嫁さんと二人きりでラブラブしたい』なんて嘯いて、早く子供たちが自立しないかなーなんて言っていますけどね。

それでも、学校が休みだからと毎朝息子に宿題範囲を出したり、休日は一緒に遊んだり。

怒るとクッソ怖いですが、息子も娘もお父さんが、大好きです。

三人目?…もうムリ。高齢出産なりかかりだし、帝王切開は原則三人くらいまでらしいです。

一応あまり腹を開けるのは余裕を持っておきたいんですよね。

この辺じゃ、二人だけってあんまりいませんけどね。

オカルト話ですけども、もしかしたらもう一人くらいはこっちに来たい子がいたかもしれません。

そういう、夢を見たことがあります。

息子を腹に格納してから、それくらいから、そのような直感めいたものが働くときがまれにあります。

めったに無いのですけども。

その子が、今はどこかで大事にされていると良いなあと思います。
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