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よく漫画で見た異世界召喚だった
そんな事が俺にも起こった
話を聞くと惑星の動きに合わせて地球から召喚できるようになるらしい
地球に未練のない人間が選ばれるらしい
そう俺みたいな
数人の召喚者達がいて1年の異世界生活の後、有権者によって投票され国の代表として国王になる
なぜ召喚者が見知らぬ異世界の国王になんてなるのかと言うと派閥争い、勢力争い、癒着なんかを避けるために1番偉いはずの国王はそうなったらしい
今回国王に選ばれたのは俺だった
そう俺だったのだ
チート能力や国の発展の為の知識などは無かったが
元々国王にそこまで求めてないらしく
丸くざっくり言えば俺の人当たりが良かったから選ばれた
あまり良い家庭環境ではなく一時期グレていたし若い頃から色々な所で働いて世間の荒波に揉まれていたおかげだと思う
そんなこんなで俺はマスコットキャラクターのような国王をしている
「おはようございますハルマ様」
「おはようイチゴ」
「本日は天気がとて良いですよ、ハルマ様の好きな゙イチゴ゙が甘く収穫されておりました朝食にご用意致します」
「う~ん、良いねえ気の利くイチゴも大好きだよ」
執事のイチゴの澄まし顔が乱れて眼鏡をクイッと上げる
「ん゙んっ、本日は予定がございませんが何をしましょう」
「はは、街にでも行ってみんなの顔を見ようかな」
「またですか?あなたほど行動力のある国王はいませんね」
「それは分かんないけどさみんなのおかげで今の俺があるから隙あらば祝福をしたいんだけど」
国王には祭殿で神の加護が与えられる
「俺にできる事はしたいんだ」
でも俺の祝福はこの国ではあまり役に立たない
「そうやってたくさんの人をたぶらかすんですから・・・・・・」
いつもののんびりとした朝だった
「おや、何やら屋敷が騒がしいですね」
突然だった
「そうだね、なんだか騒々しい行ってみ」
ガタン!!!!!
荒々しく部屋の扉が押し引かれた
「レンジ??」
近衛兵隊長レンジ、近衛兵達が押し入ってきた
「ハルマ=サイハラ、あなたを神殿の権限で王位剥奪とし偽証罪で立件します」
「え???ちょっとなにこれドッキリ?」
「ああ、残念ですハルマ様」
「イチゴ?」
「連行します」
「レン、ジ?」
俺はあれよあれよと引っ張られ馬車に乗せられた
なんで????
アタマ追い付かない
神殿が?偽証罪???
使用人達は圧倒され執事のイチゴは俺を無表情で見たまま動かなかった
馬車には俺とレンジだけ
「なあレンジ、どう言う事だよ!!」
「・・・・」
「俺の側近のライチとライムは無事なのか?」
「チッ」
おい、今舌打ちしたか?コイツ
昔はあんなに可愛くて俺の後を引っ付いてたくせに!!!
「こんな状況で緊張感がない奴だ」
「突然こんな、実感がないし
説明してくれよ!!」
「祝福が使えないだろう」
「え??」
俺の神の加護は水
と言っても無の状態から水は出せないし
雨を降らす事もできない
枯渇した水源を蘇らせたり水の浄化
だがこの国は下水や水道設備が整っていて
この力を使う機会はめったにない
「わ、分かんない」
そんな事が俺にも起こった
話を聞くと惑星の動きに合わせて地球から召喚できるようになるらしい
地球に未練のない人間が選ばれるらしい
そう俺みたいな
数人の召喚者達がいて1年の異世界生活の後、有権者によって投票され国の代表として国王になる
なぜ召喚者が見知らぬ異世界の国王になんてなるのかと言うと派閥争い、勢力争い、癒着なんかを避けるために1番偉いはずの国王はそうなったらしい
今回国王に選ばれたのは俺だった
そう俺だったのだ
チート能力や国の発展の為の知識などは無かったが
元々国王にそこまで求めてないらしく
丸くざっくり言えば俺の人当たりが良かったから選ばれた
あまり良い家庭環境ではなく一時期グレていたし若い頃から色々な所で働いて世間の荒波に揉まれていたおかげだと思う
そんなこんなで俺はマスコットキャラクターのような国王をしている
「おはようございますハルマ様」
「おはようイチゴ」
「本日は天気がとて良いですよ、ハルマ様の好きな゙イチゴ゙が甘く収穫されておりました朝食にご用意致します」
「う~ん、良いねえ気の利くイチゴも大好きだよ」
執事のイチゴの澄まし顔が乱れて眼鏡をクイッと上げる
「ん゙んっ、本日は予定がございませんが何をしましょう」
「はは、街にでも行ってみんなの顔を見ようかな」
「またですか?あなたほど行動力のある国王はいませんね」
「それは分かんないけどさみんなのおかげで今の俺があるから隙あらば祝福をしたいんだけど」
国王には祭殿で神の加護が与えられる
「俺にできる事はしたいんだ」
でも俺の祝福はこの国ではあまり役に立たない
「そうやってたくさんの人をたぶらかすんですから・・・・・・」
いつもののんびりとした朝だった
「おや、何やら屋敷が騒がしいですね」
突然だった
「そうだね、なんだか騒々しい行ってみ」
ガタン!!!!!
荒々しく部屋の扉が押し引かれた
「レンジ??」
近衛兵隊長レンジ、近衛兵達が押し入ってきた
「ハルマ=サイハラ、あなたを神殿の権限で王位剥奪とし偽証罪で立件します」
「え???ちょっとなにこれドッキリ?」
「ああ、残念ですハルマ様」
「イチゴ?」
「連行します」
「レン、ジ?」
俺はあれよあれよと引っ張られ馬車に乗せられた
なんで????
アタマ追い付かない
神殿が?偽証罪???
使用人達は圧倒され執事のイチゴは俺を無表情で見たまま動かなかった
馬車には俺とレンジだけ
「なあレンジ、どう言う事だよ!!」
「・・・・」
「俺の側近のライチとライムは無事なのか?」
「チッ」
おい、今舌打ちしたか?コイツ
昔はあんなに可愛くて俺の後を引っ付いてたくせに!!!
「こんな状況で緊張感がない奴だ」
「突然こんな、実感がないし
説明してくれよ!!」
「祝福が使えないだろう」
「え??」
俺の神の加護は水
と言っても無の状態から水は出せないし
雨を降らす事もできない
枯渇した水源を蘇らせたり水の浄化
だがこの国は下水や水道設備が整っていて
この力を使う機会はめったにない
「わ、分かんない」
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