25 / 36
第二十二話 帝都惑乱
しおりを挟むその時、カーサ母様から携帯端末に呼び出しがかかった。
『あなた達、すぐ館に戻りなさい。王宮の様子がおかしい』
王宮?
そっちの方を見ると、何筋か細い煙が立ちのぼっている。
急いで引き返してしばらく歩くと、人々がわらわらと駆けてくるのが見えた。
「王国軍だ!」
「帰還兵に紛れて入り込んだんだ!」
あたしは素早くあたしの記憶を辿る。
あたしが出かけてしばらくした頃、屋敷の門前で騒ぎが起きた。
空間把握で状況を探ってみる。
数人の男女が大勢の男に囲まれて剣を交えている。
一人は見覚えがあった。絹を金貨一千五百枚で落札したセララ第二皇妃。
「カーサイレ奥様、セララ皇妃が襲われているようです。どうしますか?」
カーサ母様が瞬時も迷わず、剣を取って外へ飛び出す。あたしも後を追う。
門前の通りでセララ皇妃一行は帝国軍の兵士達に囲まれ、剣で必死に防戦している。三人ほどが道路の血だまりに伏せている。
「私はカーサイレ・マンレオタ。我が屋敷の前で何をしている?」
カーサ母様が大音声で問いかける。一瞬、剣戟が止まった。
その隙にセララ皇妃一行を結界で囲む。
「カーサイレ殿か。キャムレン第三皇子が謀反を起こした。助力願えまいか?」
豪華な衣装のあちこちに血痕の染みを浮かばせながら、気丈な声で呼びかける。自らも戦ったのだろう。手に持つ剣から血が滴る。
「セララ妃殿下。委細は屋敷内でお聞きしましょう。こちらへ」
カーサ母様が手招きして門の中に招き入れる。
兵達が一斉に剣で切りつけて来るが、結界に阻まれて届かない。
「屋敷に結界を張れ」
カーサ母様が手近の侍従に指示する。侍従は転ぶように屋敷に入り、やがて強力な結界が屋敷を包んだ。
皇妃一行は傷だらけだったので、急遽、イワーニャ母様を空間魔法で転移する。
突然、目の前に現れたイワーニャ母様に、セララ皇妃は目を見開く。
「セララ妃殿下、お久しぶりです」
「うむ。イワーニャ殿も息災で何よりじゃ。それにしても面妖な現れようじゃな」
「これなるリーアの魔法でございます」
「話には聞いていたが、見事な物じゃ。敵軍もさぞや肝を冷やしたであろう」
そして呵々大笑する。この人、何かと豪快な気性みたいだ。
「まずは傷を癒やしましょう。詳しくはそれからお伺いします」
イワーニャ母様はまずサイシェ第二皇子の傷の手当てをする。セララ皇妃の達ての願いだ。親だねえ、やっぱり。
母親譲りの赤毛を刈り込んだ短髪の青年。筋骨逞しく、相当鍛えているようだ。かなり深い傷を負っているのに、苦しそうな表情も見せない。母親の影響なのか、かなり肝が据わってそうだ。
「楽になった。恩に着る」
そう言ってイワーニャ母様に頭を下げる。特に目立った風貌ではないが、好感の持てる振る舞いだ。皇子としては結構いけるんじゃない?
次にセララ皇妃、供の一行、とイワーニャ母様の治療が続く。癒やしの聖女の面目躍如ね。
セララ皇妃とサイシェ皇子はその後、湯浴みで血糊を洗い流して、部屋着に着替えて貰った。
ここでカーサ母様が携帯端末であたしを呼び出す。
あたしがあたし達を屋敷に転移させる。
「タオ殿下?どうしてここに?」セララ皇妃が訝しげにタオ兄ちゃんを見つめる。
皇位継承の関係で皇子同士は微妙な関係にあるそうだ。タオ兄ちゃんのお母さんは別の皇妃と皇子を毒殺したらしいし、逆に襲われて殺された。
緊張がみなぎる。
「ちょっとした縁で、マンレオタ復興の手助けをお願いしています」
イワーニャ母様がにこやかに経緯を説明する。張り詰めた空気が少し和んだ。
「帝都には興味ない。私の事は放っておいてくれ」
タオ兄ちゃん、例によって無表情な声で言う。
「ふうん?ま、それはさて置き此度の事じゃ。朝食を終えた後、いきなり騎士団が乱入してきた。妾を問答無用で殺すつもりと見えた。じゃが、妾も騎士上がりでな、受けて立ったわい。サイシェもなかなか腕を上げておっての。侍従共とその場を切り抜けて、王宮を逃れたと言う次第じゃ」
セララ皇妃、にたりと笑う。うわ、この人、脳筋だよ。
「帝国騎士団が?信じられませんね」イワーニャ母様が眉をひそめる。
「妾にも信じられん。騎士共の背後にチムジャ・コンドナイとキャムレン殿下が居った。チムジャはれっきとした魔道士団団長じゃ。気でもふれたか、精神魔法にでもかかったか」
「いやいや、精神魔法は失伝してるでしょう」カーサ母様が首を振る。
「の筈じゃな。しかし、チムジャの奴め、常とは異なる態であった。憑きものが憑いたような」
「皇帝はご無事なんでしょうか?」イワーニャ母様が訊く。
「分からぬ。逃げおおせるので手一杯じゃったからの。まずはサイシェを守らねばならぬ」
「街で王国の兵士を見たよ。街の皆、逃げてた」あたしが口を挟む。
「王国の兵士?誠か?」
「間違いない。あの甲冑は見覚えある。帰還兵に紛れて帝都に入ったと見える」
タオ兄ちゃんが淡々と述べる。
「では、此度の件は王国が背後におるな……軍の出征の隙を突こうてか」
あたしはハミを呼び出して状況を説明する。
『帝都近くの手下もお屋敷に向かわせました。ひとつ気になるんですが、帝国西南の海上に王国の軍船が多数あり、との情報もあります。あたいはシンハンニルに居ます。仲間共々、そちらに転移してもらえませんか?』
「そりゃ心強い。支度できたら連絡してね」
「ちょっと手が足りないな」カーサ母様はそう言ってあたしに目配せする。
カーサ母様は父様を携帯端末で呼び出し、マンレオタに居る帝国騎士団を集めるように言った。
その間にあたしは、遠征先に居るシャクティおばさんと連絡を取る。
状況を説明すると、携帯端末の向こうは大騒ぎになった。
「帝国の国境まで大至急、兵を集めてくれませんか?あたしの行った事のある場所からなら、帝都まで軍を転移できます」
それからアインにも状況を知らせておく。携帯端末の向こうで息を呑むのが聞こえた。
軍を国境に集めるには数日かかる。
とりあえずは王宮奪回と、帝都に潜入した王国軍の排除だ。
ハミ達二十人程を屋敷内に転移させた後、帝都内の探索に散って貰った。
翌日、マンレオタに居た帝国騎士団を王宮へ送り込む。騎獣五百、飛竜五十。
セララ皇妃とサイシェ皇子も屋敷にあった甲冑を身につけ、帝国騎士団と合流した。
「妾に働いた無礼、千倍返しじゃ!」セララ皇妃、もの凄く意気込んでる。
あたしとカーサ母様も同行する。
「父上の危機ともなれば、放ってもおけんか」タオ兄ちゃんもゾラと一緒に王宮へ向かう。
王宮へ足を踏み入れた途端、アクシャナの記憶にある波動を感じた。
――魔王の精神支配?
あたしはすぐに治癒魔法を発動する。
「皆さん、聞いて下さい。反乱した人たちは精神支配で操られています!できるだけ殺さないで下さい。あとから治癒魔法で解除出来る筈です!」
あたしは騎士団の皆に呼びかけた。
「精神支配……?精神魔法は失伝していると聞いたが」
「リーア殿は精神魔法が使えるのか?」
「いいえ、使えませんが、あたしの師匠が使えました。だから解除法を知ってるんです」
ま、嘘も方便という事で。
それにしても、あの魔王の猛々しい波動に比べ、とても弱々しい。魔王は復活しているのか?
もしかしてあたしが転生する時、魔王の持つ魔素をほとんど剥ぎ取ったせいで、復活しても大規模な魔法は使えないのかも知れない。
だとしても危険だ。現に、帝国騎士団を精神支配できてる。
もしかして、一連の出来事は復活した魔王の仕業?王国をけしかけてマンレオタを攻めさせた?魔物大量発生も魔王が仕組んだ事?
一体、何が狙い?……あたしか。
あたしが背中に冷や汗を流してる間も、戦いは続く。
騎士同士なので技量は伯仲。なるべく殺さないで無力化、というのはなかなか難しい。
戦いは膠着状態になった。
けど、二つの要素があたし達を勝利に導いていく。
カーサ母様。
麻痺の魔法を使って次々に相手を昏倒させていく。
魔人の強大な魔力には、騎士達の防御魔法程度では歯が立たない。
数人がかりで打ちかかっても、舞のように剣を受け流す。すれ違った時には麻痺を叩き込まれ、床に打ち伏す。距離を取っても風のように間合いを詰められ、逃げようとしてもその隙を突かれる。反乱騎士達は次々に倒れていった。
もう一つは予想外のタオ兄ちゃんとゾラ。
ゾラが空高く舞い上がると、一斉に飛竜騎士が取り囲む。
と、ゾラの咆哮が空気を切り裂く。
無数の雷が轟き渡るようだ。これにはあたしも驚いた。
取り囲んだ飛竜が怯えて逃げ散る。騎士が必死で宥めても言う事を聞かない。次々に騎士達が飛竜の背から振り落とされる。
地上の騎獣達は泡を吹いて駆け回る。あちこちでぶつかったり、壁に衝突したりで大混乱。騎士達は振り落とされたり、踏みつけられたりで無事な者は僅か。
あっという間に、王宮の建物の外の騎士達は戦闘不能になった。
ゾラは騎士隊の飛竜より二倍近く大きい。そんなゾラは、飛竜達や騎獣達にとって、とても敵わない恐怖の対象なんだろう。それに思念伝達で恐怖を吹き込んだんだろうな。
数を減らした反乱騎士達は徐々に追い詰められていく。
あたし達は一つ、また一つと部屋を確保していく。
第二皇妃以外の皇妃と皇子の部屋は無残な有様になっていた。
床や壁一面に血痕が飛び散り、豪華に装飾された家具や机、椅子などもバラバラに散らばっている。死体は片付けたらしく、部屋には残っていなかった。
第一皇妃の部屋は無人で荒らされていただけ。うまく逃げたのか?
皇帝の居室の前には、家具類がバリケードのように積み上げられていて、未だ抵抗が続いているようだ。そのバリケードを攻撃している一群の中に、キャムレン皇子とチムジャ・コンドナイ魔道士団団長が居た。二人とも目が血走っている。
「シンザ・ミナンド騎士団長!あなたがここに居るはずが……」
チムジャ・コンドナイが信じられないといった表情で叫ぶ。
「お生憎だったな、チムジャ。リーア殿の魔法を知っておろうが」
騎士団長が苦笑いする。
「やってくれおったな。皇族殺しは極刑じゃ。妾の手で成敗してくれる」
セララ皇妃がドスのきいた声で宣う。
いやいや、精神支配受けたって言ったでしょ。どこまで脳筋なんだか。
カーサ母様が黙って進み出ると、チムジャ・コンドナイの張った結界を打ち砕く。あたし達は一斉に襲いかかって全員を取り押さえた。
「陛下!ご無事ですか」騎士団長がバリケード越しに声をかける。
「おお、その声はシンザ・ミナンド騎士団長。陛下はご無事じゃ」
「そう言うあなたはケッテニー宰相ですな。反乱は鎮圧しました」
それからバリケードを取り除く。
「こちらに逃げておいででしたか。ニルケ妃殿下、ナニア殿下」
騎士団長は長椅子の上で抱き合っている二人の女性に声をかける。第一皇妃と皇女よね。
「良く来てくれた、シンザ。もう駄目かと思ったぞ」
長身の銀髪青年が破顔一笑、手を差し伸べる。
「ウズマン殿下、遅くなりまして申し訳ありません」
というと、この人が第一皇子か。
「まったく、これで閉じ込められて二日だ。運動不足もいいとこだよ」
肘付きの椅子にだらしなくもたれかかっている、長い銀髪の初老の男性。
「永久に運動できなくなるよりは良いのでは?陛下」とケッテニー宰相。
え!この緩みきったおっさんが皇帝?イメージ壊れるな。
皇帝が視線を巡らせてタオ兄ちゃんの所で止まった。
「父上、ご無事で何よりです」
目が合うと、タオ兄ちゃんが棒読み口調で言った。小学生の学芸会かい。
皇帝がしばらくじっと見つめる。
「というと……タオか?うーん、見違えたな。運命が選んだのはそちか」
一瞬、全員が固まった。タオ兄ちゃんを凝視してる。
え?何?どうしたの?
「陛下、それについては後日」
ケッテニー宰相が重々しく言った。
精神支配を受けていた騎士達は、帝国魔道協会の応援で、支配解除の治癒魔法を掛けて貰う事になった。
王宮もかなりひどい事になっていて、復旧には一月以上かかるらしい。
帝都に入り込んだ王国兵は、騎士団が徐々に追い詰めて行ってる。
数日して、国境に集められていた帝国軍を帝都に転移させると、あっけなく駆除できた。
同じ頃、南西部の海岸に王国軍が上陸した、という情報をハミ達から受け取った。あたしはすぐにケッテニー宰相に伝える。軍はすぐに進発した。
王国軍は帝国軍が向かったのを知ると、すぐに軍船に戻り退却して行ったそうだ。
やはり帝都のクーデターと呼応していたらしい。海側の国境付近でも王国軍の動きが見られたところから、帝都を占領し、侵攻している帝国軍の後ろを脅かす計画だったようだ。
こうして帝都惑乱と呼ばれた事件は終結したんだ。
0
お気に入りに追加
40
あなたにおすすめの小説
髪の色は愛の証 〜白髪少年愛される〜
あめ
ファンタジー
髪の色がとてもカラフルな世界。
そんな世界に唯一現れた白髪の少年。
その少年とは神様に転生させられた日本人だった。
その少年が“髪の色=愛の証”とされる世界で愛を知らぬ者として、可愛がられ愛される話。
⚠第1章の主人公は、2歳なのでめっちゃ拙い発音です。滑舌死んでます。
⚠愛されるだけではなく、ちょっと可哀想なお話もあります。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

世の中は意外と魔術で何とかなる
ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。
神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。
『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』
平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり

もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

悪役令嬢カテリーナでございます。
くみたろう
恋愛
………………まあ、私、悪役令嬢だわ……
気付いたのはワインを頭からかけられた時だった。
どうやら私、ゲームの中の悪役令嬢に生まれ変わったらしい。
40歳未婚の喪女だった私は今や立派な公爵令嬢。ただ、痩せすぎて骨ばっている体がチャームポイントなだけ。
ぶつかるだけでアタックをかます強靭な骨の持ち主、それが私。
40歳喪女を舐めてくれては困りますよ? 私は没落などしませんからね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる