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エピローグ
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今日もお日様がギラギラ照りつけてるわ。暑過ぎないと良いけれど。
いつもの寝床から這い出して、大きく肩からお尻にかけて、力いっぱいの伸びをする。昨日はちょっとはしゃぎすぎたから、後ろ足までもう一度良く伸ばして、もう一回最初からやり直す。尻尾の先までぷるぷると震わせて、ハイ、終わり。あとは目覚めの大きなあくびを一つして、大事なおひげを綺麗に整える。猫のお手入れは大事なの。
すでに高く上ってしまったお日様を出窓に登って確認。ああ、いけない。またあくびが出ちゃうわ。昨日は夜遅くまで目いっぱい遊んじゃったから…猫とあろうものが、朝が辛いなんて。これはお昼寝確定かしら?
あまりにも暖かい日差しに、ちょっと眠気が…ちょっとだけ。出窓の上でぐるりと丸くなり、日差しを受けてまどろむ。最近、なぜか出窓にフワフワした敷物が敷いてあるの。だから眠くなっちゃうのよ。私がだらしないせいじゃないわ。
それでも、深く寝入ったりはしたくないので、尻尾をぶんぶんと振って眠気と格闘していると、ドアに近づいてくる足音が二人分、聞こえてくる。
「おはよう、ミル。今日も暑くなりそうだね。」
「おはよう、ミル。…そっちの敷物のほうが、気持ちいい?」
ドアを開けてご主人様と、ナターシャが入ってくる。ご主人様が私のご飯を、いつもの場所においてくれる。ぴょんと出窓を降りて、早速ご飯にありつく。…今日はお肉が二種類入っているわね。ちらりとナターシャのほうを盗み見ると、ばっちりと目が合ってしまう。ふふふと声をあげてあの子は笑いかけてきた。…あの子の仕業ね。近頃暑さが堪えるなあと思っていたのを読まれていたわ。精がつくようにと、わざわざお肉を二種類入れたのね。
尻尾をぶんぶん振りながらせっかくなのでしっかりと頂く。…食べちゃった。スープの残りも舐め尽して、ちょっと物悲しく思っていると、ことりと空になった皿の隣に小さな皿が追加される。…そんなところにお皿を置くってことは、もう返してあげないわよ。さっそくお代わりを頂く。次のお皿もちゃあんとお肉のひとかけらも残さず食べる。わたしはお行儀の良い猫だからね。
そんな私の様子を、窓際のテーブルのところから二人が微笑みながら眺めている。
最近の、我が家の風景。
食事が終わって、ご主人にはいつものご挨拶を。ナターシャには、あの子の膝の上に座ってブラッシングを要求するのが、最近の新しい習慣。ナターシャのほうが、ブラッシングが上手だったのよね…まぁ、流石私と同居していただけはあるわ。猫のいいところ、嫌なところを熟知している。ご主人様は、お仕事が減ったと気落ちしていたけれど。仕方ないじゃない、この子の方が上手なんだもの。…まぁ、でもたまにはご主人にもさせてあげてるわ。
ブラッシングを心行くまで受けて、私はナターシャの膝から降りる。そうしたら、人間は朝ごはん。その間、私は屋根のうえに登るの。
『来ましたよ』
ミャアン、とあの方に挨拶をする。屋根の上には、すでに先客がいらっしゃっている。
『よう来たな。今日は日差しが強そうじゃな』
そういってしどけなく屋根に寝そべっておられるのは、私たちを一時的に眷属として生かしてくださった月の女神様。私よりは一回り大きな白猫のお姿で、今も下界で暮らされている。寝泊りはどこか別の場所でなさっているらしいのだけれど、毎朝私たちの様子を見に来てくださる。私が、代表してご挨拶に伺うのよ。その白い首には、赤いリボンで結び付けられた白い牙が飾られている。
ナターシャは、父の大事な宝物を渡すまいと、あの時あの牙を自分で飲み込んだ。その後、ご主人様が丁度ナターシャに魔法をかけて連れて行った。体内に月の女神の一部を入れていたナターシャは、変化の魔法以外に月の女神の加護も加わり、姿かたちを変化させた。そうして、白猫『ミル』と、普段は眠るヒトとしての『ナターシャ』が生まれた。月夜の晩だけ、月の女神の魔力で私たちは同時に存在していたのだ。そのため、ナターシャの姿はセレネの人型とナターシャの姿の中間のような姿になったのだ。月の女神は、ミルとナターシャ、両方を気に入ったらしい。神殿から気絶したマリクもつれて帰った後、彼女は今まで同化していたミル、ナターシャ、セレネと三人を分裂させ、それぞれ個別の生き物としての自我を与えた。
『妾がこれだけ手間をかけたのだ。…その分、死ぬまで妾を楽しませてくれよ?』
そういって、犬歯をギラリと見せ付けて笑ったのだ。
ミルは、ただの白猫ではなくなった。ナターシャも。彼女たちはセレネの一時的な眷属だ。ただ、ヒトより少し丈夫で、ミルはナターシャと同じ長さの時を生きることになった。ナターシャは、母と同じ茶褐色の髪と瞳に戻った。ただ、普通のヒトよりは体が丈夫で、魔力を持つ人間となった。せっかくだからと、マリクに師事して魔道士として生きることにしたらしい。
ナターシャはその後、セレネに伴われて王宮へと上がり、父と対面した。父は大層喜んで、ナターシャを抱きしめた。もともと父と義母は、義母が行き倒れて困っていたところを助け、暴力を振るう元夫から逃げるためにと言われて籍を貸しただけだったらしい。妹も、父の子ではなかった。セドリックはかなりのお人よしで、義母にだまされていたのだ。そんなだまされやすい父を見かねて、母は父と結婚したのだと、後で聞いた。
義母はすでに処罰されていた。ナターシャには詳細は語られなかったが、おそらくは相当の厳罰であっただろうことは察せられた。
マリクとナターシャは、セレネの全力の威嚇…交渉により、今回の件に関して厳罰は免れた。その代わり、マリクとナターシャは王宮の魔道士団に所属し、月に何度かの出仕を命じられた。
「これって、おそらくかなりの恩情…ですよね?」
食後の休憩でテーブルに二人で座り、ナターシャは今回の処罰について師に質問した。ナターシャはまだ十歳。幼いので、王宮への出仕は半分に減ぜられている。マリクはぬるくなった水を飲みながら、顎に手を当てて思案した。
「…うーん、そうだね。正直、君はただの被害者だから…どちらかというと、身分をはっきりとして、妙な奴に狙われないようにと言う配慮だと思うよ。君たちはセレネ様の加護を受けているから、本来ならば神殿や王宮に暮らしていなければならないような状況だけれど…セレネ様がそれを望まれないからね。だから、本来は罰を受けるはずだった俺にそれ相応の地位を与えて、保護するようにと言う意味だと思う…」
そうですか、とナターシャは胸を撫で下ろした。マリクが罰されなかったのは、彼女たちにとって本当に嬉しいことだった。
「お師匠様、ミルが帰ってきたら、一緒にセレネ様の御座所に行きませんか??」
「…俺も行って良いのかなあ…?」
いいんですよ、とナターシャは破顔した。むしろ面白いことが大好きなセレネはナターシャとマリクをくっつけたがっているので、ことあるごとに二人をそばに呼ぶのだ。一時的とはいえセレネと主従関係にあるナターシャには、セレネがマリクもことのほか気に入っていることを理解していた。だからこその発言である。
そうか、とマリクも微笑んだ。ナターシャはもう十歳相応の少女の外見に戻ってしまったので、今は可愛い妹のように可愛がっている。しかし、彼が恋した銀髪姿の彼女は、肉体的には五年後くらいになるので、その頃にはマリクの面白い顔が見られるだろうと、セレネはほくそ笑んでいるのだった。
『ヒトにも、面白いものが居るな』
そういって、セレネは屋根の上で大きくあくびをした。
『ミルよ、ナターシャ達が妾のところに来たいと言うておるわ。主も来るがよい』
そう声をかけて、セレネは伸びをした。見る間に、その姿はふた周りも大きくなった。そうして、セレネはミルの首根っこをかぷりと咥えて、羽根を羽ばたかせて森の奥へと去っていった。
『セレネ様、楽しそうで良かった』
『セレネ様が嬉しいことは私たちも嬉しいわ』
そういって、屋根の上に集まっていた獣たちは主の楽しそうな様子を見守っていた。
いつもの寝床から這い出して、大きく肩からお尻にかけて、力いっぱいの伸びをする。昨日はちょっとはしゃぎすぎたから、後ろ足までもう一度良く伸ばして、もう一回最初からやり直す。尻尾の先までぷるぷると震わせて、ハイ、終わり。あとは目覚めの大きなあくびを一つして、大事なおひげを綺麗に整える。猫のお手入れは大事なの。
すでに高く上ってしまったお日様を出窓に登って確認。ああ、いけない。またあくびが出ちゃうわ。昨日は夜遅くまで目いっぱい遊んじゃったから…猫とあろうものが、朝が辛いなんて。これはお昼寝確定かしら?
あまりにも暖かい日差しに、ちょっと眠気が…ちょっとだけ。出窓の上でぐるりと丸くなり、日差しを受けてまどろむ。最近、なぜか出窓にフワフワした敷物が敷いてあるの。だから眠くなっちゃうのよ。私がだらしないせいじゃないわ。
それでも、深く寝入ったりはしたくないので、尻尾をぶんぶんと振って眠気と格闘していると、ドアに近づいてくる足音が二人分、聞こえてくる。
「おはよう、ミル。今日も暑くなりそうだね。」
「おはよう、ミル。…そっちの敷物のほうが、気持ちいい?」
ドアを開けてご主人様と、ナターシャが入ってくる。ご主人様が私のご飯を、いつもの場所においてくれる。ぴょんと出窓を降りて、早速ご飯にありつく。…今日はお肉が二種類入っているわね。ちらりとナターシャのほうを盗み見ると、ばっちりと目が合ってしまう。ふふふと声をあげてあの子は笑いかけてきた。…あの子の仕業ね。近頃暑さが堪えるなあと思っていたのを読まれていたわ。精がつくようにと、わざわざお肉を二種類入れたのね。
尻尾をぶんぶん振りながらせっかくなのでしっかりと頂く。…食べちゃった。スープの残りも舐め尽して、ちょっと物悲しく思っていると、ことりと空になった皿の隣に小さな皿が追加される。…そんなところにお皿を置くってことは、もう返してあげないわよ。さっそくお代わりを頂く。次のお皿もちゃあんとお肉のひとかけらも残さず食べる。わたしはお行儀の良い猫だからね。
そんな私の様子を、窓際のテーブルのところから二人が微笑みながら眺めている。
最近の、我が家の風景。
食事が終わって、ご主人にはいつものご挨拶を。ナターシャには、あの子の膝の上に座ってブラッシングを要求するのが、最近の新しい習慣。ナターシャのほうが、ブラッシングが上手だったのよね…まぁ、流石私と同居していただけはあるわ。猫のいいところ、嫌なところを熟知している。ご主人様は、お仕事が減ったと気落ちしていたけれど。仕方ないじゃない、この子の方が上手なんだもの。…まぁ、でもたまにはご主人にもさせてあげてるわ。
ブラッシングを心行くまで受けて、私はナターシャの膝から降りる。そうしたら、人間は朝ごはん。その間、私は屋根のうえに登るの。
『来ましたよ』
ミャアン、とあの方に挨拶をする。屋根の上には、すでに先客がいらっしゃっている。
『よう来たな。今日は日差しが強そうじゃな』
そういってしどけなく屋根に寝そべっておられるのは、私たちを一時的に眷属として生かしてくださった月の女神様。私よりは一回り大きな白猫のお姿で、今も下界で暮らされている。寝泊りはどこか別の場所でなさっているらしいのだけれど、毎朝私たちの様子を見に来てくださる。私が、代表してご挨拶に伺うのよ。その白い首には、赤いリボンで結び付けられた白い牙が飾られている。
ナターシャは、父の大事な宝物を渡すまいと、あの時あの牙を自分で飲み込んだ。その後、ご主人様が丁度ナターシャに魔法をかけて連れて行った。体内に月の女神の一部を入れていたナターシャは、変化の魔法以外に月の女神の加護も加わり、姿かたちを変化させた。そうして、白猫『ミル』と、普段は眠るヒトとしての『ナターシャ』が生まれた。月夜の晩だけ、月の女神の魔力で私たちは同時に存在していたのだ。そのため、ナターシャの姿はセレネの人型とナターシャの姿の中間のような姿になったのだ。月の女神は、ミルとナターシャ、両方を気に入ったらしい。神殿から気絶したマリクもつれて帰った後、彼女は今まで同化していたミル、ナターシャ、セレネと三人を分裂させ、それぞれ個別の生き物としての自我を与えた。
『妾がこれだけ手間をかけたのだ。…その分、死ぬまで妾を楽しませてくれよ?』
そういって、犬歯をギラリと見せ付けて笑ったのだ。
ミルは、ただの白猫ではなくなった。ナターシャも。彼女たちはセレネの一時的な眷属だ。ただ、ヒトより少し丈夫で、ミルはナターシャと同じ長さの時を生きることになった。ナターシャは、母と同じ茶褐色の髪と瞳に戻った。ただ、普通のヒトよりは体が丈夫で、魔力を持つ人間となった。せっかくだからと、マリクに師事して魔道士として生きることにしたらしい。
ナターシャはその後、セレネに伴われて王宮へと上がり、父と対面した。父は大層喜んで、ナターシャを抱きしめた。もともと父と義母は、義母が行き倒れて困っていたところを助け、暴力を振るう元夫から逃げるためにと言われて籍を貸しただけだったらしい。妹も、父の子ではなかった。セドリックはかなりのお人よしで、義母にだまされていたのだ。そんなだまされやすい父を見かねて、母は父と結婚したのだと、後で聞いた。
義母はすでに処罰されていた。ナターシャには詳細は語られなかったが、おそらくは相当の厳罰であっただろうことは察せられた。
マリクとナターシャは、セレネの全力の威嚇…交渉により、今回の件に関して厳罰は免れた。その代わり、マリクとナターシャは王宮の魔道士団に所属し、月に何度かの出仕を命じられた。
「これって、おそらくかなりの恩情…ですよね?」
食後の休憩でテーブルに二人で座り、ナターシャは今回の処罰について師に質問した。ナターシャはまだ十歳。幼いので、王宮への出仕は半分に減ぜられている。マリクはぬるくなった水を飲みながら、顎に手を当てて思案した。
「…うーん、そうだね。正直、君はただの被害者だから…どちらかというと、身分をはっきりとして、妙な奴に狙われないようにと言う配慮だと思うよ。君たちはセレネ様の加護を受けているから、本来ならば神殿や王宮に暮らしていなければならないような状況だけれど…セレネ様がそれを望まれないからね。だから、本来は罰を受けるはずだった俺にそれ相応の地位を与えて、保護するようにと言う意味だと思う…」
そうですか、とナターシャは胸を撫で下ろした。マリクが罰されなかったのは、彼女たちにとって本当に嬉しいことだった。
「お師匠様、ミルが帰ってきたら、一緒にセレネ様の御座所に行きませんか??」
「…俺も行って良いのかなあ…?」
いいんですよ、とナターシャは破顔した。むしろ面白いことが大好きなセレネはナターシャとマリクをくっつけたがっているので、ことあるごとに二人をそばに呼ぶのだ。一時的とはいえセレネと主従関係にあるナターシャには、セレネがマリクもことのほか気に入っていることを理解していた。だからこその発言である。
そうか、とマリクも微笑んだ。ナターシャはもう十歳相応の少女の外見に戻ってしまったので、今は可愛い妹のように可愛がっている。しかし、彼が恋した銀髪姿の彼女は、肉体的には五年後くらいになるので、その頃にはマリクの面白い顔が見られるだろうと、セレネはほくそ笑んでいるのだった。
『ヒトにも、面白いものが居るな』
そういって、セレネは屋根の上で大きくあくびをした。
『ミルよ、ナターシャ達が妾のところに来たいと言うておるわ。主も来るがよい』
そう声をかけて、セレネは伸びをした。見る間に、その姿はふた周りも大きくなった。そうして、セレネはミルの首根っこをかぷりと咥えて、羽根を羽ばたかせて森の奥へと去っていった。
『セレネ様、楽しそうで良かった』
『セレネ様が嬉しいことは私たちも嬉しいわ』
そういって、屋根の上に集まっていた獣たちは主の楽しそうな様子を見守っていた。
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