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一人の女の子として、あなたのことが好きなんです
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アリア、そしてソフィアの二人はアストラル魔法を使っている。
アリアの発動させたアストラル魔法の風が牢の通路に満ちた。
「星幽の風よ、あの者を襲え」
アリアの叫び声とともに、アストラル元素で作られた風が俺たちに向かってくる。そのままだと、俺やソフィア、ルシアの体を切り刻んで再起不能としていただろう。
だけど、ソフィアは慌てず、魔法器の銃の引き金を引いた。放たれた弾丸が、風を切り裂いて無効化した。
アストラル魔法。
それは、<七賢者>が生み出した新たな魔法だ。この魔法は、エーテルではなくアストラル元素を用いることで、従来よりも遥かに効率的・効果的に魔術を行使できる。
その成果が、帝都四百万の命を奪ったアストラル弾だ。だが、このアストラル魔法は七賢者しか使い方を知らず、封印されたものだと思われてきた。
状況が変わったのは、アルカディア公爵家が、七賢者の一人と接触し、アストラル魔法の使い方を知ってしまってからだ。
結果として、マグノリア王国は、アルカディア公爵を無実の罪で殺し、アストラル魔法の秘密を手に入れた。そして、王国はアルカディア公爵の娘であるソフィアを殺そうとし、魔法の独占を図ったわけだ。
そして、公爵家からアストラル魔法を奪い、自らの力とした一人が聖女アリアだった。
このあたりの経緯はソフィアから聞いたのだけれど、近衛騎士団強硬派とともに、アリアは公爵家を襲ったらしい。
だからこそ、ソフィアはアリアを憎んでいる。
ソフィアがアリアを殺そうとしたという噂は、これが元らしい。王太子の元婚約者と、現在の婚約者という意味でも、二人は因縁浅からぬ相手だった。
「残念でしたね、ソフィアさん。ゲームと同じで、あなたは攻略対象の王太子殿下の愛を失いました」
「べつに王太子なんて、どうでもいいもの。わたしにはもっと気に入っている相手がいるし」
「あら、強がりですか?」
「いいえ。あなたみたいな人の言いなりになる王太子と結婚するなんて……こっちから願い下げよ!」
ソフィアは反撃に転じ、銃の引き金を立て続けに引いた。同時にアストラル魔法の魔力の奔流がアリアに向かう。
だが、アリアは余裕の表情でそれを受け止めた。
「私の方がアストラル魔法の使い手としては上ですよ。だって私はこの物語の主人公……聖女ですから!」
アリアは腕を振るうとソフィアよりも大きな魔力の渦を出す。ソフィアはなんとかそれを受け流したけれど、苦しそうな表情を浮かべた。ソフィアが押されていることはたしかだ。
けれど、それでもソフィアは青い瞳で、アリアをまっすぐに見つめていた。
「わたしは知っているわ。あなたは偽物の聖女ね、アリア」
アリアはぴたりと動きを止めて、まじまじとソフィアを見つめた。二人は互いにいつでも魔法を使える態勢をとりながら、にらみ合う。
「なぜそう思うんですか? ゲームと同じで、アストラル魔法の優れた使い手で、王太子の愛をも手に入れました。私が主人公なのは疑いようもありません」
「ゲームの聖女は、たしかにアストラル魔法で王国を救った。けれど、聖女はアストラル魔法を七賢者の一人から直接教わっているはずよ。悪役令嬢の実家を襲って、魔法の秘密を強奪するなんて、そんなことしていないわ」
「それは誤差の範囲です。多少のズレはあっても、シナリオどおりに進んでいます」
「誤差、ね。それなら、王太子殿下があなたのことを、これっぽっちも愛していないのは、どう説明するの?」
アリアは沈黙した。図星らしい。
俺は少し驚いた。そうなのか。美しき聖女アリアのために、王太子は動いているものだと思っていたけれど、違うとソフィアは言う。
これは事前に聞いていなかったのだけれど……。
いや、考えても仕方がない。俺は他にやることがある。
ソフィアとアリアが一対一で戦えば、やがて消耗してソフィアが負ける。それはソフィア自身も認めていたことだ。
けれど、ソフィアは一人じゃない。俺は、ただ黙って二人の会話を聞いていたわけじゃなく、ひそかにアリアの背後へと回っていた。
アリアがふたたびアストラル魔法を使おうとした時、俺は短剣を握り、アリアに背中から飛びかかった。
アリアはソフィアに意識をとられ、俺の存在を忘れていたのだ。アリアは慌てて飛び退って逃れようとするが、次の瞬間、ソフィアが放った銃弾がアリアの腕を貫いた。
「きゃああっ」
アリアは悲鳴を上げ、腕を抑える。俺はその隙を逃さず、アリアに迫り、その首に短剣を当てた。
「これで俺たちの勝ちだね」
結局、アリアがいくらアストラル魔法という切り札を使えても、戦闘のプロではない。戦い慣れていないから、俺の敵ではないのだ。
アリアは短剣を見つめ、「ひっ」と小さな声を上げる。そして、黒い瞳に恐怖の色を浮かべ、俺を見つめた。
「わ、私を殺すつもりですか?」
「いや、殺しはしないよ。だが、悪いけれど、君には人質になってもらう」
王太子がアリアに好意を持っていないとしても、彼にとって重要な存在であるのは確かだ。アリアは王国から脱出する際の切り札にできる。
それに、聞き出したい情報もある。
すでに他の看守たちは制圧済みだったから、しばらくは追手がかかることもない。
当初の目的通り、ルシアを救出して王都を離れよう。
アリアはがっくりとうなだれた。ソフィアは心底嫌だという顔をしながら、アリアの腕の手当をしていた。
さて、と。
俺はもう一度、ルシアに近づき、身をかがめた。
ルシアはボロボロだったけれど、赤い瞳をきらきらと輝かせ、俺を見上げた。
俺はそんなルシアに微笑む。
「もう大丈夫です。ルシア殿下にひどいことをする人間は、もういません」
「クリス……ありがとうございます……その……迷惑をかけてごめんなさい……」
俺は「殿下は何も悪いことをしていませんよ」とささやいた。いろいろ話さないといけないことはあるけれど、話は後だ。
少し迷ってから、俺はルシアの腰と膝裏に両手を回し、そしてルシアを抱き上げた。思っていたより、ずっと軽い。
「ひゃあっ」とルシアが可愛らしく声を上げる。
「く、クリス……な、何をしているんですか?」
「脚も怪我をされているご様子でしたので、恐れながら、抱きかかえさせていただきました」
俺が言うと、ルシアは顔を赤くして「それはわかっているけれど……」とつぶやく。
「こ、これって、お姫様抱っこですよね?」
「街ではそんな呼び方もするらしいですね」
「ちょっと……恥ずかしいです」
「殿下は正真正銘のお姫様ではないですか」
俺が冗談めかして言うと、ルシアは赤い瞳をそっと伏せた。
「クリスにとっても……私はお姫様なんでしょうか?」
「はい」
俺は微笑んでうなずいた。ルシアは手間がかかって、意地っ張りな女の子で、でも、俺の大事な王女殿下だ。
ルシアは嬉しそうに頬を緩めた。
「クリス……私……あなたにいっぱい話したいことがあるんです。謝りたいことも、伝えたいことも、知ってほしいことも、たくさんなんです」
「どんな話でも聞きますよ」
「なら……最初に聞いてほしいのは……」
そこで言葉を切り、ルシアは突然、俺の首に手を回し、ぎゅっと抱きついた。どきりとする。ただでさえ薄布一枚のルシアの太ももと腰に手を回していて、俺は少し緊張していた。
それなのに、さらに抱きつかれると、ルシアの胸が俺に押し当てられる格好になり、その柔らかい感触にうろたえてしまう。
ソフィアが横から「あ、あの……わたしもいるんだからね!?」と口をはさむ。
でも、ルシアはそんなこと、まったく気にしていないみたいだった。そして、俺も次のルシアの一言で、ルシアの胸の感触も、ソフィアがいることも、意識から吹き飛んだ。
「私……ずっと昔から……一人の女の子として、クリスのことが好きなんです」
アリアの発動させたアストラル魔法の風が牢の通路に満ちた。
「星幽の風よ、あの者を襲え」
アリアの叫び声とともに、アストラル元素で作られた風が俺たちに向かってくる。そのままだと、俺やソフィア、ルシアの体を切り刻んで再起不能としていただろう。
だけど、ソフィアは慌てず、魔法器の銃の引き金を引いた。放たれた弾丸が、風を切り裂いて無効化した。
アストラル魔法。
それは、<七賢者>が生み出した新たな魔法だ。この魔法は、エーテルではなくアストラル元素を用いることで、従来よりも遥かに効率的・効果的に魔術を行使できる。
その成果が、帝都四百万の命を奪ったアストラル弾だ。だが、このアストラル魔法は七賢者しか使い方を知らず、封印されたものだと思われてきた。
状況が変わったのは、アルカディア公爵家が、七賢者の一人と接触し、アストラル魔法の使い方を知ってしまってからだ。
結果として、マグノリア王国は、アルカディア公爵を無実の罪で殺し、アストラル魔法の秘密を手に入れた。そして、王国はアルカディア公爵の娘であるソフィアを殺そうとし、魔法の独占を図ったわけだ。
そして、公爵家からアストラル魔法を奪い、自らの力とした一人が聖女アリアだった。
このあたりの経緯はソフィアから聞いたのだけれど、近衛騎士団強硬派とともに、アリアは公爵家を襲ったらしい。
だからこそ、ソフィアはアリアを憎んでいる。
ソフィアがアリアを殺そうとしたという噂は、これが元らしい。王太子の元婚約者と、現在の婚約者という意味でも、二人は因縁浅からぬ相手だった。
「残念でしたね、ソフィアさん。ゲームと同じで、あなたは攻略対象の王太子殿下の愛を失いました」
「べつに王太子なんて、どうでもいいもの。わたしにはもっと気に入っている相手がいるし」
「あら、強がりですか?」
「いいえ。あなたみたいな人の言いなりになる王太子と結婚するなんて……こっちから願い下げよ!」
ソフィアは反撃に転じ、銃の引き金を立て続けに引いた。同時にアストラル魔法の魔力の奔流がアリアに向かう。
だが、アリアは余裕の表情でそれを受け止めた。
「私の方がアストラル魔法の使い手としては上ですよ。だって私はこの物語の主人公……聖女ですから!」
アリアは腕を振るうとソフィアよりも大きな魔力の渦を出す。ソフィアはなんとかそれを受け流したけれど、苦しそうな表情を浮かべた。ソフィアが押されていることはたしかだ。
けれど、それでもソフィアは青い瞳で、アリアをまっすぐに見つめていた。
「わたしは知っているわ。あなたは偽物の聖女ね、アリア」
アリアはぴたりと動きを止めて、まじまじとソフィアを見つめた。二人は互いにいつでも魔法を使える態勢をとりながら、にらみ合う。
「なぜそう思うんですか? ゲームと同じで、アストラル魔法の優れた使い手で、王太子の愛をも手に入れました。私が主人公なのは疑いようもありません」
「ゲームの聖女は、たしかにアストラル魔法で王国を救った。けれど、聖女はアストラル魔法を七賢者の一人から直接教わっているはずよ。悪役令嬢の実家を襲って、魔法の秘密を強奪するなんて、そんなことしていないわ」
「それは誤差の範囲です。多少のズレはあっても、シナリオどおりに進んでいます」
「誤差、ね。それなら、王太子殿下があなたのことを、これっぽっちも愛していないのは、どう説明するの?」
アリアは沈黙した。図星らしい。
俺は少し驚いた。そうなのか。美しき聖女アリアのために、王太子は動いているものだと思っていたけれど、違うとソフィアは言う。
これは事前に聞いていなかったのだけれど……。
いや、考えても仕方がない。俺は他にやることがある。
ソフィアとアリアが一対一で戦えば、やがて消耗してソフィアが負ける。それはソフィア自身も認めていたことだ。
けれど、ソフィアは一人じゃない。俺は、ただ黙って二人の会話を聞いていたわけじゃなく、ひそかにアリアの背後へと回っていた。
アリアがふたたびアストラル魔法を使おうとした時、俺は短剣を握り、アリアに背中から飛びかかった。
アリアはソフィアに意識をとられ、俺の存在を忘れていたのだ。アリアは慌てて飛び退って逃れようとするが、次の瞬間、ソフィアが放った銃弾がアリアの腕を貫いた。
「きゃああっ」
アリアは悲鳴を上げ、腕を抑える。俺はその隙を逃さず、アリアに迫り、その首に短剣を当てた。
「これで俺たちの勝ちだね」
結局、アリアがいくらアストラル魔法という切り札を使えても、戦闘のプロではない。戦い慣れていないから、俺の敵ではないのだ。
アリアは短剣を見つめ、「ひっ」と小さな声を上げる。そして、黒い瞳に恐怖の色を浮かべ、俺を見つめた。
「わ、私を殺すつもりですか?」
「いや、殺しはしないよ。だが、悪いけれど、君には人質になってもらう」
王太子がアリアに好意を持っていないとしても、彼にとって重要な存在であるのは確かだ。アリアは王国から脱出する際の切り札にできる。
それに、聞き出したい情報もある。
すでに他の看守たちは制圧済みだったから、しばらくは追手がかかることもない。
当初の目的通り、ルシアを救出して王都を離れよう。
アリアはがっくりとうなだれた。ソフィアは心底嫌だという顔をしながら、アリアの腕の手当をしていた。
さて、と。
俺はもう一度、ルシアに近づき、身をかがめた。
ルシアはボロボロだったけれど、赤い瞳をきらきらと輝かせ、俺を見上げた。
俺はそんなルシアに微笑む。
「もう大丈夫です。ルシア殿下にひどいことをする人間は、もういません」
「クリス……ありがとうございます……その……迷惑をかけてごめんなさい……」
俺は「殿下は何も悪いことをしていませんよ」とささやいた。いろいろ話さないといけないことはあるけれど、話は後だ。
少し迷ってから、俺はルシアの腰と膝裏に両手を回し、そしてルシアを抱き上げた。思っていたより、ずっと軽い。
「ひゃあっ」とルシアが可愛らしく声を上げる。
「く、クリス……な、何をしているんですか?」
「脚も怪我をされているご様子でしたので、恐れながら、抱きかかえさせていただきました」
俺が言うと、ルシアは顔を赤くして「それはわかっているけれど……」とつぶやく。
「こ、これって、お姫様抱っこですよね?」
「街ではそんな呼び方もするらしいですね」
「ちょっと……恥ずかしいです」
「殿下は正真正銘のお姫様ではないですか」
俺が冗談めかして言うと、ルシアは赤い瞳をそっと伏せた。
「クリスにとっても……私はお姫様なんでしょうか?」
「はい」
俺は微笑んでうなずいた。ルシアは手間がかかって、意地っ張りな女の子で、でも、俺の大事な王女殿下だ。
ルシアは嬉しそうに頬を緩めた。
「クリス……私……あなたにいっぱい話したいことがあるんです。謝りたいことも、伝えたいことも、知ってほしいことも、たくさんなんです」
「どんな話でも聞きますよ」
「なら……最初に聞いてほしいのは……」
そこで言葉を切り、ルシアは突然、俺の首に手を回し、ぎゅっと抱きついた。どきりとする。ただでさえ薄布一枚のルシアの太ももと腰に手を回していて、俺は少し緊張していた。
それなのに、さらに抱きつかれると、ルシアの胸が俺に押し当てられる格好になり、その柔らかい感触にうろたえてしまう。
ソフィアが横から「あ、あの……わたしもいるんだからね!?」と口をはさむ。
でも、ルシアはそんなこと、まったく気にしていないみたいだった。そして、俺も次のルシアの一言で、ルシアの胸の感触も、ソフィアがいることも、意識から吹き飛んだ。
「私……ずっと昔から……一人の女の子として、クリスのことが好きなんです」
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