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衣装選びは慎重に
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その日は改めて冒険者登録をしてから冒険者ギルドを後にした。
と言ってもまだ仮免。
冒険者クラスは『不可』だ。
ここから色々な基礎を勉強して、合格したら正式な冒険者『可』になる。
案内係のお姉さんに教えてもらったお店で冒険者装束を買う。
ギルドの衣装レンタル代を考えると、買った方が割安と判断したからだ。
もちろん少女たちが。
同じ物を三着ずつ。
冒険者は普通服をとっかえひっかえしない。
新人の名前を覚える依頼者などいない。
だが外見は覚えてくれる。
丁寧な仕事をしていれば「この間来た緑の変な上着の」とか「ポニーテールの男」とかで指名依頼が来たりする。
だから最初の服選びは大切だ。
そして現役の服を真似るのはご法度だ。
それでは冒険者の区別がつかなくなる。
初出と違う人間と判断されれば、成りすましたと判断されペナルティがある。
有名冒険者とは違い尚且つオリジナリティにあふれた服。
冒険者になるのは最初から才能以前の問題で難しい。
「新人は目立つ服を選ぶし、店もそういうのを勧める。だがあんたたちは目立っちゃいけないからなあ」
「かと言って、新人なのに地味な服を買っていった二人組は逆に噂になりますよ」
先輩冒険者のファーとライが大量の女性衣類の前で頭を悩ませている。
「髪、切ろうかしら」
「ボブかベリーショートにしてみる ? 目立つことまちがいないわよね」
「何を言ってるんですかっ ! あなたたちは犯罪者でも修道女でもないんですよっ !」
ライが即座に反対する。
この国では女性は平民でも肩の下。
貴族であれば腰まで髪を伸ばしている。
髪が短いということはそれなりの理由があるということだ。
「勝手に切らないでくださいよ。アンナのきれいな金髪が無くなるなんて我慢できない」
そうかしらと返してから、これはもしかして褒められているらしいと気付いたアンナが、真っ赤になって吊るされた服の中に顔を埋める。
「ファー、もしかしてライって女ったらし ?」
「いやあ、あんなこと言うライは俺も初めて見る。意外過ぎて笑えない」
初々しすぎる年齢差五十才。
もちろんアンナの方が年上だ。
アンナが四十過ぎで死んで転生してきたことを知っているエリカは、いくらなんでも初心すぎるとあきれ返る。
そういうエリカは五十三で逝ったのだが。
そしてライ、女の子が二人いるんだから、片っぽだけ褒めるのは止めろ。
「こんな感じで大丈夫かしら」
「我ながら良い感じで選べたと思うんだけど」
時間はかかったが冒険者装束に着替えた娘たちが店の奥から出てくる。
デザイン自体はギルドで借りた服に似ている。
でもジャストサイズなのでスッキリ感が違う。
どこかに特別感を出さなければいけないという店員さんのアドバイスに従って、真っ赤なベレー帽の片側に大判のストールを縫い付けた。
それをスカーフのようにゆったりと首に巻き付ける。
「憧れてたのよ、これ」
「あたしもよ。いつかあの飛行機に乗りたかったの。アンナは乗ったことあった ?」
「ええ、海外での客員の時にファーストクラスでね。オイルダラーってすごいって思ったわ」
エ〇レー〇航空のCAさんの制服の帽子。
エレガントでステキと二人の意見が一致した結果、スッキリしながらも間違いなくこの二人と認識してもらえる服になった。
「どう、ライ」
「ファー、似合ってる ?」
先輩冒険者の二人は、今まで見たことのない出で立ちにポカンとしていた。
「帽子はもう一つ買ったの」
「活動しないときにはそちらをかぶるわ。そしたら目立たなくなるわよね」
二人は白い帽子を見せる。
そちらにはストールはついていない。
「・・・すごい。似合ってる」
「綺麗だ。こんな服の新人見たことがありません」
男性陣の手放しの称賛に、少女たちはやったねとハイタッチする。
「素晴らしいっ ! 近来稀に見る冒険者装束ですよ。こんな着方があるんですねえ」
売り子のお姉さんたちが拍手で絶賛してくれる。
「お二人は組んで活動するんですよね。パーティ名はもうきめられましたか ?」
「パーティ名 ?」
どうしよう。
「女性冒険者のパーティは花や宝石の名前が多いですよ」
「多いのならあえて別のにしたほうがいいかしら」
パーティ名。
有名なところでは「赤き地塊」とか「近場の傍系」とか「喚きの放冷」とか。
でも、いつまで冒険者をやるかは決まっていないし、アンナは高位貴族の跡取り娘だし。
「適当に決めていいんじゃないかしら。それっぽいので」
「でも、あんまり変なのにはしたくないしねえ」
二人で一生懸命かんがえる。
「○○とナントカとか、ナントカの○○って多いわよね」
「もっとオリジナリティを出さなきゃいけないとなると、結構しばりが多いわよね」
うーんと頑張ってひねり出してみる。
「すぐ消えちゃう存在だしね」
「雪みたくすぐ溶けてしまいそうだしね」
長くは活動しない。
そんなイメージで選んだパーティ名は『霧の淡雪』。
安直すぎる名前だと思ったら、意外と受けはよかった。
「綺麗な名前ですね。そのストール付きの帽子にぴったりです」
「女性らしくて派手さはなくとも、しっとりした雰囲気にあっていますよ」
応援してますと、お姉さんたちは拍手で送り出してくれた。
「そういえばあなたたちのパーティ名はなあに ?」
「ないよ。でもギルドでは『黒と金』と呼ばれてて、それがパーティ名みたいな扱いになっている」
「わかりやすいわね。それにいつの間にか呼ばれてるって素敵だわ」
とりあえずもう一度ギルドに戻ってパーティ登録をしてレンタルした服を返す。
洗濯代を取られた。
それと案内のお姉さんに、商業ギルドに行って帽子のデザインを登録して来るように言われた。
絶対マネするのが出るって。
登録しておくと五年間は誰もマネできないし、五年たっても冒険者をリタイアしていなければ、同じデザインは認められないのだ。
当然罰金が科せられるし、冒険者登録は取り消される。
これは昔成りすましが横行した結果の決まりだそうだ。
「だから、こういう感じの帽子で登録したいのよ !」
「ダメですよ。現物がないじゃありませんか。あなたがこれを作ったって証拠はないんですよ」
商業ギルドで何人もの人がもめている。
帽子のデザインの登録を断られているようだ。
誰もが自分が考えた物だと主張している。
「いい加減にしてくださいよ。全員書類の不備で受け付けられません。それに、もう本当の登録者がいるんです。盗用しようったって無駄ですからね」
「誰よ、それはっ !」
「あの人たちですよ」
ギルド内の目が一斉に入り口に向けられる。
何十もの目に睨まれてエリカは思わずファーの腕を握る。
「お待ちしていましたよ、『霧の淡雪』のお二人ですね。仮登録は済んでいますから、正式登録の手続きに入りましょう」
商業ギルドの職員さんがこちらへどうぞと案内してくれる。
カウンターに溜まっていた人たちが睨みつける中、さすがのアンナは堂々と歩いていく。
後ろから悲鳴のような叫び声が聞こえてきたが、案内された部屋の扉が閉められるとそれも聞こえなくなった。
「改めまして、ようこそ商業ギルドへ。実際に拝見すると、想像していたよりずっと素晴らしい意匠ですね」
「あのぉ、仮登録とはどういうことですか。それとさっきのあの人たちは ?」
「その帽子の意匠を自分が考えたと言って登録しようとした人たちですよ。仮登録とは本人以外の人が代理登録することです。その服をお求めになった衣装屋が、代わりに登録に来てくれたんですよ。必ず盗用登録しようとする人が出ると。愚かなことです」
エリカとアンナはびっくりして顔を見合わせた。
「提出書類は返却していませんから、全員この後はひと月ほどの営業停止処分と罰金ですね。他人の才能を横取りして商売しようとは、どれだけ自分に自信がないのか。この件については周知させますから、もう問題は起こらないはずです。ご安心ください」
なんか大事になっている。
変な感じで目立ってる ?
登録を終えてホールに戻ると、先程の喚いていた人たちがこちらを一斉に睨む。
「いいかげんになさい ! これは自分たちがした結果ですよ。完全な犯罪行為です。わかっていると思いますが、彼女たちに逆恨みで何かをしたら、それこそ王都追放もあるのですからね !」
独自性は出せたというのに、どこかで何かを間違えた感が半端ない。
「デザイン盗用って、私たちも似たようなことしてるわよね」
「著作権料を請求されたらどうしよう。有名航空会社よ。いくらいるかしら」
自分たちが異世界に転生して来ているのを忘れて、本気で慰謝料を心配する二人。
冒険者たちはそんな二人をスラムの入り口まで送って行く。
「それじゃあ、明日の朝この門まで迎えに来るから」
「今日は色々ありがとう。巻き込んでごめんね、ファー」
少女たちは目立つ赤のベレー帽を脱いで、白い帽子に変えている。
「明日からは冒険者の基礎の勉強になる。俺たちが対番、兄貴役だ。よろしくな」
「情報が集まるまで日にちはかかりますから、その間に出来ることをしましょうね。できるだけ早くご実家に帰れるようがんばりますから」
今日は一日、色々とありすぎた。
とにかく休もう。
皇太子妃候補から冒険者見習。
急転化の一日。
美味しい物でも作って、早寝しよう。
美味しい物を食べにいこうではないところが、元主婦らしいと言ったらそうなのだけど。
と言ってもまだ仮免。
冒険者クラスは『不可』だ。
ここから色々な基礎を勉強して、合格したら正式な冒険者『可』になる。
案内係のお姉さんに教えてもらったお店で冒険者装束を買う。
ギルドの衣装レンタル代を考えると、買った方が割安と判断したからだ。
もちろん少女たちが。
同じ物を三着ずつ。
冒険者は普通服をとっかえひっかえしない。
新人の名前を覚える依頼者などいない。
だが外見は覚えてくれる。
丁寧な仕事をしていれば「この間来た緑の変な上着の」とか「ポニーテールの男」とかで指名依頼が来たりする。
だから最初の服選びは大切だ。
そして現役の服を真似るのはご法度だ。
それでは冒険者の区別がつかなくなる。
初出と違う人間と判断されれば、成りすましたと判断されペナルティがある。
有名冒険者とは違い尚且つオリジナリティにあふれた服。
冒険者になるのは最初から才能以前の問題で難しい。
「新人は目立つ服を選ぶし、店もそういうのを勧める。だがあんたたちは目立っちゃいけないからなあ」
「かと言って、新人なのに地味な服を買っていった二人組は逆に噂になりますよ」
先輩冒険者のファーとライが大量の女性衣類の前で頭を悩ませている。
「髪、切ろうかしら」
「ボブかベリーショートにしてみる ? 目立つことまちがいないわよね」
「何を言ってるんですかっ ! あなたたちは犯罪者でも修道女でもないんですよっ !」
ライが即座に反対する。
この国では女性は平民でも肩の下。
貴族であれば腰まで髪を伸ばしている。
髪が短いということはそれなりの理由があるということだ。
「勝手に切らないでくださいよ。アンナのきれいな金髪が無くなるなんて我慢できない」
そうかしらと返してから、これはもしかして褒められているらしいと気付いたアンナが、真っ赤になって吊るされた服の中に顔を埋める。
「ファー、もしかしてライって女ったらし ?」
「いやあ、あんなこと言うライは俺も初めて見る。意外過ぎて笑えない」
初々しすぎる年齢差五十才。
もちろんアンナの方が年上だ。
アンナが四十過ぎで死んで転生してきたことを知っているエリカは、いくらなんでも初心すぎるとあきれ返る。
そういうエリカは五十三で逝ったのだが。
そしてライ、女の子が二人いるんだから、片っぽだけ褒めるのは止めろ。
「こんな感じで大丈夫かしら」
「我ながら良い感じで選べたと思うんだけど」
時間はかかったが冒険者装束に着替えた娘たちが店の奥から出てくる。
デザイン自体はギルドで借りた服に似ている。
でもジャストサイズなのでスッキリ感が違う。
どこかに特別感を出さなければいけないという店員さんのアドバイスに従って、真っ赤なベレー帽の片側に大判のストールを縫い付けた。
それをスカーフのようにゆったりと首に巻き付ける。
「憧れてたのよ、これ」
「あたしもよ。いつかあの飛行機に乗りたかったの。アンナは乗ったことあった ?」
「ええ、海外での客員の時にファーストクラスでね。オイルダラーってすごいって思ったわ」
エ〇レー〇航空のCAさんの制服の帽子。
エレガントでステキと二人の意見が一致した結果、スッキリしながらも間違いなくこの二人と認識してもらえる服になった。
「どう、ライ」
「ファー、似合ってる ?」
先輩冒険者の二人は、今まで見たことのない出で立ちにポカンとしていた。
「帽子はもう一つ買ったの」
「活動しないときにはそちらをかぶるわ。そしたら目立たなくなるわよね」
二人は白い帽子を見せる。
そちらにはストールはついていない。
「・・・すごい。似合ってる」
「綺麗だ。こんな服の新人見たことがありません」
男性陣の手放しの称賛に、少女たちはやったねとハイタッチする。
「素晴らしいっ ! 近来稀に見る冒険者装束ですよ。こんな着方があるんですねえ」
売り子のお姉さんたちが拍手で絶賛してくれる。
「お二人は組んで活動するんですよね。パーティ名はもうきめられましたか ?」
「パーティ名 ?」
どうしよう。
「女性冒険者のパーティは花や宝石の名前が多いですよ」
「多いのならあえて別のにしたほうがいいかしら」
パーティ名。
有名なところでは「赤き地塊」とか「近場の傍系」とか「喚きの放冷」とか。
でも、いつまで冒険者をやるかは決まっていないし、アンナは高位貴族の跡取り娘だし。
「適当に決めていいんじゃないかしら。それっぽいので」
「でも、あんまり変なのにはしたくないしねえ」
二人で一生懸命かんがえる。
「○○とナントカとか、ナントカの○○って多いわよね」
「もっとオリジナリティを出さなきゃいけないとなると、結構しばりが多いわよね」
うーんと頑張ってひねり出してみる。
「すぐ消えちゃう存在だしね」
「雪みたくすぐ溶けてしまいそうだしね」
長くは活動しない。
そんなイメージで選んだパーティ名は『霧の淡雪』。
安直すぎる名前だと思ったら、意外と受けはよかった。
「綺麗な名前ですね。そのストール付きの帽子にぴったりです」
「女性らしくて派手さはなくとも、しっとりした雰囲気にあっていますよ」
応援してますと、お姉さんたちは拍手で送り出してくれた。
「そういえばあなたたちのパーティ名はなあに ?」
「ないよ。でもギルドでは『黒と金』と呼ばれてて、それがパーティ名みたいな扱いになっている」
「わかりやすいわね。それにいつの間にか呼ばれてるって素敵だわ」
とりあえずもう一度ギルドに戻ってパーティ登録をしてレンタルした服を返す。
洗濯代を取られた。
それと案内のお姉さんに、商業ギルドに行って帽子のデザインを登録して来るように言われた。
絶対マネするのが出るって。
登録しておくと五年間は誰もマネできないし、五年たっても冒険者をリタイアしていなければ、同じデザインは認められないのだ。
当然罰金が科せられるし、冒険者登録は取り消される。
これは昔成りすましが横行した結果の決まりだそうだ。
「だから、こういう感じの帽子で登録したいのよ !」
「ダメですよ。現物がないじゃありませんか。あなたがこれを作ったって証拠はないんですよ」
商業ギルドで何人もの人がもめている。
帽子のデザインの登録を断られているようだ。
誰もが自分が考えた物だと主張している。
「いい加減にしてくださいよ。全員書類の不備で受け付けられません。それに、もう本当の登録者がいるんです。盗用しようったって無駄ですからね」
「誰よ、それはっ !」
「あの人たちですよ」
ギルド内の目が一斉に入り口に向けられる。
何十もの目に睨まれてエリカは思わずファーの腕を握る。
「お待ちしていましたよ、『霧の淡雪』のお二人ですね。仮登録は済んでいますから、正式登録の手続きに入りましょう」
商業ギルドの職員さんがこちらへどうぞと案内してくれる。
カウンターに溜まっていた人たちが睨みつける中、さすがのアンナは堂々と歩いていく。
後ろから悲鳴のような叫び声が聞こえてきたが、案内された部屋の扉が閉められるとそれも聞こえなくなった。
「改めまして、ようこそ商業ギルドへ。実際に拝見すると、想像していたよりずっと素晴らしい意匠ですね」
「あのぉ、仮登録とはどういうことですか。それとさっきのあの人たちは ?」
「その帽子の意匠を自分が考えたと言って登録しようとした人たちですよ。仮登録とは本人以外の人が代理登録することです。その服をお求めになった衣装屋が、代わりに登録に来てくれたんですよ。必ず盗用登録しようとする人が出ると。愚かなことです」
エリカとアンナはびっくりして顔を見合わせた。
「提出書類は返却していませんから、全員この後はひと月ほどの営業停止処分と罰金ですね。他人の才能を横取りして商売しようとは、どれだけ自分に自信がないのか。この件については周知させますから、もう問題は起こらないはずです。ご安心ください」
なんか大事になっている。
変な感じで目立ってる ?
登録を終えてホールに戻ると、先程の喚いていた人たちがこちらを一斉に睨む。
「いいかげんになさい ! これは自分たちがした結果ですよ。完全な犯罪行為です。わかっていると思いますが、彼女たちに逆恨みで何かをしたら、それこそ王都追放もあるのですからね !」
独自性は出せたというのに、どこかで何かを間違えた感が半端ない。
「デザイン盗用って、私たちも似たようなことしてるわよね」
「著作権料を請求されたらどうしよう。有名航空会社よ。いくらいるかしら」
自分たちが異世界に転生して来ているのを忘れて、本気で慰謝料を心配する二人。
冒険者たちはそんな二人をスラムの入り口まで送って行く。
「それじゃあ、明日の朝この門まで迎えに来るから」
「今日は色々ありがとう。巻き込んでごめんね、ファー」
少女たちは目立つ赤のベレー帽を脱いで、白い帽子に変えている。
「明日からは冒険者の基礎の勉強になる。俺たちが対番、兄貴役だ。よろしくな」
「情報が集まるまで日にちはかかりますから、その間に出来ることをしましょうね。できるだけ早くご実家に帰れるようがんばりますから」
今日は一日、色々とありすぎた。
とにかく休もう。
皇太子妃候補から冒険者見習。
急転化の一日。
美味しい物でも作って、早寝しよう。
美味しい物を食べにいこうではないところが、元主婦らしいと言ったらそうなのだけど。
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