ローゼンクランツ王国再興記 〜前王朝の最高傑作が僕の内に宿る事を知る者は誰もいない〜

神崎水花

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1章、人が生きる世こそ地獄ではないか

20話、アンネマリーが頑張る理由

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 時は少しさかのぼる。

 「ふぅ、疲れたな。んん~っ」
 書類仕事は肩が凝るものだ。
 凝り固まった筋肉をほぐそうと大きく伸びをすると、それを休憩の頃合いと見たのか、執務室と控室へのお茶出し用にと隣接された、ミニ厨房からお茶セットを持ったアンネマリーがやって来る。
 執務の補佐をしてくれているユリシスの分と併せ、2人分のカップにソーサーと、可愛らしい茶菓子が並べられていく。
 
「ありがとう。折角だからアンネマリーも一緒に茶を楽しまないか?」
「ありがとうございます」
 休憩や食事は多い方が楽しい。
 並ぶ、白く可愛らしいカップ達に温かい茶が注がれると、何とも言えない良い香りがふわっと漂い始める。
 香る茶の香気を楽しみつつ、配膳するアンネマリーの仕草を見てふと気づく。
 そういえばアンネマリーの能力値って見た事が無かったような?
 彼女には悪いがこの際だ、こっそりと見せてもらう事にしよう。

[アンネマリー・クライネルト、女、20歳]
[LV4、統62、武37、政62、知72、魅74]

 え?
 LV4しかないのに政62の知72?
 実は凄い逸材なのでは?
 この能力を授かってからというもの、出来るだけ多くの人々を見るように努めてきたつもりだ。そして気づいた事がある。
 我がローゼリアには優秀な者が数多くいるが、武へのかたよりが異常に強く、政治、知力に長けた所謂いわゆる文官、参謀方面は手薄だったのだ。
 先日の捕虜交換で戻ったヴァイスの母ホーリーとアンネマリーが、人材不足を埋めてくれると非常に助かるのだが……。
 
「アンネマリーって、メイド教育以外の教育は受けてたかな?」
「特に受けてませんが……?」
 アンネマリーは、きょとんとした表情を浮かべて否定する。
 やはり、彼女は教育らしい教育は受けていない。にも関わらずこの数値という事は、地頭が良いのだろう。

 アンネマリーの今後を考える。
 メイドという職を馬鹿にするわけではないが、衣食住が込みという事もあって給金は思いのほか安い。彼女自身が望んでメイドをしており、メイド以外を受け付けないのであれば仕方がないが……。
 もしも政治力と知力に更なる伸びを期待できるなら、ゆくゆくは領内の政務に関する部分も任せたい。
 何より彼女は信頼できる。
 大願を成就する為には、信頼できる優秀な人材が1人でも多く欲しい所だ。
 
 ◇◇
 
「アンネマリー、突然呼び出してすまない」
「はい なんでしょうか?」
「実は、アンネマリーにはメイドを辞めてもらおうと思っている。その、」
 まだ話の途中であるにもかかわわらず、アンネマリーの紺色に煌めく美しい瞳からは一切の輝きが失せ、焦点は合わず、顔色は真っ青となってしまう。
 心なしか少し震えて、目も涙ぐんでいるように見えた……。
「クビですか?……」
「言い方が悪かった。すまない、どうか最後まで聞いてほしい」
「はい……」
「アンネマリーいいかい? 君が不要なのではない。必要だからメイドを辞めて欲しいんだ」
 彼女を悲しませるのは本意では無い。
 続けた言葉に震えは止んだが、目にはまだうっすらと涙が滲んでいた。

「……どういう事でしょうか?」
「今から言う話は誰にも言わないでほしい。浴室での聖紋騒ぎを覚えているか?」
 彼女は私が言うなと命ずれば、決して誰にも言わないであろう。そういう娘だ。
 ここは確認をとる事なく話を進めていく。
「はい、覚えています」
「背中に書かれた文字は、女神様からを授かった事を伝えてくれていたのだけれど、授かった能力の1つが神眼とでも言うのかな……。例えばこの紅茶を視ると毒が入っていない事がわかり、人に使えばある程度の能力や本名がわかる。それで君を視たんだ」
 
「どのような内容だったのでしょうか? メイド以外でアレクシス様の役に立つような能力があったのでしょうか?」
 やはり彼女は頭が良い。
『歳が近くて、非常に頑張ってるから』との理由で、私の専属メイドの1人になったのは彼女が13歳くらいの頃だったろうか?
 あれからずっと、私に仕えてくれているが常に説明は簡素で済んでいた気がするな。今思えばそういう事だったのだろう、今回もそうだ。
 ひと呼吸おいて、私の思いを彼女へ伝えてみる。
 アンネマリーならわかってくれる気がした。
 
「アンネマリー、メイドとして長く良く仕えてくれた。本当にありがとう、心から感謝している。どうやら君は政治や知の才に恵まれているようなんだ。これからはそちらの方面で私を支えてくれないだろうか?」
「──メイドではなく、参謀や政務官見習いとして君を遇したい。部屋も新たに用意するつもりだ。屋敷内にある政治や宗教学、内政に関するありとあらゆる書物は見てくれて構わない、書庫へ入る権利も与えよう」
 
「この私がメイドではなく政務? や知識の面でアレクシス様を支えるのですか?」
「ああ、そうだ。支えてほしい」
 
「初めてアレクシス様に面と向かってお願いされた気がします。ですが、メイド教育以外は受けてこなかった私が恐れ多くも知識の面で役立とうなんて、生半可な努力では務まらないと思います」
 彼女の目を見るに、不安な感じは見て取れるものの拒否の色は見えない。断られる流れでは無さそうだが果たして……。
 
「大変だろうとは思いますが……、努力だけが取り柄の私ですから、精一杯頑張ってみようと思います」
「そうか、引き受けてくれるか! ありがとう!」
 アンネマリーの小さい両手を握り締める。
「その代わり1つだけお願いがあります」
「何だろう?」
「ただのメイドが努力の果てに、御領主様を知識でお支えするなど叶いましょうか? まるで夢物語のようではありませんか?」
「確かにな」
「そんな、夢物語の様な事が本当に叶いましたら、何でも1つだけお願いを聞いて頂きたいのです」
「何でもか?」
「何でもです」
 13歳からずっとメイドで、しかも成人している彼女を相手に突然今日から勉強して参謀や政務官を目指しなさいと言うのだ。我ながら滅茶苦茶だとは思うが、彼女の応援をしたい気持ちに嘘偽りはない。そんな夢物語の様な未来を実現して欲しいと本気で思っている。
 アンネマリーの人となりからしても、あまりにも常識はずれなお願いはして来ないはずだ。
「内容が分からないのは怖くもあるが、わかった約束しよう」
 彼女はこの返答がよほど嬉しかったのか、溢れるような笑顔を持って私への返答とした。
 
「ユリシス、君の隣の部屋はまだ空いていたよな?」
「えぇ、空いております」
「では後ほど案内してやってくれ。君も聡い女性だ、色々アンネマリーに教えてやってくれると嬉しい」
「お任せください。ただ、主様のお力で毒の有無まではわかるのは知りませんでした」
 そう言うやユリシスの頬が少し膨らんだ。ユリシスの稀に見せる子供っぽさに自然と場が和む。
「そう言うな。そもそも”この力”の事を知るのは君ら2人だけなんだぞ?」
 
 ◇◇

 領主館の2階には、領主と家族用の浴場が設置されている。
 ちなみに1階にも浴場はあるのだが、そちらは使用人用と来客用になっているので私が入ることはなく、どんな構造になってるのかすら知らない。
 
 1階と違い、2階には主に上級使用人の部屋があり、ハーマンやユリシス、新しく用意したアンネマリーの部屋もこの階にあった。
 浴場を出て廊下を少し歩くと、アンネマリーやホーリーら、勉強が必要な者たちのためにこしらえた勉強室から灯りが溢れている事に気づく。
 こっそり中を覗くと、積み上げた本の中ひとりアンネマリーが勉強していた。

↓ 勉強を頑張っているアンネマリーの挿絵です ↓ 
 
 
 勉強の邪魔にならないよう、そっと静かに扉を開けるも彼女に気づかれてしまう。
「あ、アレクシス様」
「遅くまで精が出るね。ご苦労様」
「今は学ぶことが私の仕事ですから、それに出来るだけ早くお側に戻りたいので」
「素晴らしい心意気だけど、休憩や食事はちゃんと取っているか?」
「では丁度良いのでアレクシス様、休憩にお付き合いくださいませんか?」
「お、いいね」
「すぐお茶の用意をしますね!」
 アンネマリーが淹れた茶を飲めるのは素直に嬉しい。
 熱さ加減や、香気のたて具合が私の好みに合わせてあるから美味しのだ。
 
「ふぅ、アンネマリーの淹れる茶は美味しいなぁ」
「本当ですか?」
 咲き誇る様な笑顔が、私の心に爽やかな風を運ぶ。
 見てる方も思わず笑顔になる。素敵な笑みだと思う。
「もう何年も、この味に慣れ親しんできたからなぁ。正直、このお茶が飲めないのは残念だよ」
「お茶くらいいつでもお淹れします! いつでもおっしゃってください!」
 申し付けてください。と言わない辺りがこの娘の本当に良い所だなと、しみじみ思う。
「おいおい、それだと君の代わりに専属メイドになったエマの仕事が減ってしまうぞ」
「あっ」
 他愛の無い話が何とも楽しい。
 彼女がメイドでは無くなって、一番大きな変化はコレかもしれないな。
 メイドでいた頃よりも明らかに会話が増えた。
 
「そういえば、いつも遅くまで勉強を?」
「はい、明け方近くまでする日もあります」
 そんなに? ちょっと根を詰めすぎな気もするな。
 ここはたしなめておくか。
「勉強も大事だが、体を休める事も同じくらい大事だぞ?」
 真剣な眼差しで念を押しておく。
「体を壊したらどうする」
「私の体の心配までしてくださるのですね」
「そりゃ、君は私にとって妹みたいなものだから」
「え?」
「え?」

 何か気に入らない?
 珍しい返しに、ちょっとした違和感を抱く。
「妹ですか……」
「──私の方が歳も上ですし、その……」
 先程まで大輪の花のように明るく咲いていた彼女が、少し萎れ下を向いてしまう。
 急に元気が無くなったアンネマリーの機嫌を取ろうと、色々話題を振るも先ほどの元気には至らない。妹か? 妹のフレーズが気に入らないのか? でも姉では無いだろ……、嘘はつけん。
 
 機嫌を取ろうと沢山話題を振った中から、夜に暇がある時限定で良ければ少し勉強を見てあげる事となり急に機嫌が治る。女性とは難しいものだ……。
 領主たる者、仕事は探せばいくらでもあり決して暇では無いが、アンネマリーの淹れた茶が定期的に飲めるなら悪くはないか、良しとしよう。

 ◇◇

 裏庭から、喧騒混じりに掛け声が聞こえて来る。
 今でこそそれぞれ騎士へ昇格を果たしたが、父が存命の頃はみな従騎士だった。
 1日でも早く騎士になれるよう、ヴァイス達4人が朝から晩まで毎日剣や槍を振るっていた日々を思い出す。
 懐かしさに釣られる様に『今日は誰かな?』と軽い気持ちで窓から覗くと、ユリシスの指導のもと、アンネマリーが懸命に槍を振るう姿が見えて驚いた。
 アンネマリーって確か、武が30台じゃなかったか?……。
 
 稽古の様子が気になった私は、休憩がてら裏庭へと歩を進める。
 アンネマリーが汗だくになりながら、懸命に槍を振るっているが、お世辞にも良いとはいえない有様だった。芯すら通っておらず、型とか言えるレベルですらない。

↓ 練武に励むアンネマリーですが、武の才能はありません ↓


「どんな感じだ?」
 ユリシスに小声でそっと問う。
「あの娘は凄い子です。綿が水を吸うように知識をどんどん吸収していきますし、何より努力を惜しみません。愚直なまでに努力を重ねるあの性分こそが、あの娘の最大の才かもしれません」
「そうか、昔から頑張る娘だった」
「でも、武の才能はまるで無いですね」
 ここ連日アンネマリーと接してきたユリシスの評だった。
「では、なぜ武芸の鍛錬を?」
「勉強ばかりでは体が鈍ってしまいますし、主様が出陣される際は付いていきたいんですって、だから体を鍛える目的で始めた様ですよ」
「戦場にか……」
「それに主様は、才が無いから努力するなとはおっしゃらないと、私も知っておりますから」と言いユリシスが微笑む。
「君たちらしいな、ああ、止めないとも。この世に無駄な事など何ひとつ無いさ、終わってからで良いから、頑張れと言っていたと伝えてくれ」
 どこまでも私の役に立とうとする。付いて来ようとする。
 その姿に、幼き彼女と初めてあった日の事を思い出す。
 
 ◇◇
 
 アルザスの怒鳴り声が聞こえてくる。何かあったのかな?
 気になった僕は恐る恐る庭の奥へと歩を進め、木陰からそっとその様子を伺う事にした。
 そこには木剣を持ったアルザスの足元に、メイド見習いであろう紺色の髪の少女がへたり込み何かを必死に哀願しているようだった。
「返してください!」
 少女が何かを取り返そうと、アルザスの足元に縋り付く。
「この無礼者! その汚い手で私に触るな!」
「うぅ、お願いです。返してください」

「こんな汚い物の何がそこまで良いのか分からん」
 と言い、何かを足元へ放り投げ踏みつけるアルザス。
「あぁ、やめてください」
 少女が踏みつける足を退けようと、再び足元へしがみつくと「無礼者が! 何度言わせる!」と言い木剣を振りかぶる。このままでは少女が木剣で打たれてしまう。
 これはいけない!
「やめろ!」
 2人の視線が僕に集まる。
「兄上」「……」
 2人の元へ歩き原因を問う。
「何をしている? お前は少女を痛めつける為に日々訓練を続けているのか?」
「チッ」
 アルザスは舌を打ち、何も言わずにその場を離れていった。

「大丈夫かい?」
 残された少女の手を取って立たせてあげる。
「ありがとうございます」
 と少女が頭を下げた。
 その胸元には、先ほどアルザスに踏まれたであろう泥まみれになった古い人形が抱きしめられており、小さめのメイド服のあちこちが泥にまみれ汚れていた。
 僕の視線を察したのか、少女が口を開き「お母さんの形見なんです」と言う。そうか、だから大事に守ろうとしていたのか……。
 こんな小さな少女の宝物を踏みにじる弟の蛮行が、兄として何とも情けなくて悲しかった。

 罪滅ぼしと言うわけでは無いが「貸してごらん」と少女から人形を受け取ると、庭にある噴水の綺麗な水で、丁寧に泥を落とし綺麗にして返してあげる。
 涙を流しながら、消え入りそうな小さな声で「ありがとう」と言うのが微かに聞こえた。
 
「よしっと、次はそうだなぁ」
 おもむろにシャツを脱いで泥だらけにした僕に、少女が目を白黒とさせ驚いていた。
「付いておいで」
 少女はまだ屋敷に来て日が浅いのだろう。どうして良いか分からず、ただ僕の後ろを付いてくる。何かを聞かれる事もなかった。
 紺色の髪の少女を、後ろへ連れたままメイド長の所へと歩み、2人で泥遊びをして汚れたこと、彼女は悪くない。だから許してやって欲しいと伝え、それと新しいメイド服を出してあげるよう言いその場を後にした。

 後日彼女から直接に聞いた話だが、その日の出来事が彼女の胸を強く打ったのだろうか? 私の専属メイドになりたいと、彼女は必死に努力したそうだ。
 遠い日の記憶、あれが愚直な迄に努力するアンネマリーの始まりの1日だったのかもしれないな。
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