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「ハルマ様!」
息を切らしながらライチが走ってきた
「やべー長居し過ぎたみたいだな。戻ろうか、レンジ」
やって来たライチは俺とレンジの間に入って
可愛い顔で威嚇してた
まったく、警戒心の強い子だ
「ダーイジョウブだよ怖くないって」
「もう打ち解けたみたいですね⁉」
「ちっとな」
顔を合わせてパチンとレンジにウインク
「ウインクなんてしないで下さい!」
「ハァ(何も知らない奴の周りを固めようって作戦か?)」
ライチに何か耳打ちしてたが俺には聞こえなかった
「関係ない人は引っ込んでて」
「そーだな、関係無ければだけど
じゃあなハルマ俺と一緒に戻ると周りがウルサイようだから先に行っててくれ、またな」
「お、おう。またな」
「ハルマ様がお世話になったようで!失礼します!」
『またな』とはパーティーの事だと思ったがその日、また会うことは無かった
「なんだよライチ最近いつもよりずっと難しそうなの本読んでるな」
ホームステイももう終わりの見える頃
俺には専門用語過ぎて題名すら分からない本が部屋のテーブルに山積みだった
「以前にも読んだ事はあったけど、興味が無かったからあんまり内容が入ってこなくて、今読み返してる」
「え、全部読んだのか?」
「そうだよ、でも新しいのももっと読むつもり」
「お前、めっちゃ頭良いの?」
「まぁ、家庭教師要らないし学園も飛び級するくらいにはですけど」
「す、すげー」
まさに本の虫になってる感じ
「あれ?ってことは最近なんかに興味が湧いたの?」
「・・・・・」
「おーい。ライチ?」
返事がないので思わず顔をのぞき込んだ
「っ!!そうです!!」
「うおっ、急に大声出すからビビった」
「す、すみません。驚かせちゃって」
「いやこっちこそ?」
「・・・」
え?気まず
「俺、邪魔しちゃ悪いし自分の部屋に戻るな」
「ま、待ってください!
また僕と街にでも行きませんか?」
「いく!!」
やったーーー!娯楽だ!!
「でもまたまた街に行って大丈夫なのか?」
前ちょっと気分悪そうだったし
「ハルマ様と一緒なら僕はなんだってできる気がします」
「なんだよお前は可愛いなーこのこのぉ」
ライチの腕を掴んで、俺は護衛も待たず飛び出した
「この前神殿授業でこの国の特産品を習ったんだ!行ってみようぜ!」
とグイグイそんなのが売ってそうな辺りにやってきた
ふむふむ、なるほどこーゆーのがあるんだな
と俺が熱心に見てたら俺の肩に何かデカイ動物がドカッとガシッと乗っかった
「うお!?なんだコイツ!!!」
ツヤツヤとした羽を持ち金色の眼球に黒目が俺を『クルル?』と鳴いていた
「まじかよ!ワシが俺の肩に乗ってる!!!おっも」
ライチも驚いているようでぱちくりと目を開いてる
「クルル?」
「ワシこんな間近で初めて見たってか近すぎて見えんのだが、かっけーまじで!なぁライチ」
「す、すごい」
ーピューイ
「グレープ‼」
どこかで高い音の指笛が鳴った
その途端鳥は後方へと飛んで行った
そこにはマントとフードで忍んでそうな人がいた
大きなワシを腕に乗せ空に羽ばたかせるとこっちに急いでやって来た
「すまない、私の鳥なんだ怪我は」
あまり見ない褐色の肌に薄い唇プラチナ色の髪がフードからさらりと流れて見えた
「怪我はしてません安心して下さい」
「怪我がない?あの爪で?」
褐色イケメンが驚いてると俺の肩にドスンとまた鳥が乗った
「ゔまたコイツか」
「グレープ何故その御方に乗るのだ降りなさい」
「ぐ、グレープ君?どーして俺の肩にいらっしゃるの?」
『クルルッ』
「かわいいやんけーーっ」
息を切らしながらライチが走ってきた
「やべー長居し過ぎたみたいだな。戻ろうか、レンジ」
やって来たライチは俺とレンジの間に入って
可愛い顔で威嚇してた
まったく、警戒心の強い子だ
「ダーイジョウブだよ怖くないって」
「もう打ち解けたみたいですね⁉」
「ちっとな」
顔を合わせてパチンとレンジにウインク
「ウインクなんてしないで下さい!」
「ハァ(何も知らない奴の周りを固めようって作戦か?)」
ライチに何か耳打ちしてたが俺には聞こえなかった
「関係ない人は引っ込んでて」
「そーだな、関係無ければだけど
じゃあなハルマ俺と一緒に戻ると周りがウルサイようだから先に行っててくれ、またな」
「お、おう。またな」
「ハルマ様がお世話になったようで!失礼します!」
『またな』とはパーティーの事だと思ったがその日、また会うことは無かった
「なんだよライチ最近いつもよりずっと難しそうなの本読んでるな」
ホームステイももう終わりの見える頃
俺には専門用語過ぎて題名すら分からない本が部屋のテーブルに山積みだった
「以前にも読んだ事はあったけど、興味が無かったからあんまり内容が入ってこなくて、今読み返してる」
「え、全部読んだのか?」
「そうだよ、でも新しいのももっと読むつもり」
「お前、めっちゃ頭良いの?」
「まぁ、家庭教師要らないし学園も飛び級するくらいにはですけど」
「す、すげー」
まさに本の虫になってる感じ
「あれ?ってことは最近なんかに興味が湧いたの?」
「・・・・・」
「おーい。ライチ?」
返事がないので思わず顔をのぞき込んだ
「っ!!そうです!!」
「うおっ、急に大声出すからビビった」
「す、すみません。驚かせちゃって」
「いやこっちこそ?」
「・・・」
え?気まず
「俺、邪魔しちゃ悪いし自分の部屋に戻るな」
「ま、待ってください!
また僕と街にでも行きませんか?」
「いく!!」
やったーーー!娯楽だ!!
「でもまたまた街に行って大丈夫なのか?」
前ちょっと気分悪そうだったし
「ハルマ様と一緒なら僕はなんだってできる気がします」
「なんだよお前は可愛いなーこのこのぉ」
ライチの腕を掴んで、俺は護衛も待たず飛び出した
「この前神殿授業でこの国の特産品を習ったんだ!行ってみようぜ!」
とグイグイそんなのが売ってそうな辺りにやってきた
ふむふむ、なるほどこーゆーのがあるんだな
と俺が熱心に見てたら俺の肩に何かデカイ動物がドカッとガシッと乗っかった
「うお!?なんだコイツ!!!」
ツヤツヤとした羽を持ち金色の眼球に黒目が俺を『クルル?』と鳴いていた
「まじかよ!ワシが俺の肩に乗ってる!!!おっも」
ライチも驚いているようでぱちくりと目を開いてる
「クルル?」
「ワシこんな間近で初めて見たってか近すぎて見えんのだが、かっけーまじで!なぁライチ」
「す、すごい」
ーピューイ
「グレープ‼」
どこかで高い音の指笛が鳴った
その途端鳥は後方へと飛んで行った
そこにはマントとフードで忍んでそうな人がいた
大きなワシを腕に乗せ空に羽ばたかせるとこっちに急いでやって来た
「すまない、私の鳥なんだ怪我は」
あまり見ない褐色の肌に薄い唇プラチナ色の髪がフードからさらりと流れて見えた
「怪我はしてません安心して下さい」
「怪我がない?あの爪で?」
褐色イケメンが驚いてると俺の肩にドスンとまた鳥が乗った
「ゔまたコイツか」
「グレープ何故その御方に乗るのだ降りなさい」
「ぐ、グレープ君?どーして俺の肩にいらっしゃるの?」
『クルルッ』
「かわいいやんけーーっ」
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